あなたには嫌いな人がいますか?
嫌いでなくても苦手だなぁと感じる人はいることでしょう。
嫌いな人をどうしても避けたい場合、どんな行動を取れば良いでしょうか?
①自分の感情を正確に認識する
自分の意識から嫌いをなくすことです。
これ以上、苦手な人を嫌いにならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
苦手な人のことを思い浮かべてみてください。
あなたどんなことを言っていますか?
相手はどんな表情をしますか?
怒っていますか?
あなたを言いくるめようと企む顔つきですか?
してやったりとニヤッとしていますか?
そのとき、あなたの気持ちを想像してみてください。
恐らく、あまり心地の良いものではないでしょう。
さらに、相手に応じている自分、リアクション(反応)想像してみてください。
ただの想像なのに、あなたは気持ちが落ち込んでしまうのではないでしょうか?
②自分へのダメージの程度を認識する。
では、ここからは対処法です。
人間は誰しも過去から物事を判断する傾向があります。
起きてもいないことを自分で想像し、勝手にイライラします。本能の防衛反応から特に悪いことは、有る事無い事、リアルに想像しやすくできています。嫌なこと、嫌いな人のことを考えること自体、自分の大切な時間とエネルギーの無駄に他なりません。こうなるかもしれないと不安な未来と苦手な人を結びつけて考えることはできるだけ避けましょう。
その物事が起こっていなくても、考えるだけで自分へのダメージを与えていることを再認識してください。
③イメージの書き換え
例えば、いつも自分の言うことに反発する(文句をつけて来る)先輩がいたとします。歳もかなり上でベテランです。ちょっとしたミスには目ざとく、成果を上げると嫌味を言う、あなたは自分のことを嫌っているとしか思えない態度にいつも嫌な気分になります。
こんなとき、想像力をフルに働かせてみましょう。
「自分がうまく仕事をこなした」としましょう。
その嫌みな先輩のおかげで自分の仕事はうまく行ったんだと、どこか相手の行動に結びつけて感謝の言葉を投げかけてみましょう。先輩はどんな表情をしているでしょう。満足げな顔で「これからも頑張りなさい」と言っているかもしれません。あなたはいつものように文句をつけられずに気分が落ち着いていることでしょう。
あくまで想像であって、実際はそんなにうまくいかないと思っているかもしれません。
確かに実際に想像通りのことが起こるかどうかはわかりません。しかし、相手の機嫌が良く、想像通りのことが起こるかもしれないわけです。
もし、普段通り、文句を言われる事態が起こったとしても、その事態に遭遇するまでは心の中のモヤモヤやイライラは解消されるはずです。自分の気分が良くなるようにイメージを書き換えることがポイントです。
ここで注意すべきは、 相手に攻撃している自分を想像してはいけないということです。
強い攻撃的な思いは自分に返ってきます。気をつけましょう。
④自分の意識の方向性を知る
他人は自分を移す鏡だと言われています。
他人の中に、自分の中のこだわっている部分(嫌いだと思っている部分)を見出していています。
また、鏡なので相手にぶつけた思いは自分に跳ね返ってきます。どんなに環境を変えても、似たような苦手な人が自分の周りにいると感じるかもしれません。それはあなたが相手に対して「嫌だ」と相手を思うと同時に自分の嫌な面から目をそらしていることになるのです。ですからいつまで経っても似たような苦手なタイプが現れてしまうのです。
相手の嫌な部分は自分のこだわりの強い部分です。それを相手を通じて、自分の目の前ではっきりと見せられるのが嫌なのです。自分の内面と向き合わないといけない時期にきているのに、相手の苦手な部分に意識が向いていることを知りましょう。その思考を変えることが必要です。
苦手な人との関係がつづいているのは、そのときの自分の状態が良くないことを理解するために必要だったということです。自分が気になってこだわっている嫌なものが何なのか理解しましょう。
自分が心地よくもっと明るくなれる考え方を選びます。先ほど書いたように、ポジティブに想像するだけでもかなり効果があると思います。
良い人間関係を築いて行きたいと自分に言い聞かせ、こだわりを捨てる決意をしてください。あなたは、嫌な人を通じて、自分のこだわりを知ることができました。そのことに感謝します。最初はなかなか心から感謝するのは難しいかもしれません。
しかし、感謝する言葉を意識することによって、気持ちも近づいてきます。そして、その人は自分には必要ないと選択すると、これまで嫌で苦手だった人のことが気にならなくなります。
苦手な人を遠ざけるには自分の意識を認識し、選択し、行動することが大切です。