あなたは、『毒親』という言葉を聞いたことはありますか?
毒親とは、『子どもの人生に有害な影響を与える親』のことを言います。
有害というと、虐待や育児放棄などを想像する人も多いでしょう。
しかし、そんな大事だけが有害なわけではないのです。
親からしたら些細なことでも、子どもの人生においては有害になることもあるのです。
そこで今回は、毒親の特徴を7つご紹介していきますので、その項目から、自分はどれくらい毒親の特徴を持っているのかを、確かめてみてください。
当てはまる特徴が、ないにこしたことはないですが、これから子どもと接するさいに、毒親にならないための、参考にするという意味でも、ぜひ、この先も読んでください。
親の言うことは、絶対(反論を許さない)
昔の家族のイメージは、父親が絶対的な発言力を持っていて、『お父さんがこうと言ったら、それに従う』というものでした。
しかし現在では、そんなイメージも薄れていき、家族みんなの意見を尊重するのが、現代家族のイメージです。
それでも、中には昔の家族観を未だに持っているのか、『親の言うことは、絶対だ。子どもが反論するなど、もってのほかだ!』という考え方をする親が少なからずいるようです。
そんなことでは、子どもは考える力や発言力を伸ばすことができません。
子どもの力を伸ばすことを怠り、ましてや制御してしまうような親は、毒親です。
言葉の暴力
虐待とは、体に暴力を加えて傷をつけることだけではありません。
言葉による暴力も、虐待です。
そしてそれは、子どもの心に傷をつけます。
今では、言葉の暴力も虐待と見なされおり、それはほとんどの人が知っているはずですが、それでも、言葉で子どもを傷つける親はいるようです。
・なぜ、そんなことができない
・おまえがバカだからいけないんだ
・おまえなんかいなければいい
親であるならば、絶対に言ってはいけない、このような言葉を日常的に子どもに浴びせているような親は、誰から見ても、毒親です。
罰が厳しすぎる
子どもと決めたルールや約束を子どもが破ってしまったら、罰があるのは仕方のないことでしょう。
『宿題が終わってないのに、遊んでいたから、今日のおやつは抜き』
そんな軽い罰であるなら、どの家庭でもやっているでしょう。
この罰が軽いと思うのは、『おやつは食べなくても、生活に支障がないから』です。
しかし、この『おやつ』というところが、『夕飯』になったり、『家の中に入れない』というものになると、話は変わってきます。
普通の親ならわかることですが、毒親には、なぜそれがいけないことなのかがわからないのでしょう。
夕飯を食べることは、子どもが生きていく上で必要なことです。
家の中に入れるということも、その家の住人なら当たり前の権利です。
それを、ルールを破った罰としてやらせないということは、子どものことを考えていないと言えます。
世の中には、もっとひどい罰を与える親がいるようですが、子どものためでない罰を子どもに与えるような親は、毒親です。
子どもを親の所有物と考えている
子どもにも、人権はあります。
しかし、そんなことも考えずに、自分が産んで育てているからと言って、子どもを自分の所有物のように扱う親が、残念ながら、世の中にはいます。
『自分の物なのだから、(子供が)好き勝手することは許さない。自分に反論することも許さない』
こんなふうに、子どもを抑圧して、一人の人間として扱わない親は、誰が見ても、毒親です。
子どもに過干渉
『放任主義』と言って、子どもを放っておく親も、度合いによっては毒親になりえますが、子どもに過干渉過ぎるのも、子どもの人生にとっては『毒』です。
なぜなら、親が子どもに関わり過ぎると、子どもは自分で考えて決めることができなくなってしまいます。
それが小さい頃から何年も続いてしまったら、子どもが大人になったとき、自分ではなにもできなくなってしまいます。
それは、子どもの人生において、良いことではないはずです。
子どもだって、自分で考えて、自分で決めて、自分で実行することができるのです。
それを遮って、親の考えを押し付けてやらせていては、子どものタメになりません。
そんなことも考えずに、子どもに干渉し過ぎて、子どもが自ら生きる邪魔をする親は、毒親です。
親の責任を果たしていない
ごはんを作って、洗濯をして、掃除をして、子どもに必要な物をそろえることは、親のするべきことです。
つまり、衣食住を提供することが、まずは親の持つべき責任です。
しかし、それができていないのに、親の顔をする人が少なからずいます。
ネグレクトなどがまさにそうでしょう。
親の責任も果たせていないのに、『子どもを産んだ』というそれだけの理由で、親の顔をする人は、毒親です。
子どもが怖がる
これは、傍から見てもわかる、毒親の特徴でしょう。
子どもが親を怖がるなんて、日頃どんな扱いを受けているのだと疑問に思いますよね?
『門限破ったら怒られちゃう』
こんな怖がり方なら、まだ普通でしょう。どの家庭でもあり得ます。
しかし、『門限破ったら、家の中に入れてもらえない、ごはんももらえない。どうしよう』と、子どもが本気で怖がっていたら、それは、その子どもの親が毒親ということです。
家や親のいるところいうのは、本来であれば、一番に帰りたい場所なはずです。
外でどんなに嫌なことがあっても、逆に、楽しいことがあっても、それを伝えたいと思って帰りたくなるのが親の元のはずです。
しかし、それがなくて、『親が怖くて、親のいるところに帰りたくない』と切実に思っている子どもがいたら、それは親が、子どもに安心感を与えられていないということです。
そんな親が、毒親でなくてなんだというのでしょう。
癒しや安心感を子どもに与えられず、恐怖感を与えている親は、毒親です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
7つの項目を挙げてみましたが、ここまでいっていなくても、『ちょっとその特徴の傾向があるかも・・・』と思うところが、親ならば、『ない』とは言い切れないのではないでしょうか。
子育てとは、思っていた以上に大変なもので、ときには、子どものために叱るのではなく、自分の怒りに任せて怒ってしまうこともあるでしょう。
しかし、普段愛情を持って子どもに接している親であるなら、そんなことをしても、子どもは離れていったり、恐怖感をそこまで感じることはありません。
何度も何度も、子どもにとって有害なことをすることで、それを当たり前として行ってしまう親が、毒親となっていくのです。
ですから、毒親でない今のうちに、もう一度、子どものことを考えて接するよう心掛けてみてください。
あなたは、毒親にならず、これからもお子さんと良い関係を築いてください。