いつの時代も、学校や会社などで見られる「いじめ」。
大人だとか子どもだとか関係なく、集団生活を送る場では人と少し違う行動・言動を取ると「いじめ」の対象になってしまう恐れがあるのです。
今、特に恐ろしいと言われているのが「ママ友」の世界でのいじめ問題です。
自分の可愛い子どもが絡んでいる、複雑な「ママ友」の世界。
ここでのいじめは大変深刻で、近年ではママ友のいじめを苦に自殺した女性もいると聞きます。
そんな「ママ友」いじめのきっかけは、何気ない些細な悪口だと言われています。
どんな集団の中にも、人の悪口を言う人というのがいるものです。
そこでここでは、そんな「ママ友」いじめに対抗するべく、人の悪口を言う人に共通する7つの特徴をご紹介します。
プライドが高く自慢話が好き。
人の悪口を言う人によく見られる特徴として「プライド=自尊心」が高いことが挙げられます。
勿論、自尊心が高い事は大切な事です。
自尊心とは、心理学的に言えば「自己肯定」の心。
自己を認め肯定する心である自尊心が低いと、人間関係が大きなストレスとなる恐れがあるのです。
ですが、自尊心が高過ぎるのも大きな問題です。
自尊心が高過ぎる事で、他人を認める事ができずに、他人に対して攻撃的になりがちになるからです。
また、そういった人ほど自分の自尊心を満たす為に自慢話をよくします。
こうした人は、自慢話が高じて他人に対して攻撃的となる恐れがあるのです。
自分に自信が無い。
先程「自己肯定」の心について述べましたが、この心理がもたらすもう一つの恩恵は「自信」です。
自己肯定感が高い人は、自分のことを認められているので自分自身に自信を持つ事が出来ます。
しかし、自己肯定感が低い人は、常に自分が「認められているのか?」と不安を抱えて生活しています。
そうなると、自分に対して自信を持つ事は難しく、自分に自信が無いので、他人に対しても萎縮してしまいがちなのです。
このように、自分に自信の無い人は、卑屈な性格になってしまいがちで、相手を見下してしまうことがあります。
ですから、自分に自信が無い人ほど自分の心を満たそうとして、人の悪口を言ってしまうのです。
劣等感が強い。
自己肯定感が低い人は、劣等感も強い傾向にあります。
こういう人は、先程も述べていますが自分と他人を比較しがちです。
そうして、自分が人より劣っている部分を見つけては「どうせ私なんか…」と思ってしまい、自分よりも優れている人を様々な形で攻撃しようとします。
これが人に対して悪口を言う人の心の動きの一部です。
このように、人に悪口を言う事で自分の劣等感をできるだけカバーしようとしているのです。
他人と自分をすぐに比べる。
先程から続けて述べている「自己肯定感」。
この自己肯定感が低いと、人の悪口を言う人になりがちな傾向にある事が分かって頂けているでしょうか。
そこに加えて、こうした人は他人と自分をすぐに比べてしまう傾向も見られます。
心理学の中に「上方比較」「下方比較」という考え方があります。
これは、人間は無意識の内に相手に対して順列を付ける心理が働いていることから、
自分より相手が上だと思う人と比べると「上方比較」、自分より下だと思っている人と比べると「下方比較」と言っています。
下方比較は「自分が相手より優れている」と考える人に多く、ある意味では「落ち込んだ心を癒す心理」とも呼ばれています。
ですが、上方比較は少し厄介です。
相手の方が自分より優れていると思い「自分なんかダメだ」と考えてしまいがちになるからです。
こうした人の方がより卑屈に物事を捉える傾向にあるので、人の悪口を言う人になってしまう恐れがあります。
自分の成功をやたらと周囲にアピールする。
自分の成功をやたらと周囲にアピールする人がいます。
こうした人の心の中では「セルフハンディキャッピング」という心理が働いていると考えられています。
これは、自らにある程度のハンディキャップを課しておき、たとえ失敗した時でも言い訳ができるようにしておく自己防衛行為です。
このようにしておく事で、失敗した時にはその言い訳によって自分に対する評価低下をより小さくすることができるし、成功した時にはハンディキャップを乗り越えた自分への評価上昇が期待できます。
自分の成功をやたらと周囲にアピールする人には、こうした心理が働いている事が多く、
自分の成功をより際立たせるために相手の評価を下げようとして悪口を言ってしまうのです。
人の失敗に対してとても敏感。
人の悪口を言う人は、他人の失敗に対してとても敏感です。
人間というのは、本能的に失敗を恐れるものです。
特に何か物事を達成しなければならない時というのは、とても緊張の強い状態にあります。
こうした時には脳がとても活発に働いているので、人の脳は成功した時よりも失敗した時の方が強く記憶に留める傾向にあると言われています。
ですから、強い失敗の記憶がトラウマとなってしまう事があるのです。
このように、人の心は失敗に対してとても敏感に働く様にできています。
誰もが自分の心が傷つかない様に、無意識に自分の心を守る様に振る舞います。
人の悪口を言う人は、こうした自己防衛力のより強い人です。
劣等感や自己肯定感の低さにより、自分の心をより強く守ろうとして人の失敗を見つけては自分を守る盾として悪口を言ってしまうのです。
人に対して対抗意識が強い。
人に対して「負けたくない」という対抗意識が強い人も、人の悪口を言う人によく見られる傾向です。
こういう人は、やはり自分に自信の無い人に多い様です。
周囲に対して「認めてほしい」という気持ちが強ければ強い程、対抗意識として他人への攻撃となり現れます。
また、本当は好きなのに振り向いて欲しくて、自分をアピールして気を引こうとしている場合もあります。
こうした人は、悪口のターゲットに対して本当は好意を抱いているのに素直になれず、気を引く為に攻撃していることもあります。
相手がどんな気持ちで悪口を言っているのか、しっかりと観察をしてみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
人の悪口を言う人というのは、案外寂しがり屋で自己肯定感の低い人が多いのかも知れません。
もし、自分がそんな悪口のターゲットになってしまった時には、相手をしっかり観察してみましょう。
そうすると、意外に相手の寂しい・構ってほしい心が垣間見えるかも知れません。
特に女性ばかりの「ママ友」の世界などは、孤独をつのらせて、そうした行動に走ってしまうものなのかも知れません。
その時がもしきてしまったら、冷静に対応しましょう。