休日にリラックスして過ごすことなんて、誰にでもできる簡単なことだと思いますか?
実はけっこう難しく、誰もが好きな時にリラックスして過ごすことができるわけではないのです。
たとえば、仕事で多忙な場合や健康に何らかの問題を抱えている場合、日常生活の強いストレスから、リラックスしたくても「リラックスできない状態」になることがあります。
この状態が長く続いてしまうと、本来であればリラックスするはずの睡眠時間でさえ、緊張したままの状態になってしまい、心身に様々な悪影響を与えてしまいます。
今回は、リラックスできない状態の人がリラックスするための効果的な方法をお伝えします。
現代人が抱えるストレスの原因や、リラックスしたくてもできない理由を検証し、そこから導き出される対処法をお伝えしていきますので、きっと効果が得られるはずです。
リラックスできない状態を解消する方法
まず、なぜ今あなたがリラックスできない状態になってしまっているのか、その理由を考えてみましょう。
リラックスしたくてもできない最大の理由は、何らかのストレスではないでしょうか?
そのストレスがあなたのリラックス能力を低下させているのです。
リラックスできない原因となっているストレスを取り除いていけば、必ずリラックスできるようになります。
様々なストレスに対してのリラックス法をお伝えしますので、リラックスできない状態を解消していきましょう。
日常生活のストレスに対するリラックス法
日常生活の中にリラックスを妨げるようなストレスがないかを確認してみてください。
どんな人でも、大なり小なりストレスを感じて生きていますが、長い時間緊張状態が続くようであれば改善が必要です。
1.ストレスの原因から距離を置く
何がストレスの原因なのかをきちんと探って見つけることからはじめましょう。
たとえば、家族の誰かの行動があなたにとってストレスになっているのであれば、その原因となる人から距離を置くようにするのです。
休日なのに子供がうるさい、アパートの隣がうるさいなど、理由は人それぞれでしょうが、ストレスに感じているのであれば、まずは距離を置いてみてください。
そうするだけでも、ストレスが解消して緊張がゆるみ、リラックスできます。
2.日記をつけてみる
あなた自身が自分のストレスの原因に気づけていない時には、「日記」が効果的なストレス解消アイテムになります。
日記をつけることで、日常生活の細かなところに目が向くようになり、ストレスの原因が見つけやすくなります。
また、日記には自分自身を見つめ直し、物事を深く考えることを助けてくれる効果もありますので、あなたの自尊心を高めて気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。
3.健康の3本柱を大切にする
基本的な日常生活のリズムを整えることも、有効なリラックス法のひとつです。
「健康の3本柱」と言われる「栄養・運動・睡眠」を大切にできるように、生活リズムを整えていきます。
食生活のリズムを乱さず、適度な運動をして、質のよい睡眠を取るようにする、それだけでリラックスしやすい状態になります。
この「健康の3本柱」のどれかひとつでも欠けてしまうと、健康が損なわれてしまうため、ストレスへ対処することができなくなってしまいます。
リラックス法の一番の基本は「自分自身が健康であること」です。
4.筋緊張をほぐす
健康維持の一環として、とくにオススメしたいのが「筋緊張をほぐす」リラックス法です。
ストレスと筋肉の緊張状態には密接な関係があると言われており、筋緊張が強いと気持ちは落ち着いているのに身体はリラックスできない状態になってしまいます。
なかでも、肩甲骨周りや首などの緊張は、心理的な緊張も招いてしまうため、しっかりほぐす必要があります。
また、手の筋肉を刺激すると、肩の力が抜けてリラックスしやすくなると言われているので、こちらも試してみてください。
5.リラックスできるアイテムを取り入れる
筋緊張をほぐしたり、気持ちを落ち着けるようために活用してほしいのが「リラックスアイテム」です。
たとえば、アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルには、身体に作用して筋緊張をゆるめてくれたり、また精神に作用して気持ちを落ち着かせる働きのあるものがあります。
ローズマリーやジュニパーベリーなどのオイルには筋緊張をゆるめる効果、ラベンダーやオレンジスイートには高い鎮静作用があります。
6.考える時間を作る
「そんなことで?」と思われる人もいるかも知れませんが、ストレスの原因についてきちんと向き合い「考える時間」を作るということも、リラックスできない状態を解消するためには大切なことです。
日常生活で多忙を極めているような人は、仕事に忙殺されてしまい、自分について考える時間がありません。
そうした人は、あえて「考える時間」を作って、あなたを困らせているストレスの原因を考えてみましょう。
そうすることで、ストレスや不安に感じていることに的確に対処できるようになり、結果的にリラックスできない状態から解放されていきます。
7.完璧主義を止める
これはあとに出てくる「仕事のストレス」にも共通することですが、日常生活の中で無意識的にストレスを感じている人の中には、意外と「完璧主義者」が多いと言われています。
日々の生活の中で、なにもかもを完璧にこなそうするのはかなり大変なことです。気づかないうちに内的なストレスも溜めていってしまいます。
自分の限界を知って、完璧にできなくてもそれを「許す」気持ちをもつようにしていきましょう。
仕事のストレスに対するリラックス法
ストレスを感じる場所の代表格・・・それは「仕事」です。
仕事そのものに対するストレスもありますが、一緒に仕事をする同僚や上司など、人と人との関わりで生じる対人ストレスが深刻です。
仕事のストレスを解消できないままでは、プライベートの時間もリラックスすることができません。
仕事のストレスに対するリラックス法を見ていきましょう。
1.気持ちを切り替えることができるものを見つける
仕事中に感じるストレスを解消するには、適度に息抜きをできるようなものを見つけるとよいです。
ただ、あくまで仕事中。すっかりリラックスモードになってしまうと、仕事に戻るのが億劫になってしまい、その後、余計にストレスを感じるようになってしまいます。
ですから、「気持ちを切り替える」くらいの息抜きがベストです。
休憩中の読書や音楽鑑賞、可能であれば短時間の昼寝などがオススメです。
とくに、短時間でも心身を休めることができる昼寝は、脳を活性化させて気持ちをリフレッシュするのに効果的です。
2.ランチは職場以外の場所で食べる
最近は、節約などの目的でお弁当を持参している社会人も珍しくありませんが、その場合でも食べるのは職場以外の場所で食べるようにしてみてください。
お弁当を持参していないのであれば、会社の外へ食べに出かけるのもよい気分転換になります。
そもそも、仕事をする場所と食事をする場所はわけておいた方がよいと言われています。
人間は食事をする時に、自律神経の副交感神経が優位な状態になり、リラックスするものなのですが、目の前に仕事があるとそちらが気になり、副交感神経が優位にならないからです。
気持ちのリフレッシュも兼ねて、ランチは職場以外の場所で取るようにしてみましょう。
3.電子機器から離れる時間を作る
パソコンやスマートフォンなどの電子機器から離れる時間を作ってみてください。
電子機器から発せられているブルーライトには、脳を覚醒させる作用があると言われています。
また、休憩中にメールの通知が目に入ったり、アラート音が聞こえたりすると、それが気になってリラックス状態になることができません。
思い切ってスマートフォンやパソコンのアラートや通知を停止して、休憩中はしっかり休むことに専念しましょう。
4.スケジュールの一新を図る
どうしても仕事が忙しくて休憩が取れなかったり、何日も休暇が取れずに働き続けなければならないような状態にいる人もいます。
こういった人ほど、リラックスしたいのにリラックスできない状態で悩んでいるはず。
この場合は、この機会に自分のスケジュールを一から見直して、一新してみましょう。
仕事が断れない人は「Noという方法」を学んでください。
そして、空いたスケジュールに休暇を入れて思い切り休みましょう。
空いたスケジュールには、決して別の予定を入れてはいけません。
「何もしない」という日を作ることが、リラックスできない状態の解消には必要です。
5.長期休暇を上手に活用する
依頼された仕事に対して「Noと言えない」時には、誰もが当たり前に使っている「長期休暇」を上手に活用しましょう。
長期休暇は、お盆休みやお正月などに多くの人が取っている休暇のこと。
先ほどと同様、「何もしない日」を作ってしっかり休養を取り、心身を休めましょう。
何もしないことに慣れない時は、自分が好きなようにして過ごすことを心がけてみてください。
適度な息抜きが上手にできるようになれば、徐々にリラックスできるようになっていきます。
長期的に試せるリラックス法
ここまでは、日常生活の中や仕事中といった「シチュエーション」ごとのリラックス法をお伝えしてきましたが、その瞬間、刹那的にリラックスできてもあまり効果はありません。リラックスの習慣化が必要です。
リラックスできない状態が長期間続いており、その都度リラックス法を試しても改善しない場合には、ぜひ取り組んでみてください。
1.深呼吸で自律神経を整える
リラックスできない状態にいる人の多くが「呼吸が浅い」と言われています。
リラックスしたくてもできないほどに緊張状態が続いているため、呼吸が浅くなってしまっているのです。
呼吸が浅いと自律神経のバランスが崩れるので、リラックスできない悪循環に陥ります。
この状態を解消するには、深呼吸が有効です。深呼吸で自律神経を整えます。
ゆっくりとしたリズムで深い呼吸を繰り返し行うと、自律神経の副交感神経が優位になるため、リラックス状態になります。
深呼吸の他にも、瞑想やマッサージなどでも自律神経を整えることができます。
リラックスできない状態の解消のカギは、「自律神経の調整」にあります。
2.触れ合いを大切にする
人間の皮膚は、さわられたのを感じる他にも、感情を感じ取る感覚ももっていると言われています。
つまり、あなたが安心する人と触れ合うことで、安心感を得ることができ、心身がリラックスしていきます。
3.マインドフルネスを練習する
マインドフルネスとは「自分自身の精神を集中させて、今という瞬間に全力で向き合っていくこと」と定義された考え方。
今、あなた自身の気持ちがどこに向いていて何を考えているのか、自分自身の心に向き合い意識をしていきます。
そうすることで、自分がどのようなストレスを抱えていてリラックスできないのかが見えてきます。
自分の心がどこかへ行ってしまっている状態では、いくらリラックスしたくてもリラックスすることはできません。
マインドフルネスを日頃から練習することで、リラックスできないほどのストレス状態に陥らずにすみます。
4.あえていつもと違うことに挑戦してみる
気分転換のために、あえていつもの自分だったら取り組まないようなことに挑戦してみるのもよいリラックス法になります。
ちょっとアクティブな活動をしてみたり、いつもは行かないような場所に行くなど、日常の自分から切り離された感覚になることが大事。
そうすることで、気持ちを切り替えることができます。
5.思い切り笑う
笑顔や笑うことには、脳内物質「ドーパミン」の分泌を促し、緊張をほぐしてくれる働きがあります。
思い切り笑うことで緊張やストレスが解消して、リラックスできるようになっていきます。
あなたを笑わせてくれるモノや人を身近に置いたり、一緒に過ごすことで、リラックスできなかった状態が解消して気分も良くなります。
笑わせてくれるモノや人がそばにない時には、鏡を見て大きな声で笑う「笑顔トレーニング」をするのもよいでしょう。
6.リラックスすることを意識する
自分がストレス状態にあることを自覚し、より意識して「リラックスしよう」と思ってみてください。
ただ、「リラックスしなくては」と、あまりに思い詰めると逆効果になることもあります。
そうなりそうな時には、和み系・癒し系の言葉を思い浮かべるとよいでしょう。
「なごむ」「手放す」など、自分の心を解放できるような言葉を意識的に思い浮かべることで、状態が好転していきます。
病気の可能性がある時には
リラックス法をいろいろ試してみても、リラックスできない状態が改善しない時には、何らかの病気を抱えている可能性があります。
とくに、社会不安障害(SAD)や発達障がいの一種であるADHD、うつ病などを患っている時には、心理的な緊張や不安が強く、リラックスできません。
このようなことに心当たりがある場合は、専門医に助けを求めましょう。
専門医であれば、あなたがなぜリラックスできないのか、その原因を探り、その原因にあった治療や解決策を示してくれます。
病院へ行くことは少し勇気がいることかも知れませんが、気になる人は専門医に相談しましょう。
リラックスしたいのに「リラックスできない」のはなぜ?
そもそものリラックスできない理由や原因を理解して、その原因に対処できるようなリラックス法を試すと、効果も倍増します。
リラックス法の効果を上げるために、一般的にいわれるリラックスできない理由やストレスの原因をご紹介しますので、参考にしてみてください。
リラックスできない理由とは?
リラックスしたいと思っているのに、どうしてもリラックスできない・・・そんな時、あなたの心や身体では何が起こっているのでしょうか?
リラックスできない最大の理由は「ストレス」です。
私たち現代人は、常に緊張やストレスにさらされています。
その緊張やストレスに身体が慣れてしまい、リラックスすることを忘れてしまっているのです。
私たちの心身が緊張やストレスに対抗するには、自律神経の中の「交感神経」を活発に働かせておく必要があります。
いつも緊張やストレスにさらされていると、いざ休息を取ろうとしても交感神経が優位な状態のままになってしまっているため、リラックスできません。
また、緊張していると、いつも身体のどこかに力が入った状態になってしまいます。
そうすると、骨格や筋肉が歪んでしまい、ますます脳や自律神経に悪影響を与えてしまいます。
つまり、ずっとリラックスできない状態になっている人は、脳や自律神経のバランスが崩れてしまっている可能性が高いと考えられます。
これが、リラックスできない理由です。
したがって、リラックスしたいと思うのであれば、自律神経の中の副交感神経を優位にすることを考えなければいけません。
現代人が抱えるストレスの原因
現代人が抱える主なストレスには、大きく分けて3つの原因があると言われています。
- 大きな出来事・・・家族の死や災害、失業などのつらく悲しい出来事。また結婚や就職などの嬉しい出来事でも環境の変化からストレスになることがある。
- 日常生活のいらだち・・・家計の厳しさ、近隣の人たちとの不仲、周囲の騒音などが心身に対してストレスになる。
- 過労・・・仕事や日常生活の中で感じる疲れを解消できずにため込むことで大きなストレスになる。
このようなストレスがあると、心や身体、行動にその影響があらわれます。
心に表れると、不眠やイライラ、うつ病。
身体に表れると、腰痛や肩こり、胃潰瘍や便秘・下痢など。
行動に表れると、衝動買いや過食など。
ストレスの影響が様々な形となってあらわれ、私たちの生活に悪影響を及ぼします。
こうしたストレスをできるだけ意識的に解消していけば、生活の中でリラックスできないような状態にはなりません。
家に帰ってもリラックスできない、その理由とは?
最近、とくに問題とされているのが、本来であればリラックスして過ごすことができるはずの場所である「家」でも、リラックスできないという人が増えてきているということ。
そうした状況になる原因は、家の状態にあると言われています。
どのような状態の家が、心身にストレスを感じさせてしまうのでしょうか?
空気が汚れている家
換気ができておらず、空気清浄機もないような家の中は、部屋の中の空気がよどんでおり、なんとなく臭いもするような気がします。
嗅覚は人間の感覚の中でも、とくに脳を刺激する感覚ですから、よどんだ空気の臭いは脳によい刺激を与えません。
こんな空気が汚れているように感じる家では、いくらリラックスしたくてもできません。
定期的に換気をして空気を循環させましょう。
生命の痕跡がない家
俗にいう「人気がない場所」は、なんとも居心地が悪く暗い印象を与えます。
一人暮らしの場合はあなた以外に住人がいないので、世話が簡単な鉢植えの観葉植物や花などを置いて「生きているもの」の気配を感じられるようにしてみてください。
そうすることで、たとえ一人暮らしでも生命の痕跡を感じられて、気持ちが落ち着きます。
部屋に緑があると、空気も浄化されて雰囲気が良くなります。
散らかっている家
忙しい日々が続いているからといって、部屋が散らかり放題・・・なんてことはありませんか?
たまに「汚部屋」なんて言葉も耳にしますが、そのように散らかっている家ではリラックスできるどころか余計にストレスがたまってしまいます。
毎日きちんと掃除をして清潔を保つことが難しいのであれば、せめて要らないものは処分して部屋をすっきりさせましょう。
部屋を片付けることで、不思議と心もすっきりします。
暖色系のインテリアの家
部屋もきれいにしているし、空気もよごれていないはずなのに、なぜか気持ちが落ち着かずリラックスできない時には、部屋のインテリアを見直してみてください。
一般的に、赤やオレンジ・紫などの暖色系のインテリアは、精神的に圧迫感を与えるため、リラックスできないと言われています。
部屋のインテリアの色合いは、緑や青などの涼しげな色か、パステル系の色合いでまとめてみましょう。
こうした色には気持ちを落ち着かせる効果あるため、自然とリラックスできるようになります。
照明が明るすぎる部屋
帰宅して部屋の照明をつけた時に、目がつぶれそうなほど明るいと、気持ちが落ち着かなくなり、ストレスに感じてしまいます。
ですから、あまりにも家がリラックスできないと思う時には、部屋の照明の明るさを見直してみてください。
とくに、ベッドルームなどの照明は、やわらかい光の間接照明を使うと、気持ちが落ち着き、リラックスして眠ることができます。
この機会にあなたの家をリラックスできる家へとリノベーションしてみましょう。
「リラックスできない」のはあなたのせいではありません!
リラックスできない状態になったのは、決してあなたのせいではありません。
リラックスできない理由を自分のせいだと思い込み、リラックスできるようにならなくては・・・と自分を追い込んでいくと、より一層リラックスからは遠ざかってしまいます。
最後に、リラックスできない状態に対する考え方と、自分を追い込まずに試すことができるオススメの対処法をご紹介します。
決して自分のせいではないのです
リラックスしたいのにリラックスできない状態になってしまっている時、多くの人はまず自分自身を責めてしまいます。
いろいろなリラックス法を試してみたのにリラックスできないと、もしかして自分自身に何か問題があるのではないかと考えてしまいます。
たとえば、自分自身の性格や人間関係に対する姿勢に問題があるなど。
しかし、リラックスできないのは、あなたのせいではありません。
リラックスできない原因でもあるストレスや不安・緊張は、あなた自身が作り出しているわけではなく、周囲の環境や関わる人によって変わるものだからです。
リラックスできない状態であることを「自分のせいではない」と思うことは、状態の改善にとても大切な考え方です。
自分を責めてしまうと、そこから不安や焦りが生まれ、ますます心が落ち着かなくなり、リラックスできない状態に陥ってしまいます。
決して自分を責めず、気持ちを楽にして考えるように心がけましょう。
うつ予防にもなる「1分瞑想」
リラックスしたくてもリラックスできず、なおかつ不安やストレスが強い状態にある人に多いのが「過緊張」という症状です。
過緊張とは、自律神経の中の交感神経が過剰に緊張した状態で、リラックスするべき時間になっても神経が冴え渡り、副交感神経が働かずリラックスできない状態のことです。
この「過緊張」の状態を解消することができれば、リラックスしたい時にいつでもリラックスできるようになります。
そこでオススメしたいのが、うつ病の予防にもなると言われている「1分瞑想」です。
1分瞑想は「深呼吸瞑想」とも呼ばれる簡単な瞑想法で、短い時間でも効果を実感できます。
下の手順を参考に、ぜひやってみてください。
- 背筋を伸ばして椅子に座るか、足を肩幅程度に広げて立つ。
- 目を閉じておなかに両手を当てる。
- 鼻から静かに息を吸いこみ、おなかがゆっくりと膨れていく感じを手のひらで感じる。
- おなかが膨らみきったら、次はゆっくりと口から息を吐き出す。この時もおなかがへこんでいく感じをてのひらで感じるようにする。
こうして、腹式呼吸による深呼吸を1分間行います。
その間にいろいろなことが思い浮んでくるでしょうが、あえてそこには囚われず、呼吸に意識を集中させてください。
深呼吸には副交感神経を優位にする効果があるため、リラックスが促されますし、気持ちが落ち着いてくるため、過緊張も解消します。
ストレスを感じた時には、1分間だけ時間を取って、リラックスできない状態から脱出してください。
まとめ
リラックスできない理由を自分自身にしてしまうと、より状態が悪化してしまう恐れがあります。
ですから、いくらリラックスできない状態が続いていても、あまり自分自身を責めず、気持ちを楽にして考えるようにしましょう。
自律神経のバランスが取れるようになれば、自然と状態が改善していきます。
いつまでもリラックスできない状態が改善しない場合には、何らかの病気を抱えている可能性もありますから、専門医を受診をしてみることも検討してください。