「自分が一番目立ちたい! 」
「注目を浴びたい! 」
集まりに参加すると、結構な割合で、出しゃばってくる人って、いませんか?
自分の存在をアピールして、人よりも目立とうとする「自己顕示欲」が強い人は、時に雰囲気を壊したり、人間関係を悪くすることがあります。
あなたも、そんな自己顕示欲が強い人になっていませんか?
自己顕示欲が強い人の特徴と心理を知って、セルフチェックしてみましょう。
自己顕示欲が強い人の心理
「自己顕示欲」とは、自分の存在を周りにアピールしたい、目立ちたいという欲求のことです。
たとえば、職場で雰囲気にそぐわない派手な格好をしてきたり、会議中に大きな声で目立つ発言を連発したり、周りが少し「う~~~ん・・・」と困ってしまうようなタイプの人は、自己顕示欲が強いといえます。
また、自分でも、他人がほめられているのを見ると必要以上に嫉妬したり、自分の方が上だと思ってしまうようなら、自己顕示欲が強い証拠です。
自己顕示欲には「自分を認めてほしい」という願望があらわれています。
幼いころ、両親に自分のしたことを認めてもらえなかったり、両親が共働きで忙しく過ごしていて構ってもらえなかったといった背景がある人は、物心がつくと「誰かに認めてもらいたい」「構って欲しい」という心理から、自己顕示欲が強くなることがあります。
また、自分に自信がない人が、心のどこかに「自分だって人に認められたい」「自分に自信を持ちたい」という心理を抱えていると、それが自己顕示欲となってあらわれることもあります。
自分に自信がなく、周りから認められたこともないので、どう自分をアピールしていいかわからない、それが過剰な自己アピール、目立とうとする行動としてあらわれます。
SNSにもあらわれる、自己顕示欲が強い人の特徴
自己顕示欲の強い人は、普段の様子を見ていればカンタンにわかります。
自己顕示欲が強い人は普段から目立つ行動しているので、どうしたってわかってしまいます。
しかし最近では、普段はおとなしくて目立たないのに、SNS上ではとんでもない自己顕示欲をあらわす「隠れ自己顕示欲タイプ」の人がたくさんいます。
自己顕示欲の強い人には、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
1.具合が悪くてもがんばってますアピールがすごい
- 風邪をひいていて体調が悪そうなのに「忙しいから休めないんだよ」と言いながら仕事をする。
- 「昨日、1時間しか寝てないんだよね~」と寝不足をアピールしつつ、仕事をする。
これらの行動をする人は、自己顕示欲が強いと思って間違いありません。
「具合が悪いなら帰ったら? 」「大丈夫?」と声をかけて構ってもらうことで承認欲求を満たそうとします。
2.他人が注目されるのが気に入らない
職場で誰かの功績が認められて表彰されたとき、クラスメイトがコンクールやテストでいい成績を残してほめられているときに
- 「まぁこの程度ならね、私だって・・・」
- 「○○さんなんて、全然大したことないわ。私だったらもっと・・・」
と相手に難癖をつけ、自分の方がもっとすごいと自分の功績や成績をアピールします。
3.SNSにおいてキメ顔の自撮りが多い、私ってかわいいでしょ?投稿が多い
SNSの使い方はひとそれぞれですが、フェイスブック、インスタグラムなどに、いつも自分のキメ顔自撮り写真だけ投稿する人は自己顕示欲が強いと思って間違いないでしょう。
そういう方は往々にして、背景が映ってなくても、文章とマッチしていなくてもおかまいなしで、キメ顔を投稿しています。
自分の顔をきれいに写し、「みんなからの好感触を得たい! 」という気持ちが前面に出てしまっているタイプです。
4.両親との確執がある
幼いころに両親が共働きで、あまり一緒に過ごしたり構ってもらえなかったり、または両親から虐待を受けていた人は、両親から構ってもらいたい、自分にもっと関心を持ってもらいたいという気持ちを強く持っています。
ですから、大人になってからも周りから構って欲しい、自分に注目してもらいたいという強い願望から、人の注意を引くような突拍子もないことをしたり、派手な格好をしたり、他人を批判して自分の方が勝っているというアピールをします。
自己顕示欲が強い人への対処法
あまりにも自己顕示欲が強いと、その場の空気を悪くし、まわりをウンザリさせるため、次第にコミュニケーションが減っていきます。
周りがどんなに「またかよ・・・」というあきれた空気を出していても、自己顕示欲が強い人は気づこうとしません。
そんな自己顕示欲が強い人には、どのような対処をしたらいいのでしょうか?
1.とにかく聞き役に徹してほめちぎる
自己顕示欲が強い人は、他人から認められたい、自分にもっと注目して欲しいという気持ちをアピールしてきます。
そこで、聞き役に徹して相手の話を聞き、相手の「構って欲しい、注目されたい」という欲求を満たしてあげてください。
「へー、すごいですね」、「それは素晴らしい」などとほめてあげると、次第に欲求が満たされて満足し、気が済んだら去っていってくれます。
2.頼りにして、力になってもらう
自己顕示欲が強い人の中には、自己アピールがすごいだけあって、なかなかの実力を持っている人もいます。
そんな人の場合、素直にそのアピールに乗じるのも手です。
「ここがよくわからなくて。教えていただけますか? 」
と頼りにして、力になってもらいましょう。
相手も実力をアピールできるチャンスは嬉しいし、自分にとっても作業がうまくいって、一石二鳥です。
3.さりげなく迷惑していることを伝える
聞き役になったり、力になってもらうには、ある程度、自己顕示欲が強い人の態度に我慢しなければなりません。
相手のアピールがあまりにもキツくて、聞き続けることも頼ることも難しい場合、さりげなく我慢できないくらい迷惑していることを伝えてもいいでしょう。
相手のアピールが長すぎる場合は
「すみませんが、今はお話ししている時間はないんです。」
と伝えて、話を終わらせても構いません。
自分が忙しいときに、辛い思いをしてまで、その人のアピール話を聞く必要はありません。
それでもまだ話をしてくるようなら、多少「うんざりしている」雰囲気を出し、相手にわかってもらうのもいいと思います。
自己顕示欲の抑え方
ここまで読んでみて、自分にも自己顕示欲が強い人の心理や特徴が当てはまっている・・・と心配になった方はいらっしゃいますか?
もしそうなら、下記の自己顕示欲をコントロールする方法を試してみてください。
1.自分に自信をつける
「弱い犬ほどすぐ吠える」という言葉があるように、自分に自信のない人ほど自分を大きく見せようとして、自分で自分を過大評価してしまうことがあります。
しかし、いざ頼られると口ほどにもない・・・なんて、ちょっとカッコ悪いですよね?
そんなタイプの人は、自分に自信がつきそうなことをがんばってみてください。
スポーツでも、資格の勉強でも、なんでもいいです。
自分の得意分野を活かして、その長所を伸ばしましょう。
自分をムリに大きく見せなくても、身についたことが自分を大きく見せてくれます。
2.自分で自分を認めてあげる
幼いころに両親との確執があり構ってもらえなかったり、がんばったことを認めてもらえなかったりして、その不満から自己顕示欲が強くなってしまったタイプなら、自分のことを自分で認めてあげることが必要になってきます。
自分ががんばったかどうかは、自分が一番よく知っているはずです。そこに他人の意見は関係ありません。
人がどう思おうと、自分ががんばったと思うなら、そんな自分を100%認めてあげればいいのです。
3.自己アピールのしすぎは恥ずかしいと認識する
具合が悪いのに、寝不足なのに、仕事がんばってますというのは、そもそも社会人としての自分の評価を落とす行動です。
社会一般的には、「自己管理が悪い」、「寝不足になるような不規則な生活をしているだらしない人」と判断されるからです。
不名誉で恥ずかしいことだと、認識し直した方がいいでしょう。
また、自分のキメ顔ばかり撮ったり、料理を楽しまずに写真ばかり撮って投稿して「私、楽しんでます」アピールするような人とは、よほど打算的なメリットがない限り、仲良くしていようとは思いません。
撮った写真がたくさんの称賛を浴びることがあるかもしれませんが、それを撮っている姿は滑稽です。一度、撮っている姿をムービーで撮ってもらって自分で見てみるといいかもしれません。
自己アピールのしすぎは恥ずかしいことだと認識しましょう。
まとめ
自己顕示欲が強い人は、やっかいでめんどくさい人だと思われがちですが、その自己顕示欲をうまくコントロールすることができさえすれば、自分を上手にアピールすることにつながったり、そのアピール能力を仕事に生かすこともできます。
自己顕示欲が強いことは、けっして悪いことばかりではありませんので、自己顕示欲を上手に使って、人間関係の向上や仕事のスキルアップにつなげましょう!
一緒にやっていても お前のせいで負けたんだって人に閉口しています。年寄りの運動だからと思いながら続けてはいるもののやっぱりね。
勝ち負けが決まるものはそうなりがちです。
のほほんとできるものがあれば、そちらに移行するとそういう人から解放されるかもしれませんよ。