仕事も、習い事も、自分磨きも、頑張っていたのに、最近「誰にも合いたく」と思うようになった。あんなに元気いっぱいだったのに、私、どうしちゃったの?
あなたは今、そんな気持ちを抱えていませんか? もしかしたら、あなたの気持ちと思考力は、エネルギー不足なのかもしれません。
周囲の人の期待に応えたい、頑張る自分でいたいと思う反面、自分に自信が持てず、心が折れそうになる。
そんな時こそ、少しギアチェンジして、ゆっくりひとりだけの時間を作り、心のエネルギーを充電することが大切です。
無理した自分に気がつき、心の安定を取り戻することで、「誰にも会いたくない」今の気持ちを解決することができます。
あなた自身の体を休めて、気持ちと頭の整理をすることができれば、忙しさに紛れて見ないようにしていたあなたの悩みや不安、そして本当にしたい将来の希望が見えてきます。
自己を振り返る時間を持つことで、自分がルールや「べき」に縛られていたことに気が付き、自分らしさを取り戻せるからです。
「誰にも会いたくない」そんな気持ちの正体は?
今まで、誰かと競い合うことや、人と関わり合うことが好きだったはずなのに、「誰にも会いたくない」と思うようになった。
自分自身でも、どうしてこんな気持ちになったのか、よくわからない。
そんな時は、あなたの今までの「頑張る」「元気印の役割をする」という対処方法だけでは乗り越えられない変化が起きた、心のエネルギーが不足して目の前にある問題に対処することができない状態にあります。
「誰にも会いたくない」と感じるほどの弱い自分が表に出そうになった時、「誰にも会いたくない」ほど、心のエネルギーが不足している時、あなた自身を守るために「誰にも会いたくない」という気持ちになるのです。
「誰にも会いたくない」と感じる原因は?
では、「誰にも会いたくない」とまで思う原因には何があるのでしょうか。
初めての大きな失敗や挫折
年齢を重ねていくと、仕事や家庭、社会で色々な役割を負うことになります。その中では、初めて任された仕事や役割で、失敗をすることもあります。
ですが、「頑張ること」を対処法としていた方にとって、その失敗や挫折がとてつもなく大きなものに思えて自信を無くした時や、自分が無能な存在に思えてしまった時などに、「誰にも会いたくない」と思うようになります。
ホルモンバランスの変化
女性は、月経周期によって、ホルモンホルモンバランスが大きく変動します。そのため、月経前に、特に理由もないのに「誰にも会いたくない」気持ちが強く働くことがあります。
毎月きちんと月経が来ている方は、自分の気持ちが落ちている時期を振り返れば、月経前後と重なることが分かるのですが、月経サイクルが不規則の方は、自分の気持ちの変化に戸惑うこともあります。
心身のストレスの蓄積
今までのあなたなら、ストレスさえも自己成長の糧と考えることができ、色々な試練や課題を乗り越えてきたのかも知れません。
ですが、気力だけでは乗り越えられないのが、ストレスの蓄積による心身の疲労です。
睡眠不足や偏った食事など、不規則な生活を強いられたあなたの体は、常にストレスフルな状態にさらされ、免疫力が低下し、心と体のバランスを崩してしまいます。
“少し休養させて”と、体のほうから「誰にも会いたくない」サインを送っているのです。
「誰にも会いたくない」はうつ病のサインかも
様々な原因から起こる「誰にも会いたくない」気持ち。
ですが、この気持ちの原因が、心の病気―うつ病から生じていることもあります。
うつ病とは
うつ病とは、精神科医の言葉を借りれば、「急性脳不全」というほど、思考力や記憶力、行動力などをつかさどる脳の機能が低下している状態のことです。
気持の落ち込みをはじめとする精神症状の一つとして、「誰にも会いたくない」という気持ちが起きることがあります。
これは、本当は誰かに助けてほしいと思っていても、これを言葉にするだけのエネルギーが不足している、自分に誰かの助けを求める価値がないという考えにとらわれてしまっているためでもあります。
身体症状に注意
うつ病の場合には、「誰にも会いたくない」という気持ちのほかに、眠れない、食べられない、起きられないなどの身体症状も見られることが多いです。また、耳鳴りやめまいなども起こることがあります。
「誰にも会いたくない」という気持ち以外に、体重が減ってきた、寝つきが悪い、眠りが浅いときは要注意です。
他の精神症状に注意
また、「誰にも会いたくない」という気持ちのほかに、イライラやじっとしていられない感覚、自分を責める気持ち、何かを決断する力がない、死にたい気持ちもなるなどの、精神症状がある場合には、心のエネルギー不足がかなり重くなっている証拠でもあります。
そんなつらい気持ちが重なっているときは、「誰にも会いたくない」つらい心と体の症状を、吐き出し伝えることが大切で、必要なことです。
「誰にも会いたくない」時の8つの解決策
では、「誰にも会いたくない」と感じてしまった時の解決策として、一体何があるのでしょうか。
ゆっくり休む
「誰にも会いたくない」と思う時は、心も体も休息を求めている時です。今までの頑張ってきた自分へのご褒美として、ゆっくりと何も考えず、心も体も休めることが大切です。
スマフォやパソコンの電源を切って、体が自然に目覚めて食事をとりたくなるまで、ゆっくりと休みを取ることをおススメします。
生活のリズムを整える
食事や睡眠、排泄のサイクルが乱れていると、心も連動して乱れがちになり、「誰にも会いたくない」気持ちになります。
生活が乱れていると感じた時は、朝起きたら日の光を浴びる、食事は規則正しい時間に可能な限りゆっくりととる、夜も11時頃には寝るという決まったサイクルに近づけるように心がけます。
生活習慣が安定することで、ホルモンバランスも落ち着き、気持ち安定してきます。可能なら、ウォーキングなど、同じリズムで行う運動を取り入れると、脳が刺激され、やる気が意欲のスイッチが入りやすくなります。
部屋の中で好きなことをする
「誰にも会いたくない」時こそ、部屋の中で、あなた一人の時間を充実させることもおススメな解決法です。
- 今まで読めなかった本や、見たかった映画やTVを見る
- ゆったりと好きな音楽を聴きながら、好きなお茶を飲む
- 日当たりのいい部屋で、思いっきりまどろむ
- 断捨離をする
- ヨガや瞑想をする
など、自分だけの空間で、自分だけのために出来ることを満喫しましょう。
自然と触れ合う時間を作る
「誰にも会いたくない」なら、知っている人のいない場所を訪問することもおすすめの解決方法です。
お気に入りの散歩コースや緑が多い公園を歩いたり、自然が残っている場所を訪ねたり、動物園などで動物と触れ合うことは、心を癒す時間になります。
心許せる友達と会う
「誰にも会いたくない」気持ちが、落ち着いてきたなら、心を許せる友達と連絡を取ってみましょう。
外で会うまでの心のエネルギーがない場合には、電話で話をする、家に来てもらうなどの方法をとっても良いと思います。
心許せる友達、弱い部分を見せられる友達と、ただ時間を共に過ごすだけで、あなたの心は癒され、心のエネルギーも補給されるはずです。
初めての場所や人との出会いを求める
知り合いには「誰にも会いたくない」けれど、知らない人との触れ合いに”しんどさ”を感じない時には、あえて訪れたことのない場所や人との出会いを求めることも、気分を変える絶好のチャンスです。
いつの間にか、自分の世界に閉塞感を持っていて、「誰にも会いたくない」と感じていることもあります。新しい刺激や気づきが、頑張りすぎていたあなたの心をフラットに戻していきます。
悩みを書き出す、心のつぶやきを言葉にする
仕事や家庭などの役割が多く、自分自身の気持ちに整理がつかず「誰にも会いたくない」と感じる場合の解決策の一つは、自分の悩みや心のつぶやきを言葉にしたり、文字に書きだすことがおススメです。
心のエネルギーが不足している時は、頭の中で考えるだけでは、やるべきことの優先順位がつかないことがあります。
文字として「視覚化」することは、自分の気持ちを整理し、自分がルールや「べき」に縛られていたことに気が付き、自分らしく前に進むための方法のひとつになります。
ですが、文字にすること、考えることがつらい時期は、自分ひとりでこの作業をすることは避け、カウンセリングなどを受けるのもおススメの解決策です。
心の専門家の力を借りる
「誰にも会いたくない」は、うつ病のサインの場合もあります。
ゆっくり休もうとしても落ち着かない、自分だけでは生活のリズムが戻せない、そんな時は、心の専門家の力を借りてみることもおススメの解決策です。
自分ひとりで解決できなくなったから、心のエネルギーが不足し、「誰にも会いたくない」気持ちになったのです。
少し、気持ちを整理していくことで、頑張りすぎなくても、自分に自信が持てるようになって行きます。
まとめ
「誰にも会いたくない」時は、今までの対処法では、今を乗り越えられないという心と体のサインに他なりません。
ゆっくりと心と体を休めて、生活のリズムを取り戻しながら、無理をしないでも良い自分をみつけていきましょう!