『ああ、私ってダメだなあ…』
自分に対してひどくがっかりして、全くやる気を失ってしまうこと、ありますよね。自信喪失の状態です。
- 何をやってもうまくいく気がしない
- 自分に取り柄なんかないんじゃないかと思える
- ルックスも頭も性格も良くないのに、能力もない
- この先イイことなんて一つも起きない気がする
- 誰も私のことを大事になんかしてくれるはずない
・・・ストップ、ストップ!
ネガティブな考えは、さらにネガティブな考えを引きずり出してきますよ。
まずは考えを止めて、深呼吸。
一杯温かいコーヒーかお茶を頂いて、その温かさをしっかり味わいましょう。
落ち着いたら、このやっかいな自信喪失状態を抜け出すための方法を探しに行きましょう。
一日目:まず『出して』みる
ちょっとした落ち込みなら、遊んだり買い物したりといった気晴らしで立ち直れる可能性が高いですが、自信喪失の状況だと、そうは行きませんね。
ちょっとだけ気合いを入れて、状況と向かい合ってみましょう。
そもそも、何があってこの状況になったのでしょうか?
A4以上の紙(何かの裏紙でもOK)をたくさん用意し、思いつくままに
- 『なぜこんな苦しい状況になったか?』
- 『何が私を縛っているのか?』
- 『私は何が気に入らないのか?』
- 『私は何を恐れているのか?』
- 『誰のせいなのか?』
- 『何が悪いのか?』
等々あなたの中にあるものを書き出して見ましょう。
誰かに見せるものではないですから、もうなにも気にせずガンガン書き出して見ましょう。
嫌なことを思い出したり、涙が出てきたり、怒りがこみ上げてきたりするかも知れません。それもOKです。そのことも書いて見ましょう。思いが思いを呼び、連鎖反応で出てくる事も構わず書いていきましょう。上手く出てこないなら同じ事を違う言い回しで書いたり、繰り返し書いてみたりしましょう。
すっきりするまで、くたびれるまで、どんどん書いてみてください。
『ああ、とりあえず全部出せた』
そんな風に思えたら一日目終了です。書いた紙をしまって(あるいはテーブルの上に伏せて)、おやすみなさい。
二日目:次に『見て』『分けて』みる
二日目です。昨日の紙にもっと書きたいことはありませんか? あれば追加で書き入れます。なければ次の段階に進みます。
できれば、色鉛筆やカラフルな複数のペンを用意します。
いろいろたくさん書いた紙を、見ていきます。そして、同じような事を書いているものは同じ色でマークしていきます。
グルーピングですね。
グルーピングは直感でいいですし、あなたにしかわからない関連で構いません。二つ以上のグループに属する言葉も出てくるかも知れないですがそれもOKです。複数のマークをしておきましょう。
一通りグループに分け終わったら今日は終了です。
三日目:『読み返してまとめて』みる
今日は、昨日グループにしたものをそれごとに読み返してまとめて見ましょう。
例えば、上司のAさんについてのグループをまとめるとこんな事がわかるかも知れません。
『上司のAさんが怖いので、いつも目を気にして仕事をしている。ちょっとしたことでもAさんに聞かないと不安になるが、怖くて聞けないままになってしまうことがたくさんある。Aさんの目を気にするあまり、トイレに立つことすらはばかられる。』
まとめたらそれを、元の紙の空いているところか、新しい紙に忘れないように書いておきましょう。
一番気になるグループからじっくり考えて見ましょう。そして何か新たに思いつくことがあれば、わかるようにメモしておきましょう。
今日は全部のグループについて終わらないかも知れません。一つでも終わればOK。くたびれたところで今日は終了です。
四日目:『向かい合ってねぎらって』みる
今日は昨日考えたグループのまとめを読み返してみます。新たに気付いた事があれば書き足します。
さて、まとめを今一度読み返してみると、『困った状態に陥りながら、がんばっているあなた』が見えてきます。
これがもし、あなたでなく仲良しのお友達の事だったら? あなたはどんなねぎらいの言葉をかけてあげるでしょう?
- これは大変だねえ
- つらいねえ
- すごく頑張っているじゃない?
- もっと優しくされたいよねえ
- わかってくれてもいいのにねえ
思いついたものを書き出して、さらに声に出して読んでみましょう。
もっとこう言われたい! と思う言葉が出てきたら、それも書いて声に出して繰り返し読んでみてください。
救われたような気持ちや、嬉しい気持ち、報われる気持ち、といったプラスの感情が沸いて来たら成功です。満足行くまで言われたい言葉を繰り返し声に出して読んでください。
満足して気持ちが落ち着いたら、今日は終了です。
五日目:『越えて』みる
四日目までで、自信喪失した状態は少し緩和したのではないでしょうか? 今日はまた少し進みます。
自分が尊敬している人や憧れている人を3~5人思い浮かべて下さい。実生活で関わりがある人でも、有名人でも、映画俳優、サッカー選手…誰でも構いません。
思い浮かべたら、それぞれの人は、あなたの置かれている状態に対してどんなアドバイスをくれるか想像してみましょう。
複数の人を選んでいますから、それぞれの人がいろいろな種類のアドバイスをくれるはず。矛盾している言葉もあり得ますね。気にせず、その人が言ってくれそうなアドバイスをどんどん妄想してしまいましょう。もし気持ちが乗ってきたら、その人の物まねをしながら言ってみるのもいいですね。
上手く想像できないよ・・・というあなた。違う方法をもう一つ。
まとめた問題を示すフレーズを、手のひらに入るくらいのメモに記入します。そしてそれを眺めながら、『この問題をしまうところはどこか?』と想像します。
突拍子のないところでよいのです。
例えば、
- コンロで焼いちゃう
- 電車で数時間行ったところにある森に埋める
- 川に流したい
- お菓子の入っていた箱に入れて紐でしっかり縛って井戸に沈める
等々。
じっくり考えると、『この問題をしまうべきところはここしかない!』というアイデアが出てくるはず。それが決まったら、実際できるならやってみるもよし、無理なら想像でしっかりやってみるもよし。『この問題』を片づけてしまいましょう。
憧れの人からすごいアドバイスをもらったり、自分でしっかり問題を片づけたり、と、困難な状況に立ち向かったあなたは、もう問題を越えていけるパワーがついているはず。
もう一度しっかりと深呼吸をして、自信を持って、リアルなあなたの世界へ戻って行きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自信を喪失するのは辛い事ですね。
自信とは、実は『自分を信じる力』のことなのです。
自分をいつも自分の味方につけていくために、毎日数分でもいいので、『頑張る私』にねぎらう言葉をかけてあげて下さいね。
『あなたには私がついているよ。大丈夫。』
この記事が少しでもあなたのお役に立てることを願っています。