和解をスムーズにする7つの心理術

和解人が2人いれば、常に争いや衝突、意見の食い違いが起こります。

どれだけ解り合っていても、どれだけ仲良くしていても、何かの拍子に喧嘩すると言う事は誰にでも起こり得ます。

常日頃から、人付き合いに心理学を用いていれば話は別ですが、多くの人はそんな事は考えずに人付き合いをするものです。

実は、それほど仲良くない場合ほど和解はし易いもので、親密であればあるほど、一度拗れてしまうと中々和解に至らないというのをご存知でしょうか?

これは、『親密だからこそ』解り合っている筈だとの思いから発するギャップのせいなのです。

だからこそ、相手を許せない気持ちがより強くなるのです。むしろどうでも良い人にはそこまでのこだわりは持たない上に、そもそも解り合っていないのだからと言うバイアスが掛るのです。

しかし、親密な相手とは許し難くても、元の通りに仲良くなりたいと願う筈です。

そこで今回は、スムーズに和解する方法をお伝えしていきます。

 

和解をスムーズにする7つの心理術

 



 

謝罪を求める行為は相手に対する依存でしかない


 

人と争った時、大抵の人は自分が悪いとは思いません。

相手が悪いのだから相手が謝罪すべきだと考えるものです。

しかし、良く考えてみましょう。

相手に対する要求とは何でしょうか?

相手に要求すると言う事は、自分自身の人生の決断を相手に委ねている事に他なりません。つまり、それは争った相手に決定権を委ねている、つまり依存している事になるのです。

自分を立脚する為には、他に依存するのではなく、自分自身で決断しなければなりません。

ある意味、相手に先に謝罪されたりする事は相手に重大な決断を任せてしまったと言う事になるのです。

自分が先に謝罪する事はイニシアチブを自分がとり、相手の人生の決断も含めて自分が行った事になるのです。そう考えた時に先に謝る事が負けた事にはならない筈なのです。

 

冷却期間は必ず作る


 

人間と言うものは、ヒートアップしている時はろくな言動をしません。

熱くなっている時に、話し合ったりしたところで火に油を注ぐだけで、良い結果を得られる事はありません。

こんな時に、争った相手と向き合えば、逆に言い負かされてしまう事にもなり兼ねません。そうすると、より仲直りする気持ちを失い、意地になってしまう事にも繋がっていきます。

様々な事をジックリ考え、最良の方法で解決する為にも、冷却期間と言うものは絶対的に必要なものです。

例えば、恋人同士であっても冷却期間がある方が双方が冷静にもなれる為、重要なことです。

 

比較をして怒りの解消をする


 

人は怒りの中にあると、一方向の物事の見方しか出来なくなります。

人と争った場合、『自分が悪いか』、『相手が悪いか』の二者択一で、勧善懲悪的二元論(かんぜんちょうあくてきにげんろん)に陥る訳です。

しかし、他者と和解する為に必要な事、そして、人付き合いにおいて重要な事は、争った内容では無く『その相手を今後も必要とするか』と言う問題なのです。

今回は、和解をテーマとしているので、基本的態度としては、その相手を必要と設定した上で話していますが、結局は争いの元になっている事と相手の必要性とを天秤にかける必要があるのです。

少なくとも他者との付き合いには、そこまでの歴史があり、そこまで構築してきたものがある筈です。

ただ1つの許せないと言う事柄で、その全てを捨て去る事が正解であるかを考えなければなりません。

相手と自分のどちらに比があるか否かより、まずは『争いの種』と『相手の必要性』の二者択一で考えてみる事が大切なのです。それを考える事で怒りは次第に鎮まります。

 

他者を許せない、許容できない人間は病んでいる


 

人との争いと言う事をテーマに心理学者のサストールが実験した、800人の男女を無作為に選択し、それぞれの性格傾向を調査したものがあります。

その実験での唯一の質問は『あなたに対して嫌な行為をした人間の許容』に関してです。

その結果、身体の健康な人ほど『他者を許せる』、不健康な人ほど『他者を許せない』と言う結果が出ました。

その事から考えても、まずは心身共に健康になる事や、健康に気を遣う事で他者への許容の範囲が広がると言えます。そう言う意味でも、和解の為には、その事に囚われずに健康的な生活を心掛ける必要があります。

人と争った時、和解する為にも陰にこもらないようにし、楽しく健康的に過ごして明るい気持ちになる事で良好な和解に向かう事が出来るのです。

 

和解に限っては対面では無い方がスムーズにいく


 

大抵は、重要な話ほど直に会ってすべきだと言う意見が多いですが、こと和解に限って言えば、直に会わずに行った方がスムーズにいくと心理学的に判っています。

和解する場合には、相手の顔を見れば逆に意固地になってしまいます。

また、謝罪したいと思っていても、素直になれなかったり、相手が怒ったままで顔に出ていると謝罪の意も失せます。

そこで、和解の場合は、言いたい事をスムーズに言う為にも、電話やメールで他の要素が入らない状況で行う方が良いのです。怒りの要素は面と向かった時の方が出易いからです。

電話やメールであれば、余計な雑音が入らずに、重要な事のみを言えますので、重要な事だからと直に会ったりせずに会わずに和解する方が相手もホッとする筈です。

 

素直に謝罪出来ない時にはお礼に変える


 

多くの人は中々『ごめん』、『すみません』と言う言葉が素直に言えません。

これは、心理的に相手よりも下手に出ている、若しくは下の立場からの言葉と感じる為です。

そこで、謝罪の言葉を感謝の言葉に変えてみるのも一つの手です。

例えば、『これまで有難う』、『感謝している』と言った言葉に置き換えてみるのも方策の一つです。

もちろん、この方法は付き合い方の在り方によっても違いますが、恋人などには使える手でしょう。

これで、喧嘩や中違い自体『無かった事にする』という方法です。

 

負けて勝ちを取る


 

『逃げるが勝ち』と言う言葉がある様に、謝罪したからと言って必ずしも相手に負けた事にはなりません。

実は、折れて先に和解を申し出る方が、むしろ相手より上と言う事が出来ます。

社会生活を営むにあたっては、人との軋轢を生まないこと自体が賢い選択ですし、それが出来る人間程大人と言う事が出来ます。本当の大人の世界では人と争わないと言うのが常識です。

和解出来ないと言うのは結局それで何かを得る訳でもないのに、ただひたすら意地になっているだけに過ぎません。考え方一つで負けを取って勝ちを得ると言う考え方に変換できるものです。

喧嘩と言うのは社会学的に見ても、心理学的に見ても、同等の立場と言うところから発生するものです。謝罪した方が、自分の方が相手よりも大人であると言う優越感を感じる事が出来るのです。

また、気持ちの上だけでは無く、実際にそうした者が大人で、むしろ相手よりも上手にいると言う事が出来ます。和解出来ずに意地になるのは結局潜在意識の中で勝ち負けに拘っているからです。

ならば、謝った方が勝ちと言う心持に変える事が出来れば、和解する事はそれほど難しい事ではありません。

 

まとめ


 

いかがでしたでしょうか?

他者とは常に争いの種があるものです。

もちろん、最初から争わずに済むように生活する事が大切ですが、それは相互関係が成すものですから、相手が好戦的な場合避けようがありません。

そう言う相手とは付き合い自体を考える、見直すと言う事も必要ですが、自分にとって必要な相手であると判断した場合は、簡単に切ってしまえば良いと言う選択肢にはなりません。

故にどこかで和解する必要性は出て来るのですが、その為には自分自身の意識の変革が必要です。

和解する、謝罪する事が『負け』と感じるような心持では、相手と同じレベルと言う事になります。

折れてしまうのが話が早いのならば、折れてしまう事が勝ちであり、時間を無駄に使う事がなくなります。相手が間違っていようがいまいがです。当事者に冷静な判断は結果として出来ません。

自分が正しいと思っても、第三者の目から見ればそうとは限らないのです。

その事に思いを馳せながら、無為な時間を過ごさない為にも、早急に和解する様な心持でいましょう。

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