人間には、元来の心理性質として相手からしてもらったことを、自分からもお返ししたいと感じる返報性心理というものがあります。
例えば、相手があなたに対して好意をしぐさや態度で表してくれた時、あなたも相手に対して好意を言葉や態度で表現した経験があるはずです。
これを『好意の返報性』と言います。
同様に、もし誰かがあなたに対して、自身の秘密の打ち明け話や、シリアスな相談などの自己開示をしてくれたとしたら、あなたもその相手に心を開き、自分の身の上話もするようになったりします。
実は、この自己開示というものが、恋愛を成就させるのに非常に有効なものなのです。
では、どういう自己開示が恋愛に最も効果を出すのでしょうか?
今日は、恋愛成功のための自己開示とはどういうものか、7つの項目に分けてお伝えしたいと思います。
もっとも恋愛成就に発展しやすいのは、好意を伝えること
出会った男性が、あなたと二人きりになった時や電話やメールで会話をしている最中
「実は君のこと、気になっているよ」
「実は、あなたは僕の好みのタイプなのです。」
と告白めいたことを言ってきたら、あなたはどんな気分になりますか?
突然のことで戸惑いはするかもしれませんが、決して悪い気はしないのではないでしょうか?
それまで何とも思っていなかった相手でも、何となく意識してしまうようになります。そして、その場ですぐに返答が出来なかったとしても、その後
「あの時OKしておけばよかったかしら?」
「まだ気持ちは変わらないかしら?」
と考えるようになり、いつのまにか彼が気になる存在になってしまうのです。
何度かのデートを経てから好意を伝えるのが一般的ですが、実は出会ってからさほど時間が経たないうちに好意を自己開示した方が、恋愛の早期成就には効果的な事が多いのです。
あなたも気になる男性には、告白とまではいかなくても、好意があるというのを態度や仕草で伝えてみましょう。
彼との心の距離を縮めるための大きな一歩になります。
『あなたにだけ』『あなたにだから』という言葉を添えて自己開示しよう
合コンなどで出会ったばかりの男性陣を前に、ペラペラと自分の恋愛遍歴や、ディープな身の上話をしている女性をよく見かけます。
これも確かに『自己開示』の一種ではありますが、恋愛を成功させるためにはNGな行為です。
恋愛のための自己開示の場合は、その場にいる全員にするのではなく、『これはあなたにだから話せるのだけれど』という言葉を添えて自己開示したほうが、効果が高まります。
相手は、あなたは自分のことを信頼してくれている、自分はあなたにとって特別な存在なのだと感じるようになりますし、二人だけの秘密感が、さらに二人の距離を縮めることになるからです。
あなたも気になる男性には、『あなたにだけ話すけれど』と自己開示してみましょう。きっと相手との関係が少し変わってくるはずです。
自己開示を始めるタイミングは?
人との距離感が上手くつかめない人は、出会って数分の相手にでも、平気で秘密にした方が良いような話や、ごくプライベートな内容の話をし始めてしまいますが、これは相手にとっては負担でしかなく、「変わった人だ」と距離を置かれる原因にもなってしまいます。
ですから、自己開示はタイミングを見てしなくてはなりません。
合コンやお見合いパーティー、紹介などで出会った男性に、出会った当日にあまりに深い話を開示すると引かれてしまうので、例えば、次に二人きりで会う機会を設け、食事を楽しんだ後のバーや、カフェなどで、ある程度距離が縮まった状態で自己開示を少しずつ始めるというのが良いでしょう。
相手の様子を見ながら、どの程度まで話すかを決めていきましょう。
本気でお付き合いしたい相手には、嘘の自己開示はしない
相手の男性の事を好きだと思っていればいるほど、『あなたとは気が合いそう。共通点が多そう』と思ってもらいたくなるのが女性です。
家庭より趣味に時間をかけたいという男性に対し、本当は家庭を大事にしてくれる夫が欲しいと望んでいるのに、『私もそういうタイプなの』と嘘をついたり、妻にも結婚後も働いて欲しいと希望している男性に対し、本音は専業主婦になりたいのに『私も同感!』と言ってみたり。
これは正確には『自己開示』ではありません。
彼は、あなたが『本当の自分』を開示してくれていると思っているのです。後々、それが本心からの自己開示でなかったと知る時が来たとき、彼はあなたに好意どころか不信感を抱くことになってしまうでしょう。
自分の話をすることだけが自己開示ではない
自分の悩みや身の上相談、恋愛遍歴等を、意中の男性に洗いざらい話をすることだけが恋愛における自己開示ではありません。
恋愛における自己開示は、一方的であっては成立しないものだからです。
あなたが今気になっている男性と二人きりで会話をするチャンスがあれば、ぜひ試して頂きたいのが『彼に積極的に質問を投げかける』こと。
これのどこが自己開示なの? と思う方もいるかもしれませんが、これは『あなたにとても興味があるのよ』という、あなた自身の彼への好意を自己開示していることになるのです。
質問も矢継早に投げかけるのではなく、真剣に聞いて、受け止めているのを示すように適切なタイミングで、適切な相槌を打ってあげましょう。これも立派な好意の自己開示です。
失敗談やダメな自分についてのエピソードを自己開示する
自己開示とは、『ありのままの自分を相手に開示する』ということですので、自分の長所や自慢に思うことを開示するのも悪いことでは決してありません。
しかし、そのような自慢話的な内容ばかりですと、相手はあなたと話している間中、不快感・劣等感を感じてしまうものです。
気になっている男性との心の距離を縮めたいと思っているのであれば、あなたの過去の失敗談や、コンプレックスに思っていること、克服したいと思っているダメな部分などを少しずつ段階を踏んで自己開示してみると良いでしょう。
失敗談などの方が、相手からの共感を得やすいものです。さらに相手から、『ダメな部分もさらけだしてくれた』あなたは可愛い女性に見えますので、一石二鳥というものです。
親しくなりたい相手には、最初からオープンマインドで
自己開示は段階を経て、タイミングや状況を見計らって行うと、恋愛成就に効果が出るという事は、すでにお話してきましたが、あなたが一目みて親しくなりたいと願った男性には、最初からオープンマインドで接しましょう。
自分から挨拶してみたり、もし連絡先を交換することになれば、会社の名刺を渡すだけでなく個人の携帯番号を書き添えてみたりも良いと思います。
気になる相手に自己開示をしたいといくら望んでも、次に二人で会うチャンスが無ければ、望みは叶いません。恋愛のスタートラインにすら立たせてもらえなくなります。
ですから、これだという相手と知り合ったら、少なくとも「私はあなたを嫌いではありません」「不信感はもっていません」という程度の自己開示をしたほうが良いのです。
笑顔で自己紹介したり、目が合ったら軽く微笑んだり、連絡先は積極的に交換したりと、彼に対して、まずあなたが心を開くことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
女性は自分の話をしたい、聞いてもらいたいという生き物ですから『自己開示』は得意分野のはずです。
今日お伝えした7項目を参考にして、さじ加減や按排(あんばい)を間違えないようにして、意中の相手に自己開示してみてください。