あなたの周りでも心あたりがあるでしょう。
ストレス社会と嘆かれて久しいですが、積もり積もった感情をぶつけられる方はたまりませんよね。関わらないに越したことはありませんが、すぐ怒るタイプの上司が社内にいるような場合、避け続けることは難しい。
これから説明する5つの心理操作を使って、なるべく被害を被ることのない、平和な日を過ごしましょう。
すぐ怒る人の心理的要因を知る
なぜそんなに怒るのか?
当たり前の疑問の答えを知識として知っていることで、あなた自信の防衛にも役立ちます。弱い犬ほど……なんてコトワザもあるように、すぐ怒る人というのはなんらかの不安を抱えている人が多いです。
承認欲求が強いために、自分を執拗にアピールしようとするあまり、最もわかりやすい「怒り」という感情によって発散させている状態です。しかし、それでは周囲の人間はどんどん離れていき、認めてもらうためにさらに怒る、悪循環としかいえませんが、その事実さえも気づいていないのですから、ちょっと可哀想ともいえませんか?
あなたの周りで「すぐ怒る」に当てはまる人へのイメージを、少しフラットにして俯瞰してみることが必要かもしれません。理不尽に怒られたとき、「ああ、この人は今自分の存在をアピールしたいのかもしれない」と。
テストステロンと有酸素運動
テストステロンというホルモンをご存知ですか?
これは女性よりも男性がより多く持っているステロイドホルモンで、男らしさに繋がる男性ホルモンの1つです。うまく使えば頼れる男として女性からモテたり、競争社会を生き抜くために大いに活躍してくれるのですが、それ故に、怒りの心理とも密接に関係しています。
自分のテリトリーを守るために戦うことは、相手に対して怒ることですから、テストステロンが多い人は怒りやすくなります。しかし、現代でそんな危険はあまり起きないので、戦いの代わりに有酸素運動で発散させてあげましょう。
運動したあとはなんだかピースフルな気持ちになりますよね。走る必要はありませんので、仲のいい人なら「今日は1駅歩いてみない? 」と誘ってみてください。
冗談みたいな怒りの置き換え
これはすぐ怒る人の防衛策として相手に知っておいてもらえたら、という方法です。
通常、怒りは自分から派生して言葉や態度、人によっては行動として発散されます。ぜひ人に迷惑をかけない発散方法を教えてあげましょう。
ようは抑えられない感情を他のものに向かわせればいいので、ちぎったノートでもティッシュでもライターでも構いません。片手で握れるものを用意して、「これは自分の怒りの感情だ」と念じます。
そして怒りゲージが溜まったところでそれを落とす。怒りの矛先の心理操作とでもいいましょうか。
怒りのピークというのは6秒以上持続しないといわれていますから、これをするだけでもだいぶ被害は減るはずです。
直接的に教えても相手の怒りを買ってしまう恐れがありますので、「ねぇねぇ知ってる? こんな心理操作があるらしいよ」という感じで、なんとなく相手に伝えておきましょう。
情報不足をさりげなく補填しておく
すぐ怒る子供を例に出すと、自分の感情をうまく表現できないために癇癪(かんしゃく)をおこしてしまうということがあります。
困ったことに、大人でもこれに当てはまる人が意外と多い。そしてストレスや怒りなどの負のものは、周囲にも感染してしまいます。
これは脳科学者たちの間では有名な話で、すぐ怒る人というのは周りに不要なストレスを与え、そのストレスはどんどん広がってしまうといわれています。
会社や家庭内でこのようなスパイラルの中心人物がいるのなら、日々の雑談の中でそんな話を出してみてください。そして自分から気をつけるという旨を伝えることで、聞いた方も必ずどこかで意識しはじめることでしょう。
相手の罪悪感を刺激する最終手段
ではすでに怒ってしまった場合には?
事前の心理操作が間に合わず、あなたは現場に居合わせている、むしろターゲットにされてしまったときの最終手段は、すぐ謝る。改善策を示す。この2つに尽きます。
というか、ほかのことはしない方があなたの身のためです。謝るだけでは、なせ怒っているかわかっていないと詰められることが考えられます。そこは先回りして、「自分のここが悪かったので、次回からはこう改める」ということを簡潔に伝えましょう。そして最後にもう一度謝る。
すると、相手はだんだん自分が弱いものいじめ(悪いこと)をしている気分になってくるので、途中で諦めてくれますよ。
まとめ
いかがでしたか?
すぐ怒る人に困っていても、これだけやれることがあり、離れた視点から見つめてみると、意外とたいしたことではないものです。
怒りがちな自分を変えたい場合も使える心理操作ですので、上手に活用して平和な日々を送りたいものですね!