あなたは器用貧乏という言葉の意味を知っていますか?
器用貧乏とは、なまじ器用であるため、いろいろなことに手を出しすぎてしまい、どれも中途半端に終わり大成しないという意味です。
あなたももしかしたら、なんでも一通りのことはこなせるのに、どれひとつとして突出するものがない『器用貧乏』のひとりかもしれませんね。
そこで今回は、器用貧乏の人が抱える悩みをご紹介します。
あなたもこんな悩みを抱えていませんか?
長続きしない
器用貧乏な人は、何でもある程度は器用にこなせてしまうため、何かひとつのことを極めようという気持ちがわきません。
器用なので、要領も良く、どんどん新しい情報を取りいれ、新しいスキルや知識を身につけることは得意としますが、あれもこれもと手をだすため、ひとつひとつのことに対して執着心がありません。
ちょっとできるようになると、すぐに満足してしまうため、ポテンシャルはあるのに成長しないまま終わってしまう傾向が強いのです。
器用貧乏な人は、基本的に頭が良い人なはず。
あれもこれもと欲張らずに、ひとつのことに執着して、その道を極めてみれば、結果を出すことができるはずです。
努力が苦手
器用貧乏な人は、頑張らなくてもある程度までは成果をあげることができます。ですから、努力をする必要がありません。
童話の『うさぎとかめ』のうさぎのように、さっさとある程度までは駆け上っていくのですが、すぐにこつこつ努力型のかめに抜かされてしまうのです。
潜在能力は、かなり高いはずの器用貧乏さんが、努力することを身につけたら鬼に金棒です。
ハングリー精神がない
『絶対負けたくない!』
『いつかかならず成功してやる!』
などの強い意志を含んだ気持ちをハングリー精神と言います。
もともとコンプレックスや何かに対して、特別な苦手意識を持って生きてきた人は、このハングリー精神があり、強い意志を持って、力強くたくましく道を切り開こうとします。
しかし、器用貧乏な人は、初めてトライすることでも、そつなくこなせてしまうため、このハングリー精神がないという傾向があります。
頼まれても断れない
器用貧乏な人は、何でもある程度上手くこなせてしまうので、周りの人々から頼られてしまうことも多いはずです。
普通でしたら
『それ、私には荷が重いかも』
『私には、そんな難しいことできないわ』
などと頼まれごとを拒否することだってできますが、器用貧乏の人は何でもできてしまうため、断りづらいというデメリットがあります。
好き嫌いがなく、これと言ったポリシーがない
器用貧乏な人は、どんなことに対しても柔軟性を持って対応できます。順応性が高いとも言えるでしょう。
変なこだわりのない性格は、周囲の人から好ましく思われますし、人当たりも良いので、嫌われにくいタイプです。俗に言う『世渡り上手』です。
どんなタイプの人にも柔軟な感覚で接するので、敵を作りづらい、愛されタイプの人とも言えます。
反面、どんな人にも相手に合わせて柔軟に対応するというのは、別の言い方をすると『ポリシーがない人』とも言えます。
相手に合わせてばかりで、自分の意思が見えなくなることも多いようです。
お人よし
器用貧乏な人は、何でも要領良くこなしてしまうため、不器用な人を見ると
『手伝ってあげようか? 』
『代わろうか? 』
などと、ついつい手を差し伸べてしまう傾向にあります。
器用ですから、自分のすべきことを行いながら、他人の手助けもできてしまうのです。
誰かを助けてあげよう、手伝ってあげようという精神は、とても素晴らしいことです。
しかし、度がすぎると、他人の世話をやきすぎて、自分のための時間を失ってしまうこともあるのです。
物事を後回しにしてしまう
器用貧乏な人は、経験から
『自分はやれば何でもできる』
という自信をもっている傾向があります。
ですから、例えば職場で、何かしなくてはならないことがあっても
『今やらなくても明日でもできるだろう』
『時間があるときに、手早くやれば良い』
と、後回しにしてしまうことが多いのです。
たしかに、器用貧乏な人は、後回しにしても、期日に間に合うように仕事をすることはできるでしょう。
しかし、後回しにしすぎて、最終的に自分の首をしめてしまう可能性もありますので、注意しなくてはなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
器用貧乏の人の愛すべき裏側が見えてきたのではないでしょうか?
あなたがもし
『私って器用貧乏だわ! 』
と感じているとしたら、それはあなたが類まれなる才能を隠し持っているかもしれないということです。
『どれもこれも、適当にこなせるからいいや』
と、挑戦することや努力することを止めてはいけません。
もし興味が持てそうなものを見つけたら、とことん追求してみましょう。あなたが将来、何かの分野で大輪の花を咲かせる日がくるかもしれません。
秀でたものがひとつあることは、それなりに何でもできることよりも、ずっとあなたの強みになるはずです。