寝ている間に見る「夢」。
人によっては怖い夢を見て目が覚めてしまい、その後、続けて眠れなくなってしまうなんてこともあります。
たかが夢、されど夢。
怖い夢のせいで寝不足になってしまって、心身に不調をきたしてしまうようではいけません。
もし夢を自由自在にコントロールして、自分が見たい夢だけを見ることができたら、あなたはどうしますか? 毎日好きな夢が見れるんですよ?
実は、いくつかのポイントを押さえれば、あなたは自由に見たい夢を見ることができます。
それでは、見たい夢を見る方法を詳しくお伝えしてしますね!
見たい夢を見る方法
夢を見る方法といっても、眠る直前にやることばかりではありません。
日常生活で気をつけたり、眠る前の習慣を改善したりすることも必要となってきます。
それでは、見たい夢を見るための具体的な方法をご紹介します。
1.夕食は食べ過ぎず深酒をしない
あなたが見たい夢を見るために取るべき行動は、眠りにつく前だけではありません。
寝る前の夕食時から気をつける必要があります。
夕食はできるだけ食べ過ぎないようにすること、それが見たい夢を見るための第一歩です。
満腹状態で眠りにつくと、胃が苦しくて安眠できません。
それに、満腹だとすぐに睡魔が襲ってきてしまい、入眠前にすべき準備ができないまま寝てしまう恐れがあります。
ですから、夕食はできるだけ食べ過ぎず「腹八分目」を心がけるようにしましょう。
また、眠る前のお酒(アルコール摂取の仕方)にも気をつけなければいけません。
安眠して見たい夢を見たいのであれば、深酒はNGです。
アルコールには交感神経を刺激する作用があるため、夢をみるどころか、なかなか眠りにつくことができなくなります。
とくにビールなどのアルコール飲料には、利尿作用が含まれているものがあり、せっかく見たい夢を見ていても、途中で目を覚ましてしまう可能性が高くなります。
見たい夢を見るには、まず「腹八分目」と「深酒厳禁」を守りましょう。
2.ゆっくりお風呂に入ってから眠る
見たい夢を見るためには、昼間の疲れをしっかり取って、心身ともにリラックスした状態に眠りにつく必要があります。
そのためには、ゆっくりお風呂に入ってから眠りにつくようにしましょう。
最近は湯船につからずシャワーで済ませる人や朝風呂の人も増えてきていますが、見たい夢を見るためには、夕食後にゆっくり湯船につかるのがオススメです。
38~40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、自律神経の中の副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスすることができます。
また疲れが取れていない状態で眠りにつくと、眠りが深くなりすぎて、せっかく夢を見てもその夢を忘れてしまうことがあります。
気持ち良く安眠するためにも、眠る前にお風呂(湯船)に入ってから眠りにつくようにしましょう。
3.眠る前に見たい夢を思い浮かべる
「夢」は、基本的には人の思考や意識が表層化したものです。つまり、自分の意識をうまくコントロールできさえすれば、見ることができるものなのです。
ですから、見たい夢を見るのに一番大切なことは、眠る前にとにかく見たい夢を思い浮かべること。
脳や意識にイメージを刷り込ませるようにして思い浮かべるとよりいいでしょう。
イメージをより鮮明にするために、具体的な絵や写真を眺めたり、それらを枕の下に敷くのも効果的です。
脳は、起きている間に収集した情報の整理を眠っている間にすると言われています。そして、それを映し出したのが夢です。
眠る前に見た記憶は、脳へ鮮明に植えつけられると言われているころからも、眠る前に見たい内容を思い浮かべることは、見たい夢を見るのにとてもよい方法なのです。
また、見たい夢に関連した刺激をさらに脳へ与えると、より夢を自分の見たい内容へ誘導できます。
アロマオイルなどでイメージの香りを嗅ぎながら眠りについたり、BGM音楽などをかけると効果的です。
4.寝る前にインパクトの強い映像を見ない
見たい夢を見るために、寝る前にしてはいけないこともあります。
それは、寝る前にインパクトの強い映像を見ないこと。
あなたも、寝る前にホラー映画を見てしまって悪夢にうなされた経験、ありませんか?
眠る前に見た記憶は、脳へ鮮明に植えつけられます。
ですから、寝る前に刺激の強い映像を見てしまうと、それが夢にあらわれてしまうことがあるのです。
あなたが見たい夢と関係のない映像は、寝る前には見ないようにしましょう。
5.眠っている時も関連した外的刺激を与える
視覚以外の感覚を刺激すると、その影響が夢にあらわれることがあります。それを活用する方法です。
人は眠っている間も視覚以外の感覚は起きていて、その刺激は脳へ入ってきます。
ですから、嗅覚や聴覚を刺激して、見たい夢へと脳を誘導してあげましょう。
たとえば、あなたが海の夢を見たいと思っているとしましょう。
そんなときは、波の音のCDを流しながら寝たり、潮の香りを感じるようなマリンテイストのアロマオイルを焚くなどしてみてください。外的刺激から夢を誘導することができます。
また外的刺激というのは、嗅覚や聴覚だけではなく、触覚もあります。
胸に手を当てて眠ると苦しい夢を見ますし、膝を立てて寝ると膝が倒れた時に高いところから落ちる夢などを見るのです。
つまり、寝る時の姿勢も夢に影響してきます。
ですから、できるだけリラックスできる姿勢で眠るようにしてください。
6.可能な限り快適な睡眠環境を整える
上記のリラックスできる姿勢に関連してきますが、快適な睡眠環境は重要です。
意外とこの方法が「見たい夢を見る方法」としては、一番大切かもしれません。
睡眠環境を快適に整えると、見たい夢が見れるようになるだけでなく、生活リズムが整って心身ともに健康になれます。
いくつか具体的な例をご紹介しますね。
1.落ち着いたメロディの音楽を聴きながら寝る
クラシック音楽やヒーリングBGMなどを聞くと、脳からα波が出て良質な睡眠がとれると言われています。
α波とは、脳がリラックスしている時に出る脳波で、ストレスを鎮めて良質な睡眠へと導いてくれます。
見たい夢を見るためにはできるだけ脳をリラックスさせて眠りにつくのがよいので、落ち着いたメロディの音楽を聴きながら眠りにつくとよいでしょう。
2.枕の高さを楽な位置に調節する
寝る姿勢も、見たい夢を見るためには重要なポイントのひとつです。
人は、身体が深く眠っている状態で、かつ脳が活発に活動している「レム睡眠」の状態のときに、夢を見る確率が高いと言われています。
そのレム睡眠になりやすい寝相と言われているのが「仰向け」です。
そこで、その仰向けの体勢が楽に取れるように、枕の高さを調節しましょう。
枕の位置が悪いと、当然ながらよい睡眠がとれないため、見たい夢を見ることはできません。
枕の高さや位置に、すこしこだわってみてください。
3.心を落ち着かせて眠る体制を整える
寝具や枕、寝室などの物理的な環境にこだわることも大切ですが、心理的な環境を整えることも大切です。
諸説ありますが、一説によると精神的なストレスや心理的プレッシャーを強く感じているときには、悪夢を見やすいと言われています。
ですから、物理的な環境を整えることと並行して、心も落ち着かせていきましょう。
その手段として、「瞑想」はオススメです。
部屋を暗くした状態で目をつむり、呼吸に集中してください。今日の出来事とか色々と頭に浮かんでくると思いますが、受け流して再度、呼吸に集中します。
そうしているうちに、心が落ち着くはずです。
7.起きる時間を計算してから眠る
ここまでは主に、眠る前にやるべき見たい夢を見る方法についてお伝えしてきました。
ここからは、眠りについてから起きるまで、そして、起きてから実施する方法です。
あなたも、せっかくいい夢を見ていたのに起きた瞬間に忘れてしまった経験がありますよね?
せっかく見たい夢を見れたのに、忘れてしまっては意味がありません。
そうならないようにするには、睡眠周期を計算してから眠りにつく方法を活用しましょう。
人間は睡眠時、身体は眠っているのに脳が起きている「レム睡眠」の状態と、身体も脳も眠っている「ノンレム睡眠」の状態を繰り返しています。この周期は、それぞれ90分ずつの周期です。
つまり、ちょうどレム睡眠が終わる間際に目を覚ますようにすると、見た夢をしっかり記憶した状態で起きることができるのです。
ですから、このパターンを計算して起きる時間を決めるとよいでしょう。
ちなみに、就寝すると約90分後にレム睡眠が来て、その後90分後にノンレム睡眠がきます。
尚、大音量のアラームで目を覚ます習慣の人も多いと思いますが、徐々に起きる準備をはじめる明け方に、小さな音のアラームをかけて緩やかな覚醒を促すとより効果的だと言われています。
さらに、起床する時に心地いい音楽がセットになっていると最適です。心地いい外的刺激により気持ち良く目覚めることができます。
8.夢日記をつける
夢をコントロールするには、見た夢の内容を覚えおくことも重要です。
見たい夢を見ることができたら、起きた瞬間にその内容を忘れないように「夢日記」としてメモしておきましょう。
この方法は、夢を見ている最中に夢の中で「これは夢だ! 」と認識することができる「明晰夢」を見るための方法としても紹介されているものです。
夢日記をつけていくと、夢の見方が変わると言われています。
目覚めた時にすぐメモできるように、ノートとペンを枕元に置いておきましょう。
9.夢を見ている時にこれが「夢」だと認識する
見たい夢を見る方法として、全ての方法がここにつながってくるのですが、夢を見ている最中に「これが夢だ! 」と認識できるようになると、自分が見たい夢をいつでも見たい時に見ることができるようになると言われています。
これが、先ほども登場した「明晰夢」というものです。
明晰夢を見ることができるようになれば、夢の見方をコントロールすることができるようになるので、自分が見たい夢を見ることができるようになります。
のちほど、明晰夢に詳しくお伝えしますね。
10.見たい夢を見るのにオススメのグッズ
見たい夢を見るのにオススメの安眠グッズがあります。
見たい夢を見る方法の重要なカギとなるのは「良質な睡眠」です。
安眠グッズを活用して、リラックスした環境を整えましょう。
1.アロマオイル
アロマオイルというのは、天然の植物から抽出したよい香りのするオイルで「エッセンシャルオイル」や「精油」とも呼ばれています。
そんなアロマオイルの中には、ラベンダーやオレンジスイートなど、気持ちを静めて安眠を促す作用が含まれているものもあります。
安眠効果のあるアロマオイルを芳香器で焚いたり、スプレーにして枕やシーツにスプレーして眠ってみてください。
良い香りの中で、リラックスして眠ることができるはずです。
とても手軽な安眠グッズですので、ぜひ一度試してみてくださいね。
2.安眠枕
良質な睡眠のためには、楽な姿勢で眠ることが重要です。
そのために重要なのが、「枕」です。
最近では、自分の身体にあったオーダーメイドの枕を作ることもでき、枕の素材もこだわることが容易なのです。
自分の身体に合った枕を手に入れることは、見たい夢を見るための必須条件といっても過言ではないでしょう。
3.サプリメント
良質な睡眠のためには、食事の摂り方(「夕食は腹八分目」)も大切ですが、摂取する栄養素にも気を配る必要があります。
良質な睡眠には、ビタミン、ミネラル、たんぱく質の栄養素の摂取が重要です。
なかでも、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となる「トリプトファン」の摂取は、良質な睡眠に不可欠です。
ですが、食事だけでそうした栄養素を補うのは少々難しいでしょう。
そんな人にオススメな安眠グッズが「サプリメント」です。
先ほどお伝えしたトリプトファンだけではなく、安眠作用のあるハーブなどを配合したサプリメントなども販売されています。
食事を補助する役割で、食事はしっかり取りつつ、不足しがちな栄養素を補う目的で取り入れてみてください。
明晰夢について
これまで紹介してきた方法は、実はこれからお伝えする「明晰夢」を見るための方法でもあります。
明晰夢は、見ている夢を「夢である」と自覚することから始まります。それが最終的に見たい夢を見ることにつながっていきます。
明晰夢について、詳しく見ていきましょう。
1.明晰夢とは?
明晰夢とは、夢を見ている人が「夢である」と自覚しながら見る夢のことです。
明晰夢の中でなら、自由自在に自分の意思で夢の内容をコントロールすることができると言われています。
明晰夢を見る方法を体得することができれば、自分が見たい夢をいつでも自由に見ることができるのです。
にわかには信じがたい明晰夢ですが、ドイツの研究チームが明晰夢を見る実験に成功し、ある特定の周波数の脳波が出ている状態の時に明晰夢を見ることを発見しています。
2.明晰夢を見る方法
明晰夢は、訓練次第で誰もが見られるようになります。ごく限られた人たちのものではありません。
では、どうすれば明晰夢を見ることができるのか、その方法をご紹介します。
1.夢を夢と自覚する
先ほどから繰り返しお伝えしていますが、明晰夢を見るためには「夢を夢だと自覚する」ことが第一歩となります。
ですから、見ている夢を夢だと自覚できるように、自分の意識を訓練しなければいけません。
その方法は、上記でも紹介した方法とほぼおなじです。
まず眠りにつくときに、見たい夢をイメージしながら眠りにつくようにします。
見たい夢の情景に合った音楽や香りを活用したり、枕の位置を調節してできるだけリラックスした状態で入眠してください。
眠りにつく前には「夢の中で両手を見る」とか「夢の中で空を見上げる」など、夢の中で行う約束事を決めておきます。
夢の中で「これは夢だ」と自覚する時に、その約束事によって「夢だ」と気づくことができるわけです。
ですが、一度や二度試したくらいで「自覚する」ことはできません。
「いつか成功すればいいや」くらいの気持ちで、気楽に取り組んでみてください。
2.意識を保ちながら明晰夢へと入っていく
意識を保ちながら眠りにつくようにすると、明晰夢へと入っていくことができると言われています。
しかし、この方法は比較的難しい方法で、最初からこの方法を試してみても、なかなか結果は出ないでしょう。
適度な疲労感を感じた状態で布団へ入り、できるだけ意識を保つように心がけます。
睡魔が来て、段々その意識が薄くなってきたら、イメージを保ちつつ、夢の中に入り込んでいく・・・というのがこの方法です。
この方法は、西洋魔術の中で幽体離脱の方法とされている「アストラル投射(星気体投射)」という方法でもあります。
なかなかオカルト感がある方法ではありますが、ひとつ目の方法に少し慣れてきたら試してみてもよいのではないでしょうか。
3.夢と自覚した途端に目が覚めることも・・・
せっかく見たい夢を見ていたのに、しかも「これは夢だ」と自覚していたのに、あっさり目が覚めてしまう・・・そんな経験をする人もいるはずです。
そもそも、夢を見ている時はレム睡眠の状態なので、眠りとしては浅く、目が覚めやすい状態にあるから。
目が覚めそうになり、夢か現実かはっきりしないような状態の時には、自分の寝ている姿を自分自身ではっきり自覚できるのですが、そんなときには「もっとはっきり! もっとはっきり! 」という感じで、頭の中でくり返し自分に言い聞かせてみましょう。
そうすることで、夢の世界に舞い戻ることができる場合があります。
こうしたことを経験していけば、夢を自覚できるようになり、徐々に明晰夢を見る回数も増えていくはずです。
まとめ
ここまで読んでいただいたのに水を差すようで恐縮ですが、「夢」というものは完全にコントロールできるものではありません。
ご紹介した方法も、あくまで可能性がある方法・・・と理解しておいてください。
そこを踏まえたうえで、見れたらいいなぐらいの気持ちで試してみることをオススメします。
忙しい日常生活を送っているのですから、夢くらい自分の好きな夢を見たい!!
気楽な気持ちで試してみた方が、成功率も上がるはずですよ。
とても参考になりました。