独占欲は、別に男性だけのものではありません。女性にだって、年齢にも関係なくあるものです。
ですが、より独占欲が強いのは、男性です。
もちろん、男性でも独占欲が弱い人もいますが、多くの男性が強い独占欲を持っていると言って良いでしょう。
独占欲の強い彼氏を持ってしまうと、自分の自由は極めて失われてしまいます。
いくら大好きな彼氏であっても、彼氏と2人だけの世界に生きているわけではないですから、当然、自分の時間や自由も必要です。
そこで、今回は、独占欲が強い彼氏の男性心理を知り、対処できるモノは対処していきましょう。
独占欲は自己愛の変化したモノ
よく、独占欲は愛情ゆえと言いますが、実は、自己愛からくるものです。
自己愛が強い人ほど、独占欲も強くなります。
もちろん、自己愛が男性心理特有のものと言う事はないのですが、「所有権」と言うものにより強く反応するのが男性心理の特徴的な面でもあるのです。
その構造は単純で、自分自身が裏切られたり、辛い思いをしたり、寂しい思いをしたくないと言う気持ちからくるのです。
全ては自分のためであり、2人のためであったり、彼女のためなのではありません。
では、自己愛の強い男性には、どう対処すれば良いのでしょうか?
ただ、相手の自己愛を無くすことは、無理です。
自己愛は酷くなると「自己愛性人格障害」と言う精神疾患にまで発展する可能性のあるものです。
そう言う性質を持つものですから、簡単に対応するのは困難です。
まず、自己愛の強い人には、相手と自分には、個人としての境界線があるのだと認識させなければいけません。
しかし、ハッキリ言うと、自己愛の強い人は、これを「攻撃」と見なします。
そのため、穏やかに長期的に境界線があることを判らせてあげる必要があるのです。
それに最も適する方法は、相手がやっている境界線の越え方を、同じように自分も相手に行うことです。
そうすれば、相手も自由を奪われ、不自由な人生を送ることになります。
そこで、少しずつ気づいていくものなのです。
独占欲は物扱いから始まる
独占欲は、一見、愛情の裏返しに思いますが、そうではありません。
独占欲の強い彼氏は、自分の彼女を「物」と見なします。
「自分の物なのだから自由は必要ない」
「自分の物なのだから、自分に従うことが当たり前」
そんな風に思ってしまうのが男性心理と言えます。
そこで、最も大事なことは、自分が物ではなく、自己として確立した人間なのだと判らせることが必要です。
そのためには、あなたの歴史や、あなたのことを愛してくれている人の話をする必要があります。
それは、まさに自分の生い立ちや、家族の話を頻繁にすることです。
すると、物扱いをしてきた独占欲の強い男性も、彼女を「自分の所有物」から切り離して考えるようなるのです。
求めること以外は正反対のことをする
独占欲の強い男性は、当然のごとく色々な要求をしてきます。
彼女に色々と要求し、支配下におけば、彼女は去って行かないと考えるのが男性心理というものです。
ですが、その要求は、彼女がする事全てに対してではありませんので、要求された事以外は、できるかぎり、男性の好きではない事をするようにします。
独占欲の強い彼氏は、彼女が去ってしまうことや、裏切られることに不安を感じていますので、それ以外は疎かになっている可能性があります。
例をあげると、自分といる時は「女を出した服装」を望みますが、それ以外で出かける場合は「女を出さない服装やメイク」を望むと言うのが男性心理です。
この男性心理を逆手にとって、彼氏といる時も「女を出さない服装やメイク」をするのです。
そうなれば彼氏は当然、自分といる時は「女を出した格好」を要求してくるでしょう。
ですが、金銭的に2パターンの服やメイク道具を買うのは大変だと言えば、彼氏は折れるしかありません。
同じような考え方で常に要求を利用し、それを逆手にとっていけば、次第に彼氏の中であなたを所有物から切り離して考えるようなるのです。
認知的不協和を逆利用する
認知的不協和とは、個々人の心理の中にある矛盾を解消するための行動などを示します。
独占欲の強い彼氏にも、当然2つの側面があります。
認知的不協和を、こう言った彼氏の男性心理にあてはめると、次のようになります。
1つは「自分に自信が無い、彼女が去ってしまうのが嫌だから束縛しよう」と言うものです。
もう1つは「自由にさせてあげよう。そして束縛などせずに交際したい」と言うものです。
人は、常に正しいと顕現意識で思っていても、間逆の心理は潜在意識下で働いているものです。
だからこそ、人間は罪悪感と言うものを感じたりするのです。
これを解決するためには、「自分は必要ない、価値が無い」と言う心を動かす必要があるのです。
ようは、自分が価値のある者であり、必要な者だと感じさせることができれば、独占欲は少しずつ薄れていくということです。
稀少性の法則を利用する
人は簡単に手に入るものよりも、手にするのが困難であるものに執着を感じます。
稀少価値と言われるのが、そのゆえんです。
この方法は、かなり大胆な方法となりますが、それ相応の効果を上げるものです。
この稀少性を交際している男女に当てはめてみた場合、別れる直前がそれにあたります。
交際後の男性心理を探ると、交際している彼女に対して稀少性を全く感じていないと言う事になります。
そう言った男性の意識が、良く言われることわざ、「釣った魚に餌はやらない」に通じてくるのでしょう。
独占欲が強い男性の束縛が、あまりに激しく、目に余る状態であるなら、男性の意識に稀少性を思い出させることを前提に、別れることを告げることも視野に入れましょう。
最初は意地になっても、いずれは折れる可能性が高いでしょう。
これを乗り越えれば、独占欲を無くすこと自体は無理でも、自由は手に入りますし、交際のイニシアチブを女性が握ることができます。
依存性を排除する
男女の交際では、どうしても相互依存をしてしまいます。
その依存性が高ければ高いほど、どうしても相手に求める部分が多くなるのは仕方がありません。
男性心理では母性に対して依存性が高く、女性心理では父性に対して依存性が高くなります。
これは自分が意識しているか、いないかに関わらず、どんな人にも存在する心理です。
独占欲の強い男性は、その依存性が最も強いタイプです。
これを解決するためには、依存されない人間になる必要があります。
精神面、物質面において、何一つとして独占欲の強い男性には与えないようにします。
逆に依存するようになれば、独占欲も薄れていきます。
征服欲と支配欲を削ぎ落とす
独占欲の強い男性に限らず、男性心理の特徴的なところは征服欲や支配欲です。
「言うことをきいて当然」と思っているわけです。
こう言うケースでの男性心理には、甘えが強く根付いています。
自尊心だけは強いものの、その心根やそれまでの生活環境は、実に甘いものであることがわかります。
言ってみれば、独占欲の強い男性はマザコンなのです。なかには、シスコンもいるかも知れません。
独占欲の強さに応じて、その度合いが強くなると考えて良いでしょう。
独立心旺盛で一本立ちした男性は、そこまで独占欲は強くない場合が多いと言えます。
言葉は悪いですが、一本立ちした男性は、自信もあり、人生の全てが彼女一色ではありません。つまり、彼女はいてもいなくても良いのです。
ですが、独占欲の強い男性は、そう言うわけにはいきません。
とは言っても、母親役や姉役をしても、それは依存性が高くなるだけですので良い方法とは言えません。
では、どうすればこう言う場合の男性心理に上手に対応できるでしょうか?
その方法は、体の関係において優位に立つことです。
独占欲の強い男性は、潜在的マゾが多いですから、女性がサド的要素を発揮してイニシアチブを握れば、段々言うことをきく男性になっていきます。
肉体関係の最中に束縛するなと約束させても良いですし、頻度などと引き換えに約束させるのも1つの手です。
男女交際は、体の関係が占める要素がほとんどと言っても過言ではないため、その関係性が強ければ強いほど私生活にも影響を及ぼします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
独占欲の強い男性と交際すると、自分の時間が取れなかったり、束縛されて自由が無くなり、面倒なことこの上ない状態になります。
そうなると自分自身も煮詰まってきて、別れへと向かっていく可能性も高くなります。
そんな事態に陥る前に、ここで独占欲の強い男性心理を知り、その心理を巧みに利用しながら彼氏の独占欲を削いでいきましょう。