仕事でも普段の生活の中でも、誰かと話をしなければならない瞬間が必ずあります。そうした時に、なかなか上手に喋ることが出来ないと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。口下手になってしまう原因は、いくつもありますが喋ることへの緊張や自分が発言することでその場の雰囲気が変わったり、他の人から批判されたりすることへの不安から口下手になることがあります。
また、口下手は誰かを言葉で傷付けることは少ないですが、発する言葉が少ないがために自分の意見を持っていないと思われたり、話を聞いていないと思われてしまうこともあります。それでは、口下手を克服するためには、どうすればいいのでしょうか。
そこで、今回は口下手を克服するための習慣についてお話します。
口下手であることをマイナスに捉えることをやめよう
口下手である人には、口下手を短所であるように認識している人も少なくありません。確かに口下手なために誤解されてしまうこともありますが、口下手は苦手意識や緊張、不安によって引き起こされることが多いので、自分の口下手な部分を意識すればするほど口下手になってしまいやすいのです。
口下手を克服するためには、まずは口下手であることをマイナスに捉えることをやめましょう。そうすれば、お喋りに対する緊張や不安、苦手意識も薄くなるので、言葉を発しやすい心持になれます。
お喋り上手の前に相槌上手を目指そう
口下手な人からしてみると、お喋りな人が羨ましく思えるでしょう。しかし、お喋りな人であることが必ずしもプラスばかりとは限りません。自分ばかり話していると、自己中心的な人に思われることもありますし、口が軽そうというイメージを持たれてしまうことだってあります。
本当のお喋り上手な人というのは、相手の話もしっかりと聞ける人です。ですから、お喋りな人を目指すのではなく、相槌上手を目指しましょう。相槌を上手に打っていると、話している人は「この人は真剣に話を聞いてくれている」と認識します。
口下手でも、頷いたり、相手の目を見たりと真剣に話を聞いている姿勢を示して話を聞くことは出来ます。こうした相槌上手を目指していると、妥当なところで相手に質問を投げかけて会話を広げられるようになります。
話しやすい人との会話でお喋りに慣れよう
一人で黙々と作業をする仕事をしている人と人前で話すことが多い仕事をしている人が自分の意見を述べなければならなくなった時、上手に自分の意見を伝えられるのは人前で話すことが多い仕事をしている人です。
これは、慣れの問題です。人前で話す機会が多ければ多い分だけ話すことに慣れます。口下手を克服するためにも、慣れは活用できます。話す機会が増えれば、少しずつ話すことに慣れ、話すことに対して苦手意識も薄くなります。
ですから、口下手を克服するためには誰かと話す機会を積極的に作ることが大切です。しかし、緊張や不安が大きすぎると余計に苦手意識が強まってしまうこともあります。そこで、慣れるためのお喋りの相手には、自分が話しやすいと思う相手を選びましょう。
友人、恋人、家族など、誰にでも喋りやすい人が一人はいます。そうした人と話す時には不安は生じにくいので、お喋りに対する苦手意識を強めることなく、話すことに慣れられます。
相手が会話を広げやすい返しをするように心がけよう
話すことへの不安や緊張が薄くなったら、会話の中で返す言葉に気を配るステップに進みましょう。会話は相手と自分のどちらもが参加して繰り広げられるものです。片方だけが話していては上手く成立しません。
相手に何かを質問することは会話を広げることに繋がります。しかし、相手の質問への対応も会話の広がりに影響を与えます。例えば、相手から犬と猫のどちらが好きかと訊ねられたとします。
この時に犬とだけ答えると、相手が犬を好きではなく、猫が好きな人だった場合、会話はそこで終ってしまいます。しかし、犬が好きで子どもの頃に飼っていたと答えたとすると、相手は「自分も猫を飼っていた」「何歳くらいの頃に飼っていたの?」など次の言葉を発しやすくなります。
ですから、相手から何かを質問された場合には、理由を付け加えるなどして会話が広がりやすいように答えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
口下手を克服するために、まず必要なことは口下手であることをネガティブに受け取らないことです。そして、相槌を打ったり、自分が緊張しない相手と喋ったりすることで、お喋りに対する苦手意識を薄くしましょう。
そして、それが出来るようになったら、相手が会話を広げやすい答えを返すように心掛けましょう。そうすれば、自然と会話に上手に参加できるようになります。