褒めることで子どもの心の成長を促したり、子どもに自信をつけさせることが出来ます。そのため、子育ての分野では、褒めることについて考えることが多くなります。
しかし、褒めることは大人になってからも重要です。
例えば、部下や後輩を育てるためには注意をするばかりでなく、褒めることも大切です。
叱られたり、注意されたりすると、自分のミスを反省するだけでなく、それ以上にマイナスに受け取り、自信や、やる気を喪失してしまうことも多くあります。ですから、大人になっても、叱るばかりでは、ダメなのです。
誰でも褒められると嬉しいものですが、それでは、なぜ褒めると成長が加速するのでしょうか?
今回は、褒めると成長が加速する理由についてお話したいと思います。
褒められて嬉しくない人間はいない! 褒められることで自分に自信がつく
皆さん、子どもの頃を思い出してみてください。
誰もが、親や先生から褒められた経験があるでしょう。褒められた時には、くすぐったさがありながらも、嬉しい気分になりますよね。
例えば、苦手な教科で頑張って良い点を取った時に褒められると、「自分もやれば出来るんだ!」と自信がつきます。褒められることは、褒められた瞬間の喜びだけでなく、自信をつけるための要素の一つとなるのです。
これは大人になっても同じことであり、仕事で褒められれば自信がつくので、仕事に向かう時の心持が変化します。
同じことに取り組む場合でも、自信を持って取り組む場合の方が、粘り強さや、踏ん張る力を発揮できるので、仕事をする上での成長を促すには、自信をつけさせることも必要なのです。
褒めることは絆を築く上でも重要! 褒められると安心感が生まれる
褒められると、思わず笑顔になってしまうこともありますよね。
自分がずっと努力してきた成果や、結果を出すまでの道程を褒められれば、心がホッとなり、安心感が生まれます。
逆に叱られると、「また失敗してしまったらどうしよう」という不安や「自分の苦労は認められないのだろうか」という不信感や悲しみが生まれます。仕事では、個人の頑張りも必要ですが、チームでの力が必要とされる場合もあります。
こうした時に、チーム内に不信感があると、力を発揮することが出来ません。褒められると、褒めてくれた相手に対して安心感や信頼を抱くようになる効果もありますから、絆を築くためにも褒めることが大切なのです。
褒められれば次も頑張れる! 褒められることでモチベーションがアップする
誰でも、一度はやる気を失うという経験をしたことがあるでしょう。
ずっと続けてきたことでも、努力が報われないことばかりだったり、頑張ることに疲れてしまったりと、やる気を失う原因は様々です。
何かを成し遂げるためには、やる気を持続させることが大切です。
また、やる気が下がったり、やる気を失ったりしても、再び、やる気を取り戻すことで頑張れるようになりますから、モチベーションの維持と回復は大切です。
褒められることは、モチベーションの維持と回復に効果的です。
例えば、叱られてばかりだと、モチベーションは下がってしまいますよね。しかし、たまに褒められると「頑張ろう!」という気持ちが湧き起こります。
やる気を失いそうになっていても、褒められることで踏ん張ることだって出来るのです。
また、褒められると、褒められたことによってこれまで以上に頑張ろうという気持ちになり、やる気がアップすることもあります。
ですから、モチベーションの維持や回復のためにも、叱るばかりではなく、褒めることを行うようにしましょう。
期待に応えたくなる! 褒められると相手のためにも頑張る気持ちが湧き起る
先程も述べましたが、褒められると褒めてくれた相手に対して信頼や安心感が生まれたり、やる気がアップしたりします。
これは、自分自身のために頑張る力を生み出すだけでなく、誰かのために頑張る力も生み出す効果があります。
子どもが生まれると、子どもを守るためにはどんなことだって頑張れるような気持ちが生まれますよね。
このように、誰かのために頑張るという気持ちは、時として自分のために頑張る時よりも力を発揮させます。
そのため、褒めてくれた相手に対して信頼を抱き、その人の期待に応えたいという心理が働き、結果として今まで以上に力を発揮できるようになるということもあるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
叱られると、自分には悪いところしかないように思えてしまい、やる気を失ったり、委縮するようになってしまいますが、褒めると自信を得るだけでなく、褒めてくれた相手への信頼も強まり、その結果、高いモチベーションを維持できるようになるのです。
褒めることは、人を育てるためだけでなく、絆を培うためにも大切なことなのです。