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急増する急性ストレス障害の症状と治療法をご紹介!

急性ストレス障害

急性ストレス障害という症状をご存知ですか?

最近、アーティストや芸能人でも、この症状になって休業したり、急性ストレス障害だったことを告白するニュースを聞きますね。

病名からして、ストレスが関係するものだということはわかりますが、具体的に、急性ストレス障害とはどんなものなのでしょうか?

今回は、最近急増する、急性ストレス障害の症状や治療法についてお伝えします。

急性ストレス障害の症状とその原因とは?

急性ストレス障害とは、急性ストレス反応とも呼ばれ、自分が火災や事故、虐待や犯罪など、自分の命にかかわるような衝撃的で重大な心的外傷体験をした、または、他人がそのような体験をするところを見たことによって、その体験がトラウマとなり、睡眠障害や体験のフラッシュバック、精神不安などの症状が現れることを言います。

急性ストレス障害は、その心的外傷体験の直後から1か月間に渡って症状が続きます。

急性ストレス障害の症状には、フラッシュバック、回避行動、過覚醒の3つがあります。

フラッシュバック

ふとしたきっかけで心的外傷体験が思い出され、何度もフラッシュバックを繰り返します。

そのたびに、その時に感じた恐怖や苦痛がよみがえり、精神的に不安になったり、睡眠障害などが引き起こされます。

脳は命をおびやかすような体験をすると、それを二度と繰り返させまいとする防衛本能によって、ネガティブな記憶ほどより強く記憶に残そうとします。

そのため、心的外傷体験をした場所に似た風景だったり、その体験に似た話を聞いたりすることでも体が反応してしまいます。

あまりにフラッシュバックの症状が強いと、夢にまで見てしまうこともあります。

回避行動

回避行動とは、心的外傷体験を経験した場所や、その体験に関する話題を極度に避けるようになることを言います。

通勤、通学などの途中で心的外傷体験をした場合、今まで通っていた道を通れなくなるので、大幅に遠回りをして通うようになったり、そこに行くことや通りがかることを考えただけで具合が悪くなったり、時には日常生活に支障をきたすようなこともあります。

また、その心的外傷体験に関する話題を極度に避けるようになるので、会話が成立しなかったり、話題を異常に避けることでコミュニケーションにも支障が出てきます。

過覚醒

過覚醒とは、心的外傷体験によって、その体験がまた起こるんじゃないかという異常な警戒心、過剰反応、睡眠障害、神経症などの症状が表れることを言います。

周囲のささいな音や変化に過剰に反応してしまうため、集中力がなくなり、常にイライラした様子が見られます。

職場や授業でも集中できなくなり、仕事に支障が出たり、急激な学力低下につながることもあります。

これら3つの代表的な症状のほかにも、頭痛や腹痛、呼吸困難、めまい、パニック状態などの身体症状が現れることもあります。

急性ストレス障害では、これらの症状が、心的外傷体験の直後から1か月の間で続きます。

ほとんどの場合、1か月以内にこれらの症状が消えますが、心的外傷体験後1か月以上たっても症状が続く場合は、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されることになります。

もしかしたら私も・・・急性ストレス障害診断

先にお伝えしたように、急性ストレス障害は心的外傷体験の直後から1か月続きます。

自分が死に関わるような災害や事故、犯罪に対面したり、他人がそのような体験をした結果、遭遇してから体や心に異変を感じた場合は、以下の8項目をチェックしてみてください。

当てはまるものがあれば、急性ストレス障害の可能性があります。

  1. 眠れない、眠ってもすぐに目が覚めてしまうなどの睡眠障害がある。
  2. 呼吸困難や動悸、めまいなどが起こるようになった。
  3. 心的外傷体験がふとした瞬間に蘇ったり、夢にまで出てきて精神的に不安を感じる。
  4. 周囲で物音がしたり、恐怖を感じた場所に似た場所に行ったりすると過剰に反応してしまう。
  5. 集中力がなくなったり、自分の考えがまとまらないと感じる。
  6. ちょっとしたことでイライラすることが多くなった。
  7. 心的外傷体験に関わる話を異常に避けてしまい、周りの人とギクシャクするようになった。
  8. 心的外傷体験をした場所を極度に避けるようになり、通勤通学、日常生活に支障が出ていると感じる。

以上は、あくまでも急性ストレス障害の代表的な症状です。

急性ストレス障害の症状はこのほかにも、さまざまな精神的・身体的症状として表れることがあります。

心的外傷体験をした直後に体調や精神的に不安を感じたら、早めに専門科を受診してください。

急性ストレス障害の治療法

急性ストレス障害の代表的な治療法について、ご紹介します。

1.心的外傷体験についての思いを話す

心的外傷体験について話したい、その後の辛い気持ちや症状を聞いてもらいたいと思ったら、家族や気の置けない友人、またはカウンセラーなどに話を聞いてもらいましょう。

無理にその出来事を忘れようと心に閉じ込めるのはよくありません。

より深く心の深い場所に、そのストレスを抱えてしまうことになってしまうからです。

しかし、心的外傷体験を言葉に出して話すことは、時にフラッシュバックの危険を伴います。

心的外傷体験について話すということは、その出来事を何度も思い出すことになりますので、そのたび恐怖や辛い体験が蘇ることになります。

そのせいで症状が悪化したり、より辛い記憶を心に刻んでしまうことにもなりかねません。

また、急性ストレス障害の方に対して、よかれと思って「その出来事について話してみて」と無理に聞き出すことは逆効果です。

あくまでも、心的外傷体験をした本人が話したい、聞いてほしいと思ったときにだけ、この方法を取りましょう。

2.スポーツや趣味などでストレスを発散する

辛い体験をすると、そのことで頭がいっぱいになり、常にその出来事について考えてしまうようになります。

なるべく、その出来事について考えすぎないよう、スポーツや趣味の時間をとり、ストレスを上手に発散させましょう。

スポーツで体を動かすと血行が良くなり、体の各機能が活性化して、急性ストレス障害による身体症状を和らげることができます。

また、スポーツをして体を動かすと、「セロトニン」という脳内物質が分泌されます。

このセロトニンは、精神を安定させる働きがありますので、急性ストレス反応による精神症状にとても効果があります。

趣味の時間を持つことも、ストレス発散にはとても大切なことです。

大好きなことや興味のあることをしているときは、時間がたつのも忘れるくらい、他のことを忘れて集中してしまいますよね?

楽しいことと向き合う時間を増やすことで、心的外傷体験の記憶から解放されることができます。

辛く苦しい出来事を思い出さなくなれば、急性ストレス障害の症状は消えていくでしょう。

3.重症の場合は薬物治療を

話を聞いてもらったり、スポーツや趣味の時間を取ってストレスを発散しても症状が改善されない重度のストレス障害の場合は、薬物治療を行います。

しかし、基本的に、急性ストレス障害に対しては、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬の使用は、症状の回復を遅らせるとしてあまり推奨されていません。

かといって、あまりにも症状が長引くと、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になってしまいかねません。

睡眠障害がひどい、不安障害が辛いなど、重い症状によっては、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬が処方されることがあります。

まとめ

急性ストレス障害は、誰でも発症しうる病気です。

ストレスに対する受け止め方や耐性は、人それぞれです。

大したことはないと感じる人もいれば、その後、体調を崩してしまう人もいます。

また、「このくらい私は大丈夫」と思い込み、無理をして過ごしていると、ある日突然、重篤な症状を発症することもあります。

ストレス起因の症状に、無理は禁物。

もし「私もそうかも知れない・・・」という心当たりがあれば、無理をせず、積極的に専門科を受診するようにしましょう。

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