仕事でも趣味でも、「やりたいことがない」と言う人が少なくありません。
やりたいことがないから仕事をしないなんて極端な人もいます。
また、やりたいことがないから、日々ひきこもってネットに向かい合っている人や、ひたすら寝ている人などもいます。
今回は、やりたいことがない人へのアドバイスをお送りします。
やりたいことがないからやらないも結局やりたいこと
やりたいことがないから何もしないという人は、やりたいことが無ければ何もしないということをやりたい人なのです。
少しややこしいですが、簡単に言うと、条件づけしている時点で、それはやりたいことをしていることになるのです。
「こうでなければしない」
「やるからにはこうでないと」
というのは、まさにやりたいことを、やりたいようにしているのです。
何もしないという選択肢も、違った角度から見れば、やりたいことをしていることになります。
自分には何もないから自殺するという人がいますが、その人には自殺「する」、「しない」の選択肢は少なくともあったわけです。
ゆえに「自分には何もない」ということはないわけです。
やりたいことがなくても生きている
やりたいことがないと愚痴っていたり、言い訳にする人は多いですが、やりたいことがなくても誰もが生きています。
少なくとも生きていたいということだけはやりたいわけで、そこはやりたいようにしているわけです。
生きているのも嫌だというのも、いわば欲求です。
生きることを拒否するのは、それはそれで選択の1つなのです。
人間は自我が目覚めてからは選択の連続
やりたいことがないという人は、これまでもやりたいことがあってもできなかった、やりたいことなんて1つもなかったと言うでしょう。
しかし、人間という生き物は、自我が目覚めてからは選択の連続です。常に何かを選択していなければなりません。
選択するということは、選んだ方は結果的にやりたいことだったわけです。
もっと消極的な言い方に変えると、少なくともやりたくない方は選択しなかったわけで、その選択をできたのは「選択をする」というやりたいことをしたと言えるのです。
一見、何もしたくない、したいことがない、だからこうしていると言うのも1つの選択で、やりたいことをしているのに気づいていないだけなのです。
誰もやりたいことだけをしているわけではない
やりたいことがないと言いますが、誰もがやりたいことだけをやって生きているということはありません。
やりたくないこともやりながら生きるのが、人間です。
もちろん、選択は自分が行うことですが、まさに「究極の選択」の場合もあるのです。
ただ、人生は二者択一とは限りません。
誰もが仕事をするなんて嫌に決まっています。
しかし、それで仕事をせずに貧乏であることと、少なくとも普通に生活できて、月に1つは好きなものを買いたいといったことを天秤にかけるわけです。
後者が勝てば、仕事は嫌でもする必要性があるとなるわけです。
やりたいことをするために、やりたくないことをしなければならない、という図式が成り立つわけです。
前者を選ぶなら、仕事はしなくて良いでしょう。
しかし、その日食べるものにも困る状態になります。
ですが、そのことよりも仕事をしたくないということを選択したのですから、甘んじて受けるべきペナルティなのです。
やりたいことは行動しないと見つからない
やりたいことがない、やりたいことを見つけたいと思っても、ただ座ってボーッとしているだけでは、見つかるものも見つかりません。
やはり、行動して、広く見聞し、その中から心がわきたつようなものを見つけるしかないのです。
やりたいこと、やりたくないことは、机上の理論では語れません。
潜在的な欲求に気づいていないことも多いため、思ってもいないことがやりたいことに繋がる可能性もあるので、やはり活動的に広く物事を知る必要があります。
そうしないと、本当にやりたいことは見えてこないものです。
趣味はどうでもいい
趣味や日常の楽しみなどは、やりたいことがなくても何ら問題はありません。
何も無理にやりたいことを探してまで、何かをする必要はないからです。
することがなくて1日中寝ていても、言ってみればそれがやりたいことでもあるわけですので、受動的であったとしても問題はないわけです。
やりたいことがある人や多趣味な人は、趣味がない、やりたいことがない人に批判的ですが、何をしたいか、したくないかは、個人の自由です。
他人のプライベートな生活を批判する人間の方が、よほど偏狭な思考の持ち主と言えるでしょう。
仕事はやりたくないことがベスト
よく仕事で、やりたいことがない、仕事はやりたいことや生き甲斐を感じることをしたい、などと夢のようなことを言う人がいますが、それは大きな間違いです。
まず、やりたい仕事は基本的に言うと見つかりません。
外側から見てやりたいと思っても、そのほとんどは、中に入ると全く別物だからです。
自分が思い描いた仕事など、恐らくこの世のどこにも存在しません。
それは、想像上の仕事です。
仕事はやりたかろうが、やりたくなかろうが、就いた仕事に邁進することが一番大切なことです。
判らなければ、面白さも判りません。
判ってくれば、面白さも徐々に判ってきます。
不思議なことに、やりたいことを仕事にするという人ほど、仕事とプライベートは分けるという人が多いのですが、やりたいことを仕事にしたなら、プライベートなどないケースも多いのです。
例えば、大きな夢で有名な芸能人になりたいとしたなら、なれたあかつきには、私生活も切り売りしなければなりませんし、時間も不規則で、仕事中心の生活になります。プライベートなんてどこにもありません。
そもそも、仕事自体が自分の人生の半分にも関わらず、分けようとすること自体がナンセンスなのです。
結局最終的には、仕事はやりたくない程度で丁度良いのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、やりたいことがない人にちょっとしたアドバイスをお送りしました。
アドバイスというよりは、それはそれで良いということに終始しましたが、生きている限り、人間はガマンしているようで、本当は好きなようにやっていると言うことなのです。
何か特別感がないと「やりたいこと」にならないと考えている人の方が、非常に精神性が低く、心が狭い人と言えるのです。