学生から社会人としての第一歩を踏み出す時期、20代。
親元から自立し、就職をして、さまざまな壁にぶつかりながら、人間として成長しはじめるのが、この20代の時期になりますが、この時期は急激な環境の変化を受けやすく、さまざまなストレスにさらされる時期でもあります。
初めて受けるストレスばかりで、どう対処していいかわからず、深く悩んでしまう人もいます。中には、深刻化して体調に異常をきたす人もいるようです。
では、この時期のストレスは、どのようにして克服するのがよいのでしょうか?
今回は、受けるストレスの種類が最も多い20代向けのストレス解消法をお伝えします。
20代の主なストレスは「会社」
会社に就職して組織に属し、経験したことのない「業務」をすることになります。
そこには、上下関係の厳しい職場の人間関係などがあり、自分ではコントロールできない事象に初めて出くわします。
20代が会社で受けるストレスは、主に2つあります。
1.仕事量が多すぎる、自分のやりたいことと違う
新人のころは、自分メインの業務よりも、上司や先輩のサポートや雑務を任されることが多くなります。
また、慣れない作業ばかりのため、手間と時間がかかり、仕事量が多いと感じる機会も多いでしょう。
私もそうでしたが、入社まもないころはとくに、バリバリの営業マンやスマートに仕事をこなす会計士など、自分の中で思い描いていた「理想の社会人像」を強くもっているものです。
しかし、現実の自分はというと、上司や先輩に怒られてばかり、雑用でこき使われてばかりで
「こんなはずじゃないのに・・・」
と、理想と現実のギャップにがっかりし、ストレスを感じることが多くなっていきます。
そこからうまく切り替えて
「いつか上司や先輩のようなデキる社会人になってやる! 」
と、悔しさや、もどかしさをモチベーションに変えることができればいいのですが
「いつまでこの雑用が続くんだ! 」
「こき使われるのはもう嫌だ! 」
と、ネガティブな思考に陥ってしまうと、仕事に対するモチベーションも下がってしまい、次第に気力が失せてしまいます。
さらには、ストレスに負けて体調を崩したり、会社を辞めざるを得ない状況まで追いやられる人出てきます。
2.職場の人間関係がうまくいかない
学生のころは、コミュニケーションがうまく取れない相手や、馬が合わない相手とは距離を置いたり、関わらないことが比較的簡単にできるため、人間関係のストレスを解消しやすい環境にいましたが、職場の人間関係と話しは別で、そうはいきません。
嫌でも毎日のように顔を突き合わせ、時には同じ部署やチームになることもあります。業務に支障を出さないためにも、最低限のコミュニケーションが必要不可欠です。
しかし、うまくやらなければと頭ではわかっていても、苦手な人とのコミュニケーションは、そう簡単にはいかないもの。顔に出たり、言葉の端々にあらわれるものです。
そうしていくうちに、しまいにはどうしていいかわからなくなり、職場でポツンと孤立したり、コミュニケーションがストレスとなって、会社に来られなくなってしまうこともあります。
「ライフスタイルの変化」も大きなストレス ~子供から大人へ~
就職で地元を離れたり、ひとり暮らしをはじめる人もいます。
自分で責任を持って生活することは、精神的に負担がかかるばかりか、金銭的にも肉体的にもツラいものがあります。
そんなライフスタイルの変化が、20代のストレスの原因になっています。
1.親元を離れることによる生活変化や寂しさからくるストレス
栄養バランスを考えた食事を作ることはもちろん、ゴミ捨てすら、慣れない仕事に追われる日々の中では、完璧にこなすことが難しくなります。
ひとり暮らしをはじめてみて、今まで食事や洗濯などをしてくれていた親御さんのありがたみを初めて痛感したという人も多いでしょう。
また、今までは、家に帰れば電気がついていて、誰かが「お帰り」と迎え入れてくれていたのに、ひとり暮らしでそれがありません。
中には、シーンと静まり返った暗い部屋に帰ることが耐えられなくなってくる人も出てきます。
そこまでいかなくても、あなたも、仕事で疲れて帰ってきたときには、誰かに労をねぎらう言葉をかけてもらったり、温かい食事を食べてホッとしたい気持ちはあるのではないでしょうか?
こうした環境の変化が、疲れとともにストレスを蓄積させていきます。
2.女性の人生の転機「結婚・出産」や若年期不妊の治療
20代半ばをすぎると、男女ともに結婚を意識するようになります。
転勤や昇進をきっかけに結婚を決めるなど、仕事に与える影響やタイミングも考えなくてはいけません。
本来はおめでたいことなのですが、業務の状況によっては、当人たちの思うようにいかず、悩んでストレスを感じることもあるでしょう。
女性にとっては、とくに結婚・出産は人生の大きな転機です。
妊娠中は体に負担をかけないように気を遣いながら仕事をしなくていけませんし、周りの人に協力をお願いしなくてはいけないときもでてきますが、実際のところ、すんなりいくことばかりではありません。
また、最近では20代の女性の若年性不妊も急増しています。仕事をしながら不妊治療に通う女性も少なくありません。
不妊治療は、精神的にも肉体的にも大きな負担を伴い、多大なストレスがかかります。
時には、仕事を休まなくてはいけない場合もあるため、周りの人に負担をかけてしまうという心配がストレスになることもあります。
ストレスに負けるな! 20代にオススメのストレス解消法
1.思い切り体を動かす
20代は、まだまだ体がよく動く年代です。
少しハードすぎるくらいの運動をしても回復が早いので、思いっきり体を動かして、日々のストレスを発散させましょう。
ミラーボールやライトが派手に点滅する暗闇でバイクを思いっきりこいだり、トランポリンで飛び跳ねたり、エアロビクスをする「暗闇フィットネス」をご存知でしょうか?
暗闇なので、一目を気にせず大声を出したり、メイクが落ちるのも気にしないで、思い切り汗をかくことができます。
この暗闇フィットネスは、とくに女性には大人気のようです。
イベントのような雰囲気もありますので、楽しみながらストレス発散ができそうですね。
2.長期休暇は海外でバカンス!
まだ独身で経済的に余裕があるときには、GWやお盆休み、お正月休みに海外旅行へ行ってストレスを発散させるのもいいでしょう。
普段の喧騒を忘れ、仕事も忘れ、人間関係のゴタゴタもすべて忘れて、頭の中をリセットするのは、ストレス解消にとてもよいことです。
いつも住んでいる日本と勝手が違う海外に行く経験は、仕事におけるスキルアップにもつながることをご存知ですか?
たとえば、言葉の通じない海外でトラブルにあったとします。
迷子になった、チケットをなくしたなどの場合、そのままにはしておけませんので、なんとか解決しようとします。
周りの人と何とかコミュニケーションを取って道を尋ねたり、相手の言っていることをくみ取ろうと必死に相手を理解しようとしたりします。
そうしてトラブルが解決できたとき、あなたはきっと大きく成長しています。
この経験は、問題解決のためにはどうしたいいか、周りに自分の意見を伝えるにはどうしたらいいかなど、シンプルですが本質的なことを気づかせてくれます。
3.ショッピングで自分へのごほうびを
自分へのごほうびに、欲しかったブランドの時計やバッグを買うことも、独身で経済的に余裕がある20代には、オススメです。
自分に似つかわしくないほど高級なものでなければ、身に着けることでがんばるモチベーションを得られる物にするとよいでしょう。
ストレスを感じて心が折れそうなとき、辛くなったとき、それを乗り越えてがんばって手に入れた素敵なものは、さらなる成長の糧となるはずです。
また、物だけでなく、おいしい食事やスイーツも、モチベーションを上げてくれる自分へのごほうびになります。
普段はなかなか味わうことができない三ツ星レストランでの食事、有名パティシエが作り上げた美しいスイーツなど、おいしいものや甘いものに目がない人には、こちらの方がオススメです。
「また、これを食べに来られるようにがんばろう! 」という気持ちは、仕事の励みになってくれるはずです。
まとめ
20代は、受けるストレスの種類も多く、初めての葛藤や悩み、挫折を経験する年代です。
現実を知ってがっかりすることも多いですが、悩みが多いということは、それだけの数の壁を超える方法を身に着けることができる、ということでもあります。
20代のうちにストレス耐性をつけておけば、その後の30代、40代になって経験する、新たなストレスにも対応しやすくなります。
ストレスを上手に発散して、仕事も恋も楽しんでくださいね!