心理学用語としての嫉妬心は
『愛着している誰か、ないしは、保有している何かが、他者に奪われた結果、奪われることへのおそれである』
と定義されています。つまり、jealousyの感情を意味しています。
でも、一般に日常会話で、嫉妬心という言葉を使う場合には、自分の持っていないものを羨むenvyの感情も含むことがあります。
今回の記事においては、jealousyの感情とenvyの感情を利用した恋愛テクニックを紹介いたします。
自分の美点に反応してくれやすい異性を見つける
ある点において自分が他人よりも劣っているという『劣等コンプレックス』を抱いているひとは、その点で優れている異性に魅力を感じやすいです。
背の低いことにコンプレックスを抱いている人は、背の高い異性に反応することが多くなるでしょう。学歴にコンプレックスを抱いている人は、高学歴の異性に惹かれることが多くなるでしょう。
それは、自分の持っていないものを欲しがるというのが、envyから来る嫉妬心がなせる業です。自分が劣っている部分を恋人に埋め合わせてもらうという発想が無意識に働くのです。
心理学の相性マッチング理論には、『類似性の法則』と『相補性の法則』の二つがあります。
自分と似たところのある人に、親近感を抱く関係もうまくいきやすいのですが、お互いに持っていないものを持っているという関係もうまくいきやすいのです。
自分の美点をよく把握した上で、その点に対してコンプレックスを抱いている異性に狙いをつけてアプローチをすると、良い反応を得られる可能性が高くなります。
恋人のjealousyの感情をかきたてる
心理学上に希少性の原理と呼ばれる法則があります。
希少性の原理によれば、人間は手に入りにくいものほど貴重なものだと考える傾向があるとされています。
私達は、手に入れることが難しいものは、簡単に手に入る物よりも良いものだということを経験的に知っています。そのため、どのくらい手に入りにくいかを基準にして、その物の価値を判断することができます。ほとんどの場合、この経験則は正しく機能しています。
他にその人を欲しがる競争相手がいるということになれば、その人の恋人は、、その人の恋愛市場における価値というものをあらためて高く評価するようになるでしょう。
これは、他人に自分の意中の相手を奪われたくないという気持ち、jealousyから来る嫉妬心を利用する恋愛テクニックです。
ただ、希少性の原理を使うためには、ある程度、商品(本人)の魅力がないと、信じてもらえません。また、信じてもらえたとしても、仕掛けが相手に気づかれた場合には恨みを買うことにもなりかねません。このテクニックを用いるときには、注意が必要です。
恋人のenvyの感情をかきたてる
2番目に紹介したテクニックを効果的に使うためには、付属テクニックがあります。
どうすれば、恋人の嫉妬心を効率よく煽ることができのるか、そのためには競争相手を上手に設定しましょう。
その競争相手が、恋人の「なりたい自分」、恋人の欲しくてたまらないけれども手に入れられないものを既に持っているというのが効果的です。
社会的に成功したくてたまらないというコンプレックスを持っている恋人に対してならば、競争相手としてすでに社会的に成功をおさめているひとを設定するのです(少女向けの漫画でもよくある構図ですね?)。
そのように設定すれば、jealousyの嫉妬心だけではなく、envyの嫉妬心を煽ることになり、否が応でも、恋人のあなたに対する執着心は高まっていきます。
恋人を認知的不協和の状態に陥れる
2番目に紹介したテクニックを効果的に使うために、競争相手をうまく設定する方法の別のやり方も紹介します。
その恋人が自信を持っている部分において、少し劣った能力を持っている人を競争相手に設定するというのも、これもまた効果的に嫉妬心を煽ることができるのです。
仕掛けが成功すれば、自分の方が上回っているという自己評価の感情と、浮気されそうということは自分の方が劣っているのかもしれないという疑いの感情が恋人の心の中で激しくぶつかりあう認知的不協和の状態に陥ります。
その心理状態を解決するべく、自分の方が上回っていることを証明しようという強烈な気持ちが生まれ、あなたに対する独占欲が高まることになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
嫉妬心の正体とされるenvyの感情やjealousyの感情というのは、道徳的にあまりよろしくない感情であるとされているので、それを利用するというのは、どうしても道徳的にマイナスに評価をされる部分があります。
そのため、こういったテクニックを利用する場合は、秘密厳守が絶対の条件です。見破られない反則は反則ではありません。
間違ったものでも正しい目的で使えば正しくなるとも言います。最終的には恋人と二人で幸せになるという目的をもって、今回に紹介したテクニックを使ってください。