あなたは自分に不都合なことが起こったどのように考えますか?
「相手がきちんと説明してくれないからだ」
あるいは
「自分が相手の意向を汲み取れなかったのが原因だ」
と思うかもしれません。
このように同じことが起こっても、人によって捉え方が180度異なります。
一般に、自分に責任があると感じやすい人は、内向的でマイナス思考、相手も悪いんだと原因を外に求める人は、外交的でプラス思考の性格だと言われています。
日本人の感覚ですと、自分にも責任があると謙虚になる方が好かれるのかもしれません。しかしながら、プラス思考になりたいと願う人は多いのです。
唯一、自分の味方である自分が自身を認めず、否定的だと感情を押さえ込んで、いつかしんどくなってしまいます。全て自分の責任ではないと相手に責任転嫁をするのは良い事とは言えませんが、少しでも自分に負担をかけない方法で、物事を処理できたら気持ちが少し楽になるのではないでしょうか。
プラス思考が潜在意識に定着してくると、心は疲れにくくなります。なぜなら、自然に物事を楽しむ方向で処理しようとするからだと思います。
では、具体的な方法を3つご紹介します。
ピンチの時こそプラス思考を心がける
物事をプラスに考えればうまくいく、逆に、否定的に悪い方向へ考えるとそのような結果になることが多いものです。
常にプラス思考にすることは難しく、楽観的すぎてリスクを考えないのも問題なので、ピンチの時こそプラス思考を心がけるようにして下さい。
例えば、あなたは野球選手でバッターボックスに立っていると想像してみて下さい。9回の裏2アウト満塁です。一打打てばサヨナラ勝ち、打てなければ負け。しかもこの試合は決勝戦。その時、あなたはどのように考えるでしょう。
「もし、凡打や三振をしたらどうしよう。チームのみんなにも責められるかもしれない。ファンからはヤジが飛ぶだろう。監督はこんな自分に失望するかもしれない」
こんな風に考えると、おそらくそのプレッシャーから凡打か三振という結果になるでしょう。そして、思っていたとおり、ヤジを飛ばされ、監督からも叱咤されるかもしれませんね。
もし、こう考えることができたらいかがでしょう。
「よし!こんな活躍できるチャンスで自分に打順が回ってくるなんて、ツイている。これでサヨナラ勝ちすれば、今日のヒーローインタビューは確実に自分だ!!チームも勝って、みんなも喜ぶのが楽しみだ」
結末は望んだとおりです。つまりこの場合、良いところに打球は飛び、サヨナラ勝ちをして、みんなからは賞賛の言葉をもらうでしょう。
この例は飛躍しているとお思いですか?
この話は実際のプロ野球選手が、ヒーローインタビューで語ったことです。その後、この選手はメジャーへ行きました。この時もそこまで活躍できる選手ではないだろうと周りからは言われていたものの、現在もなおメジャーリーグで活躍しています。
行動は思い込み一つで変わるんです。その思い込みを変える方法を見ていきましょう。
プラスの思い込みを積極的に行う
何度も同じことを声に出してプラスの言葉を繰り返します。
こうなったらいいなぁ、と思う願望を五感を使って想像します。その場所、時間帯はいつだろうか、誰と共有しているか、匂いは? 空気は? 感触は? どんな気持ちになるか、などできるだけその場所に今、自分がいてリポートするくらいの気持ちで想像してください。
自分の奥底に眠っている願望が目を覚まし、意識に上ってくると、これまでにない力を発揮して、願望は叶うようになります。
マイナス思考になりかけたらまずゼロ思考へ
マイナス思考の人が無理にプラス思考をしようと努力すると、やはり疲れてしまいます。
そしてプラスとマイナスの幅が大きくなり、落ち込み方が激しくなる人もいます。そのような場合はマイナス要素をプラスに転換する前にワンクッション置くことをオススメします。
プラスでもマイナスでもないゼロの状態、ニュートラルな状態を作り出すことを心がけてみましょう。
例えば、あなたが誰かに冷たい態度を取られて「自分は嫌われている」と感じたとしましょう。この時すぐに落ち込むのではなく、「なぜ嫌われていると思うのか」、「嫌だとはっきり言われていないのに自分の思い込みではないのか」などと突き詰めて見てください。すると、「嫌われているかもしれないけれど、嫌われていないかもしれない」、つまり真実は相手の中にあり、自分の側からではどんなに考えても分からない、という結論に至るはずです。
このように考えてみると、冷たい態度を取られた事実は変わらなくとも、受け止め方に感情が入らなくなります。そして、その冷たい態度は、あなたのことを嫌いなのではなく、恥ずかしがっていただけなのかも、とプラスに捉えることだってできるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
プラス思考は必ずしも100%良いわけではありませんが、思考を変えることで潜在意識が変わり、できることも増え、落ち込むことが減るのも事実です。そのことを頭の片隅に置いて生活するだけでもかなりプラス思考への道に近づいています。
潜在意識を変えて、自然に物事を楽しい方向に考えられるようになると願望も叶うようになるのです。