嫉妬と言うのは、男女の恋愛関係に限らず、同性や学校、職場などでもされるものです。
特に面倒なのが、自分自身の人生が上手くいけばいくほど、周囲から嫉妬を受けてしまうと言う事にあります。
しかし、同じ境遇でも、嫉妬されやすい人、嫉妬されにくい人と言うのが分かれます。
嫉妬は発展していくと、時として大きなトラブルにまで及ぶ場合があります。
そこで、今回は嫉妬されやすい人の特徴を知り、嫉妬されにくい人間になるための方法を考えてみましょう。
相手の性質を見極める
嫉妬はされやすい人、されにくい人がいますが、逆から捉えれば、嫉妬深い人、嫉妬はあまりしない人がいるのです。
誰にでも同じ様に接していると、ウッカリ嫉妬深い人に、嫉妬されてしまうような言動をしてしまうかも知れません。
嫉妬されやすい人は、こう言ったことに無頓着なケースが多いようです。
そう言う天然的な無頓着なところと言うのは、嫉妬深い人の気持ちを更に煽ってしまう可能性が高いのです。
相手のそう言った性質を、予め見極めて、嫉妬深い人に対応する必要があります。
自慢、謙遜はほどほどに
自分では自慢をしているつもりはなくても、聞き手側の精神や状況によっては、それが自慢に聞こえてしまう事があります。
心を許す事が出来る相手ならともかく、そうではない相手には、自分自身のパーソナルデータを話さない様にするのが賢明です。
嫉妬深い人は「自分が自分が」と言う自己顕示欲の強い人が多いのですが、嫉妬されやすい人も、結局似た性質を持っているのです。
その為、さほど自慢したつもりはなくても、どこか自慢めいて聞こえたりする訳です。
かと言って、現実は極めて上手くいっており、幸福な状態にあるのに、必要以上に謙遜したり、不幸だと言うと嫉妬深い人の心に火を点けてしまい兼ねません。
一番ベストな方法は、とにかく所属しているコミュニティの中で、『自分の話はあまりしない』と言う事です。
ですが、そうとばかりも言っていられないケースも人間関係ではありますので、極力、嫉妬をされない適当さを持ちましょう。
自分自身も嫉妬をしないこと
嫉妬は、往々にして行き交う性質のあるものです。
言ってみれば、不健全なライバル関係にこそ、最も嫉妬が起こりやすい状況と言えるのです。
暴力の連鎖と同じで、嫉妬する者は嫉妬もされるものです。
嫉妬深い人と同じ立場、同じレベルに自分を置くことで起きる訳です。
相手にとって、正に「雲の上の人」と思われる程、自分が差があるなら相手の嫉妬の感情は起こり得ません。
嫉妬する人は、自分にも到達出来るであろうレベルである場合に嫉妬するのであって、到達出来ないレベルの事には嫉妬しようがないのです。
もちろん、そこまでの差を現実につける事は、中々困難と言うより不可能な事です。
しかし、少なくとも精神的に優位に立つために、自分自身は他者に対して嫉妬をしないと決めておく事は、嫉妬されやすい人にとって、必要不可欠です。
物理的距離を置く事も重要
時としては、嫉妬されやすい人は、嫉妬深い人と物理的に距離を置く事も必要になるでしょう。
嫉妬は、心理学的に考えると物理的距離間に依存する側面があるので、距離を置き保っておくことで、相手の嫉妬心を沈静化させる事が出来るのです。
もちろん、必要最低限のコミュニケーションは維持する必要はあります。
しかし、私的なこと、公的なことで使い分ける事は不可能ではありませんし、嫉妬されやすい人にとっては、重要なことになってきます。
嫉妬はされるものと考える
心理学の見地から言うと、人間は2人いれば必ずと言って良い程、そこに嫉妬心が芽生えてきます。
嫉妬は、基本的に「失いたくない」、「得たい」と言った欲求から起きやすいものです。
欲望がある限り、またそこに差異が生まれる限り、嫉妬がなくなる事はありません。
実験では、人間の場合、5歳で既に嫉妬心が芽生える事が判っていますし、人間だけではなく、動物にも嫉妬心が確認されています。
それほど、嫉妬と言うものは避け難いものなのです。
嫉妬されやすい人は、言ってみれば、そう言った認識が薄いと言えます。
人は誰でも、どんな関係性でも起き得るものなのだと常に考えた言動をすべきなのです。
自分になんて誰も嫉妬しないだろうと考える事が逆に嫉妬を招くと言う可能性すらあるので、嫉妬は避けられないものと考えておくことが大切です。
努力や苦労は見せるべき
嫉妬されやすい人は、嫉妬深い人に「何もしていないくせに」と言う風に思われているケースが少なくありません。
日本人は、努力や苦労はあまり見せるべきではないと言う風潮がありますが、何もせずに色々と手に入れている場合は、嫉妬を受けやすくなります。
もちろん、努力してます、苦労してますと言う事をアピールし過ぎる事も反感を招きますが、周囲と同様、程度の努力や苦労は見せることによって、嫉妬を避けられます。
ついつい「別にそれほど頑張っていないよ」と言ってしまいがちですが、嫉妬と言う観点から見ると、必ずしもそれは美徳とは言えないのです。
嫉妬深い人は持たざる人と認識する
嫉妬深い人は、結局「自己愛性」が強い人が陥るものです。
相手の自己愛が強い為に、自分が嫉妬されやすい人になってしまう場合には、相手の自己愛を満たしてあげる必要があります。
自己愛が強くても、多くを得ている人は、嫉妬しません。
嫉妬しやすくなると言う事は、『持たざる人』なのです。また、ある程度持っている人でも、満足しない人も、僅かですがいることでしょう。
そう言う相手の自己愛性を満たす為には、「持っている」と勘違いさせる事が必要です。
結局、自分が羨望の的になる事が出来れば、嫉妬深い人の嫉妬を抑える事は可能なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
嫉妬は、思いもしない理由で起き得るものです。
自分がこんな事は嫉妬される事じゃないと思ったとしても、それは飽くまで自分の尺度でしかありません。
相手の物差しで測れば、そんな事でも嫉妬の材料になり得るのです。
そういう観点で考えれば、嫉妬されやすい人は、出来る限り自分の事は話さない、公開しない事が一番の方策と言えます。
小さな嫉妬であっても、それが積み重なっていけば、いずれ大きなトラブルの火種になります。
この位なら大丈夫とは考えずに、慎重な言動を心掛けましょう。