短気な人、そうではない人、人の性格はそれぞれですが、大抵の人は人生の中で1度や2度、カッ! となってしまったことはあるのではないでしょうか?
友人と、家族と、恋人と、同僚や上司と腹を立ててしまったがゆえに険悪になったり、とりかえしがつかないことを言ったり、したりしたこともあるでしょう。
人は、カッ! となる時、たいていの場合は、自分が正論を言っていると思いがちです。
ですが、腹が立った時、それを測る物差しは狂っている場合がほとんどです。
冷静になって考えてみると、怒ったこと自体恥ずかしくなるようなケースも少なくないでしょう。
今回は、カッ! となった時に、どうすれば冷静になることができるのか、その方法を8つお伝えします。
腹が立ったのに収める方法はない
カッ! となった時に、腹が立ったことを収めることは、基本的にはできません。
これは感情の問題ですから、吐き出すか、話が決着をむかえない限り、元の感情には戻りません。
しかし、大事なことはそれを表に出すのか、出さないのか、出さずにいられるかなのです。
当然、人と付き合っていく中で感情をそのままぶつければ上手くいくものも上手くいきません。
人と上手に付き合っていくには、ガマンをするしかないのです。
そのためにも、腹が立ったことを収めるのではなく、腹は立っていても冷静になる方法を覚えていかないといけないのです。
怒った方の負け
言い合いやケンカは、怒った方の負けです。
つまり、感情的になる人ほど、子供で救いようがないのです。
言い合いやケンカをするということは、その相手と同じ土俵に立つことになります。
つまり、相手と自分は同レベルであると、自分で認めたことになるのです。
これは、自分がどう思うかではなく、事実なのです。
それが嫌なら、感情的にならないと心に決めておくことが冷静になる方法です。
ですが、そこまで必死にならずとも、相手を下に見ていれば実は腹も立たないものです。
自分がほっこりする画を決めておく
理由や内容によらず、腹が立つようなことがあったら、心がほっこりしてしまう画を思い出してください。
ほっこりする画は何でも良いです。
自分のペットや、ネットで拾った面白画像や、癒し画像など何でも良いです。
それを思い浮かべると、つい笑ってしまったり、ニヤニヤしてしまうような画を決めておきましょう。
相手が怒っていて、「何をニヤニヤしている! 」と言ってきたら、その画を一緒に見てみると良いでしょう。
何となくバカバカしくなって、話が収まる可能性もあります。
場所の重要性
怒りや、イライラがつのってしまったり、いさかいがあった場合には、場所を変えるという方法も冷静になる方法として効果的です。
いったん、その場から離れて、できれば室内にいるなら外へ出るか、外の場合は人が多くいるところへ出向くと気分が変わります。
結局、場の空気感というものも、怒りや腹が立つことにつながっていきますので、環境を変えると意外に怒りが収まります。
意外に思われるかも知れませんが、場所は「気分」や「感情」というものにおいては非常に重要なものなのです。
怒りが頂点に達しそうなら、すぐにでも場所を変えるようにしましょう。
怒りのメカニズムを知っておく
怒りのメカニズムは、自律神経でもある交感神経が刺激されておこります。
これは、感情というよりは極めて原始的で、動物的な反応なのです。
動物がテリトリーを侵されたりして、怒りをあらわにするのは、まさにこの反応なのです。
つまり、怒りっぽい人は極めて動物的で野生的であるとも言えます。
現代人である我々は、理性や倫理感があります。
つまり、こういった原始的で動物的な反応は基本的にとるべきではないわけです。
まずは、こういったことを頭で理解しておくようにしましょう。
理解は、冷静になる方法の第一歩になります。
自律神経をコントロールする
怒りのメカニズムが理解できたら、次はそれをコントロールする方法を覚えます。
まずは、自分がカッ! となったときに、身体の状態や精神の状態がどうなっているか見極めましょう。
この見極めが、冷静になる方法として重要な鍵になります。
大抵の場合は、呼吸が早くなったり、乱れたりもしくは息を止めている場合などが考えられます。
身体も緊張した状態になり、目も見開いていることでしょう。
つまり、怒りを制御し、冷静になる方法は、この状態と逆の状態をとることが大事になります。
これが自律神経をコントロールすることになるのです。
まずは呼吸法が大切
怒りをしずめて冷静になる方法として、呼吸法は非常に重要です。
カッ! となった時には、まずは大きく息をはきます。
その後に大切なことは腹式呼吸をすることですが、これは普段から練習をしておかないと簡単にはできません。
ですが、この呼吸法はストレス解消法にも役立ちますので、ぜひ練習をしましょう。
息を吸う際は、ゆっくり鼻から吸うようにします。
この際、キレイな空気を取り込んでいくイメージで、お腹をできる限りふくらませるようにします。
限界がきたら、今度は口から少しずつ息をはいていきます。
このときは、身体の中の汚れを全て出すイメージで行います。
さらには、息をはきながらお腹をできる限りへこましていきます。
最初は苦しいかも知れませんが、慣れれば簡単にできるようになります。
この呼吸法は、色々な場面で役立つ上、自律神経の交感神経に働きかけ落ち着くことができます。
視線と汗などに注意する
カッ! とすると、目が見開き怒りの対象を直視してしまいがちです。
こういうときは、気をそらすために視線を下に落とし、いったん目を閉じるようにします。
また、汗もかきますので、手の汗などをぬぐう作業をしましょう。
怒りの対象とは関係のない行動をすることは、冷静になる方法として非常に有効です。
自分自身で、怒りから気持ちをよけていくのです。
そして、必ず自分は人間であり、野生の動物ではないのだ、理性と倫理があると言い聞かせましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はカッ! となったとき、腹が立ったときにスッと落ち着く冷静になる方法をお伝えしてきました。
怒りっぽい人ではなくても、腹が立つ場面は人生の中で多くあります。
対象がいなくても、イライラ、カリカリすることもあるでしょう。
しかし、怒ったところで何1つ解決することはありません。
また、怒りはストレスを発散させると言いますが、それは間違いです。
怒りは、むしろストレスを溜めてしまったり、フラストレーションが溜まるだけです。
怒り自体を制御し冷静になることの方が、ストレスは解消でき、精神衛生上にも良いのです。