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第一印象が最重要。心理学を使った4つの印象操作テクニック

第一印象 心理学

初対面の相手に与える第一印象は、自分が思う以上に相手に残ることがあります。

社会心理学では、複数の情報に基づいて、態度や印象を形成したり、判断を下したりするときに、最初に提示された情報が、特に影響を与えることを『初頭効果』と呼んでいます。

『第一印象が最重要』ということで、今回の記事においては第一印象を高めるための心理学を使ったテクニックをご紹介いたします。

事前情報による印象操作(プライミング効果)

『勝負事は、始まる前の事前準備で決着がついている』と言われています。相手に、自分の情報を事前に伝えることができるチャンネルがある場合、十分に活用しましょう。

事前に特定の刺激に接することで、特定の知識を活性化させることを『プライミング』と呼び、プライミングによって活性化した知識や概念が、後続の情報処理に影響を与えることを『プライミング効果」と呼んでいます。

事前に与えられている情報によって、同じものであっても、人は見方が変わってくるものです。

たとえば、初対面の相手と打ち解けるのが苦手な方が、実は、職業柄、人を疑わなければいけない職業についていて、その職業人としては、実に有能であるという場合はどうでしょう?

事前情報が相手に伝わっていなければ、「冷たい人」とマイナス評価になるのに対して、事前情報が先に伝わっていれば「噂通り切れ者の雰囲気がある」とプラス評価になるというようなこともあります。

マイナス情報は先に相手に伝える(接種理論)

これも相手に事前に自分の情報を伝えることができる場合の話ですが、初対面でもすぐに相手にわかってしまうようなマイナスの情報は、先に伝えて、相手に心の準備をしてもらいましょう。

例えとして、あまりよくないかもしれませんが、何らかの事故によって身体に一目でわかるようなハンディキャップを背負っているという方の場合、その情報が相手に先に伝わっていないと、ハンディキャップの部分にだけ注意が向かってしまい、その方の本当に良いところが見落とされてしまうということもあります。

そのような事態をできるだけ回避するために、早い段階で自分のマイナスイメージにつながる情報を前もって伝えることで、相手に免疫をつけてもらうのです。

肉体的ハンディキャップ等による差別はよくない、というのは「自明の理」です。

「自明の理」は反論されることが少ないので、ショックを受けると、急激に態度変容が起こってしまいがちです。事前に相手に色々と考えてもらうことで「自明の理」の説得力を強化できることを『接種理論(免疫理論)』と言います。

笑顔が基本(メラビアンの研究)

メラビアンの研究は、好意・反感などの態度や、感情のコミュニケーションについて扱う実験です。

感情や態度について、矛盾したメッセージが発せられた時の人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、

話の内容などの言語情報・・・7%
口調や話の早さなどの聴覚情報・・・38%
見た目などの視覚情報・・・55%

の割合でした。

この割合から「7-38-55のルール」とも言われます。

この実験は「好意・反感などの態度や感情のコミュニケーション」において「メッセージの送り手が、どちらとも取れるメッセージを送った」場合、「メッセージの受け手が声の調子や身体言語といったものを重視する」ということを言っています。

つまり、相手が自分の事前情報を持っていない場合、自分が相手に好感を抱いているかどうかを顔の表情や声の調子で判断するということです。

初対面の相手に好感を持ってもらうためには、笑顔が基本です。人は、笑顔の相手を見ると、血行がよくなって体温が上昇することが科学的に証明されています。

なお、本当にうれしいときの笑顔は目と口が同時に笑い、つくり笑いは口が笑ってから目が笑うまでタイムラグがあるという判別方法は有名です。そういう判別方法に引っかからないようにするため、本番でうれしい気分になれるように自己暗示をかけられることが望ましいです。

見た目がよければ全てよく思われる(ハロー効果)

ある対象を評価する時に、顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる現象のことを心理学では『ハロー効果』と呼んでいます。1つでもよいところがあれば、人間性まで好ましく思ってもらえる可能性が高まります。

初対面の相手に会うときに、見た目みの重要性はよく言われることです。

視覚情報は、聴覚情報や文字情報と違って、一瞬に大量に伝わるものであり、インパクトが大きいです。見た目が顕著に優れていれば、それは初対面の人に好感をもってもらうための大きな武器になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最初に好感をもってもらわなければ、なかなか先に進めないことも多いですから、やはり初対面の相手に対する印象を良くするために、できるかぎりの手を打つべきでしょう。

今回の記事でご紹介した印象操作のテクニックがあなたにとって少しでも参考になるものであれば幸いです。

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