あなたの近くのあの人、なぜいつも腕を組んでいるのでしょう?
もしかして、あなたも、腕を組む癖があるかもしれませんが、どんな時に、人は腕を組むのでしょう。
そういえば、楽しくて仕方ない時や、リラックスしている時には、腕は組みません。逆に、難しい話の時、仕事の会議の時、良く腕を組んでいるのを見かけますね。
腕を組むしぐさには、どんな心理が隠されているのか気になりますよね?
腕を組むしぐさの裏側を探れば、あの人の心理を垣間見ることができるはず。もしかしたら、もっと親しくなれるかもしれません。
不機嫌なとき
基本的に、人は不機嫌なときに腕を組むと言われています。
無意識に腕を組むことで、自分の胸の周りに個人的なエリアを作り、自分の思いを守っていると考えられます。
また、腕を組んでいる様子を見せることで、「自分は、今機嫌が悪いのだ」と表現もしています。
表情や雰囲気がとげとげしている状態で、腕を組んでいるならこのケースでしょう。
話を受け付けていないとき
話しかけているのに、あの人が腕を組み始めたら・・・あまり良くない傾向かもしれません。
「その意見には賛成できない」と考えている可能性が高いです。自分の考えは別である、と胸の前に壁を作っているようにも見えます。
打ち合わせなどでこの状況になってしまったのなら、いったん止まって、ここまでの話を確認していく作業が必要かもしれません。
警戒しているとき
不機嫌や拒否ではないけれど・・・相手と向き合っている状態が不安で、自分を守って相手を警戒している場合には、比較的低い位置で腕を組むと考えられています。
このケースの場合、こちらが軽い世間話や冗談を言うことで、場の雰囲気が和み、結果、腕組みが解けるかもしれません。
威嚇をしているとき
腕を組んでいる位置が高い場合、威嚇していると言われています。
よく少年漫画等で、ライバル同士が張り合うシーンで、顎を上げて相手を見下し、なおかつ、高い位置で腕を組んで足幅を広く取っているポーズを見かけませんか?
まさに、あのイメージです。
相手より少しでも優位に立ち、自分を大きく見せる態度であるため、交渉したい場合は、いったん打ち切って、別の機会を設けた方が良いでしょう。
怒鳴る直前
先生や上司が、上記の高い位置での腕組み、すなわち威嚇をしている時は、いったん、言い訳や説明を止めて様子を見た方が良いです。
怒っている、威嚇しているにも関わらず、それが通じていないとわかると、次に来るのは、怒声の可能性大です。
先生や上司の動きを注意深く見て、求められている言動を考えましょう。
考え事に集中しているとき
お腹の上あたりで腕を組んでいる場合があります。
これは、他人に自分の考えを邪魔されたくなくて、作っている壁と考えられます。あまりに真剣に考えに集中するあまり、この姿勢になってしまうのでしょう。
会議での重要な議題の時、相手の話をとても真剣に聞いている時などに起きたりします。
腕を組んでいるのに、前のめりな姿勢、または、相槌を打っているなどの様子が見られ、雰囲気もとげとげしいというより、どこかに入り込んでいる様な感じならば、このケースだと言えるでしょう。
相手の熟考を見守ってみましょう。
動揺している、または焦っているとき
背中を丸めた姿勢で腕を組む場合があります。
この姿勢には、緊張感や焦り、動揺が隠されています。
何かが原因で、追い詰められてしまっているのかも知れません。
このケースでは、相手が安心できるような言動をとってあげるのがお勧めです。そして、何に対して困っているのかを確認しましょう。
何かを隠しているとき
考えや感情、これからのプランなど、自分の手の内や本音をオープンにしたくない時も、人は腕を組みます。
この場合は、今まで見てきた不機嫌や不安、威嚇、熟考とは少し違います。無意識に、または、半分意図的に、何かを隠しているわけです。
「仕掛け人」と呼ばれるプロデューサーなどは、常に腕を組んでいるイメージがあります。アイディア勝負のお仕事なので、この腕を壁にして、虎の子の企画を世間から守っているのかも知れませんね。
そして視聴者も、「またなにか企んでいるな? 」と感じるわけです。
まとめ
いかがでしたか?
腕を組むことから、その人の抱える不安や怒りなどが伺えることがわかりました。
また、腕を組んでいることは、何らかの理由で相手と自分の間に壁がある状態であることもわかりました。
もし、お知り合いに、無意識に腕を組んでしまう癖があるのなら、あなたがお茶やパンフレットを渡したり、肘掛け椅子を勧めたりすることで、腕組みを崩してあげても良いかもしれません。
そうすることで、あなたとの関係をより近くすることができる可能性があります。
新しい関係が始まったら、腕組みに隠されている意味と引き起こされる気持ちをお知らせしてみるのも良いですね。