今や、私たちの生活になくてはならないSNS。
あなたは、1日どのくらいSNSを利用していますか?
また、どのくらいのSNSに登録をしていますか?
利用しない日はないくらい、SNSは私たちの生活に入り込んでいますよね。
しかし、あまりにもSNSに入り込みすぎて、日常生活に支障が出るようになってしまったら、それはSNS依存症が疑われます。
自分の普段の生活に、今回ご紹介するSNS依存症に当てはまることがあったら、それは治す必要があるかもしれません。
やめたくても、やめられない? SNS依存症の症状
SNSでは、共通の趣味や嗜好で共感しあえる人間関係を作ることができます。
たくさんの人が自分の投稿に共感してくれると、嬉しいものですよね?
自分に共感して興味を持ってくれる居心地のいい場所があれば、ずっとそこにいたくなります。
現実世界でストレスを抱えて嫌な思いをしても、SNSの世界では自分を肯定してくれる人たちがたくさんいる、そんな風に考えてしまい、いつしかSNSなしでは心が落ち着かなくなり、1秒でも長くSNSの世界にいたい、現実世界に戻りたくないと、SNSに依存してしまう人が急増しています。
SNS依存症は、アルコール依存症や薬物依存症のように、直接的に体に害を及ぼすものではありません。
しかし、SNSに入り込みすぎることによって、パソコンから離れることができなくなってしまい、ひきこもり状態になったり、SNS上の人間関係やトラブルによって精神的に追い詰められて、うつ病にまで発展してしまう人もいます。
また、SNS依存症にあると、かたときもSNSから目を離せなくなります。
同時にいくつものSNSを監視し、少しでも反応があれば、すぐさま対応し、誰からも共感をもらえないと過剰に落ち込んでしまいます。
このような状態になれば、仕事も手につかず、友人関係もうまくいかなくなり、当然日常生活にも支障が出てしまうでしょう。
これらが、SNS依存症の主な症状です。
SNS依存症チェックリスト
もしかしたら、自分はSNS依存症かも知れない・・・そんな心配があるあなたは、以下の項目にいくつ自分が当てはまるか、チェックしてみてください。
- 気が付くとついついSNSを見てしまう。
- SNSを見るために学校や仕事をサボったり、休んだりすることがある。
- SNS上の人間関係の悩みで、実際の世界での自分の仕事や家事が手につかなくなる。
- 誰からも共感してもらえないと激しく心が落ち込む。
- 自分が見ていない間にSNSで楽しいことが起こっているのでは、と思うと落ち着かない。
- SNSを見ていないと気持ちが不安定になる。
- 時には寝る時間を削ってもSNSをしてしまう。
- SNSをやめようと思っても、自分ではどうしてもやめられない。
- どのくらいSNSを利用しているかと聞かれると、実際より少ない時間を申告してしまう。
- SNSがない世界なんて考えられないと思う。
いかがですか?
誰でも2つか3つくらいは、当てはまりそうです。
ただ、4つ以上になると、SNSに依存している傾向にあります。
もし、半分以上当てはまっていたとしたら、間違いなくSNS依存症です。
特に、2と9に当てはまってしまっていたら、間違いなくSNS依存症です。
「2.SNSを見るために学校や仕事をサボったり、休んだりすることがある。」
これはSNSを利用することで、あきらかに日常生活に支障が出ています。
学校や仕事という現実より、SNSの世界にいたいという気持ちが強すぎている証拠ですね。
「9.どのくらいSNSを利用しているかと聞かれると、実際より少ない時間を申告してしまう。」
SNSを1日10時間している、と人に言われたらどう思いますか?
信じられない、ほどほどにしておいた方がいいよ、など、心配をされたり、忠告を受けたりしますよね。
もしかすると、依存症だから治療した方がいいと言われるかも知れません。
SNSに依存している人は、SNSに依存していることを知られたくないので、隠そうとします。
よくないことだとわかっているのに、SNSをやめられない。その状態が、「依存症」の症状です。
本気で治したい人、必見!SNS依存症を治す方法
1.インターネットを使う時間を決める
自分で「SNSをしてもいい時間」を決め、その時間以外はSNSを使用しないルールを決めましょう。
日中仕事をしている人なら、仕事終わりに2時間、お昼休みの30分など、日常生活に支障が出ない時間を選んで決めます。
これは、ついついSNSを見すぎて時間を無駄にしてしまうことの予防にもつながります。
ちょっとのつもりが、気が付いたら3時間もSNSを見ていた! なんてこと、ありませんか?
楽しい時間はあっという間に過ぎるので、アラームを設定して、うっかり長時間SNSをしてしまうのを防ぎましょう。
2.SNSからの通知が来ないように設定する
SNSで自分の投稿に対して誰かから反応があると通知が来る設定があります。
この通知を設定すると、音やアプリのアイコン上で自分の投稿に反応があったことを知らせてくれるのですが、決められた時間以外はSNSを見ないようにしていても、音が鳴ったり、通知が来れば、どうしても見たくなってしまうもの。
この通知設定を解除して、気になってしまうのを防ぎましょう。
3.スマホからSNSアプリを削除する
これはかなりの荒業になってしまいますが、時間を決めても、通知が来ないように設定しても、どうしても気になってしまう場合、いっそのこと、スマホからSNSアプリを削除してしまいましょう。
SNSには種類がたくさんありますので、いろいろなSNSを見て回っているうちに何時間もSNSを使用してしまうこともあります。
本当に好きなSNSだけを残し、それ以外はアカウントも削除して、強制的に使えないようにしてしまえば、SNSを利用する回数も減るでしょう。
4.究極の方法は、インターネット回線の解約!
ここまでしてもどうしてもSNSを長時間してしまい、自分でコントロールできないあなたには、インターネット回線を解約することをおすすめします。
インターネットができないことに不便を感じるかもしれませんが、SNSに依存して失うものに比べたら、小さいことだと思いませんか?
依存症には、このような多少の荒療治も必要になります。
時間はかかるかも知れませんが、インターネットがない状態に不安を感じなくなったら、依存が薄れてきたということです。
SNSに依存していた自分を見直し、もう自分でコントロールできる、という確信を持つことができたら、またインターネット回線の契約をして、SNSをほどほどに楽しめばいいのです。
5.重度の依存の場合は、専門科を受診することも
究極の方法まで試してみても、何らかの方法でなんとかSNSをしようとしてしまう人がいたら、それはかなり重度なSNS依存症と言えるでしょう。
SNS依存症で専門科を受診するタイミングは、先にお伝えした「SNS依存症チェックリスト」の
「2.SNSを見るために学校や仕事をサボったり、休んだりすることがある。」
「9.どのくらいSNSを利用しているかと聞かれると、実際より少ない時間を申告してしまう。」
に当てはまってしまい、自分でも本気でSNS依存症を治したい! と強く心に思った時です。
アルコール依存症や、薬物依存症など、依存症の治療には、本気で治したいという強い意志と、時間が必要になります。
自分の力でコントロールできない場合は、重症化しないうちに早めに専門科を受診したり、カウンセリングを受けましょう。
まとめ
ある世界的な調査によると、インターネットができなくて困ることの第1位は「コミュニケーションを取ること」という結果が出ています。
確かに、SNSというのは、長い間連絡を取っていなかった友人にSNSで再会したり、なかなか会えない友人の近況をSNS上で確認できたり、同じ趣味でつながった人と実際に会って仲良くなるなど、使い方によってはとてもすばらしいものです。
ただ、だからと言って、現実を忘れてしまうほど、のめり込んではいけません。何事もほどほどが一番です。