「最近の若者は・・・」と自分たちの世代と比較して、ああだこうだいう事は、昔からよくありましたが、近頃では、生まれた時代によって、その世代を特徴のある呼び名で呼ぶことが多くなっています。
よく知られているのは、『団塊の世代』『ゆとり世代』でしょう。
その世代の全ての人に当てはまるわけではありませんが、人は、生まれた時代の社会情勢をどうしても反映して育つものですから、ある程度、共通した考え方を持っています。
それぞれの世代についての特徴を知っておくということは、何かとその世代と付き合う上で役に立ちます。それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
バブル世代
団塊の世代の終わり頃の人を親に持つ人が多い、バブル世代です。
1970年以前に生まれて、子供のころから日本が豊かになってきている時に育って、バブルの景気の良い時に青春だった人たちです。
趣向が贅沢で、バブルがはじけても、趣味に休暇に、割とお金を惜しみなく使ったりということが見られます。
その後の下の年代の人から、バブル世代について、逆に悪く言われることもたまにあります。おごってもらうことに慣れてもいます。
ポスト団塊の世代とも言われます。意外にも、楽天的な傾向が抜けずに、無理な事もできると感じてしまったりする傾向があります。
氷河期時代
1971年から1980年に生まれた人を指します。
育った時には、まだまだ、景気も良くて、豊かに育っていますが、親が子供に期待をして、教育に力を入れるために塾に行きたくなくてもいかされたという人も多いです。
ちょうど、大卒で就職活動時期にバブルがはじけて、自営業の親が事業を失敗したり、失業したり、リストラにあったりということを身を持って感じた人が多いでしょう。
自分自身も大変な就職難が続きました。売り手市場は一変して、買い手市場となり、出生人口も比較的多くて、いつも競争率は高かったという人もこの層です。
家庭の経済も厳しく、親も両親が働いていたという人が多い辛い時期を、多感な頃に過ごしています。自分自身も、就職戦線は厳しく、毎日何社就職試験を受けても、受からずに、とても辛い思いをした人が多い時代です。
親の期待を受けて育ってきた良いころとは違う現実に直面して、精神的に落ち込む人も多かったです。大人しく、自分の置かれた環境があまり望ましくなくても、ずっと耐えているという人が多いです。
なかなか、自分に厳しく、他人にも厳しいという人が多いでしょう。しかし、結構ストレスを抱えやすい傾向にもあります。
プレッシャー世代
1982年から1987年に生まれた人たちです。今の25歳から30歳の人たちを指します。
インターネット上で、じわじわと知名度を上げて来ています。IT関係やビジネス界でも活躍している人が増えています。いろいろなプレッシャーに耐えてきた人たちという意味でプレッシャー世代と言われる年齢層です。
氷河期時代の人たちとは、違って、明るさがあると言われています。プレッシャーがあるものの、それが当然と思って育ってきたのかも知れないですね。
とにかく、明るい中にも、ピリッとした面があって、ここ一番で力が出せるという人が多いようです。
ゆとり世代
1988年以降に生まれた人たちをゆとり世代と呼びます。
これは、教育の場で、精神的な問題を抱える子供がいろいろな問題を起こす、ということを受けて、教育の場にゆとりを持たせて、道徳的な強化を学んだりすることが大切という考えでもありました。
学習時間が少し減ったり、教科書の内容が削減されたり、ゆとりをもった学習をという考え方が主流な中で育っています。
プレッシャー世代とは違って、ちょっとのんきな人が多いかも知れません。しかし、ゆとり世代ということで、あまり焦らないような人が多いでしょう。
その後、ゆとり世代は、学習面の低下が問題となって、学校での学習時間は増加して先生が大変な事になり、学校での教育がちょっと昔とは変化したような時代です。
モンスターペアレント対策も学校全体で、チーム的に取り組むような時代です。
まとめ
いかがでしたか?
時代は思ったよりも目まぐるしく早く変わります。
この層で生まれたから、こういう傾向があるということはよく言われますが、実際にその世代の中で生きている時には、あまり自分たちの傾向については感じません。周りも同じような傾向があるからです。
人口全体からみると、その時代の出生率がどうかということも後々のその時代を反映します。
高齢者を何人で支えるかということもよく言われて、ズバリ、社会保険料や税金に反映してきます。社会に出ると、違った年齢層の人との関わりも増えてきます。自分とは違った時代背景を知るということは大切なことです。
時代を変えるのは、実は、自分一人一人にもかかっているのです。特に、子供時代には、誰もが夢を持って育っていけるような環境があることが大切です。