あなたの身の回りにいませんか?『すぐキレる人』。
すぐキレる人の根底には
「フラストレーション耐性(思い通りにならない場合に理性で自己を抑える能力)が低い」
「強い不安感から他者に対し攻撃的になる」
などさまざまな原因があると言われています。とはいえ心理状況は千差万別。また、いくつもの要因が重なっているケースも多々あります。
今回は、大きく6つのタイプに分け、それぞれの分析と対処法をご紹介すると同時に、どのタイプにも使える対処法も合わせてお話ししていきましょう。
「常に自分が正しい」俺様タイプの場合。
とにかく些細なことでキレる、少しでも自分の意に沿わないとまたキレる。こんな「すぐキレる人・俺様タイプ」は『自分自身を客観的に見ることができていない』うえに『自分が頻繁にキレている』という自覚もありません。
このタイプはとにかく「自分に逆らう人間が気に食わない」の一辺倒です。
本当に面倒くさいので基本的には距離をおきたいところですが、それが無理な場合は、相手の間違いを指摘することだけは極力避けるようにしておきましょう。
「上にへつらい下に厳しい」ゴマスリタイプの場合。
上司や権威のある人、お気に入りにはへらへらするくせに、自分より弱い立場の人間にはどうでもいい小さなことでここぞとばかりキレまくる……こういう「すぐキレる人・ゴマスリタイプ」は基本的には気が小さく、家庭や別のコミュニティでは相手にされていなかったり虐げられていたりすることもしばしばです。
このタイプは、裏を返せば自分がされている仕打ちに対するストレスを、職場などでここぞとばかりに発散させているのです。
わめけばわめくだけ哀れさや器の小ささが浮き彫りになると思って生暖かい目で見守ってあげましょう。
「些細なミスも見逃さない」完璧主義タイプの場合。
自分にも他人にも厳しい「すぐキレる人・完璧主義タイプ」。
感情に任せて怒鳴りつけたりするというより、理詰めと正論で説教をし逃げ場がなくなるまで追い詰めたりするため、周囲はかなり神経を使うはめになります。
このタイプの唯一の救いは『キレるにしてもちゃんと理由がある』という点。
自分ができるんだから他人もできて当然という考えが根底にあるので言われる方は相当凹みますが、納得できる点に関してはいっそ「成長のための欠点を指摘された」とプラスに捉えるようにしてみましょう。
ただし、モラハラかどうかを常に見極め、必要以上に追い込まれないよう自己防衛する必要があります。
「なにが起爆に繋がるかわからない」地雷タイプの場合。
普段はニコニコしていて穏やかで……ところがときどき、いきなり何の脈絡もないところで突然キレる。しかもなにがスイッチなのかさっぱりわからないが、一度キレたらとにかく激しい。
こういう「すぐキレる人・地雷タイプ」は、実は普段から自分を抑えに抑えているため、ストレスが臨界点に達した時に大爆発します。
別名「仮面タイプ」。
よく「結婚したら豹変した」といったような話を聞きますが、それは豹変したのではなく本性が出ただけのこと。
このタイプは付き合いが深くなって初めて気づくケースがほとんどなのです。「あれ?」と思ったらキレるポイントを探って避けるなり、少しずつ付き合いの距離をあけるなりして自衛を心がけるようにしましょう。
「自分以外は無能の集まり」不機嫌タイプの場合。
なんだかいつもイライラ・せかせかしていて、ちょっとしたことにも舌打ちしかねない雰囲気を醸し出している「すぐキレる人・不機嫌タイプ」は、読みの通り常に苛立ちを抱え込んでいます。
その原因はたいていの場合
「自分はこんなに頑張っているのに周りが認めてくれない」
「自分はもっと評価されてもいいのに」
という不平不満。自己評価が不当に高く被害妄想ばかりが心に渦巻いているのです。
なにかあれば些細なことでも感謝の言葉を述べる。『なだめ・すかして・おだてて・のせて』を心において、わざとらしくない程度に持ち上げてあげると良いでしょう。
「過去の確執が未来永劫続く」粘着質タイプの場合。
過去の事をいつまでも根に持ち何かあるたび口に出す、こんな「すぐキレる人・粘着質タイプ」は、どちらかというと女性の比率が高めです。
これは言動が理論に基づく男性と、感情に基づく女性の性質の違いと言えますが、当然男性にも当てはまりますし、男性にしろ女性にしろ最も修正の余地がありません。
このタイプはとにかく執念深く、基本的にマイナス評価+減点法しか下しません。
例え100個相手の喜ぶことをしていたって、たった1個の癪に障ったことだけをクローズアップして延々と言い続けるのですからこちらはたまったものではありません。
好かれよう、相手を変えようとしても無理です。恋愛のパートナーなんてもってのほか!まずいと思ったらすぐさま距離を置くようにしましょう。不毛な扱いに泣かされたくなかったら。
全タイプ共通、自己防衛のポイント。
下手に真っ向から反論しても火に油を注ぐだけです。
また、言い方1つで地雷を踏みかねないのも「すぐキレる人」全タイプ共通の特徴。
ここで自分まで相手のペースに乗せられ一緒になってキレてしまっては収拾がつかなくなります。
火の粉がかかったら『いったん同意する』ことで、頭に血が上っている相手を多少なりともクールダウンさせることができます。
何故ならキレやすい人は無意識のうちに「相手がくってかかってくる」ことを想定しているから。そこで肯定されると、肩透かしを食らったような気分になるのです。
しかしこれだけで収まれば苦労はありません。
時間の経過と共に相手がヒートアップしてくる可能性のほうが高いといえます。
そんな時は、話の筋を通そうとしても無駄だと判断した時点で「そうですね」と一言だけ告げ、いったん打ち切って離れてしまいましょう。自分にも相手にも、冷却のための時間が必要です。
まとめ
いかがでしょうか。
これらの対処法のほか、ぜひ試していただきたいのが『深呼吸して6秒数える』という方法です。
怒りの感情は6秒経過すると落ち着くといわれています。
また、何度も繰り返しますが『相手を変えようとしても無駄』です。
それよりも自分が被害にあわないよう、もしくは最小限にとどめるよう努力したほうが手っ取り早いというもの。適度に距離をとり、けん制してから話すようにしてみましょう。
「トップには逆鱗がある」と言われるように、創業者や社長にも多い性格タイプです。目標、方法、評価基準を、直ぐに「キレ」る相手に、確認することが重要だと思います。具体的に、何を達成したいのか。どのようにして、目標を達成するのか。どこまで出来たら、良しとするのか。3点とも明確に言葉に出来て、且つ、3点とも大きな誤りを含んでいないのであれば、出来ない聞き手が悪いことになります。最も説得力あるのは、相手は言ったことを、自分で実行できる場合です。本当に実力差があるようであれば、配置転換が望ましいと思います。最低限の業務連絡だけをしておけば良い相手では、ないでしょうか。
そうですね。おっしゃるとおりですね。