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親離れできない子供に自立心を植え付ける方法とは?

親離れできない

かつてに比べ、親離れできない子供が増えたと言われています。

親子の密接な関係から少しずつ離れ、社会と関わる術をその身をもって学びながら、やがて独り立ちしていくのが本来の姿ですが、いくつになっても、精神的にも生活面全般においても自立しきれない子供が増えているのが現状のようです。

いったい、なぜなのでしょうか?

親離れするよううながすには、どうしたら良いのでしょうか?

探ってみると、一概に「子供が甘えているから」という理由だけでは、片づけられない問題があるようです。

今回は『親離れできない子供を自立させる』ためのポイントをお伝えします。

親は最も身近なモデルケースです

いきなりですが、我が子が親離れできないとお悩みのあなたに、ちょっと厳しい質問です。

「あなた自身は、ちゃんと自立できていますか? 」

親は子供にとって、もっとも身近かつ絶対的とも言える『お手本』であり、もっとも早く出会う『先生』です。

子供は、模倣を繰り返し、生きていくために必要な全てを学んでいきます。

行動、一般常識、考え方、マナーなど、家庭環境が1人の人間を形成していくと言っても過言ではないのです。

完璧な人間になれとは言いません。そもそも完璧な人間なんて無理な話です。

しかし、親としては、社会に対して恥ずかしくない人間である必要があります。

親が自立していれば、子供はその背中を見て育ちます。自立するために必要な事、大切な事は、ちゃんと親から学び取っていきます。

ご主人に依存していませんか?

奥様に甘えっぱなしではありませんか?

自分の事を自分でちゃんと考え、決断し、行動していますか?

他人を変えたいと思うなら、まずは自分からです。

この機会に一度、ここで振り返っておきましょう。

親は唯一無二の安全地帯です

子供の年齢が高くなるにつれ、親離れさせなくてはと焦る気持ちが出てくるかもしれません。

しかし、子供にとっては、いくつになっても、親の存在は唯一無二の安全地帯です。

必ず迎えてくれる場所がある、帰る場所があるからこそ、子供はその場所を中心として、少しずつ行動範囲を広げていく事ができます。

悩む気持ちも焦る気持ちも当然ですが、子供があなたの元から離れないという事は、あなたは、親として、ちゃんと『子供の安全地帯になれている』という証でもあります。安心してください。

その上で、行きたくないなら無理をさせず、行こうとした時には「行ってらっしゃい」と送り出し、見守り、帰ってきたら「お帰りなさい」と両手を広げて迎え入れてあげてください。

ついつい心配からアレコレと口を挟みたくなりますが、そこはグッとこらえましょう。子供にとって、失敗もまた成長の糧です。

失敗から学ぶ経験や、自分の力で成功できたという達成感が充分経験できなかった子供は、いつまでも外界への恐怖心や警戒心を払拭できません。

根底にちゃんと愛情があるならば、親離れのために、突き放しても、厳しい事を言っても、子供は察します。

あなたはどっしりと構えて『安心して帰れる場所』になってあげてください。

親離れさせるにはまず子離れから

「ウチの子は親離れできないんです」「親離れしてほしいんですけど」とお悩みのお父様、お母様の言動を観察してみると、子供がなにかやろうとするたびに先回りして、声をかけることがあまりにも多すぎる傾向があります。

と言うと「そんなことはありません、子供には自由にやらせています」と反論されるかもしれませんが……本当でしょうか?

例え、あなたやあなたのパートナーが言葉に出さなくても、もしくは「いいよ」「やってごらん」と口では言っていたとしても、気持ちが否定的ならば表情に表れます。

子供は、自分にかけられた言葉も聞いていますが、同時に表情や態度も良く見ています。

子供は、バーバルコミュニケーション(言葉によるコミュニケーション)の部分よりも、ノンバーバルコミュニケーション(表情、仕草、態度など、発声や言葉以外でのコミュニケーション)の部分を読み取り、親が真に希望していないことはやらないようにと、無意識のうちに行動をセーブしてしまうのです。

コレが繰り返されると、子供は自然と行動範囲を狭めてしまい、結局、親の周囲、安全圏から出ようとはしなくなってしまいます。

やりたい事よりも、親の希望を叶える事を優先してしまうのです。

本気で親離れさせたいと思うならば、命の危険がある事、社会的常識に反する事など、どうしても子供の言動を制限しなくてはならない緊急性があるもの以外は、アフターフォローにまわるくらいの気持ちでいましょう。

幼少期は『甘えさせて』あげましょう

親離れしてほしいと願っている、あなたのお子様は今おいくつでしょうか?

ここからは年代別に、親離れのために親ができること、すべき事を見ていきましょう。

幼少期には、たっぷり甘えさせてあげましょう。

と言っても、『甘えさせる』のと『甘やかす』のは全くの別物です。

甘えさせるというのは、本人を肯定し、受け止める事です。

対して、甘やかすというのは、ただ可愛がるだけで、しつけが全くなっていない事です。

子供を受け入れながらも、『良いことは良い、悪いことは悪い』、『やるべき事があり、やってはいけない事がある』と、きちんと学ばせてあげるのが、甘えさせるという事なのです。

社会常識やマナー、ルールをないがしろにし、本来ならば自分でやらなければならない事も手を出して先回りしてしまうのは、ただの甘やかしです。

甘やかしでは、子供は「自分がやらなくても親がやってくれる」「誰かがやってくれるのが当然」「自分が困るのは誰かのせい」としか学べません。

十分甘えられた=受け入れてもらえたという満足感がある子は、その感覚がない子よりも自立し、しっかり足をつけて大人への道を進んでいきます。

たっぷり「甘えさせて」あげてください。

学生時代は『見守る』スタンスにシフトチェンジしていきましょう

就学し、小学校から中学・高校と進むにつれ『親と子』という密接な関わりから、少しずつ第三者との関わりを育んでいくようになります。

同時に、だんだん親の言う事を聞かなくなり、アレコレと自分で試したがる時期に入ります。

少しずつ親離れの芽が出始めるのですが、それでもまだまだ親元を離れるには、おぼつかない年代です。

失敗や試行錯誤を繰り返し成功するという行程や達成感を積み重ねる事で、自立への力をつけていきますので、親であるあなたは子供の発想を後押ししてあげましょう。

口では生意気な事を言っていても、「肯定してくれる存在がある」というのは、子供にとっては自信や自己肯定を育む上での重要な糧となります。

親が必ず果たさなくてはならない役目は、命の危険が伴う事や社会的常識に反するような事は、断固として止める事。守るべきルールが存在すると指導する事です。

あとは可能な限り見守り、助言を求められたら一緒に考え、「いつでもあなたの味方である」と伝え続けてあげてください。

もちろん、実際に助けを求めてきたら、流してしまわず、どうか、ちゃんと向き合ってあげてください。

ここでしっかりと、本気で向き合えるかどうかが、その子の人生を左右します。

ある程度になったら突き放し、巣立ちを促します

親の監督責任は20歳を過ぎるまで、長くても大学を卒業するあたりで一応終了と考えて良いでしょう。

さて、ここまできてあなたのお子さんが親離れできていない場合は、どうしたら良いのでしょうか?

まず大切なのは『夫婦で認識を共有させておく事』『意見や態度を一致させておく事』です。

よくあるケースが、片方が「かわいそう」「放っておけない」と、内緒でアレコレと子供の世話を焼いてしまう事。

これでは、子供はいつまで経っても「口ではうるさく言っているが、親が金を出さないはずはない」「自分の世話をしないわけがない」といった認識から抜け出せません。

知恵も体力もついた、いい年をした大人が、いきなり自立しろと言われても、よっぽどのきっかけでもない限り「はい、そうですか」と楽な環境を捨て、わざわざ苦労する道を選ぶはずがありません。

ならばあえて、居心地の悪い場所を作るしかありません。

金の無心は、突っぱねてください。

働かない(もしくは勉強しない)なら追い出すくらいの覚悟を見せましょう。

ここまできての親離れは、同時に子離れの痛みも、相当伴います。

あなた自身に覚悟がなければ、親子ともども共依存の道をたどるしかなくなってしまいます。腹をくくってくださいね。

何事も経験! 一人暮らしも良いものです

親離れさせたいと思うなら、ぜひオススメしたいのが『一人暮らしをさせる』事です。

とはいえ、学生時代は勉強と生活の両立となるため、厳しいかもしれません。

やり遂げている子もいますが、なかなか大変ですので、社会人になるのをきっかけに取り組んでみるのが、時期的にも良いでしょう。

なんでも自分でやらなければ生活が成り立たず、家賃や光熱費、食費といった必要経費がどのくらいかかるのかといった現実を身をもって学べます。

なんだかんだ言っても、庇護の下では親の本当の苦労を知る事はできません。

自分で経験して初めて、家があるありがたみ、親の苦労、やりくりの大変さなどを実感できるのです。

息子さんならば、一度は経験させておくのが良いでしょう。娘さんの場合は、心配が尽きないかもしれませんが……セキュリティがしっかりしているところを探すなど、親としてできる事は色々あるでしょう。

寮があるなら寮生活などもオススメですが、ルームシェアはトラブルが多いので、避けた方が無難です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

取り返しのつかない年齢になって「親離れしてくれない」と焦り嘆く羽目にならないように、今すぐにでもできる事から始めましょう。

親離れできない子供の裏側には、子離れできない親がいるのも事実です。

あなたはどうでしょうか?

そろそろ自立してほしいと思う裏側で、いざ自立した時を考えたら、寂しいやら心配やらでたまらなくなる、なんて事はありませんか?

それもまた、親としては当たり前の感情ですが、ここは1つ我が子を信じて、どーんと構え、この機会に、お互いに自立するよう意識してみましょう。

本当の『自立』とは、出て行ったきり縁が切れることではなく、離れていてもちゃんと互いを気にかけ、なにかあれば互いに助け合える事です。

どんな時でも親子です。

それでいて、1人の人間同士として、対等の関係にもなれるのです。

この事実をいつでも忘れないようにしてくださいね。

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