子どもを育てる「育児」は、子育て中のママ自身を育てる「育自だ」とも言われますが、正直そう思えないと感じるママは、多いのではないでしょうか?
・初めての子育てで、心配ばかりしてしまう。
・子どもに振り回されている気がして、自分がなくなる気がする。
・友達と遊びたいけど、子どもが一緒だと難しいと感じる。
今、とても頑張って子育てをされているママなら、なおさらです。
・1人で頑張っているのに、これの何が自分の為だというのか分からない!
子育てを頑張ってこられたママなら、当然このように感じられるでしょう。
今は、家事や育児をしながら、仕事をしているママも多いですよね?
仕事をしていないから子育てが楽になるということもありません。
年齢が違えば、子育て中でもイライラしないということもありません。
今回は、子育てのイライラが少なくなり、ココロが軽くなる方法をお伝えします。
イライラは悪くない!
育児のイライラを「悪いもの」だと捉えていませんか?
子育てをしていると、しつけの為に子どもを叱ることがあります。
最初は、子どもが分かるように、言い方も考えて、優しい口調で伝えているでしょう。何度も、何度も、根気強く伝えているはずです。
今までも、何度も伝えてきたことでしょう。
それでも、子どもが聞かずにいる時に、ママはイライラを感じているのではないでしょうか?
このように、ママがイライラする場面は、子どもの為を想う「母親ココロ」があるからです。
なぜ、イライラを責めちゃうの?
では、なぜイライラしている自分をママ自身が辛く感じてしまうのでしょうか?
- イライラせずに、子どもに伝えていれば子どもを傷つけることはなかったのに。
- いつもイライラして子どもに嫌われたら、どうしよう。
- 私のイライラが原因で、子どもに悪影響を与えるかもしれない。
こう感じて、イライラしたことを後悔することはありませんか?
そして、今度はイライラせずに伝えようと思い、寝ている子どもに「ごめんね」と伝えながらギュッと抱きしめることもあるでしょう。
子育てしていると、イライラしていることで、子どもに責められるように感じていませんか?
- ママがイライラしているから、こんなに傷ついた!
- イライラしているから、ママは嫌いだ!
- ママがイライラして子育てしたから、こんなに性格が悪くなったんだ!
実際に責められていないのに、子どもから責められるように感じるので、ママ自身で先に責めてしまうのです。
ママのココロには癒しが必要!
最近は、癒しと名前が付くモノが数多くあります。
欲しいものを買ってみたり、美味しいものを食べに行ったり、友達とおしゃべりしたり。疲れた体にマッサージをしたり、気分転換に運動で体を動かしてみたり。
心理学的に、もともと人間が本質的に求めているものは、安らぎと平穏であり、攻撃的な要素は好まないとされています。
癒しを求めることは、人間の本能が攻撃的要素を避けるという意味で、大きな意味があると知っているからこその行動なのです。
でも、初めはスッキリして育児を含め、家事や仕事にやる気になるものの、また同じ状況になると、あのイライラが再発してしまうのではないでしょうか?
そして、また自分が悪いママだと自分を責めていませんか?
ママのココロの中にある「子どもココロ」
ママが子どものころを少し思い出してみましょう。
- お母さんに「宿題をしなさい」と言われる前に、自分から宿題をしていましたか? それとも、言われて渋々していましたか?
- 家のお手伝いを進んでしていましたか? それとも、怒られて嫌々していましたか?
- クリスマスのプレゼントで、好きなものを買ってもらえた? その逆で、好きなものは買ってもらえなかった?
- 部屋の片づけや掃除を、お母さんに任せていませんでしたか?
- どんな幼少期を過ごしていましたか?
実は、これが今の子育てに大きく関係しているのです。
子どもの頃は、自分がしたいこと、興味のあるモノしか関心がなく、大人に比べると視野がとても狭いです。
この視野の狭さは、最初に体験した小さな組織(=家庭)が基準になっています。その後に保育園から小学校、中学校、高校と成長する過程で、組織がどんどん大きくなっていくことで、経験を重ね、自分なりに視野を広げていく能力を身につけていくのです。
視野の狭さは、自分のやり方に大きく関係しています。
ママが、お子さんに対してイライラしていることは、幼少期の自分がお母さんにやっていたことと、似ていませんでしたか?
お母さんに言われたことを、嫌々やっていた幼少期の自分のやり方が今、子育てをしているママをイライラさせていたのです。
フラクタル心理学では、これを投影と呼んでいます。
イライラしたママのココロを癒してみよう!
ここからは、ママのココロを癒す2つの方法をお伝えします。
まず1つ目は、イライラした時に、ママのココロを癒す方法です。
目を閉じて、イメージするだけでできるので、場所も時間も問いません。育児で時間に追われる中では、とても有効な方法です。
目を閉じて深呼吸をしながら、イライラして怒っている幼少期(6歳まで)の自分をイメージしましょう。そして、大人のママから、こう伝えてあげましょう。
子育てって、とてもイライラするよね。腹が立つよね。
それでも、子どもの為に何度も何度も伝えていて、本当にえらいね! 頑張っているよね!
大丈夫だよ。きっとうまく育てられるから心配しなくていいんだよ。
私が見守っているからね。
幼少期(6歳まで)の自分を大人のママが抱きしめてあげます。
困らせている子どもココロに伝える!
次に2つ目です。
ママが子育てをしていて、イライラする場面を少し思い出してみましょう。
例えば、遊んだ後におもちゃを片づけなさい! と子どもに伝えても、片づけなくて、何度も何度も伝えて、結局大きな声で怒ってしまった。子どもは泣きながら片づけをした。
この場面での理想的な状態を考えてみましょう。どんな状態でしょうか?
それは、ママが片づけなさい! と伝えて、子どもがおもちゃを自分で進んで片づける状態、またはママが言わなくても片づける状態ではないでしょうか?
自分で進んで片づけをするには、片づけをすることの意味を教えなくてはいけません。
ただ、片づけをしなさい! というだけでは、怒られるのがイヤだから片づけるという幼少期の自分がやっていたことと、変わらないので、またママをイライラさせてしまうでしょう。
では、片づけをする意味は何でしょうか?
- 片づけをすると、部屋が広くなって気持ちがいい。
- 片づけをすると、次に遊ぶときにスムーズに出せる。
- 片づけが出来ると、どこに何があるかが分かり、必要なものが分かる。
- 片づけることができるようになると、働くようになってから必要な能力になるのです。
では、幼少期(6歳まで)の自分に、思いついた片づけをする意味を、やさしく諭すよう教えてあげるのです。
でもね、片づけが出来ると、とってもイイことがあるんだよ。(片づけをする意味を教える。)
だから、怒られるのがイヤだからって嫌々するのは、もう止めようね。
気持ちよく片づけが出来ると、周りも気持ちよくなるよ。
幼少期の自分が、その意味を理解したら、進んで片づけをするイメージをしましょう。そして「よくできたね!」と褒めて、大人のママが幼少期の自分を抱きしめてあげます。
まとめ
今回は、片づけをしなくて、ママがイライラするという場面を使ってみましたが、お伝えした2つのイメージを使えば、育児をしている時に感じるイライラのすべてに使えるでしょう。
そして、子どもにイライラをぶつけるコトがなくなるので、必要以上にママが自分を責めることも少なくなるでしょう。
子育てを頑張っているとママ自身が認めるので、頑張りすぎて育児が辛いと感じることも少なくなるでしょう。
この方法で、ママのココロが感じている負担を少しでも軽くしてください。