最近、新聞やテレビなどのメディアでも取り上げられている「モンスターペアレント」。
学校や保育園・幼稚園、子どもの習い事など…子どもの教育に関わる現場で、モンスターペアレントの存在がたびたび問題となっています。
こうした現場で働いている人はもちろん、一般の人たちでも、モンスターペアレントに「できれば出会いたくない」と思いますよね?
しかし、そうは言っても意外と身近に存在しているのがモンスターペアレント。
あなたの周りにも、モンスターペアレントに出会ってしまい、対応に困っている人がいるのではないでしょうか?
そこで今回は、意外と身近にいるモンスターペアレントへの対応策について詳しくまとめました。
モンスターペアレントが生まれる背景や原因も合わせてお伝えしていきますので、それが理解できれば、どう対応すればよいかがおのずとわかってきます。
実際の体験談や実例もありますので、具体的にどうすれば良いのかもわかるはずです。
モンスターペアレントとは?
そもそも「モンスターペアレント」がどのような存在なのか、おさらいしておきましょう。
「学校や幼稚園・保育園などで無理な要求を何度も繰り返している親のこと」というのが世間一般的な認識ですが…そうしたすべての人が「モンスターペアレント」というわけではありません。
モンスターペアレントに対応していくためには、まず何よりも、どういう親がモンスターペアレントなのかを正しく理解する必要があります。
そこで最初に、モンスターペアレントの定義や特徴についてお伝えします。
モンスターペアレントの定義
モンスターペアレントという言葉は、元小学校教諭の向山洋一さんが著書の中で命名したとされる言葉です。
その著書の中で「不当な要求や苦情を昼夜問わず言い続けることで学校が壊れてきている」という理由から命名したと書かれています。
直接学校へクレームを入れてくるのはもちろんですが、学校よりも権限の強い教育委員会や自治体などにクレームを入れたり、インターネットなどで学校の悪口を拡散するケースもあります。
また、経済的な余裕があるのに給食費を払わない親などもいると言われており、非常識で自己中心的であることがわかります。
ですから、客観的に見て常識の範囲内で意見を言う親をモンスターペアレントとは言いません。
モンスターペアレントとは、「非常識で理不尽な要求や苦情、非難、文句などを学校や幼稚園・保育園に対して突きつける親」になります。
こうした定義を正しく理解しておかないと、モンスターペアレントではない人に、早とちりをして非難してしまったりするので注意しておきましょう。
モンスターペアレントの特徴
では、モンスターペアレントとはどのような特徴を持った親に対して使う言葉なのでしょうか?
ここでは、一般的に知られているモンスターペアレントの特徴をお伝えします。
子どもを溺愛している親
親にとって我が子というのは、どんな子どもでも可愛いものです。
しかし、子どもが悪いことをしたとき、「うちの子に限って! 」と、子どもがした過ちを認められないのが、モンスターペアレントの大きな特徴だと言われています。
子どもを溺愛し過ぎているために、冷静な判断ができなくなってしまっているのです。
こうした特徴を持っている親は、かなり高い確率でモンスターペアレントになってしまう恐れがあります。
友達付き合いが苦手な親
友達付き合いが苦手な人も、モンスターペアレントが持っている特徴の一つです。
子どもの行事で学校へ行っても、他の親とコミュニケーションを取ることができないので、学校の様子や情報を把握できません。
学校のことはすべて子どもからの情報なので、それが正しい情報なのかわからず不安になり、ちょっとしたことでも、すぐに学校に苦情を言うようになってしまいます。
自分が「良い親」だと思い込んでいる親
子どもにとってどんな親であれば「良い親」だと言えるのでしょうか?
子どもが学校で困ったことがあったとわかったとき、少しでも学校で楽しく過ごせるように何かしてあげようと考えるのは、親として当然のことです。
しかし、モンスターペアレントはそうした気持ちがエスカレートして、自己中心的な要求をしてしまいます。
子どものために頑張っている自分こそが、子どもにとって「良い親」だと思い込んでいるからです。
こうした勘違いをしてしまっているところが、モンスターペアレントの特徴の一つだと言われています。
自分が常に正しいと思っている親
自分が常に正しいと思い込んでしまっている人も、モンスターペアレントには多く見られます。
我が強く、自分の間違いを認められない人というのは、学校に対しても自分の考えや意見を押し付けます。
どんな人間でも間違えることはあるものですが、そうした間違いに気付けないところがモンスターペアレントの特徴なのです。
すぐに責任転嫁する親
また、学校で子どもに何かあった時の責任を全て学校や先生のせいにして、自分は関係ないと逃げてしまう親も、モンスターペアレントによく見られる特徴の一つです。
子どもが何か問題行動を起こす時というのは、学校での出来事がすべての原因とは限りません。
子どもの心が不安定で問題行動を起こしてしまう時というのは、家庭での親子関係が原因である場合もあります。
しかし、そうした問題があっても家庭の問題を棚に上げて、すぐに学校側の問題として責任転嫁する親はモンスターペアレントだと言わざるを得ません。
モンスターペアレントの種類
このように様々な特徴を持つモンスターペアレントではありますが、大きく分けて2つのタイプにわかれています。自己中心タイプと病的タイプです。
そして、さらにそこから細かく種類分けをすることができると言われています。
それでは、モンスターペアレントの種類を細かく分類して見ていきましょう。
自己中心タイプ
自分の子どもや自分のことしか考えていない親は、学校や幼稚園・保育園側の方針などを全く理解しようとせず、色々な要求をします。
このようなタイプの親は、常に自分中心で物事を判断する傾向にあるため、自分の分身だと思い込んでいる子どもについても「我が子中心」でなければ気が済まないのです。
そのため、少しでも自分の子どもが不利になるようなことや満足がいかないことがあると、無理難題を要求してきます。
また、さらに自己中心的な性質が強くなると、子どもに対して親である自分が「あなたのことを一番に考えている」ということを示すために、わざとクレームを言ってくる親もいるようです。
こうした自己中心タイプの親は、以下のような種類のモンスターペアレントになると言われています。
我が子中心型モンスターペアレント
例えば、発表会などで「自分の子どもを主役にしてほしい」と要求して来たり、クラス替えなどがあると「嫌いな子と一緒になったから再度クラス替えをしてほしい」など…
文字通り「我が子中心」でなければ気が済まないモンスターペアレントです。
このタイプのモンスターペアレントは、自分の子どもさえ良ければ他の子はどうでもいいと思っている傾向があります。
また、自分の子どもに対して「自分はあなたのことを一番考えている」という自己アピールである場合もあります。
つまり、このタイプのモンスターペアレントは結局、自分のことしか考えていないのです。
モラル欠如型モンスターペアレント
自分のことしか考えていない親は、残念ながらモラルも欠如していることが多いです。
例えば、早朝や授業中などに学校へ電話をしてきて苦情を言ったり、学校に対して「お金を貸してくれ」などと言ってくるモンスターペアレントが実際にいると聞きます。
こうしたタイプのモンスターペアレントには、親としてだけでなく、人としてのモラルが欠如していると思っていいでしょう。
そんな行動や言動が目立つモンスターペアレントが、この「モラル欠如型」タイプです。
権利主張型モンスターペアレント
親として、また人としてのモラルが欠如していると、権利をはき違えた主張を展開することがあります。
例えば、子どもが学校を休んだ日の給食費返還を要求したり、学校の規則違反で没収されてしまった携帯電話の携帯料金を日数分要求する…など。
明らかに常識を外れた要求であるにもかかわらず、「権利」として主張してくる親は、「権利主張型」タイプです。
もちろん、学校側が理不尽な対応をしているのであれば、学校に対して苦情や非難を言うことも親としての責任です。しかし、明らかにこれは非常識で理不尽な要求です。
このタイプのモンスターペアレントが訴訟問題や恐喝・傷害事件として発展させた事例もあるようですから、対応には細心の注意を払う必要があります。
暴言・暴力型モンスターペアレント
権利主張型モンスターペアレントが気性の激しい性格だった場合には、こうした暴力・暴言型モンスターペアレントになってしまう恐れがあります。
自分の主張が通らないとわかると、学校や幼稚園・保育園に対して暴力的な言動・行動に出ようとします。
また、実際にそうした行動に出なくても、例えば「自分は暴力団と関わりがある」などと、相手の不安をあおるような言動をする親は、「暴言・暴力型」タイプです。
このタイプも実際の対応を間違えると、深刻な状況につながるため、十分注意が必要です。
病的タイプ
親が「自分のことしか考えていない」または「自分のことしか考えられない」原因として、何か病的な要因が絡んでいることがあります。
例えば、親自身が強いストレスや、うつ病のような精神疾患を抱えていたり、また発達障がいなどを抱えていて気付かないまま大人になった…などです。
こうした病的な要素を抱えている親は、こちらがきちんと説明をしても理解することができていない場合が多く、いくら話し合っても解決しません。
それどころか、状況がどんどん悪化してしまう恐れもあります。
無理な要求をしてくる親が病的な要素を抱えているかどうかを判断するには、下記のポイントに注意して見極めることが必要です。
- 苦情の原因がわからない
- 教師や保育士などに対する意見がコロコロ変わる
- 「マスコミに言う」「弁護士に相談する」などといった脅迫めいたことを言う
- 治療費や慰謝料を払うような要求をする
- 1日に何度も連絡をしてくる
- 事実を捻じ曲げてしまう
- 自分が正しいと思い込んでいる
- 嘘をつく
引用元:http://mamari.jp/3257
上記のポイントに一つでも当てはまることがある親であれば、その親は病的タイプのモンスターペアレントである可能性が高いので、注意してください。
中でも、以下のタイプのモンスターペアレントには病的タイプであると言われています。
学校依存型モンスターペアレント
自分が朝早く起きれないので学校に対して「子どもを起こしてほしい」と言ったり、学校で汚したものは「学校で洗濯してほしい」など、常識で考るとあり得ないような要求をする親がいます。
このタイプの親は「学校(幼稚園・保育園)依存型」タイプと呼ばれており、自分が親として自立できていないことが原因と考えられています。
うつ病などの精神疾患を抱えていると、不安感が強いため、自立できず、誰かに依存してしまう傾向が強くなります。
このような無理難題を要求された場合には、要求の内容に目を向ける前に、親の様子をしっかり観察することが大切です。
虚言型モンスターペアレント
また、要求している内容が嘘だったり、主張がコロコロ変わる親が時折いますが、これは「虚言型」タイプです。
自分の不安感を解消するために嘘を言ってしまう人や、虚言癖などを症状にもつ精神疾患を抱えている場合には、このタイプのモンスターペアレントになってしまいます。
こうしたモンスターペアレントに出会ってしまった時には、話をうのみにせず、冷静に状況を把握することが大切です。
慌てず落ち着いて対応できるようになりたいものですね。
ネグレクト傾向型モンスターペアレント
さらにうつ病や虚言などの様子が深刻化すると、この「ネグレクト傾向型」タイプになってしまう恐れがあります。
このタイプのモンスターペアレントは、学校には無理難題を要求するのですが、家では子どもに食事をさせていなかったり、学校から呼び出しても無視する…などどいった行動が見られます。
こうしたタイプのモンスターペアレントは、児童虐待や育児放棄の事例に発展してしまう恐れがあるので、学校だけで解決しようとせず、関係機関と連携を取っていく必要があります。
モンスターペアレントへの対応策
このように常識では考えられないモンスターペアレントもいますが、自分中心的な性質や病的な要素からそうした言動・行動を取っているということは理解できたかと思います。
実際に、有名な教育教材メーカーが行ったアンケートによると「身近にモンスターペアレントがいるか? 」という問いに対して「いる」と答えた人が30%以上という結果が出ているそうです
ですから、程度の違いはあるものの身近にはそれだけモンスターペアレントだと思われる人がいるということなのです。
では、モンスターペアレントにどこで遭遇しても大丈夫なように、正しい対応策をご紹介しましょう。
一般的な対応策
話し合いには複数人で臨む
まず、モンスターペアレントが苦情などを言ってきた時には、できるだけ複数人で対応するようにしましょう。
こうしておくことで、相手が攻撃的な態度に出てきても対応できますし、自身も第三者がいることで冷静に対応することができます。
モンスターペアレントに関するトラブルは「学校や幼稚園・保育園」と「保護者」のトラブルだけではありません。「保護者同士」のトラブルの場合も多々あります。
保護者同士のトラブル場合、話し合いはどちらかの家で…ということになりがちですが、こうした話し合いは当人同士だとトラブルが悪化する恐れがあります。
ですから、できるだけ人目のある場所を選ぶか、第三者の同席を求めるなどして複数人で行うようにしましょう。
記録を取る
また、話し合いの際には何らかの形で記録を取ることも大切です。
話し合いの日時や場所、同席者、内容などをできるだけ詳細に記録しておくようにしましょう。
こうした記録は、万一話し合いがこじれて訴えられるような事態になった場合にも「証拠」として有効です。
また、できれば話し合いを始める時に「今から話し合いの様子を録音させていただきます」と言って、ICレコーダーなどで録音しておくと、さらに有効に活用できます。
ただ、このような記録の作業は、話し合いの途中で始めてしまうと、モンスターペアレントの神経を逆なでして激昂させてしまう可能性があるので、話し合いの最初に了承を取るようにしましょう。
メモのような筆記の記録も、話し合いの最初に了承を取るか、もしくは、話し合いが終わってから取るようにしましょう。
真摯な対応を心がける
モンスターペアレントは、私たちの想像をはるかに超える反応をします。
普通であれば怒らないようなことでも急に怒り出します。
どこに怒りのスイッチがあるのかわかりません。
ですから、できるだけ丁寧で真摯な対応を心がけなければいけません。
例えば、相手の話を聞く時に足を組んでいたり、話を途中で遮ったりするような態度は、特にモンスターペアレントにとって「話を聞いていない」と誤解されがちな態度だと言われています。
できるだけ相手の怒りが和らげられるように、モンスターペアレントに対しては特に真摯な対応をするように心がけましょう。
適切な謝罪の仕方とは?
モンスターペアレントが起こっているからといって何に対しても謝ってしまってはいけません。
問題の事実が把握できていない場合には「確認してからまた連絡します」という言うなどして、何に対しても謝らないようにしましょう。
モンスターペアレントに対して常識は通用しません。
何に対しても謝ってしまうと、相手はますます「自分が正しい」と思い込み、問題が泥沼化してしまう恐れもあります。
ですから、相手が「○○のせいで△△までがこうなった」と苦情を言った場合、あなたが悪いと思った○○についてだけ謝るようにしましょう。
自分にとって非がない△△のことまで謝ってしまうと、相手の思い込みが激しくなります。
モンスターペアレントに対して適切な謝罪の仕方とは「相手の思い込みを増長させない謝罪」です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
過去の事例を知る
このようなモンスターペアレントの事例というのは、インターネットなどで検索するとたくさん見つかります。
過去の事例をできるだけたくさん知っておくと、事前に対策を練ることができるのでとても有効です。
あなたの前に現れたモンスターペアレントと過去の事例を比較しておけば、相手の行動パターンや人間性をある程度予想することができるため、心に余裕が生まれます。
そうすれば、実際にモンスターペアレントの対応をしなくてはならなくなった時にも冷静に対応することができます。
ただし、相手は「モンスターペアレント」ですから、あなたが想定しないような言動や行動を取ってくる可能性大です。想定外が必ず起きると思っておきましょう。
特に学校や幼稚園・保育園で使える対応策
これまでお伝えしてきた対応策が基本にはなりますが、特に学校や幼稚園・保育園などの教育現場で役立つ対応策をこれからご紹介します。
これらの対応策は、学校などで起きる問題に対応するための「全国Webカウンセリング協議会」が提唱しているモンスターペアレント対応です。
話し合いをする時には相手と対角線になるように座る
モンスターペアレントというのは、無理難題を要求してくるものです。
また「自分だけが正しい」と思い込んで怒っていることが多いので、大抵の場合は学校や幼稚園・保育園に怒鳴り込んで来ます。
ですから、まずは冷静な話し合いが持てる環境作りをする必要があります。
応接室のように静かな空間に相手を案内し、相手と自分が対角線になるように座ります。
特に、対角線の左前に座らせるのがオススメです。
左前に座らせるということは、あなたが相手の左耳に対して話しかけるということになります。
人間の左側に与えられた刺激は右脳がコントロールすることになるため、相手が理性的な対応をすることを促してくれる効果があるそうです。
特に学校などの教育現場では、相手が感情的になると子どもたちや他の職員を巻き込んでしまうこともあります。
一般的な場所での対応よりも、さらに周囲への気配りが必要です。
一方の話だけを聞いて判断しない
モンスターペアレントが学校や幼稚園・保育園の職員に対して苦情を言ってくる場合は、学校の責任者と一緒に解決するようにします。
では、モンスターペアレントの苦情の対象が他の保護者だった場合はどうでしょうか?
当然ですが、そのモンスターペアレントの話だけでは事実を判断することはできません。
だからと言って、相手の保護者の話だけを信じてしまうのも考えものです。
こうした場合には、双方を呼び出して一緒に話し合うのが一番正しい対応策です。
お互いの言い分にしっかり耳を傾けて話を聞き、一方の話だけを聞いて判断しないようにしましょう。
決して一人で抱え込まないようにする
例えば、学校などにモンスターペアレントが乗り込んできてしまった場合、その矛先は実際に自分の子どもを見ている担任の先生であるパターンがほとんどです。
しかし、そうした問題を担任の先生が一人で抱え込むことは決して良くありません。
モンスターペアレントの問題は学校全体の問題として捉え、トラブルが起きたら速やかに校長先生などの責任者の指示を仰ぐようにしましょう。
決して独断で対応しないようにしてください。
PTAなどの保護者組織の協力を得る
さらなる協力が得られる場合には、モンスターペアレントと同じ立場であるPTAなどの保護者組織の協力を得るのもオススメの対応策です。
正しい判断ができる保護者の力を借りて、保護者と一緒に問題を解決していくようにしましょう。
他の保護者の目があると、モンスターペアレントも言動や行動を慎むようになります。
それでも問題が悪化しそうな時には、さらに公的な機関である教育委員会などに相談するようにしましょう。
もし自分がモンスターペアレントに遭遇したら?
モンスターペアレントの矛先は、常に学校や幼稚園・保育園などの教育現場に向くとは限りません。
モンスターペアレントが理不尽な言動・行動を取る理由は「自分の子どものため」ですから、その矛先が教育現場の人間ではない相手に向くことも十分あり得ることです。
学校などのように組織を持っていない一個人がモンスターペアレントの攻撃を受けた時には、どんな対応をすればよいのでしょうか?
様子をよく見るように心がける
モンスターペアレントがあなたを攻撃しているからといって、必ずしもあなたを敵視しているとは限りません。
例えば、あなたの友達が急にモンスターペアレントになってしまったと思っていても、実は友達の夫があなたを悪く言っているために友達が攻撃してきているかも知れないからです。
ですから、相手がどんな気持ちであなたに苦情を言っているのかをくみ取れるように、相手の様子をよく見る必要があります。
割り切る
常識が通じないモンスターペアレントですから、問題が解決しなくても、割り切って考えた方が良い場合もあります。
例えば、子ども同士のトラブルから相手の親がモンスターペアレントになってしまったとします。
その後、子ども同士の関係は修復しても、親同士は様々な事情から子ども達のように関係を修復できません。
そうした時、あまり悩まず割り切って考えるようにしてみてください。
子どもが大きくなってしまえば、その相手と付き合うこともおそらくなくなるでしょう。
割り切って考え、最低限のお付き合いに留めるという選択肢も、モンスターペアレントの対応には有益です。
気にしない(スルーする)
モンスターペアレントというのは、普通の人の常識では考えられないような言動や行動をします。
ですから、もしあなたに攻撃の矛先が向けられたとしても、気にしないで過ごしてみてください。
もちろん、相手は周囲にあなたの悪口を吹聴して回る可能性もあるでしょう。
しかし、あなたに非がなければ堂々としておけば良いのです。
そうしていれば、自然とあなたの力になってくれる人も周囲に集まってくるはずです。
モンスターペアレントが何か言ってきても、気にせず堂々と構えているのが実は意外と一番良い対応策かも知れません。
モンスターペアレントが生まれる原因
ところで、「モンスターペアレント」という存在は、多かれ少なかれ昔から存在していたはずです。
それがなぜ、現在のように社会問題化してしまったのでしょうか?
モンスターペアレントと化してしまう背景や原因を探っていってみましょう。
モンスターペアレントが抱える背景
モンスターペアレントは、私たち大人が子どもだったころから存在はしていました。
俗にいう「過保護な親」「過干渉な親」というのが、今のモンスターペアレントの原型です。
それが今のように「モンスターペアレント」と呼ばれ、社会問題化するようになったのは、日本では1990年代ごろからだと言われています。
そこには、以下のような社会的背景があると考えられているようです。
保護者の孤立化
現代社会では、年々、核家族化が進んでいると言われています。
昔のように、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らすような多世代にわたる家族構成は見られず、親と子どもだけの家庭がほとんどです。
そんな中、母親も働きに出る「共働き家庭」も増えてきているため、地域との連携も希薄になってきました。
昔は見られた「ご近所付き合い」や「おせっかい文化」は廃れてしまい、保護者が子育ての中で何か困ったと感じた時も相談する相手がいないのです。
学校などにいけば「ママ友」と呼ばれるような保護者同士の付き合いもありはしますが、すべての親が同じ環境で子育てをしているわけではないので、相談しても共感を得られないことがしばしばです。
そうしたことから、保護者は周りとコミュニケーションが取れず、学校や地域の中で孤立を深めていきます。
メディアの発達
昔は情報源といえば、テレビや新聞でしたが、インターネットの普及によって、にその情報源の数、情報量、情報スピードが格段に増えました。
実際、テレビや新聞よりも、SNSやその他情報ツールから情報の方がメインな方も多いのではないでしょうか?
ですが、そうした情報ツールがいつも正しい情報源だとは限りません。
一部の間違った情報や偏った情報だけで判断をして、間違った対応をしてしまう人も出てきています。
今の親というのは、そうした情報の影響を大きく受けているため、その情報に判断を左右され、不安定になってしまうのです。
学校側の負担増
モンスターペアレントが生まれる背景として無視できないのは、学校などの教育現場の変化です。
今の教育現場は、昔行われていた「ゆとり教育」の弊害が現れてしまっていると言われています。
学校の勉強自体も難易度があがり、教える先生たちの負担が上がっているのです。
また、先程のような背景を原因として保護者も不安定な状態になり、モンスターペアレント化していますから、そうした保護者へのきめ細かな対応もしなくてはなりません。
教育現場である学校の負担が増え、それに時間が割かれるため、子どもに目が行き届かなくなってしまう側面もあるようです。
モンスターペアレントが生まれる原因
では、そうした社会的背景の中にいる親が「モンスターペアレント」と化してしまう原因とは何なのでしょうか?
過保護や過干渉
そもそも、親が子どもに対して過保護や過干渉であるということがモンスターペアレントが生まれる一番の原因だと言われています。
学校や幼稚園・保育園というのは、親にとって初めて体験する「子離れ」の場所です。
また、子どもにとっては、親から離れて、自分自身の問題と向き合いながら「他人とのコミュニケーション」を学ぶ場所でもあります。
子どもの領域である学校に口を出し過ぎてしまうような親の行き過ぎた言動は、子どもの人格形成や将来の妨げとなることに、早く気付いてほしいと思います。
親自身の自己愛
親自身が人格障害などの精神疾患を患っている場合、特にモンスターペアレント化してしまう傾向が見られると言われています。
中でも、周りから特別扱いされたいという欲求が強く現れる「自己愛」の症状を持った人格障害である場合、自分だけでなくその子供も特別扱いされるべきと考えてしまうようです。
自己愛が原因である場合、親は学校などに対して、特に自己中心的な要求をしやすいと言われています。
患っている精神疾患が落ち着かないと、こうした傾向は改善しません。
こうした様子が見られるモンスターペアレントは、まずは専門医を受診すべきでしょう。
育児放棄
また、育児放棄(ネグレクト)をする親も、モンスターペアレントになりやすい傾向があります。
育児放棄をする親の場合、親の責任の部分を学校などに押し付けるような要求・苦情を言ってくるケースが多いと言われています。
本来であれば親がやるべきことなのに、「学校の責任」だと理不尽な訴えをしてきます。
こうした親は、親自身が精神疾患を抱えていたり、また金銭的な問題を抱えている…など、生活上の様々な問題が絡み合っている場合が多いようです。
この事からも、モンスターペアレントがどのような環境に置かれている人なのかをきちんと観察することは、適切な対応をするためには必要であることがおわかりいただけると思います。
親の日常的なストレス
親自身が大きなストレスを抱えていた場合も、想像通りモンスターペアレントになりやすいです。
日常的なストレスからイライラしてしまい、学校側からのちょっとしたアドバイスや態度が気に触り、怒りの要因となってしまうことがあるようです。
モンスターペアレントが起こす問題だけを見るのではなく、その問題の背景にある親のストレス状態にも目を向けると、解決の糸口が見えてくる場合もあります。
親から見た学校の位置づけの変化
親もこれだけ変化をしているのですから、当然、学校などの教育機関に対する位置づけも昔と今では変わっています。
昔であれば、学校は親にとって「勉強を教えてくれる」「友人関係が学べる」有難い場所として認識されていました。
しかし、今の学校は、学校側のスタンスが「親と学校は対等な立場」であるという方針に変わってきています。
そして、いじめ問題や教師の不祥事などにより、親が学校に対して抱く信頼性もかなり下がっています。
そのため、親は「自分の方が立場が上」だと思い込んでしまうのでしょう。
そうした背景から、過剰なクレームをつけるようなモンスターペアレントが生まれてしまうのです。
学校などの対応の問題
また、モンスターペアレントの問題はすべて親側にあるとは限りません。
学校の対応によって、親が激昂してモンスターペアレントと化してしまうこともあります。
先程も少し述べましたが、現在の教育現場は昔と状況が違います。
学校で働く先生たちの仕事量は様々な理由により激増しており、それが原因できめ細やかな対応ができなくなってしまっています。
そのため、親が不安や不満に思っていることを学校などに質問しても、不誠実な対応しかしてもらえず、学校に対しての不満がたまっていきます。
その結果、親の方が激昂してモンスターペアレントとなってしまうのです。
親だけでなく学校側も対応の仕方を見直す必要があるケースもあるということです。
コミュニケーション不足
こういった原因を全て踏まえていくと、モンスターペアレント化の最大の原因は、親も学校もコミュニケーションが不足していることにありそうです。
どんな立場にいても、コミュニケーションというものはとても重要です。
子どもは成長すると、その世界を広げていきます。
小さい頃は自分の周りだけが世界の全てだったものが、年を重ね成長していくと、学校、そして地域、社会と世界を広げていきます。
親の方もそれに合わせて、関わっていく人間が増えていきます。
そこで問われるのが「コミュニケーション能力」なわけですが、その能力が不足しているため、問題が起こります。
親が周囲ときちんとしたコミュニケーションが取れていれば、子どものトラブルで大したことにはならないのですが、常日頃からコミュニケーションが取れていない場合、問題解決が困難になり、モンスターペアレント化してしまうことになってしまいます。
コミュニケーションが足りているのか、それとも不足しているのかということは、それだけ大切なことなのです。
モンスターペアレント診断
ここまで、相手がモンスターペアレントの場合の原因や対策を中心にお伝えしてきましたが、もしかすると、あなた自身が実はモンスターペアレントかもしれません。
モンスターペアレント診断を受けて、自分がモンスターペアレントかどうか判定してみてください。
自分だけでなく、相手もこれで診断できますので、気になるあの人もチェックしてみてください。
自分がモンスターペアレントが診断しよう!
では早速ですが、下記の質問を読んであなた自身やあなたの友達が該当する数を数えてみてください。
- 運動会は「危険だからなくなって欲しい」と思っている。
- 給食費は払う必要がないと思っている。
- 時間帯を考えずに学校や幼稚園・保育園、担任の先生などに電話やメールをする。
- 仲の良い子とは同じクラスに、苦手な子とは違うクラスにして欲しいと担任の先生に言う。
- 子どもの前なのに先生をあだ名で呼ぶ。
- 学校での掃除時間は必要ないと思っている。
- 子ども同士の些細なケンカにも、すぐ口を出してしまう。
- 自分の子どもの問題行動の原因を先生や友達のせいにする。
- 給食エプロンや体操服は学校で洗濯してほしいと思っている。
- 学校からの子どものお迎えや面談などの呼び出しに応じない。
引用元:http://moomii.jp/kosodate/monstarparent-correspondence.html
上記の質問で「はい」と答えた数はいくつありましたか?
これらの質問事項は、常識や社会性のある人には見られない言動や行動ですから、1つでも「はい」があった場合は、集団生活を行う上での考え方に問題がある可能性があります。
つまり、周囲に合わせることができず、自己中心的になりがちな性質を持っているため「モンスターペアレント」と化してしまう恐れがあるという事です。
ちなみに「はい」と答えた数によって「モンスターペアレントレベル」が違います。
そのレベルについては以下を参考にしてみてくださいね。
「はい」の数でわかるモンスターペアレントレベル
- 1~2個…ちょっと口うるさいクレーマレベルと考えてよいでしょう。
- 3個…モンスター予備軍です! 感化されないように注意しましょう。
- 4~5個…ミニモンスターです! 十分な警戒が必要です。
- 6~7個…立派なモンスターペアレントです! 早急になんらかの対応をすべきです。
- 8個以上…ジャイアントモンスターとなっています! 周囲からも相手にされていないのでは?
引用元:http://moomii.jp/kosodate/monstarparent-correspondence.html
自分がモンスターペアレントにならないためには?
先程の診断で、あなたやあなたの周囲の人たちのモンスターペアレントレベルがわかったと思います。
では、そんなモンスターペアレントにあなた自身がならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、モンスターペアレントにならないために必要な3つの約束をお教えます。
モンスターペアレントにならないための3つの約束
学校とコミュニケーションを取る
当然ではありますが、学校も親と揉めたいわけではありません。
思っていることや不安なことがある場合には、先延ばしにせず、気になる時にきちんと学校とコミュニケーションを取るようにしましょう。
あなたが学校に対して何か要望がある場合には、使う言葉に注意して、コミュニケーションを取るようにしてみてください。
言葉というのは、使い方によって悪く取られることもあります。
特に、学校でよくある「連絡帳」は文字を使ったコミュニケーションツールですが、その分、直接話すよりもニュアンスが伝わりにくく誤解を招きやすいものです。
ですから、できるだけ誤解を招かないよう、大事な事は直接話をするようにしましょう。
学校との信頼関係を高める上でも、コミュニケーションはきちんと取るようにしてくださいね。
保護者同士などの周囲とのコミュニケーションを大切にする
また、コミュニケーションは学校だけでなく同じ立場である保護者同士の間でもとても大切です。
保護者同士のコミュニケーションは、学校とのコミュニケーションよりも重要なものと考えて、行動するようにしましょう。
保護者同士のコミュニケーションは、子どもの情報網としても役立ちます。
子どもの学校の勉強や友人関係、地域の安全情報や学校などの様子など…様々な情報を共有することができるからです。
また、実際にあなたが学校や他の保護者とトラブルを抱えた場合、相談できたり、味方になってくれるような相手を作るということもできます。
テレビなどのメディアで、ママ友同士のトラブルが取り上げられたこともあり、保護者同士のコミュニケーションに二の足を踏んでしまう人も少なくないようですが、同じ立場だからこそ理解し合える悩みなどを共有することもできます。
ですから、できれば周囲とのコミュニケーションも大切にして、子育てをもっと楽にしてみてはいかがでしょうか?
家庭と学校の境界線を理解する
モンスターペアレントの中には、本来なら親がしつけなくてはならないようなことも学校の責任にしてしまう人がいます。
例えば、箸の持ち方などをしつけるのは親の役目です。
しかし「箸の持ち方が悪い」といって学校などでいじめを受けたのであれば、それは学校の問題であり、学校の責任で対応するべき問題です。
このように、どこまでが家庭の責任で、どこまでが学校の責任なのかという境界線を理解することは、モンスターペアレントにならないようにするために必要なことです。
この境界線をきちんと理解していれば、何か問題が起こっても、学校と冷静に話をすることができるはずです。
公私混同せず、きちんと境界線を理解できるように心がけておきましょう。
モンスターペアレント実例集
では最後に、実際に起こったモンスターペアレントの実例をお伝えします。
自身や自分の周りで起こった問題と照らし合わせて、対応策などを参考にしてみてくださいね。
「主役はうちの子に!」
とある小学校で実際にあったモンスターペアレントの実例です。
学校対抗の合唱コンクールの伴奏を生徒の中から一人選ぶことになった時、ある保護者が学校にやってきました。
「うちの子をぜひ伴奏者に選んでほしい」
というのです。
ピアノを習っている子なら一度はやってみたいと思う合唱の伴奏…毎年のように誰が伴奏をするのかで、子ども同士でもトラブルになることもありました。
そんな中で、この保護者は既に子ども同士の話し合いで決まった伴奏者を変更するように学校へ乗り込んできたのです。
この保護者は「伴奏をうちの子にさせないなら、学校が子どもを差別していると教育委員会に訴える」とまで言ってきました。
そこで、保護者と子どもたちと学校とで話し合いがもたれ、円満に解決するためにCDを使っての合唱にして伴奏者は選ばないことにしました。
こうした実例は、幼稚園や保育園の「発表会」などで役を決める時にも見られます。
本当なら主役は1人の劇なのに、モンスターペアレントの苦情により、主役を数十人でやったという事例もあります。
このような自己中心的な保護者がいると、本当に大変です。
「うちの子はいじめに遭っている!」
この訴えが本当であれば学校側の対応が問われるところですが…ここでお伝えする実例は、すでに解決したけんかに口を出してきたモンスターペアレントの話です。
子どもが友達とけんかをして、先生が仲介して学校で話し合いをしました。
そこで友達とお互いに非を認めて謝り、そこでトラブルは解決したのですが・・・
帰宅後に親に報告すると、親が「それはいじめに違いない! 」と騒ぎ出したのです。
この保護者は、子どもがいじめに遭っているのに学校が対応しないと苦情を言ってきました。
学校側は「子ども同士のけんかで既に解決している」と言っているし、そもそも当の子どもたちも「解決した」と言っているのに、この保護者はそのことを認めようとしません。
それどころか、学校側の対応が悪くて子どもがいじめられたので「慰謝料を払ってほしい」などということまで言ってきたのです。
この時は学校側が教育委員会に相談をして、教育委員会から弁護士を派遣してもらい、間に入ってもらい話し合いをした結果、なんとかト収束することができました。
学校側に対する理不尽な要求に対しては、第三者を入れて話し合う方がスムーズに解決する良い例です。
「運動会は危険だから中止して!」
子どもたちが楽しみにしている運動会。
こうした行事に対しても苦情を言ってくるモンスターペアレントがいます。
ある幼稚園の保護者から、電話で苦情が入ってきました。
その内容というのが「運動会のプログラムを見たが、玉入れは危険だから止めてほしい」というものなのです。
実際に、この幼稚園に限らず、玉入れや綱引き、かけっこなど…様々な運動会種目に対して「危険」だと言って中止を求めてくるモンスターペアレントがいます。
幼稚園としても、せっかく子どもたちが楽しみにして毎日練習を頑張っているので…と、その保護者に対して遠回しに競技の開催を告げました。
すると、その保護者は逆上して「こちらのいうことがきけないなら、運動会自体を中止にして! 」と理不尽なことを言ってきたのです。
さすがに、この訴えを聞いた幼稚園側は恐ろしくなり、弁護士に相談してこの保護者の説得にあたることにしました。
最終的にこの保護者の子どもは、運動会を前に幼稚園を辞めてしまったそうです。
親の身勝手な訴えで子どもの将来が変わってしまうことを考えると、こうしたモンスターペアレントが親では子どもが可哀想です。
「お金払ってるんだから…」
この実例は、ある新聞記事に載っていたモンスターペアレントの話です。
ある保護者が学校に対して「給食費払ってるんだから、子どもに『いただきます』って言わせるな! 」と文句を言ってきたというのです。
あまりにも執拗にこの苦情を言ってくる保護者に恐怖を感じた学校側は、一時期、笛の合図で給食を食べ始めるようにしていたそうです。
これはあまりにも酷い話で、他の子どもの保護者から教育委員会にこの話が伝わり、さすがに笛の合図で給食を食べ始めるということはなくなったそうですが…
そうなった発端がモンスターペアレントの苦情によるのですから、その後この小学校がどうなったのか心配です。
「背の低さが際立つ!」
また、こんな話もあります。
子どもの背が低いことを気にする保護者が、共働きのため保育園に子どもを預けていました。
卒園する時になって、子どもの卒園アルバムを見てみると…自分の子どもの横に背の高い子が並んでおり、自分の子どもの背の低さが際立って見えたというのです。
すると、この保護者は何を思ったのか、このことを市役所に苦情として訴えに行きました。
保育園の入園などに関しては、市役所などの自治体が管轄なので、敢えて市役所に訴えに行ったのでしょうが、市役所としてもどうすれば良いのかわからず困ってしまったとか。
できあがってしまった卒園アルバムに苦情を言ってもどうすることもできないのでは…と伝えると、その保護者は「では満足がいかなかった差額分を返還してもらいたい」と金銭を要求してきました。
そのため、市役所は弁護士などの第三者を介してこの保護者を説得して事なきを得たそうです。
このような感じで「子どもに対して配慮がない」と、根拠のない訴えをするモンスターペアレントは多くいます。
話し合いがこじれそうな時には、できるだけ第三者と一緒に解決の道を探りましょう。
まとめ
自分の子どもが可愛くない親はいません。
子どもが困っていれば、何とかして「子どもを守ってあげたい」と思うのが親心です。
それは親として当然の感情ですが、学校や幼稚園・保育園などの集団生活では周囲に合わせなくてはならない場合も出てきます。
そうしたことも含めて、子どもに学んでもらう必要があるのに、親がモンスターペアレントと化して自己中心的な言動を取っていては、子どもは何も学ぶことができません。
しかし、そんなモンスターペアレントは残念ながらあなたの周りにも意外とたくさんいます。
ここでお伝えしてきたことを参考にしていただき、モンスターペアレントに出会っても慌てずに対応してみてください。
また、自分自身がモンスターペアレントになってしまわないように、気をつけましょう。
お世話になります。
私は小学校で非常勤講師をしています。
先日子どもに対する指導についてのクレームがあり私と話したいという父兄とあいました。
内容は悪いことをしていないのに『謝れ』と理不尽な指導をされたことに対する謝罪。
『言葉がキツイ』と言ったことに対する謝罪。
を要求されたので
対面し、謝罪しました。(学年主任、担任もいるなかで)
しかし
その時の私の態度が悪かったそうで
次の日には連絡帳に
私がにこやかに入室したことを
へらへらしつといる。
話の相槌をうてば空是らしい。
また、謝罪できなければ
でるところにでる。
と、最後は脅しともとれる文章でしもくくられ
学校側では驚き
私に謝罪するよう話してきました。
私も学校側に迷惑がかかっては申し訳ないと思い
私はその日子どもに
教頭、学年主任、担任のいる前で
謝罪しました。
しかし、その時の子どもの対応が
私には納得いきません。
先生が沢山いて恥ずかしいこともあったと思いますがへらへら笑っていました。
周りの先生方は何も言わず
本当に残念な気持ちになりました。
このまま
きにしないでいくべきか
こちらも何だかの対応をすべきか悩んでいます。
よい解決法がありましたら教えてください。
どこにでも、そういう人は一定数いるものです。そして、その言動を変えることはほぼ皆無です。ですから、そういう人には極力関わらないようにするのがベストです。なにかしようなどとは思わないことです。