集中力がない子どもの特徴と原因から見えてくる集中力を高める方法

    集中力がない子ども

    人には誰にでも集中力できない時があります。

    他人の声や行動が気になったり、周囲に気持ちを誘惑するものがあれば、どうしても気が散ってしまうものです。

    私たち大人でもそうなのですから、それが子どもであれば尚更でしょう。

    勉強をしなくてはならない時にテレビやマンガが気になってしまって宿題が手に付かない…なんていうのは、その典型でしょう。

    親であれば、子どものそうした様子を見かけると、注意して集中できるように促します。

    しかし近年は、いくら注意をしても集中力を維持できない子どもが増えてきていると言われ、そうした子どもが教育現場で問題児扱いされてしまっています。

    実は…私の息子もそうした「集中力がない子ども」でした。

    息子は、集中力がないことで忘れ物がとても多く、宿題もきちんと出すことができず「問題児扱い」されてしまい、私は何度も学校に呼び出されていました。

    また、勉強だけでなく、人の話を聞くことにも集中できないため、友達との関係も上手くいかず、学校生活の中ではいじめにもあっていたようです。

    学校からは「家庭で注意してお子さんを指導してください」と言われるため、一生懸命関わろうとするのですが、いくら注意しても改善しない息子の様子にとても悩んでいました。

    実際、私のように子どもに集中力がないことで悩んでいる親は少なくないと聞きます。

    しかし私は今、以前よりも気持ちを楽にして息子に関わることができるようになりました。

    なぜなら、息子が物事に集中することができない理由が分かったので、どのように関われば良いかも理解することができるようになったからです。

    子どもが集中できない原因や集中力がない子どもの特徴を知り、そうした特徴をもつ病気もあるということを理解することで、子どもに対して適切な言葉掛けや対処をしてあげることができるようになります。

    集中力がない子どもにどう対処れば良いかを理解してそれを実践していけば、子どもの様子も変わっていくということを私自身の子育てで体感したのです。

    今回、私の子育ての経験や学んだ知識から、集中力がない子どもの特徴と原因、そして、どうすれば集中力を高めることができるのかについてお伝えします。

     

    集中力がない子どもの特徴と原因から見えてくる集中力を高める方法

     



     

    「集中」とは?


    家で宿題をしながらテレビを見て、よそ見をしている子どもに、親は「ちゃんと集中しなさい! 」と注意します。

    ですが、そもそも「集中」とは、何なのでしょうか?

    もしかすると、親が見ればよそ見をして「集中していない」状態に見えても、子どもにとっては「集中」している状態なのかも知れません。

    ですから、子どもに集中力をつけさせようと考えるのであれば、まずは親と子どもで「集中」に対する共通認識を持っておくことがとても大切になってきます。

    この機会に、大人である親も「集中」について正しく理解しておくようにしましょう。

     

    「集中する」とは何か?


    「集中する」という言葉は、物事に対して意識や注意を集める状態を指している言葉です。

    自分の意識や注意を一つの物事に対して集中させるという行動は、実際、大人でも大変な行動です。

    なぜなら、そもそも「集中する」ことは長い時間持続できないため、集中して何かに取り組むには、作業と休憩を効率よく交互に取るというスキルが必要不可欠だからです。

    ですから、「集中する」ということは、子どもだけでなく大人にとっても大変な行動なのです。

     

    集中力とやる気ホルモン


    人が何か物事に「集中する」時には、自分の好きなものや興味があることに対して取り組む時に強い力を発揮するイメージがあります。

    しかし本来、集中するという行動を持続する「集中力」は、自分の好きなものや興味があることでなくても発揮できる力であり、そうできないから、悩んでいる方が多いことでしょう。

    集中力とは、人間の行動の中でも「やる気」を司る力です。

    最近の研究では、集中力を発揮している時には、「やる気ホルモン」であるドーパミンやノルアドレナリンと呼ばれる脳内物質の分泌がとても関係していることが分かってきました。

    これらのホルモンは物事に取り組み始めると徐々に分泌されていき、集中力を高める働きを助けてくれているそうです。

     

    集中力がない人の5つの特徴


    実は、集中力というのは持続時間や取り組む物事の内容によって、発揮できるかできないかが変わるわけではありません。

    どのようにして「やる気」を引き出すかによって変わるものなのです。

    大人・子どもに関係なく、一般的に集中力がない人には、大きく分けて5つの特徴があると言われています。

    まずは、自分のお子さんや自分自身がどのタイプの「集中力がない人」なのかを知ることで、どのようにアプローチをすれば「やる気」を引き出せるかがわかります。

    そこでここでは、一般的に、集中力がないと言われる人に見られる特徴についてお伝えしていきます。

     

    計画を立てて行動できない


    集中力がない人の大きな特徴の一つとして「計画を立てられない」というものがあります。

    例えば、勉強に取り組む時、何をいつまでにやるのかの計画を立てることができません。

    ですから

    「今の自分はどのくらい勉強が進んでいるのか? 」

    「あとどのくらいで終わらせなくてはならないのか? 」

    が分からないのです。

    そうした状況にいる時に、親が

    「あと○分で夕食だから勉強終わらせてね! 」

    なんて言葉掛けをすると、子どもはパニックになってしまい、やる気をなくしてしまいます。

    このようにして「やる気」を無くしてしまったら、ますます勉強に集中できなくなってしまいます。

     

    危機感がない


    毎日の生活の中で「危機感を持つ」ということは難しいことかも知れません。

    しかし、先程の項目にあった「計画を立てる」ことができていれば、先を見通すことができるようになり、そこから自然と「今これだけはやらなければならない」という危機感も生まれます。

    集中力がない人というのは、計画を立てて行動するということをしないので、当然ながら先の見通しを立てることもありません。

    そのため、宿題などの提出物を「出さなければ怒られる」という危機感につなげることができないのです。

     

    達成感を感じたことがない


    計画を立てることをせず、また危機感もないということは、必然的に、何かに取り組む時に「目標を立てる」ことをしない傾向が強くなります。

    目標をもって物事に取り組むことで「達成感」を感じることができるのですが、集中力がない人には、そうした「達成感」を感じた経験のある人が少ないのはそのためです。

    どんなに些細なことでも、目標や計画を立てて取り組むことで「達成感」が得られます。

    しかし、集中力がない人は計画を立てないという特徴があるため、達成感も感じられないのです。

    また、誰でも経験があると思いますが、たとえ計画を立てて行動していても、達成できないことがあります。

    その時は当然、達成感を感じられず、気持ちとしては中途半端な結果になってしまうので、「やる気」を無くしてしまいます。

    集中力がない人は、目標を立てることが少ない中で、さらにやる気を失う経験をするので、やる気が育ちにくいのです。

     

    余計なことばかり考えてしまう


    勉強を始めたはずなのに、つい余計なことばかり考えてしまう…そんな経験は誰にでもあるものです。

    ですが、集中力がない人には、こうした思考が頻繁に起こってしまう特徴があります。

    集中力を保つ目的で、短時間だけ他のことを考えて思考を休めて、また勉強に集中する…ということなら良いのですが、これが癖になってしまうと厄介です。

    いつも余計なことばかり考えてしまい、勉強に集中しなくてはならない時にも集中ができなくなってしまいます。

    こうしたことがあまりにも酷い時には、精神的な病気の可能性もあるので、しっかりを様子を観察する必要があります。

     

    やる気が全くない


    いつもは短時間でも集中して勉強できているのに、今日に限ってやる気が全くない…なんてことは、当然、人間ですからあることです。

    こうしたケースであれば、少し気分転換をしてやる気を充電すれば、また集中できるので、特に心配する必要はありません。

    しかし、元々、何に対しても「面倒くさい」と思っているような性格の人は少し心配です。

    性格的に面倒くさがりな人は、何か物事に取り組む時に、常に「面倒くさい」と考えてしまう傾向にあるため「やる気」が出ません。当然、物事に集中することもできません。

     

    集中力がなくなる原因


    このように、大人であっても子どもであっても、集中力がない人には共通した特徴があります。

    しかし、こうした特徴に該当せず、いつもは集中できているのに「今日に限って集中力がない」という経験をしたことがある人は多いはずです。

    なぜ「集中力がなくなる」瞬間ができてしまうのでしょうか?

    その原因を詳しく探っていきましょう。

     

    精神的に不安定な状態である


    何か心配なことがあったり、気になることがある時には、なかなか集中することができません。

    それは、大人であっても子どもであっても関係のないことです。

    ただ、子どもの場合は、それが顕著に表れてきます。

    学校で嫌なことがあったりすると、子どもの心は大人以上にデリケートなので、すぐに不安になったり、イライラしてしまいます。

    また反対に、とてもうれしいことや楽しいことがあった時も、気持ちがそわそわして、物事に集中できません。

    そうした精神的に不安定な状態の時に、何かの物事に集中するというのは本当に難しいことです。

    いつでも集中できる状態でいるためには、精神的にリラックスして安定した気持ちでいる必要があるのです。

     

    集中できる環境が整っていない


    精神的に安定した状態にあっても、勉強や仕事などができる環境が整っていなければ集中することはできません。

    例えば、子どもが宿題を始めようとしている場所に、読みかけのマンガが置いてあったり、ゲームが置いてあったりすれば、どんなにやる気を出していても気が散ってしまいます。

    また、勉強をする場所でテレビがついていたり、勉強の最中に親が何度も声を掛けるなど、外部からの刺激が多くても物事に集中できないでしょう。

    これは大人であってもそうですが、子どもであれば、尚更集中できない環境だと言えます。

    親は子どもに「集中しなさい! 」という前に、まずは子どもに集中して勉強できる環境を与えてられているのかをチェックしなくてはなりません。

     

    睡眠不足である


    集中力を高め、その集中力を保つためには、十分な睡眠が欠かせません。

    睡眠不足の状態になると、イライラしやすくなり、集中することができませんし、体内時計やホルモンバランスも乱れるため、「やる気ホルモン」の分泌などにも悪影響を及ぼします。

    集中力を高めるためには、質の高い睡眠をきちんと取って、正常に脳が活動できる環境に整える必要があります。

    そうすることで、「やる気ホルモン」が正常に分泌されて、物事に取り組む時に集中することができるようになります。

     

    水分不足である


    睡眠不足だけでなく、水分の不足も集中力がなくなる原因の一つだと考えられています。

    人間の身体は約60%が水分で構成されており、特に脳は80%が水分で構成されています。

    ですから、脳の元である水分を必要量取ることは、脳の働きを維持し、しいては高めることにつながります。

    特に、子どもは大人以上に水分による影響が大きいと言われており、水分をしっかり取れている状態だと集中力だけでなく記憶力もアップするようです。

     

    糖質不足?糖質過多?


    穀類やイモ類などに含まれている「糖質」が不足すると、集中力がなくなるという話を聞きますが、本当なのでしょうか?

    実際、脳を働かせるためには糖質が必要なのは事実です。

    しかし、脳は(身体も)糖質がなければ、脂質やタンパク質をエネルギーに変換し、働きます。

    ですから、よほどのことがない限り、脳が糖質不足で働かなくなることはありません。

    むしろ、糖質をとり過ぎたことで満腹になり、眠気を感じて、集中力がなくなる方が多いです。

    ですから、集中力を高めるには、できるだけバランスの良い食事をすることが大切です。

     

    やる気ホルモンが出ていない


    先程からお伝えしている、ドーパミンノルアドレナリンといった「やる気ホルモン」は、集中力を高めるために必要不可欠なホルモンです。

    しかし残念なことに、この「やる気ホルモン」というものは、その時の気持ちによって、分泌量が左右されやすいという弱点を持っています。

    そのため、自分の好きなことや興味のあることに対しては、自然とやる気が出て集中できるのですが、勉強などのやりたくないことを前にすると「やる気ホルモン」が分泌されません。

    こうした状態でいくら勉強しても、全く集中できず、惰性で「とりあえず勉強しているだけ」といった状態になります。

    当然、この状態では、いくら時間をかけて勉強しても全く進まず身につきません。

    ですから、集中力を高めたい時には「やる気ホルモン」が分泌するように気持ちを持っていく必要もあります。

     

    集中力がなくなるような病気を抱えている


    ここまでお伝えしてきた原因のいずれにも心当たりがない時には「集中力がなくなるような病気」を抱えている可能性があります。

    それは、どんな病気なのでしょうか?

    例えば、多くの人が周知している精神疾患である「うつ病」があります。うつ病の特徴的な症状の中に、集中力が欠如する症状があります。

    また、最近よく耳にするADHD、いわゆる「注意欠陥・多動性障害」も該当します。ADHDを患っている人の多くは、物事に対して集中することが苦手な人が多いと言われています。

    こうした病気の可能性については、後ほど更に詳しくお伝えします。

     

    子どもの集中力について


    ここまでは、大人と子どものどちらにも見られる「集中力」がなくなる原因や特徴などについてお伝えしてきました。

    ここからは、特に子どもの「集中力」に注目していきます。

    子どもは、大人以上に外的刺激に対して過敏に反応します。そして、精神的にもデリケートです。

    子ども自身がそれを自覚し、修正していくことは困難ですから、大人である親が子どもの集中力はどのようにすれば発揮されるのか、もしくは、妨げられるのか理解して行動してあげなければ、子どもの集中力を高めることは不可能です。

     

    子どもが集中力を発揮する時って?


    集中力がない子どもを持つ親であれば、勉強中すぐよそ見をしたり、5分をしないうちに席を立ってしまう様子を幾度となく目にしているはずです。

    反対に、子どもが自分の好きなことに取り組んでいる時には、親が話しかけても気づかないほどに集中して、黙々とやっている姿も目にしているはずです。

    この違いは何なのでしょうか?

     

    子どもの集中力の持続時間とは?


    大人・子どもに限らず、そもそも、人間が集中力を発揮して持続できる時間には限りがあります。

    大人であっても長くて50分、その50分の中でも、本当に集中力が高い状態を維持できるのはわずか15分程度だと言われています。そして、子どもの場合は年齢によって以下のようになっています。

    • 幼児期…年齢+1分程度
    • 小学生…15分程度
    • 中学生…30分程度
    • 高校生…45分程度

     

    もちろん、個人差はあるでしょうが、集中力を保った状態を維持することはとても難しいことがわかります。

    親としては、上記の時間を目安に

    「自分の子どもはどのくらいの時間、集中力を発揮できるのか? 」

    ということを、まずは把握しておきましょう。

     

    子どもが集中力を発揮できるようになるのは何歳から?


    集中力の基礎は、主に幼児期(乳児期から7歳くらいまでの間)に養われると考えられています。

    ですから、子どもの集中力を高めるには、この幼児期に親が積極的に子どもと集中力を養うための関わりを持つが大切だと言われています。

    しかし、もう大きくなってしまった集中力がない子どもを目の前にして、「幼児期の関わり」が大切だと言われても、親としてはどうすればいいか分からない…というのが本音なのではないでしょうか?

    私もそんな親の一人でした。

    私と同じような気持ちを抱えている人がいたら、どうか安心してください。

    万一、子どもの幼児期に親が忙しくて「あまりきちんと関われていない」と感じていても、それはそれほど大きな問題ではありません。

    集中力というのは、ポイントを押さえてトレーニングしさえすれば、大人になってしまっても全然身につけることができます。

    ですから、心配せずに子どもの様子を見ていくようにしてください。

     

    集中力がないのは病気のせい?


    「集中力がなくなる原因」の項目でお伝えしていたように、思ったように物事に集中することができない場合には病気の可能性が考えられます。

    近年、集中力がない子どもが抱えている病気は、下記になります。

     

    ADHD


    集中力がなく授業中にそわそわしたり、集団生活のリズムについていけない。

    これは、小学校に上がってすぐに私の息子が学校の先生から指摘されたことです。

    私の息子だけに限らず、近年小学校においてこうした状態の子どもは増えていると言われています。

    そして、そんな子どもたちの多くが抱えているのが「発達障がい」です。

    その中でも、特に集中力がない子どもたちの多くが抱えているのが「ADHD」いわゆる「注意欠陥・多動性障害」です。

    私の息子も小学校低学年の時にADHDの診断を受けました。

    ADHDとは、不注意・多動性・衝動性という3つの症状が見られる発達障害のことです。

    それぞれの症状の出方については個人差があります。

    例えば、私の息子のように多動性はほとんどないけど不注意と衝動性が強い子どももいますし、反対に多動性が異常に強く出てしまう子どももいます。

    集中力がなくなる原因として考えられるのは、特に不注意の症状が強く出てしまうADHDを抱えている場合です。

    不注意の症状の特徴には、以下のものが挙げられます。

    • 忘れ物が多い。
    • 何かやりかけでも、そのままほったらかしにする。
    • 物事に集中しづらいが、自分がやりたいことや興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができない。
    • 片づけや整理整頓が苦手。
    • 注意が長続きせず、気が散りやすい。
    • 話を聞いていないように見える。
    • 忘れっぽく、物をなくしやすい。

     

    子どもの集中力がないと思い悩んでいる人が自分の子どもの様子をじっくり観察してみた時に、このような特徴が見られた時には、ADHDである可能性を疑ってみても良いかもしれません。

    集中力がないことが「子ども自身」のせいではなく「病気」のせいであるということが早く分かると、子どもの心を傷つけずに適切な対処をすることができます。

    もし気になった場合には、できるだけ早く専門機関にご相談されてください。

     

    その他の病気について


    またADHDに限らず、集中力がない子どもが抱える病気は他にもあります。

    例えば、主に大人が抱える心の病気のイメージが強い「うつ病」です。

    うつ病には、集中力が欠如する特徴的な症状がありますが、最近では子どものうつ病罹患者も増えてきていると言われています。

    他にも、勉強時間に限って集中できない様子が見られる時には、勉強がなかなか理解できない「学習障害」を抱えているケースもあります。

    いずれにしても、子どもの様子を見ていて気になることがあれば、学校の先生や専門の相談機関に一度相談してみると良いでしょう。

    親はなかなか自分の子どもを客観的に見れません。

    まして、得体の知れない何らかの病気であった場合は、なかなか受け入れられず、適切な行動を選択することができないでしょう。

    ですから、第三者の目で客観的に子どもの様子を見てもらい、判断を仰ぐことが必要な場合もあります。

    こうした病気は「早期発見」「早期療育」をすることで、子ども自身が生きていきやすくなります。子供のことを第一に考えましょう。

     

    ADHDの子どもを支援するには?


    では、実際にADHDを抱えている子どもの集中力を引き出し、高めていくには、どうすれば良いのでしょうか?

    この方法をきちんと理解しておかないと、子どもの心を傷つけて、自信を無くさせてしまうこともあります。

    また、「集中できていない」からと言って頭ごなしに叱っても、何を叱られているのか理解できていない場合もあります。

    次に、なかなか集中できないADHDの子どもの集中のさせ方、むやみやたらと薬などに頼らない改善方法などについてお伝えします。

     

    ADHDの子どもの集中のさせ方


    私も最初は勉強を始めてもよそ見ばかりし、5分おきに「トイレ! 」と言って席を立つ息子の様子にイライラして、頭ごなしに叱ってばかりいました。

    まさか自分の息子が「ADHD」という病気を抱えているとは思っていなかったので、息子が勉強したくなくて逃げていると思っていたのです。

    息子は、ADHDの症状の中でも特に「不注意」の症状が強く、本人としては集中しているつもりでも現実はそうではないという評価を受けてしまいます。

    何か物事に取り組んでいても、途中で集中力が途切れてしまうということがADHDの大きな特徴の一つだからです。

    ですから、まずは親や周囲の人々がそのことを理解し、ADHDの症状に合わせた言葉掛けを行う必要があります。

    私の息子の場合を例にすると…

    息子はADHD不注意型ですので、すぐに集中力が途切れてしまう症状があります。

    そして、次に「自分が何をしてよいか」が分からなくなり、行動が止まってしまいます。

    それが周囲に対して「不真面目」「サボっている」などといった悪印象を与えてしまっていました。

    ですから、私は息子に対して行動を一つずつ区切って声掛けをするようにしました。

    「宿題をやる」ということ一つにしても、ただ宿題をやるのではなく「漢字の書き取り」「計算」と宿題の内容を一つずつ伝えるようにしていきました。

    まず「漢字の書き取りをしなさい」と声を掛けます。

    漢字の書き取りが終わったことを確認してから、次の「計算をしなさい」という声かけをします。

    漢字の書き取りの途中で集中力がなくなってしまっても、決して「集中しなさい」という言葉はかけないようにしました。

    息子としては、自分が「集中していない」という自覚はなく、持って生まれた特性だというだけなので「集中しなさい」という言葉掛けでは意味が理解できないのです。

    もし途中で集中力がなくなってしまったら、具体的に「今は漢字を書く時間だよ」と声を掛けます。

    このような言葉掛けをしていくことで、ADHDのように集中力がない特徴を持った子どもでも、物事に集中させることができます。

    そして、必ずその都度、子どもを褒めてあげることも集中させるための大切なポイントです。

    子どもは「褒められる」ことで、物事に対しての達成感を感じて「やる気」が出るようになります。

    ぜひ一度、こうした言葉掛けを試してみてください。

     

    薬に頼らない改善方法


    先程お伝えしたような「言葉掛け」による集中のさせ方は、親にとっても子どもにとっても本当に根気が必要な方法です。

    すぐに結果が出ませんし、親も人間ですから、心に余裕がない時にはつい子どもを叱ってしまい、自己嫌悪に陥ってしまうこともしばしばです。

    また、ADHDは病気ですから、当然、薬やサプリメントによる治療法というものもあります。

    一般的にADHDと診断された場合には、自分の精神状態や行動・言動をコントロールすることができるようにする薬が処方されます。

    薬物療法とカウンセリングなどの心理療法の組み合わせでADHDを治療していくのです。

    ADHDに処方される薬とは、脳内の神経伝達物質を増やす薬です。

    いわゆる「やる気ホルモン」と呼ばれるドーパミンやノルアドレナリンの分泌を促すことで症状をコントロールすることを目的としています。

    しかし、これらの薬は神経に作用する薬ですから、発達途上の子どもに対して、どのような影響が出るのか分かっていないというのが現状です。

    ですから、できるだけ薬には頼らず、症状を改善する方法を模索する必要があるように感じています。

    たとえば、脳の働きを活性化すると言われる「EPA」や「DHA」といったサプリメントを摂るのが効果的なようです。

    子どものADHDについては、できるだけ薬に頼らない改善方法で子どもを支援していく考え方もあるという事を知っていただければと思います。

     

    子どもの集中力を高める方法


    ここまでの内容で、集中力がない子どもにも様々な特徴や原因があり、ADHDのような発達障がいであれば、適切な言葉掛けと対処によって改善していくことができるということがおわかりいただけたことでしょう。

    では最後に、そんな様々な特徴や原因を抱えている子どもの集中力を高める方法についてお伝えしていきます。

    私自身も息子に対して実践し、少しずつではありますが、改善の兆しが得られている方法ですので、ぜひ試してみてください。

     

    子どもの集中力を高めるトレーニング方法


     

    生活体験を通して集中力を養う方法


    「集中力を高める」という言葉を聞くと、多くの人が「勉強」や「学習」というものを連想します。

    ですが、子どもが小さいうちには、勉強や学習をする機会自体少ないと思いますし、小学校に上がっている子どもにとっては、勉強や学習が「楽しい」と感じられなければ集中力を高めることにつながりません。

    ですから、できるだけ生活の中で集中力を養うようにしていきましょう。

    例えば、朝学校に行く準備を自分できちんと最後まで行うことや、親の手伝いを最後まで行うことなど、生活の中で無理なく体験させていくことで集中力を高めます。

    きちんと達成できたら「褒めてあげる」ように心がけ、できるだけ楽しい雰囲気を作っていくことも大切です。

    こうした体験を通して「やる気」を引き出すと、集中力が養われていきます。

     

    遊びを通じて集中力を高める


    子どもにとって一番集中力を発揮する時は、やはり自身の興味のあることや楽しいことに取り組んでいる時です。

    ですから、遊びを通じて集中力を高めるトレーニングを行うと、より効率よく集中力を高めることができます。

    例えば、私の息子はブロックやパズルが好きだったので「このパズル、何分で完成できるかな? 」と声を掛けて遊ばせていました。

    すると息子は、できるだけ早く完成させて褒められようと思い、集中してパズルに取り組みます。

    このように、子どもの性格に合わせながら、達成感を感じられるような声掛けをしつつ、子どもの集中力を遊びを通じて高めていくのも良いと思います。

     

    親が一緒に参加して集中力を養う


    先程お伝えしたような、生活体験や遊びを通じて集中力を高める方法を行っていくためには、なんといっても親の存在が不可欠です。

    いくら集中力を高める遊びをさせていても、親が子どもを放っておくなら集中力を発揮させることができません。

    子どもというのは、たとえ何歳になっても親に対して依存する部分があり、親と一緒にいる時が一番精神的に安定した状態になります。

    ですから、子どもの集中力を高めるトレーニングをする時には、必ず親がサポートをしてあげるように心がけましょう。

    色々なことをやってみたとしても、親のサポートに叶う方法はありません。

    ぜひ親子の触れ合いの時間も兼ねて、子どもの集中力を養っていくようにしましょう。

     

    子どもの集中力を高めるために親が気を付けるべきポイント


    こうした親子の触れ合いを基本にして子どもの集中力を高めると効果的ですが、この効果を更に増すために親が気をつけるべきポイントがいくつかあります。

    親が子どもの集中力アップのためにできることは一体何でしょうか?

     

    集中力が続く環境を整える


    親としてまずやるべきことは「集中できる環境作り」です。

    集中力がなくなる原因にもあるように、いくら物事に熱心に取り組んでいても、集中できる環境がないとその集中力を持続することができません。

    ですから、子どもが物事にできるだけ集中して取り組むことができる環境を整えてあげるようにしましょう。

    例えば、子どもが宿題を始める時にはテレビや音楽を消したり、マンガやゲームを片付けるようにします。

    親だけなく、兄弟など家族の協力も不可欠ですから、みんなで環境作りに取り組んでいきましょう。

     

    生活習慣を見直す


    子どもの生活習慣を見直し、改善するべきところがあれば改善してあげるようにするのも、親がやるべきことの一つです。

    睡眠不足や食べ物なども集中力がなくなる原因として考えられています。

    例えば、夜中にいつまでも起きてゲームばかりしていれば睡眠不足になり、翌日学校で勉強に集中することができなくなるでしょう。

    脳の疲れを取って集中力を維持するためには、質の高い睡眠が不可欠です。

    子どもであれば、午後9~10時には就寝し、できるだけたくさん睡眠を取らせるようにしましょう。

    また、食べ物も糖質中心の食事から栄養バランスが整った食事に切り替えましょう。

    特に集中力を維持するために効果的な栄養素を含んだ食べ物は、以下の通りです。

    • 脳の栄養となる糖分が豊富な、自然の甘みのあるドライフルーツ
    • 脳の働きを高めるレシチンが豊富なナッツ類
    • イライラを抑えるカルシウムが豊富な、牛乳
    • 血行値を一定に保つ効果のある、玄米、ソバ、トウモロコシ、黒糖などの低GI食品など

     

    こうしたものを積極的に摂取していくと身体のバランスが整って集中力を高めることができます。

    この機会に親子でしっかり生活習慣を見直し、改善するところはきちんと改善して生活習慣を整えていきましょう。

     

    子どもへの関わり方を見直す


    子どもは、親と一緒に過ごす時が一番心が満たされる時です。

    集中力を維持するためには、親が子どもと真摯に向き合い、子どもにそのことを感じてもらうことが大切です。

    集中力が切れてきた時は、親が子どもに言葉掛けをしてあげると、子どもが安心して再び物事に集中することができます。

    さらに、子どもが何かに集中して取り組むことができた時に、親が子どもを「褒めてあげる」と、ますます集中力を高めることができます。

    しかし、反対に集中できていないからといって、子どもを怒るのは良くありません。

    子どもは怒られたことで自信を無くしてしまい、やる気を失って集中できなくなってしまうからです。

    このように、親がどのように子どもへ関わるかということは、集中力を高めるために見直すべき大切なことなのです。

    子どもの集中力を高めたい時には、子どもをむやみに怒らず、褒めて一緒に楽しく関わるようにしていきましょう。

     

    まとめ


    集中力がない子どもの様子を見た時、その原因や特徴によっては、私の息子のようにADHDなどの病気を抱えている可能性もあります。

    たとえ、ADHDのようなハンデを抱えていても、親として子どもへ関わる時に、子どもをむやみやたらと叱らず、適切なタイミングで「褒める」ことで、集中力を高めることができます。

    私の息子は小学校高学年になりましたが、やはり今でも親である私の声かけがなければ宿題ができません。

    ですが「私の声掛け」があれば、宿題に集中して取り組めるようになったことに息子の成長を感じますし、親子のコミュニケーションの時間も以前に比べて増えました。

    そうすることで、子どもだけでなく親である私も安心して子育てができるようになったのです。

    また、集中力がない子どもを抱えている人がいたら、決して一人で悩まず誰かに相談することも大切です。

    親が一人で悩まずに周囲の力を借りながら子育てをしていく姿は、子どもに対しても「あなたが一人で悩まなくていい」という良いメッセージになります。

    ぜひこちらの内容を、親子の絆を深めながら子どもの集中力を高めていく子育ての参考にしていただければ幸いです。

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