ゾンビと言えば、みなさん映画などで良く知っているキャラクターだと思います。
現在は、第2次ゾンビブームが終わりそうな映画界ですが、皆さんの意識の中には、強くゾンビという存在が残ったのではないでしょうか?
しかし、ゾンビと一口に言っても、人によって思い描いているものは大きく差があることでしょう。
ゾンビについては、夢占いの判断にも大きく影響しますので、詳しく後に書きます。
今回は、ゾンビが暗示する夢占いの重要な意味について解説していきます。
そもそもゾンビとは?
ゾンビと一口に言っても、皆さんが持っているイメージがあまりにかけ離れているので、夢占い的にはその区分をハッキリしなければなりません。
ゾンビは、基本的に大きく分けて2種類に区別できます。
1つは、モダンゾンビと言い、これは聖書にも登場する地獄がいっぱいになり、地上にあふれ出てきたものを指します。
映画では、「ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド」、「ドーン・オブ・ザ・デッド(旧邦題ゾンビ)」がそれにあたります。
もう1つは、最初のゾンビ映画と言われる「ホワイト・ゾンビ」に登場する、ブードゥ教の秘儀で作るとされるものです。
最近ゾンビを知った人に注意して頂きたいのが、「28日後」や「バイオハザード」などのウィルス性のものは、ゾンビと定義しません。
また、ブードゥー教の秘儀では、死者を蘇らせるのではなく、しかも死んでいるのではありません。
特別な魔術と毒、麻薬で死んでいるのに近い仮死状態にし、奴隷としてコキ使っていると言うのが定説です。
夢占いが心理学として発展するフロイトやユングの時代には、あまりポピュラーな存在ではなかったゾンビですので、占いに際してはその違いを明確にする必要があります。
ここでは、ブードゥ教のゾンビやウィルス性のゾンビに似た生物は除外して解説していきます。
つまり、聖書の黙示録にも出てくる「地獄からあふれ出た歩く死者」が対象です。
このゾンビの特徴は、脳みそは特に欲しがりませんし、頭を破壊しても打倒できると言うものではありません。
歩く死者ですので、幽体のようなものではありませんので、やはり腐り果てていることから動きは緩慢と考えます。
生者の血肉はすするのですが、身体が腐っている分、もろい一面もあります。
筋肉も、脳も機能していないと考え、走ることは不可能とします。
多くの夢占いが、この違いを明確にしていませんので、それでは正しい暗示の判断はできません。
除外したものは、ゾンビではなく、ゾンビに似たようなものというだけだからです。
ゾンビが闊歩する夢
ゾンビが闊歩している夢占いは、あなたが人生や社会に対して、行き詰まりと限界を感じている暗示です。
こういったことは、何とかしようとして何とかなるものではなく、成すがまま生きるしか手立てがないことも表しています。
人間の生活は社会に直結していますので、自身の人生をコントロールするためには、社会で生きていくための術が必要です。
しかし、その社会で生きていく術をあなたは持っておらず、また社会もあなたを受け入れていません。
夢占いは、社会までをも変えることは不可能だと示しており、この夢を見たら、せめて自分ができることをできる範囲で頑張るしかないということです。
世の中がゾンビだらけになった夢
世の中がゾンビだらけになった夢占いは、あなたが孤独感や孤立感を感じているか、感じるようになる出来事がおきる暗示です。
世の中がゾンビだらけになると言うのは、まさに映画の世界ですが、ゾンビは最初マイノリティで少数派です。
ですが、徐々にその数を増やし、人口のほとんどがゾンビになれば、ゾンビがマジョリティ多数派で、人間そのものがマイノリティとなるのです。
夢ではゾンビだらけの世の中ですので、あなたはまさにマイノリティで圧倒的少数派となっています。
これは、現実世界でもそうなってしまうということの表れなのです。
しかも、それは自分は間違っていないという心や主張からおきることであると、夢占いは教えてくれているのです。
ゾンビと戦う夢
ゾンビと戦う夢占いは、あなたが現在や未来において、しなくても良い争いごとに突入することを暗示しています。
映画やテレビなどでは、演出上、ゾンビとガンガン戦いますが、ゾンビの特性から考えると、大人しく屋内に留まっていれば戦う必要はありません。
また、外へ出ても動きが緩慢なゾンビ相手ですから、戦いは避けて通れるのです。
もし、この夢を見て、ゾンビと戦っているようでしたら、無駄な戦いや努力をしているということになり、無駄だからやめなさいと、占いは示しているのです。
また、もし争いがおきたとしても、避けて通ることができると教えてくれています。
ゾンビに大事な人がおそわれる夢
ゾンビに大事な人がおそわれている夢は、自分の大事な人が離れていってしまう暗示です。
ゾンビにおそわれるということは、自分とは「違うモノ」になるということで、これは違うグループに属することも示しています。
友人や家族、恋人、その対象が誰かは、夢でおそわれている人によります。
おそわれているけれども、ちゃんと逃げ切れたというところまで夢が続けば、離れていかない可能性は高まります。
自分もゾンビの一人になっている夢
自分もゾンビの一人になっている夢占いは、精神的にかなり疲弊してしまっていることを暗示しています。
この夢を見た場合は、現在そうではなくても、気づいていないだけで、徐々に疲労が重なってくると表に出てきます。
ゾンビにならないように孤軍奮闘してきたあなたは、疲れ果ててしまい、もうあらがうことを止めた、そんな夢です。
つまり、何もかもあきらめてしまうほど、疲弊していることが判るのです。
この夢を見たなら、戦い続けるのではなく、負けないために、休息を充分とりながら生きていく姿勢が大事だと知らせています。
ゾンビに噛まれる夢
ゾンビに噛まれる夢占いは、噛まれて変体するケースと、そうではないケースで暗示が変わります。
映画などの定説では、ゾンビに噛まれた人は、やはりゾンビになります。
その定説から考えると、噛まれて変体する人は、周囲に流されて自分がない人と言えます。
噛まれても強い意志力や対策をとって変体に至らない人は、強固な意志を持っていることを示しています。
噛まれたところで目が覚めて、結果が判らない場合は、ばくぜんとした不安を抱えていることを表しています。
大量のゾンビに怒りを持っている夢
大量のゾンビに怒りをもって見ている場合の夢占いは、あなたが周囲の「無関心、無感動、無責任」な人たちに怒りを感じている暗示です。
また、現在その状況になくても、近い将来にそう強く思える人たちに出会うか、そのコミュニティに参加することでおきる場合もあります。
ゾンビは、空虚で、全く思考がなく、ただひたすら地をさまよっているだけの存在です。
生きてもおらず、死んでもおらず、死ぬこともないという空っぽな物体でしかありません。
夢は、まるでそんなゾンビみたいな人たちに囲まれ、あなたが苦労すること、怒りを覚えることを示しているのです。
しかし、ゾンビは病気ではないので治ることがないように、その人たちも変わることはありません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ゾンビが暗示する夢占いの重要な意味について説明してきました。
あくまで架空の存在であるゾンビなのですが、存在は2000年前のイエス・キリストがいた時代から知られているものです。
黙示録の世界で現れるゾンビですので、決して吉事とは言えません。
意味を知って、しっかり対処していくようにしましょう。