人間の仕草には様々な心理が隠されています。
その代表例が、腕を組むしぐさではないでしょうか?
腕を組むといった単純な仕草からも、意識的、無意識的に様々な心理を読み取ることができます。
そんなものは、直接相手に質問すれば良いだけという無粋な方もいらっしゃいますが、相手が正直に答えてくれるとも限りませんし、いちいち言葉で明確にしないで「察する」のが日本文化の粋です。
しかも、状況に応じて、相手の心理を正しく察してあげることができれば、あなたの好感度、評価点がアップする事、間違いなしです。
警戒心のあらわれ
無意識に腕を組むということは、警戒心のあらわれであるという説明を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? その理由は、人間の弱点である腹部を隠すという動作になるからです。
特に、自分が何かしらアイデアを説明している時に相手が腕を組むしぐさをした場合、自分の話の内容を疑っているということになります。このような場合には、相手の警戒心を解くべく、もっとしっかりした説明をする必要であるということになります。
相手に注意を促すために
上でお伝えした理由で、今度は、自分自身が、相手が説明している時に、腕を組む場合もあると思います。これは、当然ながら、不作法にあたります。「あなたの説明がわかりにくい」という非言語的メッセージを送っていることに他ならないからです。
ただし、「あなたの説明がわかりにくい」「あなたの言うことが信じられない」といった内容を、直接口で言うよりは、まだマシなので、そういう注意をうながすためのジェスチャーとして、意識的に、相手の目の前で腕を組んでみせることも、現実社会ではよく行われています。
みんなを守るヒーローのイメージ
子ども向けの娯楽メディアで平和を守るヒーローのポーズとしてもよく使われます。堂々と胸を張って両腕を組んで背筋をそらすポーズです。
実は、大人になっても、子ども時代のヒーローに自己投影して、腕組みポーズをする男性がいます。
幼児性のあらわれとも言えますが、そういう変わった人ほど問題解決につながる普通ではない視点を持ち合わせている場合があります。
みんなが共通の問題を抱えて困っているとき、あえてヒーローのごとく腕を組んでいる男性を見たことはありませんか?
「俺に頼れ」と自分で言うのはヒーローらしくないと考えているため、質問がくるまで、自分からは口に出せず、それでアピールしているのです。
痴漢冤罪の危険に対する警戒
近年に満員電車の中で、ぎゅっと強く腕を組んでいる男性は、「痴漢に間違われないため」であることがあります。わざわざ両手でつり革にぶらさがったり、両手で文庫本を広げたりするのと、動機は同じです。
これもまた腕組みが警戒心のあらわれであるパターンの一つとして考えることもできるでしょう。
自分の手をすぐには使えない状態にして、相手に害を与えないことを示すという意味では、握手の習慣と共通するかもしれません。
女性らしい体型を強調するため
警戒心に関連がある腕組みのパターンを先に4つお伝えしましたが、あと、腕組みが示す心理のパターンとして有名なのは、女性らしい体型の強調です。
女性が、胸の下で腕を組んでみせて自分の胸の大きさを強調することです。
体型に自信がある女性が、男性に対して、自分の胸を強調するために腕組みをしてみせる場合、相手の男性をモノにしたいという性的アピールだったり、また、相手の男性に好意をもたせて物事をあまく運びたいとする下心の現れである可能性があります。
また、こんなに素敵な私を見てほしいという自己愛による場合もあります。
冷房の温度設定には注意
夏の季節には、腕組みによる心理的メッセージの内容ばかり気にしていると、重要なことを見落としてしまう危険があります。
単純に「冷房が効きすぎている」だけの場合です。
夏の昼間に薄着で外出していると、冷房の利いた屋内に入ったとき、温度差が大変なものになってしまうことがあります。相手の服装を観察して、冷房の温度設定には注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
腕組みに限った話しではありませんが、人間のしぐさには、様々な無意識の心理があらわれます。そして、それが常識化することで、別の様々な意味をもつ非言語的メッセージを相手に送るための手段となることもあります。
腕を組む以外の人間のしぐさについて、他で深堀りしていますので、興味があれば読んでみてくださいね。