最初から彼氏を「気持ち悪い」と思ってつきあう女性は、まずいないでしょう。
よっぽどの例外をのぞいては、相思相愛だから恋人同士になるはずです。
しかし、つきあっているうちに、彼氏を気持ち悪いと感じてしまうことって、実はけっこうあるのです。
もしも、あなたが人知れず悩んでいるのなら、その悩みはあなただけではないので、まずは肩の力を抜いてください。
今回は、彼氏を気持ち悪いと感じてしまう理由や、そこに働いているあなたの心の動きについてお伝えします。
理解不能なものに対する過剰な愛情を見たとき
いとしいはずの彼氏を気持ち悪いと感じる瞬間、それはズバリ「過剰なまでに注ぐ愛を見たとき」でしょう!
趣味でもなんでも適度な愛を注ぐなら良いのです。
しかし、たとえば、二次元のキャラクターだったり、フィギュアだったりにどっぷりハマりきっている場合は、趣味の方向性が同じか、よほどの理解がない限りはドン引きの対象になるでしょう。
人は、自分の理解の範疇を超えるものや、未知な現象に対して、本能的に警戒心を抱きます。
「理解できない=安全か危険かの判断ができない=潜在意識から遠ざけようとする」という一連の心の動きが嫌悪感となって表層に浮かぶと、「彼氏が気持ち悪い」に変換されてしまうのです。
とはいえ、趣味や嗜好を頭ごなしに否定しては、少々かわいそうかもしれません。
「否定はしないが関わりもしない」ときっぱり伝えるか、いっそ自分もその世界に飛びこんでみるか。
あなたにとって負担の少ないほうを選んで、様子を見るのも良いでしょう。
マザコン(シスコン)気質が見えたとき
大好きなはずの彼氏を気持ち悪いと感じる姿、それはズバリ「マザコン(もしくはシスコン)だと知ったとき」でしょう!
母親思い、姉妹思いなら許容範囲ですが、これも度が過ぎれば、彼氏が気持ち悪いだけ。さらに、年齢が高ければ高いほど、ドン引き率も比例して高くなります。
男性に「子孫をたくさん残したい」という本能があるように、女性にも「自分を守ってくれる安定したパートナーを得て子孫繁栄に専念したい」という本能があります。
ゆえに、「自分以外の対象に目を向けられる=自分の存在意義が危うくなる」ことを嫌悪する性質があるのです。
加えて、マザコン(シスコン)の根底にあるのは、愛情ではなくて依存や執着、幼児性。
マザコン(シスコン)男性に気持ち悪さを抱くあなたは、潜在意識でそれらを見抜いています。
潜在意識は、彼の依存や執着、性質が、あなたに及ぼすであろう様々な影響を「危険」と判断し、遠ざけようとしているのです。
プライバシーへの配慮が見られないとき
惚れているはずの彼氏を気持ち悪いと感じる瞬間、それはズバリ「他人の物を当たり前のように勝手にさわる(もしくは使う)とき」でしょう!
物の貸し借り自体はよくある話かもしれません。
しかし、常時当然のように使われれば話は別。しかも「つきあっているんだし、やましいことがないならいいだろ? 」と彼女のスマホや携帯などまで見ようとするのは論外です。
こんな彼氏を「気持ち悪い」「いやだな」と嫌悪感を抱くあなたは、正常なので安心してください。
つきあっていようがいまいが、一定の礼儀や常識はあって当然ですし、パーソナルスペースだってちゃんと存在します。
そこをはき違え、「彼女なのだから」と、ずかずか踏みこんで来られると、あなたの潜在意識が危機を感じ、嫌悪感という形で拒絶や防衛を試みるのです。
嫌なことは嫌と伝えましょう。
そこでキレるようなら、彼にあるのは、あなたへの愛ではなくて、独占欲や執着です。
つきあっているのに許容できないあなたが悪いのではなく、つきあっているのに相手のプライバシーを尊重せず自分の思い通りにしようとする彼が悪いのです。
くれぐれも、甘言やへりくつに丸めこまれないように!
彼氏の「オスの部分」を見てしまったとき
大好きな彼氏を気持ち悪いと感じる瞬間、それはズバリ「オスの本能丸出しの姿を目にしたとき」でしょう!
街できれいな女性や、かわいい女性を見かけたときに、つい目で追ってしまうくらいなら、まぁ「男のサガ」というモノなので許してあげましょう。
かわいい程度のやきもちなら、かえって2人の仲を深めてくれるかもしれません。
しかし、明らかにセックスアピールやフェチズムを感じさせるパーツを凝視していたり、眺めている時間が長すぎたりすれば、やきもちを通り越して彼氏が気持ち悪い、と幻滅してしまうでしょう。
女性は、男性よりも性的なものに対して、体だけではなく心の結びつきを重視する傾向があります。
あからさまな視線や態度は、女性の尊厳や精神的な部分をないがしろにされているように感じられるため、嫌悪感を抱きやすいのです。
とはいえ、彼氏自身も、案外自分がどんないやらしい視線やオーラを出しているのか気づいていないかもしれません。
そんな姿を見たら、プライドを傷つけないようにやんわりと、それでいてはっきりと、たしなめてあげるのが良いでしょう。
たいていの男性は、気をつけてくれるはずです。
ただ、彼氏の性格によっては、フォローを入れてあげてくださいね。
彼氏が無頓着になってきたとき
愛しているはずの彼氏を気持ち悪いと感じてしまう瞬間、それはズバリ「彼氏が(いろんな意味で)たるんできたとき」でしょう!
人間だれでも年をとります。年齢とともに髪が薄くなったり、体形が変わってきたりするのは仕方がないことです。
ですが
- 「つきあう前はカッコよかったのに、つきあいが長くなったら服装に気を使わなくなった」
- 「外見を意識しないから、だらしなくなった」
となると、がっかりしてしまいます。
その変化があまりにも大きい場合は、昔と見比べて、つい今の彼氏の姿を気持ち悪いと感じてしまうかもしれません。
これは、女性側が自分の価値をないがしろにされたような気分になるからです。
「釣った魚に餌をやらない」という言葉がありますが、これを現実に見せつけられると「存在意義が脅かされている=嫌悪感」を抱きやすくなります。
また、あなた自身の愛情が薄れてきた場合に、無意識のうちに今までかかっていたフィルターをはずした状態で相手を見るため「目が覚める」こともあります。
彼氏の意識で変えられれば良いのですが、あなた自身の気持ちも一度見直してみてもいいかもしれません。
彼氏に清潔さや常識が感じられなくなったとき
いとしいはずの彼氏が気持ち悪いと感じる瞬間、それはズバリ「身だしなみがあまりにもひどいとき・不潔さを感じたとき」でしょう!
これはもう、男性女性とか恋人かどうか以前に、人としての問題のような気もしますが……身だしなみはある程度外見で判断できても、「実は入浴は1週間に一度」「歯はみがかない」など、外見だけでは判断できないけれど、彼氏を気持ち悪いと思わざるをえない問題もたくさんあります。
いくら、人間中身が大切、とはいっても、実際は印象の9割は視覚からの情報=外見で決まります。外見や臭いは、大事な要素です。
また、清潔感だって大切ですよね?
言って直してくれれば良いのですが、そのスタイルで長年生きてきた人にとっては、いきなり直すのも難しいかもしれません。
なんせ不自由を感じないから、そのままで今まで生きてきているわけですから。
とりあえず言ってみて、あなた自身がもうダメだと思ったら、しがみつかずに別の道を考えるのも1つの手です。
生理的に無理になったとき
あんなに大好きでつきあってきたのに、なぜか彼氏を気持ち悪いと思う瞬間に、理由がないケースもあります。
もっとも納得いかず、もっとも困惑するパターンですが、強いてあげるなら「生理的に無理」というモノです。
なにもないのに、彼氏が気持ち悪いというのもかわいそうな話ですが、女性側もなかなかつらいものです。
原因として挙げられるのは、ホルモンバランスや生活のストレスのほか、無意識のうちに相手の遺伝子をチェックしているなんていう説もあるようです。
しかし、ここはひとまず、冷静になって考えてみましょう。
あなたが無意識のうちに恋愛と関係ないところで感じているストレスが原因で、気持ちが落ちこんでいたり、彼に言えない不満が積み重なっている場合もあります。
原因がわかれば取り除けば良いだけですが、なんの原因も思い当たらないようなら、少し距離を置いてみましょう。それでもだめなら、仕方ありません。
どちらにしても、彼氏にはなにか理由を考えてあげましょう。
理由なく放り出されるのは、一番こたえるものです。嘘も方便です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一口に「彼氏が気持ち悪い」といっても、根底には様々な理由があります。
「理由がない」のも理由の1つ。
ただし、いきなり別れを告げてしまうのは彼氏だって納得がいかないでしょう。
モラハラなど、あなたの身に危険がせまる可能性がある場合はもちろん別ですが、勢いでつっぱしって後悔する前に、自分の気持ちを冷静に整理してみましょう。
どんな結末を選ぶにしろ、大切なのは、あなた自身のゆるぎない気持ちと相手への思いやりです。