義理親との同居でストレスがたまって悩んでいるという話が、世間でよく話題になります。
たとえ、恋愛結婚で本当に好きな人と結婚できたとしても、その人のご両親と気が合うかどうかはまた別の問題です。
恋愛期間中に相手の家にたびたびお邪魔していて、義実家の人たちとすっかり仲良くなってから結婚にゴールインしたというケースもありますが、普通はなかなかそのようにうまくいきません。
結婚を機会に、突然、ほとんど見も知らなかった人と同居するということは、相手のご両親が悪い人でなかったとしても、大変なストレスがたまるものです。
そのストレスを少しでも軽減することができたら、毎日の生活がもっと楽しくなると思いませんか?
今回は、義理親との同居のストレスを軽減するヒントを心理学的な観点からご紹介いたします。
未知の恐怖に打ち克つこと
結婚当初、義理親はあなたにとって全くの未知の存在です。
未知のことを恐れないためには、大人になってからも「子どもの時間」を大切にすることです。すべての少年・少女に与えられている「新しいものに遭遇した時に感じる驚き」。これを失わないよう、意識して持つことが大事です
一つ相手のことを知るたびに「よかった」と思うようにしてください。「知ることができた私は素晴らしい」と褒めてあげましょう。その積み重ねが自信となり、不安や恐怖よりも「楽しい」と感じられるようになっていきます。
義理親のことを知る努力すること
よく知らない人と一緒にいることがストレスの原因となるのであれば、そのストレスの解決方法の一つとして、『相手のことを知る』というのが候補にあがります。
共通の話題で盛り上がって、義理親と親密な人間関係を築き上げることが最良のサバイバル術であるということは疑う余地はありません。
ただし、それは時として困難なこともあります。
「すぐにわかりあえる」という期待を持つようなことはやめましょう。長期的に考える癖をつけることです。
また、「なぜあの人とは上手くいかないのか」を解決するためには、自分の過去を振り返り、人間関係で起こったことを整理してください。あなたの過去に義理親との人間関係の改善のために必要なヒントが隠されているかもしれません。
短所は長所の裏返しと心得ること
義理親とそりがあわないと感じても、リフレーミングを行いましょう。
リフレーミング(reframing)とは、物事をある枠組み(フレーム)で捉えられている場合に、その枠組みをはずして、別の枠組みで捉えなおすことです。
自分が相手の短所だと思っている相手の特徴が、短所は長所の裏返しで、意外にもその特徴がすごい長所として評価されることもあります。
たとえば、悪く言えば「人見知りな性格」も、よく言えば「慎重で思慮深い性格」であるといった具合に。
「人間関係は山彦(やまびこ)」とも言います。あなたが義理親に対してネガティブな印象しか抱いていなければ、なかなか良好な人間関係は築くことはできません。
つとめて、義理親のポジティブな面を見つける努力をすることは大切です。
余計な雑音をカットすること
色々と努力してみても、どうしても義理親と性格があわないということがあります。
ストレスに押しつぶされないように、ストレス原因をできるだけ回避するといったことも考えましょう。
その手段として、仕事やパートを理由にして自分が家にいる時間を減らしたり、義理親たちにカルチャースクール等に通ってもらったりするということも考えられます。
もっとも、世話が必要な子どもがいたり、金銭的な問題があったりして、なかなかそういった手段が取れないこともあります。
そんな場合、自分の五感・感覚に焦点を当てられるようにトレーニングをしましょう。ストレスを打ち消そうとするのではなく、今やっていること、目の前のことに集中し、余計な雑音をカットしてしまうのです。
音声・映像の記録を残すこと
あなたに対して攻撃的な態度をどうしても改めてくれない義理親の鋭い攻撃をどうすれば弱めることができるのか?
できれば使いたくない非常の手段なのですが、そういう場合には、ICレコーダーやカメラなどで音声・映像の記録を残すという方法があることも頭の隅に置いておいてください。
義理親が非常識な言動をとっている記録をきっちり残しておけば、配偶者をはじめ大勢の人があなたの味方になってくれるでしょう。
閉鎖性パーソナリティといった重要な例外もありますが、ほとんどの人は数の圧力に弱いものです。
残した音声や映像を実際に使わなくても、使おうと思えば使えるということを問題の義理親に知らせるだけで、あなたに対する攻撃はぐっと弱まるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
義理親と良好な仲を保つことが出来れば、それだけで幸せですし、また、世間からの評価も高くなります。
でも、なかなか難しいことも多いです。
今回の記事があなたの実生活において少しでも役に立つものであれば幸いです。