『見るな』と言われるとどうしても見たくなる。心理的リアクタンスと自己効力感の関係

心理的リアクタンス

心理学は人の心の働きを知る学問です。

学問というと構えてしまいがちですが、ターゲットが人間ですから一番身近な自分に当てはめてみることが出来るので、取り組みやすいのではないでしょうか。『自分の心の動きはこの様な作用から生まれるのか』それを知ることで対処の方法も違ってきます。

今回は心理的リアクタンスと自己効力感を紹介します。

 

『見るな』と言われるとどうしても見たくなる。心理的リアクタンスと自己効力感の関係

 



 

心理的リアクタンス・自己効力感って何?


 

人は自分の行動を誰かから命令されて制限されてしまい、自分の思うように選択できなくなるとその制限から逃れようと抵抗して、制限された行動をより強く起こしたい衝動にかられてしまいます。その心理を心理的リアクタンスといいます。

例えばドラマなどで、どうしようもない男に恋をしてしまった娘にたいして父親が『あんな人はやめておいた方がいい』と言うとかえって燃え上ってしまって、娘がそのどうしようもない相手のもとに走ってしまう。というのも心理的リアクタンスが働いてしまった結果です。また、『勉強しなさい』と子供に注意すると『今やろうと思っていたのに、お母さんのせいでやる気が無くなった』と逆ギレして勉強をやらないこともこの心理が強く影響しています。

一方、自己効力感とは『自分にはできる』『ちゃんとやれている』という確信、セルフイメージのことです。人は行動する時、過去の経験などからその行動が自分に”できそうかどうか”を考えます。できそうなら行動しますし、できそうにないならなかなか行動をおこしません。

心理的リアクタンスと自己効力感、この2つの心理は人の行動に深いかかわりがある心理なのです。
 

上司の部下コントロールにみる心理的リアクタンスと自己効力感


 

部下が上司や先輩との人間関係で、うまく行かないと悩む原因の大半は『注意』や『指摘』『より強い指示』が関係しています。『○○課長はこうだったが××課長にかわったら今まで大丈夫だったAということにも注意を受けた』とか『いちいち指摘されて、私は新入社員じゃないのに』というような仕事に対する進め方のストレスは、言い換えると部下の自己効率感を見誤って指示・命令を出したところ、心理的リアクタンスをこうむってしまったその結果です。

上司や後輩を指導する立場の方は、部下コントロールの大半をこの自己効力感をいかに阻害せずに注意や指摘、命令を出せるかにさいています。まずはこのことを強く認識しておきましょう。

ここでのポイントは、客観的・いつもと変わらない雰囲気で、『指摘を情報提供』に『指示や注意を代替案に』おきかえ、伝えるスキルを持っているかになります。また、直接代替案を提示する時は『ちょっといいアイデアがあるんだけど』というような前置きをした後で話し始める方法も有効でしょう。

また、相手がその案を聞き入れなかった時や情報提供したのに相手がいいリアクションではなかったとしても露骨な態度や威圧感を感じさせるような態度をとってはいけません。あくまでも客観的に接する必要があります。
 

群衆の中の心理的リアクタンスと自己効力感


 

群衆を従えるための指示・命令の投げかけのお手本ともいうべきものが”DJポリス”ではないでしょうか。彼は、警官という権威の象徴ともいうべき立場ながら、あのソフトな語りかけでワールドカップの出場でわき返った群衆を混乱なく家路につかせたことは、テレビでも大きく取り上げられたのでご存知だと思います。

あのときDJポリスが用いた呼びかけは心理的リアクタンスを考慮して、自己効力感に働きかけるものでした。もし、DJポリスが通常と同じように上から目線の命令口調で『交通ルールを守れ!』と呼びかけていたらどうなっていたでしょうか。心理的リアクタンスで暴れてしまう人が少なからずいたに違いありません。

それは群集心理で加速的に広がり大規模化する要因になってしまったかもしれません。でも彼は『日本代表のワールドカップ出場、私もうれしいし、皆さんもおおいに喜んでいただいて結構です。しかし、交通ルールやマナーは守りましょう。日本代表、フェアプレーでも大変有名なチームです。12番目の選手であるサポーターの皆さん、交通ルールはしっかり守りましょう』と呼びかけました。

心理的リアクタンスは、上司や部下・親子・恋人・友人など人と人の”つながり(人間関係)”があると緩和されます。しかし正しい事をいくら主張しても、そのような関係がない場合は緩和されることはありません。特に権威など力がある人が言うとなおさらです。

DJポリスは『自分もうれしい』と群衆に伝え『相手の思いを分かる』といいました。一度に大勢を従わせるためにはDJポリスのように、私はあなた達と同じであなた達のことが好き。であるという語り口が求められるのです。
 

恋愛と心理的リアクタンスと自己効力感の関係


 

人間の恋愛感情にも、この心理的リアクタンスや自己効力感が関係する場合があります。

例えば、失恋を引きずってしまうタチの人は『忘れよう』と思い込んでしまう傾向が強いことが影響しています。心理学者エビングハウスの忘却曲線によれば、ネガティブな出来事でも3か月あたりで記憶があやふやになり半年ぐらい経過すれば大体のことを忘れてしまうとされていますが、1年以上前のことを引きずっているという人もいらっしゃいます。

この様な時は心理的リアクタンスを思い出して、『忘れようとすることで余計に忘れられないんだ。しばらくはしょうがないなー。』と声にだして自分に言い聞かせてみましょう。そうすることで余裕や自己効力感に目途が生まれ引きずりにくくなります。

これは愛しすぎてかえって相手に引かれてしまう傾向の人にも有効な手段です。

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