話しやすい人(話しかけられやすい人)になりたい。
あなたのように、日常生活の中で、もっと他人から話しかけてもらいたいと悩んでいる人は、案外多いのです。
もちろん、自分の側からも話しかけていけばよいのですが、それもどうもうまくいかない、気後れがしてしまうということもあるでしょう。
他人からあまり話しかけられないので、自分の側に何か問題があるのではないかと悩まれる方もいます。
今回の記事は、そのような悩みを解決するべく、心理学の知識を活かして、話しやすい人(話しかけられやすい人)に共通する6つの特徴についてお伝えします。
似たような生活レベル
ゆっくり走っている前の車に対してクラクションを鳴らすまでの時間をはかってみると、前の車が高級車であればあるほどクラクションを鳴らすのが遅くなるということが、アメリカのターナーの実験でわかっています。
この実験からわかることは、社会的地位が高いと認識した相手には、人はどうしても遠慮してしまうという事です。
生活レベルの低い人は、生活レベルの高い人へは気後れをおぼえやすい。生活レベルの高い人も、また生活レベルの低い人に話しづらいのです。
ですから、自分と似たような生活レベルの人に対しては話しやすいと言えるでしょう。
普段から接触回数が多い
自分の存在を認識してもらうほど、好感が高まっていく現象のことを、心理学においては『単純接触の原理』と呼んでいます。
幼馴染み、血のつながっていない兄妹姉妹が恋愛に落ちるといったストーリーが、よくドラマなどでありますが、この恋に落ちる理由は、『単純接触の原理』から説明することもできます。
つまり、単純接触の原理から考えると、普段から接触回数を多くすれば、話しやすい人として相手に認知してもらえるという事です。
自分と似ていると感じる
相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせ、相手との信頼関係(ラポール)を築きあげる心理テクニックがあります。これを、ペーシングと呼びます。
自分と似ていると感じるということは、先の単純接触の原理から、相手と普段につきあいがなくても、親近感を持ちやすくなるという事です。
その結果として、話しやすい人であるかのように相手は感じてしまうのです。
容姿が有名人にどこか似ている
テレビやマスコミなどで露出が多い有名人にどこか似ている特徴があれば、単純接触の原理から親近感が持たれやすくなります。実際に会ったことがなくても、いつも会っているように錯覚してしまうのです。
この錯覚が度を超えると、しばしばテレビで報道されるような、アイドルやスターが、あまり品の良くない「やらかし」と呼ばれる種類のファンに、友人口調で話しかけられたり、いきなり触られたりしてトラブルが発生するのです。
自分の容姿が有名人に似ている事が、本人にとって嬉しいことなのかそうでないのかは別にして、こういった要素が話しやすい人(話しかけられやすい人)という評価につながることは確かでしょう。
体格に威圧感がない
昔から「触らぬ神に祟りなし」と言います。
先に有名人の話をしましたが、話しかける事がトラブルの原因になる事があります。
そのため、人は無意識のうちにトラブルが生じても安全そうな人に話しかけやすくなる傾向が生まれます。
例えば、知らない人から道を聞かれる場合、聞かれやすいタイプは、小柄な人、太った人、色白な人といった体格に威圧感のないことが条件としてあがります。
体格に威圧感のないということも、話しやすい人の条件に挙げられるでしょう。
話しやすい人のファッション
話しかけられやすい人のファッションは、「清潔感があるけれども、そこそこ流行から外れている」場合が多いです。
清潔感があるファッションをしている人は、基本的に精神が安定していて、トラブルが発生するおそれが少ないからです。
また、ファッションの流行に敏感に合わせている人は、神経質なイメージが生まれます。その結果、話しかけたときに過敏な反応がかえってきてトラブルになるかもと、潜在的恐怖を感じてしまうことがあるからです。
笑顔が多い
人は笑顔の相手を見ると、血行がよくなって体温が上昇することが科学的に証明されています。
逆に、しかめっ面の人を見ると、胃液の分泌が悪くなり、攻撃的な感情が生まれやすくなります。
無意識のトラブル回避の観点からしても、笑顔が多いと、話しかけられやすいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ターナーの実験、単純接触の原理、ペーシング、無意識のトラブル回避といった心理学的な観点から話しやすい人の共通の特徴についてお伝えしました。
お伝えした内容を参考にして、あなたも、話しやすい人(話しかけられやすい人)になって、人から話しかけられる機会を増やしましょう。
そうすれば、今よりも仲の良い友達が増えますし、新しい恋人だってできます。素敵な出会いをゲットしましょう。