遠距離恋愛の連絡手段が、電話や手紙しかなかった昔に比べ、SkypeやLINE、SNSなどのツールを活用して、距離に邪魔される事なく連絡を取りやすくなった現代は、ある意味、遠距離恋愛しやすくなったと言えるかもしれません。
とはいえ、会えない時間の切なさや辛さ、不安などは、今も昔も変わりません。
いくらメールなどでやり取りできても、傍にいないのは寂しいものですよね?
そんな時は、文字だけよりも、せめて声!
テレビ電話などもありますが、彼の声が聞ける・彼の姿が見られるというのは励みになりますし、なにより安心できます。
しかし、そこには気をつけるべきマナーがあります。
今回は、2人の仲をこじらせないために、遠距離恋愛での電話の心得をお伝えします。
「絶対」「1日◯回」といった束縛系の約束はしないコト
遠距離恋愛を持続させるには、お互いの努力や約束事も必要・・・ではありますが、「絶対◯◯する」「1日◯回は◯◯する事」というルールは、やめておいたほうが無難です。
近場にいようと遠距離だろうと変わりませんが、お互いに都合がありますし、ライフスタイルも違います。
2人で約束を決めたとしても、仕事やつきあい、体調不良などでどうしても守れない事もあるでしょう。
そんな状態の時に「やらなくてはいけない」「やってくれるのが当たり前」と感じざるを得ない約束は、重い負担となってしまいます。
どうしても連絡に関するルールを作るなら、もっと大きな視点で考えましょう。
『音信不通にはならない』
このくらいのほうが、かえって守りやすいものです。
もっとも、今度は緊張感が無くなって、連絡不精になりそうだと不安になるかもしれませんね?
その際は、1週間、半月、1ヶ月といった、やや長めの期間で区切って約束した方が、お互い精神的に楽になるので良いでしょう。
かける時間帯を考えるコト
遠距離恋愛の電話は、楽しいものですよね?
忙しい時間から開放されて、ようやく大好きな彼と話が出来ると思うと、心も弾みます。
ですがここで、かける時間帯を考えましょう。
こちらは眠くなくても、彼は疲れて眠いかもしれません。あなたは全てが終わっていても、彼はまだやらなくてはいけない用事が残っているのかもしれません。
ちょっと想像力を働かせて、相手の状況を思いやる癖をつけましょう。
幸い、現代にはメールやLINEのような、割とすぐに相手の状況を把握できるツールがあります。
いきなり電話をかけるのではなく、先に「声が聞きたいから今から電話してもいい? 」なんて一言断りを入れてみるのも良いかもしれません。
・・・ちなみに「電話をかけてもいい? 」と断りを入れた際の言い訳の仕方などで、彼の様子がおかしいとピンと来る女性もいるようです。
長話しすぎないコト
遠距離恋愛中の久々の電話は、ついつい話が弾みます。
話したい事が積もり積もっている分、長話になりやすいですよね?
もちろん、お互いに盛り上がっているなら問題はありません。
しかし、もしも彼の声のトーンが落ちているようだったり、生返事ばかりのようだったら、ちょっと空気を読みましょう。
電話は、メールやLINEなどと違って、拘束されます。
こなさなくてはならない用事がある中で、あなたの電話に出ているのかもしれません。気分が乗らないときもあれば、明日の朝が早い・疲れているなどで早めに休んでおきたい時だってあるでしょう。
そんな時は、知らず知らず、気持ちが声に表れます。
「あれ? 」と思ったら、おしゃべりを止めて聞いてみたり、察してあげたりしてください。
逆も然り、自分が辛い時や用事がある時には、彼にきちんと伝えましょう。
遠距離恋愛を長続きさせるには『無理をしない』事が重要です。
負担が偏らないようなルールを決めるコト
「遠距離恋愛なのに電話もメールもいつも自分から。彼からはめったにしてきません」という悩み相談をよく耳にします。
気持ちの温度差を感じるような気がして、とても悲しくなりますよね?
沈む気持ちを悶々と抱えていては、あなたが苦しくなるだけです!
とにかく、一度は本音をぶちまけましょう。(感情的にならず、「私はこうしてくれると嬉しい」という姿勢で伝えると良いですよ)
それで、負担が公平になるような『2人のルール』が決まり、彼が実行してくれれば問題ないのですが・・・人それぞれ性格があるので、連絡不精が改善されなかったり、約束も長続きしなかったりするかもしれません。
その時は、仕方ないと割り切ってこちらから連絡するのか、いっそ連絡の頻度を減らすのか、自分自身が苦しくならないような線引きを、あなた自身が決めるしかありません。
ですが、あなたの決断を彼との駆け引きに使うのだけは、やめましょう。
そこに含まれる、姑息さや弱みを相手は敏感に感じ取ります。
「こいつは俺から離れない」とタカをくくられないよう、自分の決断に対する責任と、ぶれない意志を持つ事が大切です。
必要以上に彼を疑わないコト
遠距離恋愛中に電話に出てくれないと、「今頃何をしているのか、もしかしたら他の女性と会っているのではないか」と不安になりますよね?
日中などならまだしも、仕事が終わっているはずの時間帯に不通だと、余計心配になるものです。
しかし、心配も押しつけすぎれば、彼にとっては重くなります。
放任しすぎると、彼の方が「俺がいなくても大丈夫なのかな」と寂しくなってしまいますが、基本的には、信じてあえて泳がせるくらいの気持ちでいた方が、精神的負担は少なくなります。
たまに「あなたを信じているけれど、好きだからこそ寂しくなるし、心配もするんだよ」と、かわいく伝えてあげられると、彼もふとした時に「連絡してやるかな」なんて思ってくれるかもしれません。
「一言物申したい」と思うなら、ダイレクトにぶつけるのではなく、適度なタイミングと加減で、男性の庇護欲や本能をかきたてるように伝えるのがポイントです。
「一人の時間」も満喫するコト
大好きな彼に会えない寂しさや不安は、遠距離恋愛につきものですが、囚われすぎると、どんどんマイナス思考になっていきます。
ただでさえ、彼とのコミュニケーションの時間は貴重なのに、「私はこんなに寂しいのに! 」と不毛なやり取りをするなんて、もったいない話ですよね。
はっきり言いましょう。
「暇だから不安になるんです! 」
うじうじと相手のことばかり考え、内に閉じこもって、久しぶりに会ったら、せきを切ったように「寂しい私の気持ちを考えて」という愚痴ばかりだったら・・・逆の立場なら、相手に対して、ちょっとがっかりしませんか?
なにをどう考えたって、会えない時は会えないのです。
どうせ会えないのならいっそ、その時間を『彼を夢中にさせるための作戦タイム』に変えてしまいましょう。
服を新調してみたり、プチエステやマッサージをしてみたり。新しい下着を購入してみる、なんていうのもオススメです。もちろん趣味などにいそしんでも良いでしょう。
『彼氏』にとっては『自分のために輝こうとする彼女』ほど、魅力的で愛しい存在はないのです。
でもたまにはやっぱりちゃんと声で会話するコト
遠距離恋愛でも、電話で実際に互いの声を聞き、頭で考え、気持ちを声に出すという一連の流れをとる事で、潜在意識に「彼(彼女)とつきあっているんだ」と再認識させ、愛情を長く紡ぐよう働きかけさせる事ができます。
また、遠距離恋愛だとしても、電話で声の調子を聞けば、相手の具合や気持ちがなんとなく読める場合があります。
いくらツールが進化を遂げ、便利になったとしても、五感をフルに使うコミュニケーションにはかないません。
遠距離恋愛時の電話となると、なかなか時間が合わず難しい面があるかもしれませんが、できればお互いの都合を合わせ、ほんの少しでも、相手の生身の存在を確認できるようにするのが、長続きの秘訣です。
まとめ
いかがでしょうか?
遠距離恋愛の電話は、一手間かかる分、相手の存在をきちんと感じ、思考をフル回転させて向かい合う事で、愛情も確かなものにしてくれます。
「声を聞いた後、寂しくなるから」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、相手の存在を感じられない寂しさと感じた後の寂しさはまったくの別モノ。
前者は『不在に対する慣れからくる愛情の麻痺』を引き起こし、後者は『存在の実感から行われる愛情の再構築』をもたらすのです。どちらが関係を長続きさせるかは、一目瞭然でしょう。
恋人同士といえども、一定のマナーやルールは存在します。
思いやりと気配りを忘れずに、お互いに長続きのための努力をしていけると良いですね。