過去に人間関係で苦労した経験が原因で、孤独の方が気楽さを感じる性格(孤立型パーソナリティ)の人もいますが、普通の人は、周囲の人から嫌われて孤立することに、恐怖を感じることでしょう。
特に、女性はホルモンバランス上、男性よりも人から嫌われることに恐怖を感じると言われます。
今回は、あなたが孤立してしまわないように、人に嫌われる人の5つの特徴についてお伝えします。
自分のことばかりを話題にする
自分のことばかりを話題にするのが、人に嫌われる人の特徴です。
自分のことばかりを話題にする人は、教育熱心なご両親に「良い子」として育てられたケースが多いです。
この人達が、よく口にする言葉は、「私(僕)は特別だから」です。
この人達は、表面だけみれば、他人よりも頑張っている自分は、周囲からご褒美を与えられて当然と考えているようにも見えますが、実際のところ、ご褒美を与えられないと自分の存在を確認することができない、精神の不安定な部分を抱え込んでしまっていると考えて良いでしょう。
愚痴ばかり言う
愚痴ばかり言うのも、人に嫌われる人の特徴です。
その理由は、心理学で言う、セルフ・ハンディキャッピングの概念で説明できます。
セルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)とは、エドワード・E・ジョーンズらによって提唱された概念です。たまたま、周囲の助けや幸運のおかげで、うまくいったときのことを自分の能力の基準におき、うまくいかないときにはそれを他人や環境のせいにしようとする。そういう行動や行為の選択のことをセルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)と言います。
愚痴ばかり言う人は、争いが嫌いだけれども、プライドだけは一人前に高い人が多いです。
自分はもっと有能と言いたいがために、アレが足りない、コレが足りないから何もできないと愚痴をこぼす人は、愚痴っていれば誰か親切な人が、アレやコレや持ってきてくれると勘違いしているのです。
こういう人は、厳しい闘争の場面においては、頼りにならないどころか、周囲の足を引っ張るでだけでしょう。
他人の話をさえぎる
他人の話をさえぎる行為も、人に嫌われる人の特徴です。知識が豊富で、話したいことが多い人によく見られます。
日本の受験勉強は、暗記中心であり、勉強ができる人=暗記能力が高い人となる場合が多いからかもしれません。
暗記した正しいとされる膨大な知識をそのまま吐き出そうとすれば、たとえ善意からくるものであっても、そこから必要なものを選り分けてくれる人が近くにいないかぎり、真面目系クズと呼ばれる原因となるでしょう。
いつでも正しいとされる答えにこだわりすぎると、何が現時点で必要なポイントなのか整理して伝える能力が低下してしまいます。
周囲からお荷物扱いされているのにかかわらず、自分の暗記力の良さを鼻にかけて、差別感情をもって周囲を見下す態度をとると、状況はますます悪化します。
対案を出さずネガティブ発言をする
対案を出さずネガティブ発言をするのも人に嫌われる人の特徴です。
ところで、会社において出世しやすくするためには、対案を出さず、他人の企画にネガティブ発言をすることが有効です。
問題となる他人の企画が失敗すれば、「それ見たことか」と自分の先見の明をアピールし、成功すれば「私が問題点を指摘したおかげで企画が洗練された」と自分も成功の原因の一翼を担ったものと主張するのです。
しかし、自分が苦労せず、良い評価を受けたいという下心が丸見えだと、周囲から嫌われる原因になります。
別にそういう下心がなくても、みんながこうしようと言っているときには、反対すること自体がみんなの時間と労力を奪うことになるのですから、それに見合うだけの対価を用意することが社会の礼儀です。こういった意味でも対案を用意することは大切です。
乏しい根拠で極論を口にする
乏しい根拠で極論を口にするのも、人に嫌われる人の特徴です。
もちろん、刺激的な極論は、人々の注目を集めやすく、マスコミなどに取り上げられることで権威づけられてしまうことがあります。
心理学上では「権威による論証」と言いますが「○○さんがこう言っていた」というような論法は、お手軽で簡単です。
しかし、権威によりかかって思考停止をしてしまうのはいけません。
他人に何かを主張するときには、自らの主張の根拠を事前にチェックしましょう。
自立した精神を持ち「権威による論証」が通用しないタイプを相手にする場合、根拠そのものの合理性が問われてしまいます。
まとめ
心理学上、初頭効果と言って、第一印象の見た目が大切だと言うことがよく言われます。
しかし、日本では、「第一印象の見た目だけで人を嫌うことは良くない」という道徳的教育がよく行き届いていますから、むしろ、人に嫌われないためには、会話後の最終印象に重点をおいた新頭効果を考えた方が良いでしょう。
人が人を嫌う理由というのは千差万別なのですが、話すというコミュニケーションが嫌うきっかけになることが多いです。
今回は、会話において嫌われる要素を中心にお伝えしました。参考にしてみてください。