自分の顔が大好きで、顔に自信があるという人はそうはいないでしょう。
一方、自分の顔に自信がなく嫌いでしょうがなかったり、鏡を見るたび、誰かと比べてがっかりしたり、自分の顔に何かしらのコンプレックスを抱えている人は、多いのではないでしょうか?
今回は、自分の顔が嫌いな人に読んでほしい、コンプレックスを乗り越えて自分の顔を好きになる方法をお伝えします。
自分の顔が嫌いになる4つの心理
自分の顔が嫌いな人には、2つのタイプがあります。
- 顔の一部にコンプレックスがあるというタイプ
- 顔全体の雰囲気が嫌い、もっと言えば自分のすべてが嫌いというタイプ
なぜ、自分の顔をそこまで嫌いになってしまうのでしょうか?
周りから見たら些細な欠点、しかし本人にとっては重大な欠点
鼻がほんの少し平均より低い、目が小さいなど、本当に些細なことが、本人にとっては重大な欠点のように感じてしまうことがあります。
周りから「そんなに気にならないよ」といくら言われても、一度気になるとどうしようもなくなってしまうことがありませんか?
一度思い込んでしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなってしまうのです。
気にすればするほど、その部分に意識が集中
ほんの些細なことでも、気になるとその一部分しか見えなくなり、気にしすぎて周りの反応にも過剰に反応してしまう場合があります。
周りが自分の顔の欠点についてうわさをしているのではないか、さらには笑われているような気さえしてきて、さらにその一部に意識が集中してしまう悪循環に陥ってしまいます。
そして、残念な事に、その部分を隠そうとすればするほど、余計に目立ってしまいます。
メイクで隠そうとしてその部分だけ厚塗りになってしまったり、髪形で隠そうとして不自然な髪形になってしまったり、悪循環におちいってしまいます。
指摘されたのがきっかけで、気にするようになることも
周りから言われた悪気のない、何気ない一言にひどく傷ついて、自分の顔が嫌いになることもあります。
それまで気にしていなかったことでも、周りから言われて「そう言われてみれば・・・」と気になりだし、コンプレックスになってしまうのです。
言った方からしてみれば、何気ない一言でも、言われた方は時としてショックを受ける場合があります。
自己肯定感が低い
顔だけでなく、自分のすべてが嫌いという人は、自己肯定が低いことが原因です。
理想の自分とのギャップに悩み、現実の自分を受け入れられないのです。
また、コンプレックスも自己肯定を低くしてしまう原因になります。「どうせ私なんか」というネガティブな気持ちを生み、自分のことを嫌いになってしまうのです。
自分の見た目に恐怖を感じる、醜形恐怖症
自分の顔や、自分のすべてが嫌い、鏡を見ることに異常に恐怖を感じる、顔や体のあらゆる部分にコンプレックスを感じて、美容整形を繰り返し行ってしまう・・・
このような様子が表れたら、それは恐怖症の一種「醜形恐怖症」かも知れません。
鏡を見るのが怖い、醜形恐怖症
醜形恐怖症とは、低すぎるセルフイメージを持つことで「自分は醜い」と思い込んで激しく落ち込んでしまう症状を持つ恐怖症です。
理想が高すぎることで、現実の自分の姿とのギャップに落ち込み、セルフイメージを低くしてしまいます。
そして、自分の中の理想とは程遠い自分の顔を見ることに恐怖を感じるようになり、鏡やガラスを避けるようになります。ひどくなると外出することもままならなくなり、うつ病を発症するケースもあります。
ひどい場合は治療が必要
醜形恐怖症が悪化すると、日常生活に支障をきたすようになります。その場合は治療が必要です。
自分の姿が映る鏡やガラスを避けなければいけないため、外出が難しくなったり、周りの人が自分の顔の醜さをコソコソ話しているように思えて、人と普通に接することができなくなってしまったりするためです。
また、元の顔が全くわからないくらい、繰り返し美容整形を行っても、まだ「自分の顔が嫌い」と言い続けてしまうような重症な方もいます。
こうなってしまうと、精神的な問題に収まらず、繰り返し行う手術で感染症や腫れなどの肉体的ダメージも大きく表れてきます。
ですから、「自分の顔が嫌い」という感情が強いと感じるのであれば、こうなってしまう前に、専門科を受診し、治療やカウンセリングを受けて、醜形恐怖症を回避または克服しましょう。
醜形恐怖症から、他の恐怖症へ発展することも
自分の外見が嫌いすぎて、他人と接することや他人の目に触れることが怖くなると、他の恐怖症も併せて発症してしまうことがあります。
自分の見た目を気にするあまり、周囲の人や家族と接することが怖い「対人恐怖症」や、人の目が気になって外に出られない「外出恐怖症」になってしまう場合があります。
対人恐怖症や外出恐怖症が目立って見られても、もとは醜形恐怖症が原因だったというケースもあります。
自分の外見が気になるあまり外に出ることが億劫になったり、誰かと会うことが辛いと感じることがあれば、要注意です。
自分の顔を好きになる3つの方法
自分の顔を好きになるためには、ありのままの自分を受け入れ、好きになることが重要です。
自分に対する過剰な嫌悪感が醜形恐怖症をはじめとした恐怖症のもとですので、それを解消すれば自分の見た目を気にすることもなくなります。
また、実は原因が外見ではなく、内面にある場合があります。
外見、内面の両方の観点で、自分の顔を好きになる方法をご紹介します。
欠点を個性と考える
自分の顔に欠点があっても、それを個性ととらえ、ポジティブに考えるようにしましょう。
世界的に活躍しているスーパーモデルの顔立ちには、それぞれ個性的なポイントがある人もいます。目が小さい、顔のエラが張っているなど、一般的にはコンプレックスになりそうなところも、「個性」としてアピールし、活躍しています。
少しくらい目が小さくても、顔のエラが張っていても、それを隠したりせず「個性」としてアピールしてみましょう。そうすれば、コンプレックスをチャームポイントに変えることができます。
では、具体的にどうやって、欠点を個性としてアピールするかと言うと・・・
- 目が小さい
目が小さいことがコンプレックスな人は、アイメイクで目をぱっちりさせてみましょう。アイシャドウは淡い色のものを選び、アイラインをしっかりと引くとさらにぱっちりとして見えます。
- 顔のエラが張っている
顔の輪郭にコンプレックスがある場合は、髪形でカバーできます。顔周りにボリュームが出る雰囲気の髪形にすると、エラが目立ちません。また、顔のエラは顔の筋肉のコリから発生することもありますので、耳下のリンパをマッサージしてコリをほぐすことで、エラの張りを軽減させることもできます。
- 笑い飛ばす!
自分が持つコンプレックスの悩みを共有してくれる友達と、いっそのことコンプレックスをネタにして笑い飛ばしてしまいましょう。コンプレックスを抱えていると、ついついネガティブになって、笑顔も忘れがちです。笑顔が、一番のコンプレックス解消法かもしれませんね。
コンプレックスを克服する
自分に自信がない人は、自分の見た目に必要以上にコンプレックスを持ち、醜形恐怖症になりやすい傾向があります。
自分のどんなところにコンプレックスを持っているのかを知り、そのコンプレックスを解消することでしか、醜形恐怖症を克服することはできません。
自分に自信を持つためには、「どうせ自分なんか・・・」と思い込まず、何事にも前向きにチャレンジすることが大切です。
ビジネスセミナーに参加して仕事のスキルをアップしたり、フルマラソン完走を目標にジョギングを始めるのも素敵ですよね。体を動かすことで血流が良くなると、体の調子が良くなるので心も前向きになります。
誰にでも欠点やコンプレックスはある
自分の顔に対する欠点やコンプレックスは誰にでもあり、自分だけが気にしているわけではありません。
どんなに美しい人でも、顔に対する欠点やコンプレックスがあるものです。
それをどうとらえるかの問題です。
美しい人とは、ありのままの自分を受け入れて愛することができる心を持っています。
外見の美しさだけを気にせず、内面の美しさに目を向けることができれば、自分を好きになることができるはずです。
まとめ
いかがでしたか?
自分の顔が嫌いだという人の多くは、実は、顔そのものではなく、自信のない自分に嫌悪感を抱いています。つまり、自分に自信が持てれば、自分の顔を好きになることができるのです。
人は、心の持ちようでいくらでも変わることができます。
この世にたった一人しかいない自分を自分で好きになれないなんて、もったいないことです。
今日から新しく生まれ変わった気持ちで、自分の欠点やコンプレックスも愛せる自分になっていきましょう。