無意識とは? 操り人形にならないために

操り人形

あなたは無意識という言葉をどのように捉えています? それこそ無意識という言葉を無意識の内に使っているのではないでしょうか?

日常でも多用されるこの無意識は、元々心理学用語です。ここではその無意識の意味について問い、その用法について迫ってみたいと思います。

 

無意識とは? 操り人形にならないために

 



 

人々を縛り付けるもの


 

すべての人間は何かしらに縛られながら生活をしています。

無意識の概念を発展させ、人々に教え広めた心理学者のカール・ユスタフ・ユングも例外ではありませんでした。ユングは幼年時代を田舎の牧師の息子として過ごしました。ユングは宗教であるキリスト教について、以下のように述べています。

「キリスト教がそれにもとづいて生活することが不可能な宗教だということが根底にあり、その理由は人間の暗黒面、さらに言えば神の暗黒面にも十分な余地を許していないためである。キリスト教を信仰しているすべての人々、あるいはそれを聖職としている者でさえ、たえず良心の呵責に苦しむ。というのも、彼らが全く達成不可能な完全さを生きるべきだと感じているからである」

現代日本であれば”世間の常識”に当たるかもしれません。よく空気が読めない人をKYといいますが、私達が常に人目を気にし過ぎながら生活をすると息苦しさしか感じないといえるでしょう。
 

性=罪というイメージ


 

ユングは3、4歳頃に巨大な男性器の化け物を夢で見ました。これはファルスの夢と呼ばれるものです。古代インドの男性神シヴァ神のリンガを象徴するものである。これは男性性そのものや男性的神性を表しており、世界中にみられる元型的イメージを表しています。以下がその夢の内容です。

「牧師館の裏の牧場で、彼は地面に穴を見つけ、その中の階段を降りていった。緑のカーテンを開けると、10メートル四方くらいの部屋があった。中央には赤い絨毯が奥まで延びていた。その先に低い台があり、その上に豪華な黄金の玉座があった。さらにその上に巨大な木の幹のようなものが立っていた。よく見ると、それは皮膚と生きた肉からできていて、頭の上には目がひとつだけあって、上を睨んでいた」「それは微動だにしなかったが、しかし彼はそれが虫のように這い降りてきて、彼の方に這ってくるのではないかと感じて、恐怖のどん底に落としいれられた。その恐怖の循環に、外の上の方から母の声がして、『それよ、よく見なさい、それが人喰いよ』と叫んだ。彼は飛び上がるほどびっくりして目が覚めたが、汗でびっしょりだった」

このような夢を観るユングの無意識には男性の性的なものに対するネガティブなイメージが、より言えば罪の意識がこびりついていた。よく未成年は”性的なものはタブー”という態度を大人に取られますが、ユングも例外ではありませんでした。
 

罪からの解放


 

ユングは、思春期に性=罪という無意識のイメージに対して悩み苦しみました。ユングは当時のヨーロッパの常識であるキリスト教からその問題について思索しました。

神は自分の望むとおりにアダムとイブを造ったはずであり、神は二人が罪を犯さないようにも造ることができたはずである。しかし罪を犯すように造ったということは、二人が罪を犯すことが神の意志だったのだ、と。そしてこのような考えが浮かんできました。

「目の前に美しい聖堂がある。その上に青い空がある。神はこの世のはるか高いところに、黄金の玉座に坐っている。玉座の下から途方もなく多くの糞便が新しい青い教会の屋根の上に落ちてきて。それを粉砕し、教会の壁をバラバラにした」

このユングの発想の転換は、当時のキリスト教の常識を破壊するものでした。そしてユングは自分を縛りつける戒律的な常識から解き放たれました。

私達におきかえても、”非行に走る”青少年のそれと変わらないと言えるでしょう。
 

コンプレックスの作用


 

罪の意識と関連して、人の無意識に染み付いた縛りは”コンプレックス”となって表れます。”コンプレックス”とは無意識のうちに働いてしまう心の働き方の癖のようなものです。

コンプレックスに関して以下のような実験があります。

実験はそれまでは知能検査の一種として行われており、実験者が刺激語を言ってから、被験者が反応語を言うまでの反応時間の平均によって診断を下していた。その中で被験者が回答に時間がかかる、または窮するような言葉があった。その反応の乱れはコンプレックスが刺激されたための感情の乱れを表していると考えられた。その異常な反応が重要な意味を持っていると見なされた。それは被験者の無意識に染み付いたものであるため、1度意識を介在して判断しようにも、まばたきのように無意識が先に自然に反応してしまうために、人の意識で回避することには無理が生じてくるのである。

よく職場などで”生理的に受けつけない”という事や人に出会うと思いますが、それは人の無意識に染み付いた”コンプレックス”から成り立っているのです。
 

無意識に対する見解


 

その”無意識”とはいったいなんなのでしょうか?

ユングは1900年にフロイトの『夢判断』が出版されたときに、いち早く読みました。自分で連想実験を手がけてみても、”無意識”が存在することも、また人がいかに”無意識”を抑圧しているかも実感できました。

ユングは”リビドー”の意味をフロイトのように性的なものに限らず、心的エネルギー一般に広げて用いました。”リビドー”とは人の心に内在する性的なエネルギーのことだが、ユングは”無意識”の中に性的なものがあると捉えて考えたのです。

自律的な無意識の存在を前提にするという共通点に立脚しながらも、二人の相違は大きくかつ根本的だったと言うことができるでしょう。そして、その”無意識”、”自己”が確立することのできない場合どうなるのか? 人によってはありえるでしょう。

いわゆる自分がない、壊れたとよく言うような現象につながっていくのです。
 

ユングの自己喪失(操り人形体験)


 

フロイトと学問的意見の相違から別れたあとで、ユングにとって内的な不確実さ、つまり方向喪失の時期が始まりました。ユングは完全に宙ぶらりんだと感じました。というのはユングはユング自身の立脚点をまだ発見していなかったからです。

ユングの暗闇体験はますますひどくなっていきました。ユングは異常で気味の悪い夢や幻覚をたびたび経験するようになりました。

たとえば、「暗い洞窟の中を水が流れており、そこに死体が浮かんでいた」とか「液体が湧き出てきたが、それは血であった」とか、死体が動きだすとか、海が血に変わるといったものでありました。「死体が火葬炉の中に置かれているのに、それがまだ生きている」などという空想が繰り返し現れました。

統合失調症患者を多く見てきた彼には、それらのイメージが統合失調症的であると分かるだけによけいに不安になりました。そういう危機的な状態の中で、彼を助けてくれたものがいくつかありました。

第一は建築遊びという作業。第二は自分の夢や空想のイメージを絵に描き言葉にして客観化し、それらと対話するという作業。第三は心を開いて語りあえ、理解してくれる女性の友人の存在。第四は暗闇体験の原因を学問的に明らかにし、方法論的な立脚点を確立するのに役立ったタイプ論の研究でありました。

現代で言えば、第一は、箱庭療法、また老年期にするような庭園造りが当てはまり、第二は芸術療法、漫画やアニメに夢中になることでしょう。第三は思春期における恋愛、常に恋愛しないと生きていけない人もそうでしょう。第四は自らの考えを体系化し、趣味や仕事に展開するになるでしょうか。
 

まとめ


 

いかがでしたか?

まさに操り人形にならないためには無意識と向かい合わねばなりませんが、それはコンプレックスの作用などもあり、困難を要します。そこで前述したような様々な工夫が必要になってきます。

あなたもあなた自身の無意識と向き合いながら自分にしか作れない自分を作りあげてみてはいかがでしょうか?

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