承認欲求が強い人の特徴、原因、なくす方法

承認欲求

誰の周りにもいる自己アピールの強い人。

相手が辟易するほどに自己アピールが強い人のなかには、承認欲求の強い人が多く含まれています。

承認欲求というものは、誰もが持っている心理的な欲求ですが、度を越した承認欲求は対人コミュニケーションの障害となってしまいます。

そこでここでは、承認欲求が強い人がもつ特徴と原因、またそのような承認欲求をなくす方法についてお伝えしていきます。

承認欲求が強い人の特徴を知ると、なぜそのような強すぎる承認欲求が生まれてしまったのか、その原因も見えてきます。

原因がわかれば、強すぎる承認欲求をなくす方法も見えてきます。

あなたの周りにいる承認欲求が強い人ともうまく付き合っていけますよ。

 

承認欲求が強い人の特徴、原因、なくす方法

 



 

承認欲求が強い人の特徴11個


承認欲求が強い人 特徴

周囲の人たちに認められたいと思う気持ちのあらわれ・・・承認欲求。

承認欲求が強い人には、どのような特徴があるのでしょうか?

承認欲求が強い人のもつ特徴は、以下になります。

 

1.自己愛が強い


承認欲求が強い人の一番の象徴的な特徴は、自己愛が強いという部分です。

承認欲求とは、周囲の人たちに認められたいという気持ちのあらわれですが、その根底にあるのは人から愛されたいという思いです。

人から愛されたいという欲求が承認欲求なので、どうしても周囲に対して自己中心的な振る舞いをしてしまう傾向にあります。

自分が認められていないと感じるとわがままに振る舞う、必要以上に自己アピールが強いのは、自己愛の強さゆえなのです。

また承認欲求が強い人は、失敗したときに人から責められると自分が認められていないと感じてしまうため、間違いや失敗を指摘されることが苦手です。そのため、何かトラブルがあると、すぐ人のせいにしてしまいます。

こうした行動も、すべて自己愛の強さゆえです。

 

2.家族愛が強すぎる


承認欲求というのは、周囲の人たちから認められたい気持ちのあらわれだとお伝えしましたが、ここで言う周囲の人たちは不特定多数の人ではありません。

承認欲求の対象となるのは、自分自身と家族友人といった身近な人たちです。

そのため言い方を変えると、承認欲求が強い人というのは、家族思い、友達思いのいい人だと言えるでしょう。

しかし、その家族愛が強すぎるのが難点です。

たとえば、自分の身内に何らかの非があるようなトラブルが発生した際、身内をかばってしまいます。

家族や身内を大事にしすぎるあまり、盲目的になってしまう部分が承認欲求の強い人の特徴です。

 

3.人の話を聞かない


承認欲求が強い人にとても多いのが、人の話を聞かないという特徴です。

とにかく、自分の話をします。相手が話していることに割って入ってでも自分の話をし続けます。

にもかかわらず、自分の話を相手から遮られると露骨に嫌な顔をするのです。

こうした特徴が顕著にあらわれるのが、SNSです。

承認欲求が強い人のSNSは、今の自分がどれだけ頑張っているか、また自分がどれだけ充実した生活を送っているかといった、自分を語る投稿がほとんどになります。これは自己アピールの延長です。

SNSであれば相手から話を遮られることなく、求められてもいない自分語りができます。

どんなシチュエーションでも人の話を聞かない、それが承認欲求が強い人の特徴です。

 

4.相手の同意を求めたがる


承認欲求が強い人というのは、人の話を聞かないくせに相手の同意は求めたがる特徴ももっています。

人の話を遮ってでも自分の話をしたあげく、しきりに「○○でしょ? 」と、自分と同意見であることを求めてきます。

これもまた、自分のことを認めてもらいたい一心の言動。

自分の満たされていない心を、相手の同意をたくさん得ることで満たそうとしているのです。

 

5.目立ちたがり屋である


承認欲求が強い人は、目立ちたがり屋という特徴もあります。

人より目立つことで、周囲の人に自分を認知してもらえるからというのがその理由です。

目立つことによって自分をアピールしようとするため、様々な形で目立つ行動を取ろうとします。

良いことで目立つならいいのですが、なかには悪いことをしてでも目立とうとする人も存在します。

目立ちたがり屋の人は、もともと自己顕示欲が強く、他人から認められることで安心や快感を感じるタイプの人が多いようです。

 

6.寂しがり屋である


目立ちたがり屋という特徴をもつ人は、自己顕示欲だけが強いとはかぎりません。かなりの割合で、寂しがり屋な人が混ざっています。

SNSなどでの自己アピールも人から注目を集めたいがための行動、リアクションがあることで心の寂しさを紛らわせているのです。そして、心のバランスを取っています。

他人から必要とされず、いてもいなくてもいい人間だと思われたくない・・・つまり、精神的な孤独感をとても恐れて、このような行動を取っているのです。

 

7.人の目が気になる


目立ちたがり屋で、寂しがり屋な特徴をもちながら、実は人の目が気になるという特徴も、承認欲求の強い人は持っています。

承認欲求が強い人は、常に周囲から自分がどのように見られているのかを気にしています。

それは、愛されているといったポジティブな感情かどうかという点で。

そのため、相手から嫌なことを言われていも言い返せず、本音を我慢して嫌われないようにしている人も少なくありません。

人の目が気になればなるほど自分の本音が言えなくなり、精神的なストレスもたまっていくので厄介です。

 

8.充実感がない


承認欲求が強い人は、人から認められたいという気持ちがとても強いため、努力家の側面も持っています。

ただ努力家ではあるのですが、自分のために頑張るのではなく、人から認められるために頑張っているため、頑張って成し遂げても、それ自体に楽しい、嬉しいといった感情が伴うことがありません。

楽しいという感情が伴わないまま、人から認められるためにひたすら頑張っているので、充実感が得られないのです。

 

9.持久力がない


人から認められたいという気持ちが強い人ほど、仕事を頑張ります。

上司から褒められ、認められることでモチベーションが上がり、承認欲求も満たされるからです。

しかし、ある程度褒められて仕事がひと段落ついてしまうと、上司から認められる機会自体が減っていくため、途端にやる気をなくしてしまいます。

つまり、物事に取り組むにあたっての持久力がないのです。

この持久力の無さも、承認欲求が強い人の特徴だと言えます。

 

10.他人を良く褒める


人からの評価を気にするタイプの承認欲求が強い人は、周囲の人に対して優しく、他人を良く褒める傾向があります。

これは、自分が他人を評価すれば、他人も自分を評価してくれるはずという心理が働いているからです。

しかし、この承認欲求が強くなりすぎると、必要以上に他人を褒め過ぎたり、反対に厳しい評価を下してしまいます。

それは、もっと強く承認してほしい、もっと認められたいという欲求が根底に存在しているからです。

あまりに極端な評価を受けた場合、その人がどんな人なのか注視したほうがいいかもしれません。

 

11.自分に自信がない


ここまで承認欲求が強い人の様々な特徴をお伝えしてきましたが、それらは全て自分に自信がないという感情につながっています。

承認欲求が強い人ほど、認めてもらえていないことへの不安と恐怖におびえているのです。

周囲からの評価が得られたとき、その不安は少し解消されますが、それはあくまで一時的なものに過ぎません。自分に自信がないままなので、またすぐ不安に襲われてしまいます。

 

強い承認欲求が生まれる原因


強い承認欲求 原因

画像引用元:https://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html

そもそも、強い承認欲求が生まれる原因とは何なのでしょうか?

 

承認欲求とは?


承認欲求とは、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが提唱した自己実現理論の中に出てくる欲求のひとつです。

マズローは、人間の欲求を5段階の階層で理論化しており、それはマズローの欲求5段階説として人々に知られています。

承認欲求は、下記5つの欲求のうちの4番目の欲求として位置づけられており、人が他者から認められたいと願う気持ちをあらわしています。

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現欲求

 

欲求という名の通り、その人がその気持ちを満たしたいと思って出てくる感情なので、満たされるまでその心の働きは続きます。

その欲求は満たされてしまえばそれまでですが、あまりにも満たされないと「欲求不満」として表出します。

 

承認欲求が強くなる原因4つ


承認欲求が強くなる原因はおおまかに4つあります。

 

1.5段階欲求の逆転化


承認欲求が強い人は、自分に自信が持てないがゆえに自己愛が強く、自己中心的な性質を特徴として持っています。

本当であれば、自分の存在意義は自分で確認するものですが、自分に自信がないのでそれができません。自己評価を他人からの承認に委ねてしまいます。

つまり、承認欲求が強い人は、他人からの承認がなければ自分の存在価値を見出すことができないのです。

とはいえ、この経験は誰もが一度はします。

たとえば、いい点数を取れば学校に入れる、勉強を頑張れば親が褒めてくれる、みんなと同じにしていれば仲間でいられる、といった経験です。

これには、ある一定の条件をクリアしなければ自分の存在を認めてもらえない怖さが潜んでいます。

この状態が「欲求の逆転化」です。

5段階欲求で言えば、3番目の社会的欲求と4番目の承認欲求が入れ替わっている状態になっています。

本当であれば、外的欲求である社会的欲求が満たされたあとで、内的欲求である承認欲求が生まれるはずなのに、順番が入れ替わってしまい、安心感が保てなくなってしまっているのです。

この欲求の逆転化こそ、承認欲求が強くなる原因だと言われています。

社会的欲求は、社会に対して信頼と安心感を求める欲求です。

この欲求が満たされないまま承認欲求が芽生えてしまうと、必要以上に他人からの承認に頼ることになってしまいます。

 

2.SNS疲れ


近年、急激に広まったSNSが承認欲求をますます強くしている原因になっています。

SNSというのは、自分が投稿した内容に対して、友人が何らかの好意的な反応を示してくれることで成り立っています。

承認欲求が強い人にとって、この好意的な反応こそ、まさに自分が人から認められた証拠

その不特定多数の人たちから承認を得るために、日夜、SNSをやり続けるのですが・・・途中で心身とも疲弊します。

こうしたSNS疲れが承認欲求の不満に拍車をかけ、ますます承認欲求を強くする原因となっています。

 

3.愛情に飢えるような過去がある


承認欲求が強い人の特徴としてたびたび挙げた「自分に自信がない」というキーワード。

自分に自信がないのは、いわゆる自己肯定感が低い状態です。そのため、自己評価に自信が持てず、他人からの承認を強く求めてしまいます。

この原因として考えられているのが、幼少期の親子関係です。

一生懸命頑張ったにもかかわらず両親が褒めてくれない、否定的な言葉を聞いて育てられてるなどを経験してしまうと、人は愛情に飢えてしまいます。

もっとも身近な存在である両親からの愛情に飢えるような過去がある人は、承認欲求が強くなるのです。

満たされなかった愛情が満たされるまで、強い承認欲求がなくなることはありません。

 

4.自己顕示欲が強い


自己顕示欲とは、自分の存在を多くの人たちに強くアピールしたいと思う心理的欲求のこと。

自分に自信がない人は、愛情に飢えているだけでなく、他人からの評価にも固執する傾向にあります。

それは自分がすごい人間だと他人に評価してもらうことで、心理的な不安を払しょくしようとするためです。

その衝動はエンドレスに続くため、自己顕示欲はますます強くなります。またその自己顕示欲は満たされることがないため、承認欲求もさらに強くなっていきます。

このような原因を抱えている人は、過去に周りから褒められたこと、賞を取ったことなど、過去の栄光にしがみつく傾向が見られます。

過去の栄光にしがみつく人ほど、承認欲求が強いと思って間違いないでしょう。

 

承認欲求をなくす方法


承認欲求をなくす方法

強すぎる承認欲求はそのままにしておくと、人間関係の構築に悪影響を及ぼします。

ですが、承認欲求というのは、もともと人間が持っている基本的な欲求のひとつなので、完全になくすことはできません。

そのため、もともと備わっているレベルまで承認欲求の強さを弱める、というのがここでご紹介する承認欲求をなくす方法になります。

 

1.承認欲求と心理学


承認欲求をなくすためには、心理学的側面も知っておく必要があります。

人間の欲求を5段階であらわしたマズローの欲求5段階説の内容は先ほど説明しましたが、もうひとつ承認欲求についての理解を深めるために知っておくべきものがあります。

それは、アルフレッド・アドラーが提唱するアドラー心理学です。

アルフレッド・アドラーは、オーストリアの精神科医であり、心理学者で、様々なパーソナリティ理論を確立した人物でもあります。

アドラーは、自身の提唱したアドラー心理学のなかで、承認欲求を否定しています。

承認欲求というものに振り回されていると、不自由な生き方しかできないと考えたのです。

周囲の人たちから認められるために、人の目を気にして目立つための行動を取り、自己アピールを繰り返していく・・・それでは、自分の人生ではなく他人の人生を生きるのと同じになります。

そのようなむなしい人生にしないためには、どうすればいいのか?

アドラーは、有名な自著「嫌われる勇気」のなかで、「課題の分離」の必要性を説いています。

つまり、他人の課題には介入せず、自分の課題にも誰ひとりとして介入させないことが肝心だと。

マズローの欲求5段階説で言えば、4番目の承認欲求を超えて5番目の自己実現欲求へ移るということになるでしょうか?

いずれにしても、これらの心理学を活用して承認欲求をなくしていくには、たとえ人から認められなくても自分の信じる最善の道を選ぶことが大切になってきます。

 

2.承認欲求を弱める方法


では具体的に、どのような考え方や言動をすれば、承認欲求を弱めることができるのでしょうか?

承認欲求が強い人との関わり方についてもご紹介しますので、あなたの周りにいる承認欲求が強い人がいる場合は参考にしてください。

 

1.人から嫌われることを恐れない


承認欲求が強い人は、人の目を気にして生きています。

人から自分がどう評価をされているのかがとても気になるので、人から嫌われることを極端に恐れる傾向があります。

結果、本音が言えず、相手の気持ちに合わせた発言ばかりしてしまいます。

アドラー心理学のなかでも言われているように、自分の人生を生きるためには自分の意思を尊重しなくてはなりません。

相手と意思が合わないとき、それでもその意思を押し通したいときには、たとえ人から嫌われても自分の意思を通そうとしてください。

人から嫌われることを恐れずに自分の意思を大切にすることで、少しずつ強すぎる承認欲求がなくなっていきます。

 

2.自分の嫌な面を認める


承認欲求が強い人は人の目を気にするあまり、いい人になろうとする傾向があります。

その結果、たとえ自分が嫌なことでも、頼まれたら断れません。

確かに、そのように振る舞えば周りの人からは一定の評価がもらえます。

しかし、当の本人はそんな自分を好ましくは思っていないはずです。

しばらくすると、本音を出せない自分に嫌気がさしてくるでしょう。

ときには、そんな自分の嫌な面を認めてあげることも必要です。

自分の嫌な面を認めることによって、本来の正しい承認欲求が再形成されていきます。

そうしていくうちに、承認欲求をなくすことができるようになるのです。

 

3.些細なことでも自分を褒めてあげる


承認欲求は、他者からの愛情を求める気持ちの裏返しでもあります。

愛情を感じるために他者から褒められたい感情が強くなり、それが強すぎる承認欲求となっていくのです。

目立つ行動を取ったり、自己アピールを必要以上にするのも、人から褒められたい欲求を満たすためです。

ですが、自分に自信がないため、自分で自分を褒めることができません。

そこでぜひやってみてほしいのが、些細なことでも自分を褒めてあげるという方法です。

何かを成し遂げるたびに、自分で自分を褒めてあげる。これを習慣づけていくのです。

そうすることで、他人本位な気持ちが軽減され、それに応じて承認欲求もなくなっていきます。

 

4.自分に自信を持てることを見つける


強い承認欲求をなくすには、自信のない自分と早くお別れすることが一番の方法かもしれません。

承認欲求が強い人ほど自分に自信がないので、他人から評価されることに重きを置いています。

この状態を脱するためには、自分に自信を持てることを見つけて、自信をつける他ありません。

どんなことでも構わないのです。人よりも得意なことがありませんか?

趣味でも仕事でもなんでもいいので、自信が持てる何かをひとつもつようにしてください。

それができたら、自分で自分を褒めてあげましょう。

自信がつけば、自然に承認欲求も弱まっていきます。

 

5.あえてひとりで行動してみる


承認欲求が強い人は、自分に自信がないだけでなく、寂しがり屋な面もあります。

自分ひとりでは自信が持てないため、常に誰かから評価されている状態でないと、不安になってしまうのです。

ですから、承認欲求をなくしたいなら、あえてひとりで行動してみるようにしてください。

ひとりで行動しても平気なくらい好きなこと、楽しいことを見つけて、ひとりで行動することに慣れましょう。

そうした行動の繰り返しが、承認欲求の低下につながります。

 

承認欲求が強い人との関わり方


承認欲求が強い人というのは、人から認められると欲求が満たされて気持ちが落ち着きます。

ですから、相手が頑張っていることに対して、あなたが感じるままに、素直に褒めてあげましょう。

ただ、なかには認められたい気持ちよりも自分が誰よりも目立たないと気が済まない心理が強くなってしまっている人もいます。

そうしたタイプの人とは、あまり深くかかわらないほうがあなたのためかもしれません。

承認欲求が強すぎる人とは、あなたの許容範囲内で関わるようにするのがいいでしょう。

 

まとめ


承認欲求は、誰もがもっているごく自然の欲求です。

しかし、自分自身を理解しておかないと、承認欲求が強くなったり、屈折していきます。

認められたい、認めたいという気持ちに必要以上に踊らされず、自分を大切にしていけば、承認欲求が強くなることはありません。

この事実を理解しておけば、承認欲求が強すぎる人に振り回されることなく、うまく付き合っていけるでしょう。

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