進学や就職などで新しい生活環境がスタートすると、新しい出会いがたくさん訪れます。
新たな生活環境になるという事は、新しい出会いを大切にしながら人間関係を構築していかなくてはならない時でもあります。
しかし、中にはそうした新しい環境になじめず、ストレスに悩む人々も少なくありません。
そういった人々は、他者に対しての「警戒心」が強いという事が周囲になじめない大きな原因だと考えられます。
特に、男女の間で警戒心が強く出てしまうと、なかなか親密になる事が出来ません。
そこで今回は、警戒心の強い女性に対して男性がどの様にアプローチしていけば良いか、ポイントになる5つの心理操作術をお伝えします。
適度な距離感を保つ
気になる女性が現れると、早く自分の思いに気付いてほしいと焦る男性も少なくない様です。
相手の想いを無視して、必要以上に自分をアピールしたり、相手の事を何かと聞き出そうとする男性もいますが、それは本当に逆効果です。更に警戒心を強めてしまう事でしょう。
人は、それほど親しくない人に必要以上に近付かれる事を好まない傾向にあります。
特に女性で、その相手が男性の場合は、必要以上に近付かれる事で嫌悪感を抱くだけではなく、身の危険も感じさせてしまいかねません。
出会ったばかりの女性には、適度な距離感を保ち、相手の心の領域を尊重してあげるようにしましょう。
ただ、相手に警戒されない様にと、気を使い過ぎても良くありません。近付き過ぎず、遠過ぎず、相手に安心感を与える距離感を保つ様にする事が重要です。
受容する
女性に限らず、警戒心の強い人は、人見知りで、自己肯定感が低い傾向にあると言われています。
ですから、まずは自分の気持ちを押し付けずに、『相手の気持ちを受け入れてあげる』事から始めましょう。
受容とは、相手の気持ちを、自分の価値観で批判したり評価をせず、そのまま「ありのまま」に受け入れる事を指す心理学用語です。
相手を受容する為には、相手の話に耳を傾けて、自分の意見との相違に関わらず、その気持ちに共感を示していかなくてはなりません。
そうした行動を、傾聴、そして、共感と言います。
これらをきちんと態度で示して、女性に「この男性は私を認めて受け入れてくれる」という事に気付いてもらいましょう。
さりげなく相手の行動を真似てみる
「相手の行動を真似る」と聞くと、相手をバカにしているのではないかと思う人もいるかも知れませんが、これも大変有名な心理操作術の一つです。
心理カウンセリングの技法の中に、「エコー」と呼ばれる技法があります。
これは、相手の言っている言葉や文章などを、そのまま真似して繰り返す技法の事です。
相手の言っている事を繰り返すだけなんて簡単だと思う人もいるでしょうが、これは意外に難しいものです。相手の話にきちんと耳を傾けていなければ出来ません。
エコーには、繰り返す事で「自分の気持ちは受け入れられた」と相手に感じさせ、安心感を与える効果があります。
これを踏まえて、相手の女性のしぐさや言葉などを真似してみましょう。
「この人は、自分と似ている所があるな」と、女性が感じる事で、相手の男性に対する警戒心が緩みます。
ポイントは、あくまで『さりげなく』行う事です。
あまり大げさに行うと、相手に変な人だと思われ、より警戒心を強められてしまいますので、気を付けて下さいね。
信頼関係を築き、相手に自分とのつながりを意識してもらう
心理学の世界では、カウンセラーとクライアントの間で作る信頼関係の事を「ラポール」と言います。
相手に自分の事を信頼してもらう為には、ラポールの形成が重要であり、そのために前述の心理操作術を駆使していきます。
ある程度の信頼関係を築く事が出来たら、男性は女性に対して、つながりを意識してもらう様に促していきましょう。
つながりを意識してもらう為には、まめにコミュニケーションを取る様に努めていく事が大切です。
その際には、先にも述べている様に、あまり自分の気持ちや都合ばかり押し付けない様に気を付けなければなりません。
短い時間でもいいので会う回数を増やしたり、会えない時にはメールなどを活用するのも良いでしょう。
これらの行動は、あくまで相手との信頼関係を築いている事が原則です。
信頼関係を形成出来てない状態でコミュニケーションばかりを重視すると、相手の警戒心が強まるので注意が必要です。
自分の気持ちを伝える
ここまで様々な心理操作術を駆使してきて、やっと自分の気持ちを伝える時が来るのです。
女性が、男性であるあなたを信頼して、心を開いている状態であれば、きっと気持ちがプラスの感情として受け入れてもらえるはずです。
人が誰かに自分の気持ちを伝えようとする時には、きちんと主観で伝えなければいけません。
心理学の世界では、これらを「Youメッセージ」や「Iメッセージ」という言葉で表現します。
Youメッセージの場合は、あくまで「あなた」が主語であり、受け取る側には、時に客観的な表現として伝わります。
しかしIメッセージであれば「私」が主語であり、あなた自身のオリジナルの言葉として相手に伝わります。
男性が女性に想いを伝えようとする時に、
「私はあなたが好きです」
という言葉で伝えるのと
「あなたは私の事が好きですか?」
という言葉を投げかけるのとでは、受け取る側の感じ方が全然変わってくるでしょう。
相手が「自分だけに伝えてくれている言葉」として受け取れる表現をする事で、警戒心が緩み気持ちも伝わるのです。
まとめ
以上が「警戒心の強い女性と親密になる5つの心理操作術」ですが、いかがでしたでしょうか?
ここでお伝えした5つの心理操作術に、難しい技術や専門的な知識は必要ありません。
相手の警戒心を解くには、自分がどの様にされたら嬉しいか?
何をされたら嫌なのか?
という事を想像して関わっていく事が何よりも大切です。
誰に対しても、自分を押し付け過ぎず、謙虚に関わる姿勢を見せたら、自然と相手の警戒心は和らぎ誰とでも親密になれるはずです。
特に女性は、男性が思う以上に繊細です。
是非女性の気持ちに寄り添って、関わってみてくださいね。