恐怖は、人間原初の感情です。
人間は喜びや悲しみよりも、まず恐怖を覚えたのです。
それは、当然と言えば当然のことです。
現代とは違い、暗闇は暗闇でしかなく、おそってくる獣たちもたくさんいます。
これでは、楽しい気持ちなど感じている暇がありません。
今回は、そんな怖い夢が暗示する夢占いの重要なシグナルについて解説していきます。
目に見えない怖いものの夢
目に見えない怖いものの夢占いは、あなた自身が今何に向かって生きていけばいいか判らない暗示です。
怖いものの中でも、ダントツに上位にあるのが「目に見えないもの」です。
恐怖の正体が見えないことほど、怖いことはないでしょう。
正体が判れば対処できそうなことも、目に見えずに正体が判らなければ、何のしようもありません。
人生を一新しようとする時、多くの人はこのような見えない恐怖を味わいます。
しかし、見えないものを気にしても仕方がありません。
実害があるならばともかく、実害がないならば、恐れを感じても進むべき、と夢は教えているのです。
得体が判らない怖いものの夢
得体が判らない怖いものの夢占いは、あなたの心や精神が弱ってしまっていることの暗示です。
目には見えていますが、その正体が判らない怖いもの。
それは、実はあなたの中にある意味のない恐怖心なのです。
人は、起きてもいないことでも、恐怖します。
色々と想像をめぐらせては、怖がるのです。
しかし、これはほぼ万人にあてはまることで、あなただけが特別ではないのです。
何でもかんでもを怖いと思ってしまうと、心は硬直します。
そして、何もできなくなってしまい、自己嫌悪におちいり、精神が病んでいきます。
怖いものは、あなたが思っているほどに、この世には存在しません。
どこかでふっ切って行動するように、夢は示しているのです。
怖いものから追いかけらる夢
怖いものから追いかけられる夢占いは、あなたの逃れられない運命を暗示しています。
怖いものが何にせよ、それに追いかけられる、つきまとわれる状態は、自分で解決できるものではありません。
それが解決する方法は1つ、怖いと思わなくなるということだけです。
あなたが怖いと思っている限りは、それは常につきまとい、追いかけてくるのです。
夢は、恐怖を克服することを求めているのです。
怖いものと一体化する夢
怖いものと一体化する夢占いは、真に怖いものは怖がる自分自身にあるという暗示です。
どんなことにも通じますが、真の敵は自分自身の中にあります。
どんなことをしようとも、新しいチャレンジに向かおうとも、まずは自分の中の恐怖心と戦わないといけません。
それを乗り越えることができなければ、次に進むことはできません。
夢は、怖いものを外に見ず、内にも見ず、同化して昇華するようにと示しています。
怖いモンスターにおそわれる夢
怖いモンスターにおそわれる夢占いは、近い未来に外敵が明確に現れる暗示です。
怖い夢は大抵、内なる恐怖にかかわるものが多いのですが、これはハッキリと外敵を示しています。そして、それを怖いと感じてしまうのです。
それが私生活、職場、学校、どこで会う相手かは判りませんが、怖い相手が出てくるのです。
しかし、それは積極的にあなたに恐怖をまき散らすものではありませんので、近づかなければ安全です。
ですが、自分が何かを成すためには、それをよけては通れません。
自分の道を切り開くには、その怖いものと向き合う必要があります。
もちろん、自分の道を曲げてしまうのも、1つの手ではありますが、それは自分次第です。
乗り越えられるかどうかは、夢の中でモンスターにおそわれて「どうなるか」が、答えになります。
自分を怖いと思う夢
自分を怖いと思う夢占いは、自分自身を制御できていない「自分」に恐怖を感じている暗示です。
この夢の前後、あなたは自分を自分でコントロールできなくなっています。
特に感情面の制御が難しく、自分で自分のことがわからなくなっているのです。
自分がわからなくなるというのは、相当な恐怖で、深層心理下で怖いと思っていることが、夢に明確に出てくるのです。
この場合、自分でのコントロールは難しいので、本来専門家に依頼するのがベストです。
ですが、自分で治すには、どの自分もまぎれもない自分だと受け入れることです。
怖い未来の夢
怖い未来の夢占いは、将来へ対する恐怖心を暗示しています。
怖い未来というのは、ばくぜんとしたものではなく、ハッキリとした物理的な怖さです。
荒廃とした、まるで破滅したかのような未来の図が見えるのです。
その具体的な様子が現実に起きるのではないのですが、まるでそれほど未来に希望が持てないのです。
しかし、元々未来は判らないものです。
恐怖心に振りまわされて、正しい判断を見失わないようにと夢は忠告しています。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、怖い夢占いが暗示する重要なシグナルについて説明してきました。
人間は常に恐怖、つまり怖いことと対面しなければなりません。
逃げ続けても、いつか人生に一度くらいは、その怖さと戦う必要があるのです。
夢は、怖さをあらかじめ見せて、免疫をつける役目もあるのです。