テキストやノートを机に広げ、いざ勉強・・・でも、やる気が出ない。
集中! 集中!・・・と思っても、気が散って仕方がない。
誰にでも経験がありますよね?
こんなとき、勉強をあきらめてしまいがちですが、その前に、これからお伝えする方法を試してみましょう!
今回は、勉強をしなければいけないのに、どうしてもやる気が出ない人に試してほしい、やる気が出る方法5つをご紹介します。
勉強場所を整理する
余計なものを机に置かない
勉強中は、机の上に携帯や雑誌をおかないようにしましょう。
携帯や雑誌などが目に入ってしまうと、ついつい気になって手に取ってしまいがち。
勉強に対する集中力を欠くと、やる気もなくなってしまいます。
机の上には勉強に関係のあるものだけを置きましょう。
一度、徹底的に掃除をする
勉強場所があちこち散らかっていてやる気がわかない場合は、時間を取って徹底的に掃除をしてしまいましょう。
試験前、ちょっと整理しようと思っただけなのに、気が付いたら拭き掃除や模様替えまで始めてしまって勉強してない・・・そんな経験、誰にでも一度くらいありますよね?
そんなことにならないためにも、一度、徹底的に掃除をして、勉強する環境をきちんと整えてからとりかかりましょう。
具体的な勉強スケジュールを立てる
どんな勉強をするのか決める
勉強に取り掛かる前に、どの教科を勉強するのかを決めておきましょう。
「どの教科」の「どの部分」をというところまで具体的に決めておくと、勉強するポイントをかなり絞ることができます。
あれこれ手を付けて、結局どれも中途半端で終わってしまい身にならなかった、ということも防ぐことができます。
どのくらいやるのか決める
勉強をどのくらいするのか決める際は、「何時までやる」というように時間で区切らず「ここまでやる」というように、テキストや教科書などの範囲で区切りを決めましょう。
「何時までやる」という決め方をすると、具体的な終わりが見えないので、だらだらとただ問題を進めることになります。
「ここまでやる」という決め方をすれば「ここまでやれば終わり」という具体的な区切りが見えるので、やる気も持続します。
勉強の目標を決める
勉強に取り掛かる前に「自分が勉強をする目的」をはっきりと明確に決めておきましょう。
目標もなく、ただ毎日勉強をひたすらやることは、ゴールのないマラソンを続けているのと同じです。
どこまで走ればいいのかわからない、いつ終わるのかわからないことに対して、やる気は起きませんし、続きません。
例えば、「全国模試で○位までに入る」ことを目標に設定したら、その目標をクリアするために越えなければならない壁がいくつか出てきます。
まずクラスで○位に入る、次に学年で○位に入る・・・というように、最終的に「全国模試で○位に入る」ために越えなければならない壁をまず身近な目標にして、それを達成していくことで、最終目標につなげていくのです。
この方法だと、身近な目標をクリアするという「成功経験」も手に入ります。
成功した、目標を達成したという経験は、さらにがんばろうというモチベーションにもつながります。
ポモドーロ・テクニックを使う
ポモドーロ・テクニックとは
「ポモドーロ・テクニック」とは、ある作業を25分行い、5分休み、また25分行って5分休むを繰り返すことで、やる気やモチベーションを保ってその作業を続ける技術のことです。
作家のフランチェスコ・シロリ氏が自らの作業効率を上げるために開発した技術で、時間を計るために使っていたキッチンタイマーがトマト(ポモドーロ)の形をしていたために、そのように名付けられました。
この技術を勉強に応用して、やる気と集中力をUPさせます。
ポモドーロ・テクニックを実践する
- 勉強する教科や目標を決めておきます。
- 携帯電話のタイマー機能などを使って、25分を設定します。ポモドーロ・テクニックアプリもありますので、そちらを使ってもOKです。携帯電話が近くにあると集中できない人は、シロリ氏のようにキッチンタイマーや目覚まし時計を使ってください。
- アラームが鳴るまでの25分間、集中して勉強します。
- アラームが鳴ったら、勉強の手を止め、5分休憩します。
- 2~4を、設定した目標を達成するまで繰り返します。
集中する時間を25分で区切ることで、だらだら勉強することなく集中できます。
このテクニックを実践中は、集中力が切れないように電話やメールにはできるだけでないようにしてください。
気分を変える
図書館へ行く
勉強にやる気が起きないときには、図書館の学習コーナーを利用してみましょう。
図書館には、ついつい観たくなるテレビはないし、携帯電話でゲームをしている人もいません。
そのような空気の中では、否応なしに勉強するしかないですよね?
勉強するしかない環境に自分を追い込み、さらに同じように勉強している同志たちから刺激を受ければ、やる気もUPするでしょう。
部屋の換気をする
頭がぼーっとしてやる気が出ないときには、部屋の換気をしましょう。
特に、暖房器具を使う時期には、暖房の熱で普段より二酸化炭素がこもっています。
空気中に二酸化炭素が増えると、脳に酸素が行かなくなり、思考能力が低下するのです。
暖房器具を使わない時期でも、人の呼吸によって二酸化炭素は増えますので、換気は必要です。
換気の目安は、2時間に1回5~10分。
窓を開けて空気を入れ替えましょう。できるなら、1時間ごとに行うとより効果的です。
体を動かす
体がだるくてやる気が出ないときは、ストレッチや軽いジョギングで体を動かしてから勉強に取り掛かりましょう。
体を動かすと体中の血流がよくなり、体中に酸素と栄養が行き渡ります。
脳にも酸素と栄養が行き渡るので、頭がすっきりして、気分がポジティブになり、勉強に対する意欲が沸いてきます。
ただし、あまり激しい運動をすると、疲れたり、興奮したりして、逆効果になってしまい、落ち着いて勉強をすることができなくなってしまうので気を付けましょう。
部屋着に着替えない
リラックスできる部屋着に着替えてしまうと、ついつい気分がリラックスモードになり、勉強に対するやる気がなくなってしまいます。
服装と気分には心理的なつながりがありますので、リラックスした服装をすれば雰囲気もリラックスし、ビシッとスーツを着ていれば気持ちも引き締まります。
家に帰ったら、すぐにでも着替えて一息つきたい気分になりますが、勉強が終わるまではリラックス気分にならないよう、気を引き締めるために、外出したままの服装で勉強に取り掛かりましょう。
とにかく、手を付ける
5分でいいからやる
勉強に対して、どうしてもやる気が出ないときは「5分でいいからやろう」という気持ちで、とりあえず勉強を始めてみてください。
なかなか取り掛かれなかった勉強も、始めてみたら調子が上がってきて、なぜか集中して勉強ができたという経験はありませんか?
これは、ドイツのクレペリンという精神科医師によって提唱された「作業興奮」という効果です。
人の脳には側坐核(そくざかく)という部分があり、ここからやる気UPホルモンである「ドーパミン」が分泌されます。
側坐核は、体を動かしたり、頭を使って考えたりすることで刺激され、ドーパミンを出します。
つまり、ドーパミンが出るとやる気が出て人は活動する、活動することでまた側坐核が刺激されてやる気がUPする、という好循環によって、だんだん調子が上がっていく仕組みが人間の脳には存在するのです。
この側坐核が、いわゆる「やる気スイッチ」だと考えてください。
5分でもいいから手を付けて頭を働かせるという行動が、そのやる気スイッチを押すのです。
ゲーム理論を使う
取り掛かる勉強が難しくてやる気が出ないときは、誰でも解けるような簡単な問題から始めて、だんだん難しい勉強に向かう「ゲーム理論勉強法」を使いましょう。
ゲームは、最初は誰でもクリアできるような簡単なレベルから始まります。
そこから徐々にレベルの高いステージに進んで、最終的にボスキャラが登場し、倒します。
そして、キャラクターがレベルアップしたり、アイテムをもらったりします。
これを勉強に応用し、まずは自分が楽々に解ける簡単な問題から勉強を始めます。
そこから徐々に難しい問題へと進みましょう。
そして、その難問が解けたときには、「○分ゲームしてもいい」「好きなお菓子を食べてもいい」というご褒美を自分に与えましょう。
裸に、木の棒で、大ボスと戦おうとするのは、あまりに無謀です。そんなゲームを繰り返しても、おもしろくもないでしょう。
最初に難しい問題を選んでしまうと、そこでやる気を奪われてしまう可能性が高いです。
まずは簡単な問題から手を付けて、戦う準備をすることが大切です。
まとめ
今回は、勉強に対してやる気が出ないときの対処法をご紹介しました。
できそうな方法は見つかったでしょうか?
もしこの5つのどれを試しても勉強にやる気が起きなかったときは・・・思い切って、今日は勉強をあきらめましょう!
今日はあなたにとって、勉強する日ではないのです。
そのかわり、明日が「その日」です。
今日はしっかり遊んでエネルギーをチャージし、明日はそのエネルギーを使って勉強に集中しましょうね!