「仕事や職場のことを考えるだけで、気が重くなる。」
「このまま今の仕事を続けていいのか、将来が見えない。」
あなたもそんな気持ちを抱えつつ、重い足を引きずりながら仕事を続けていませんか?
そんな気持ちを抱えつつ、それでも今の仕事を続けているのは、今辞めてしまっていいのか、その判断がつかないからでしょう。
仕事を辞める判断をする時には、いくつかのポイントがあります。
- 人間関係に救いがない
- 自分の能力を活かしきれない
- 仕事が好きになれない
- ブラック企業だと気がついた
この4つに該当するときは、あなたの仕事の辞め時です。
以降で、仕事の辞め時を見極めるための方法を詳しくご紹介していきます。
自分らしく仕事をするために参考にしてください。
4つの基準で仕事の辞め時を見極める
仕事の辞め時には、4つのポイントがあります。
人間関係に救いがない
仕事を辞めたくなる理由の一番は「人間関係」です。
人が複数集まれば、人間関係のトラブルはつきものですが、下記のような悩みが持続的にあり、しかも人事異動などで職場環境が変わる見通しがない場合は、辞めようと考えた時こそが仕事の辞め時です。
- 上司からひどいパワハラを受けているが、改善される気配がない
- 判らないことを尋ねると怒鳴りつけられる
- チームで助けあう風土がない
- 集まると上司や同僚の悪口ばかりになる
- 職場の雰囲気が悪く、職場の人の顔を思い出すと気持ちが落ちこむ
- 上司や同僚から無視やいじめを受けている
自分の能力を活かしきれない
新人であれば、最初から自分が思う部署に配属されないことは結構あります。
しかし、ある程度経過し、自分がやりたい分野があって、なおかつ、異動希望を出してもかなわない時は、仕事の辞め時です。
また、下記のような努力をしても認めてもらえない場合、あなたの能力を職場は活用する意思がないと判断できるため、仕事の辞め時と考えていいでしょう。
- 上司やチームに自分の提案をいつも無視される
- 資格を取っても、活かせる部署に異動できない
- 新しい技術や知識を取り入れてもらえない
仕事が好きになれない
何年か勤めたけれど仕事が好きになれない時も、仕事の辞め時です。
具体的には、下記のような状況です。
- 仕事を楽しいと思ったことも、おもしろいと思ったこともない
- やりたいことより、やりたくないことが増えた
- 口を開けば、職場の愚痴を言っている
- 毎日同じ繰り返しで、将来に希望が何もない
今や65歳、70歳まで働かなければならない時代に突入しつつあります。
仕事自体に楽しさを感じない人生を送りはじめた時こそ、仕事の辞め時です。
ブラック企業だと気がついた
ブラック企業かどうかは、実際に働いてみないと判らないものです。
ですが・・・
- 休みがとれない、残業が多い
- 残業代が支払われない
- 就職する際に言われた手当などが支払われない
- 給料振り込み日にお金が入っていない
- 顧客をだまして仕事をしている
- 上層部の利益のために仕事をしている
- 好きなことをする時間が何もない
などがあからさまであり、自分の心身のバランスが壊れそうになった時は、仕事の辞め時です。
「勤めたばかりだし、いつかは改善するだろう。」と、一縷の望みを抱いて働き続けてしまう方も多いのですが、雇用主はあなたのそんな優しさをカモにしているだけ。
ブラックかもしれないと気がついた時も、仕事の辞め時です。
再考すべき仕事の辞め時3つ
仕事を辞めようか迷った時、逆に早まって仕事を辞めてしまってはいけない場合もあります。
漠然とした不安や揺らぎ
「このまま仕事を続けても、将来が不安」
とくに何がという理由がなく、漠然と不安に思っているだけの時は、その仕事を辞めるべきではありません。
たとえば、自分の成長が思うようにいかない時に、転職して成功した話を聴かされると、心が揺らぐかもしれません。
しかし、転職に成功した理由を分析し、自分に当てはめて考察しないうちに、結論を出すのは時期尚早です。
「転職しさえすれば、今よりよくなる」と錯覚してしまっている可能性が高いです。急いで結論を出すべきではないでしょう。
育児や介護・病気などの時
育児や介護、自分の病気など、会社に迷惑をかけていると感じて辞めることを考えた時も、踏みとどまって再考すべき時です。
仕事を辞めて無職になってしまうと、当然、収入が途切れます。福利厚生も止まり、保険の切替えも必要となり、余計に心身に負担をかけることになります。
育児は、時期が過ぎれば子供は手が離れますので一時的なものです。
介護や病気も、長期的な展望が見えるまでは、結論を出すべきではありません。可能な限り職場にいられる方法を考えることが先決です。
感情的になっている時
上司や同僚と言い合いをした直後や、「こんな給料でやってられるか! 」と苛立ってしまっている時、感情が先に立っている時は、判断を下してはダメです。一旦、冷静になるまでまって、判断する必要があります。
私は女性ばかりの職場が長く、同僚との人間関係で辞める、辞めないといったバトルも見たことがあります。
感情的になって数日で退職した人もいましたが、転職したあとで後悔することが多いことも知っています。
また、「こんな安い給料で・・・」と考えていたことが、実は他の職種や会社と比較してみると、福利厚生の面でサポートされていて、トータルで考えるとあまり変わらないことも良くあります。
事実を冷静に見られない時は、辞め時ではなく、気持ちを落ち着け俯瞰してみる時です。
仕事を辞める前にすべき3つのこと
仕事を辞める決心をする前に、ぜひやっておいてほしいことが3つあります。
利点・欠点を明確にする
まずは、今の職場を退職する際の利点・欠点を明確にしましょう。
とくに、仕事を辞めた後には、社会保障などが大きく変化します。会社で加入していた保険や手当、奨学金の返済など。
会社を辞めることで生じる欠点は、きちんと明確にしてくことが大切です。
なりたい自分を明確にする
仕事を辞めたあとで、あなたはどんな仕事について、どんな人生にしたいのでしょうか?
将来の展望が具体的で詳細であればあるほど、あなたの未来は自分が思うように形作られていきます。
ですが、「今の職場から離れたい」だけでは、次の職場でも同じような壁にぶつかり、「こんなはずではなかった」と転職を繰り返すだけになってしまいます。
仕事を辞める意味を肯定的に変えるためにも、なりたい自分・かなえたい未来を明確にすることが大切です。
具体的な転職計画を立てる
今の仕事を辞める前に、具体的な転職計画を立てることが大切です。
就職先を決めてから仕事を辞めるのか、しばらく充電時間を設けるのか、充電期間の資金をどうするのかなど、具体的に計画します。
転職先を見つけてから退職届を提出するなら、就業規則などを確認し、相手先に迷惑が掛からない時期に退職届を提出することが大切です。
また、しばらく働かない場合には、税金などは前年度の収入で決まります。高収入の人ほど、辞めた年の税金は重くのしかかりますので、考慮が必要です。
私は、今は半分フリーで働いています。
正社員を辞めてフリーになると決めてからは、実に1年かけて準備しました。自分の力でお金を稼ぐことは意外に大変で、軍資金が必要だったからです。
夢を実現するためには、現実を見ることも時には必要です。
そのために、具体的な転職計画を立てることが、自分の身を助けることになります。
まとめ
仕事には辞め時があります。
自分の大切な心と体をすり減らしてまで、今の職場にい続ける必要はありません。
ですが、「先が見えないから不安」「病気や介護で会社に迷惑をかけている」といった時には、あなたのためを考えると辞めるべきではありません。
現実を冷静に判断し、今の職場を辞めた後の自分の未来がきちんと描がけた時が、あなたが自分らしく生きるための仕事の辞め時です。