年々の地球温暖化、再発もあり得る原発問題など、日々の暮らしに実際に危機感を持って暮らしている人はどれくらいいるでしょうか?
会社の業績が悪く、実際に経費削減を強要されてもまだどことなく「他人事」と捉えている人も少なくないのではないでしょうか?
このように、身の回りの危機を自分個人の問題と結びつけて考えることはなかなか難しいものです。
なぜなら、それは「まだ失っていない」からであり、例え失う可能性が大きいとしても、実際にそれが起こらない限り、人間は予防策を実行しないからです。
そして、その代わりに、危機感を「不安」にすり変え、それを感じるだけに留めます。
特に、男性で危機感がない人は、恋愛や婚姻関係で失敗を繰り返しやすくなります。
パートナーとの間に起こり得る問題に危機感を持って対処しやすい女性に比べ、何度も言われているにも関わらず、その危機感を受け止めることをつい怠りがちな男性は、結果、女性の方から別れを告げられることを「寝耳に水」と感じることが多いはずです。
危機感とは、不安と同じく私たち人間に備わったいわゆる「必要な機能」の一種で、感じることによって行動を起こすきっかけをくれます。
ある程度の危機感を持っておかなければ、人間関係をはじめ、仕事や人生の様々な場面でミスや失敗を招いてしまいます。
では、危機感のない人が危機感を持つためには、いったいどうすれば良いのでしょうか?
危機感がないことを受け入れる
もしも、あなたの職場に危機感がなく、常にミスの多い同僚や部下がいる場合は、まずは本人に「危機感がない」ということを自覚させる必要があります。
例えば、
「もし仕事が失敗したらどうなるか?」
「それによってどれだけ多くの人に迷惑をかけることになるか」
など、「危機感がないことの危険性」をできるだけ具体的に説明し、その人の危機感のなさを指摘します。
多くの場合、悪意があってやっているわけではなく、本人がただ自覚していないだけですので、自覚を促せば大抵の人が危機感を持つようになります。
あなた自身が周りから危機感を持つように促されることが多い場合も然りで、まずは「自分には危機感がない」と受け入れることから始めましょう。
疑ってみる
危機感がないということは、性格的に楽観的な部分があるということです。
楽観的なのはポジティブとも捉えられますが、「なんとかなる」という考え方は、時として判断の正確性を低下させてしまいます。
楽観的な性格が災いし、大きな失敗をしないために、まず「自分のこの考え方は本当に正しいのか? 」疑ってみましょう。
物事の対処法には何通りものパターンがあることを踏まえ、常に予備を蓄えておくことも必要です。
そうすることで、もし万が一うまく行かなかったとしても、次のプランに乗り換えて難を逃れられます。
焦らせる
焦りを持つことも効果的です。
例えば、仕事の締め切りに間に合わないと思えば、「このままだと他人に仕事を取られるかもしれない」と、自分自身にプレッシャーをかけてみるのです。
そうすることで、「それは困る」という焦りが生じ、危機感へと繋がっていきます。
すると、今まで自分がやってきた事を見直したり、実際のところ、現状はどうなっているのかをしっかり確認しようと思い立ち、仕事の仕方にも磨きがかかります。
逆算する
自分の将来を案ずる人はたくさんいても、実際に危機感を持って行動している人はごく稀です。
そこで、将来から逆算して危機感を取り入れてみてはどうでしょうか?
例えば、将来実現させたいことがあれば、
「そのために今すべきことは何か? 」
「10年後にそれを実現させるために、5年後にはどうなっていたいか? 」
など、将来から現在の方向へと逆算して達成方法を考えていきます。
すると、「今やるべきこと」が浮かび上がり、それを実行できていなければ、「達成できないかもしれない」という危機感を生じさせます。
また、逆算した上で、
「今のペースで間に合うか? 」
「怠けている時間が多すぎないか? 」
という内省にも繋がり、自分を見つめる良いきっかけにもなります。
危機感は、行動のイグニッション(点火装置)です。
行動力が身につけばそれは習慣化されます。
習慣化することで理想が現実となり、より良い未来が手に入るのです。
理想と現状を知る
例えば、「太っている」人が「痩せたい」と思うように、現状と理想とが異なる場合に危機感は生じやすくなります。
この感情の動きを利用して危機感を持つ練習をしてみます。
まず、自分の理想とそれに対しての現状がどうなっているかをノートに書き出してみましょう。
理想:会社を辞めてフリーで仕事をする。
現状:会社勤めをしている、フリーになるための貯金もない。
というふうに、「理想を望む度合い」は「危機感の度合い」に比例するので、理想に近づきたいという気持ちが大きければ大きいほど、そうでない現状の自分に危機感を与えることができます。
現状の捉え方を変える
今ある状況や恵まれている環境が長く続くと危機感を持ちにくくなります。
そのため、常日頃から「今ある状況はいつまでも続かない」と捉えておくことが必要です。
「今はあるけど、明日にはなくなるかもしれない」という危機感を持たせることで現状と向き合い、「今やるべきこと」を処理するようになります。
今ある状況に頼りきるのではなく、危機感を交えながら、自分の将来を想像していくことが大切なのです。
危機感を持つことはモチベーションにも繋がり、変化を取り入れやすくなります。
「最悪のシナリオ」を想定する
危機感がない人が危機感を持つためには、とにかく常に「最悪のシナリオ」を想像してみることです。
そうすることで、「では、どうすればいいのか? 」を考えるようになるからです。
「この企画には自信があるが、万が一通らないこともあるかもしれない」→「では、次の企画を考えておこう」
など、最悪の方向へ行かないように行動することで物事がうまく進んでいきます。
多くの成功者は常に「最悪のシナリオ」を想定し、危機感を持っているといいます。
1つのアイディアだけに頼らず、選択肢を創り出していくことが成功の鍵となるからなのでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今、あなたが「自分には危機感がない」と感じ、それをどうにかしたいという思いがあるなら、きっと改善できます。
なぜなら、「危機感がない自分に危機感を持っている」からです。
実は、危機感を持つことは誰にでもできます。
しかし、そこで一番大切になってくるのは、その危機を逃れるために具体的な行動を取るかどうかです。
ぜひ、目標を設定し
「それを達成できなかったらどんなデメリットが起こるか? 」
また
「どんな気持ちになるのか? 」
を想像し、その思考パターンを習慣化させてみましょう。
ただし、なんでもかんでも危機感を感じてしまうと、思考停止を招きやすく、不安も混ざってマイナスな感情を増やしてしまいます。
ですから、前向きな感情とのバランスをうまく取ることも大切です。
危機感を持つことは早いに超したことはありません。遅ければ遅いほど問題が起きる可能性が高まります。
ぜひ、今日から試してみてくださいね。
個人的には当たり前の事しか書いてない。
命の危機に瀕してもなお危機感を持たない自分が例外なのだとは思うが、それにしても理屈で考えれば自分でも思いついた事しか書いておらず、良くも悪くも一般的な記事であるように読み取れる。
一般的な感性の人ならわからないが、自分個人としては自分の独り言以上の情報は無かった。
危機感がない、ミスばかりする自分にとって、改めてメリハリをつける良い記事でした。
危機感にはモチベーションを高めたり、変化を起こす力もあるとしたメリットを説明した上で、「あなたなら改善できる」という、プレッシャーとポジティブさを混ぜた内容から、筆者の方の本当の優しさを感じました。
是非参考にさせていただき、自分の目標を推し進める原動力にさせていただきます。
ありがとうございます。