誰かに憎まれ口をたたかれたら、気分を害しますか?
「なんでそんなことを言うの? 」「かわいくない」「素直じゃない」。そんなことを思うかもしれませんが、ごくたまに、憎まれずに憎まれ口を叩ける人がいます。
言うことはハッキリと言います。ちょっと毒を含ませることもあります。でも憎まれないという、上手な方法を考えてみます。
憎まれ口は的を射ていることが多い、言い方次第で憎まれない
誰かと口論になった時、こんな会話になったことはありませんか?
「陰でコソコソ言わないで! 」
「じゃあ面と向かって言えばいいの!? 」
相手に憎まれることを覚悟で、面と向かって、文句を言う。これが憎まれ口です。
陰でコソコソと何か言われることも不愉快ですが、それでは面と向かって何かを言われたとしたら、それはそれで怒ります。ああ言えばこう言う、売り言葉に買い言葉で、憎まれ口はエスカレートしやすく、それはそれで不愉快なものです。
しかし、相手に何か言ってやらないと気が済まないという状況に陥った時、憎まれずに憎まれ口を叩く方法があるなら使ってみたいものです。こちらの気が済みますし、相手にも言いたいことがハッキリ言えるならそれにこしたことはありません。
ただ、憎まれ口は時に、図星でもあります。正論かどうかは別としても、それが的を射ていて言い返せないほどのこともあります。それなら、あとは言い方次第かもしれません。
憎まれ口を叩いていることを先に言う
憎まれ口を上手に言おうとしたら、まず憎まれ口から脱出しなければなりません。相手に伝えたいことがあるなら相手を怒らせないように言うべきです。
つい、キツイ物言いをしてしまって反感を買ったり相手を怒らせたりするようなら、言葉の最後に少しの気遣いを添えるのはどうでしょう。「憎まれ口を叩いたけど」と先に言ってしまえば、「なんだ、本人はわかって言っているのか」と理解してもらえます。
憎まれ口を叩くのにもコツがいるのです。勢いで感情をぶつけてしまうことと、憎まれ口を叩くことは決してイコールではありません。冷静に、相手を怒らせることがわかっていながら憎まれ口を叩くこともあるのです。
先にそれを宣言してしまえば、相手の怒りも少しは収まって憎まれ口に聞こえなくなります。
恋愛感情がからんだ憎まれ口は、ほとんどが”ツンデレ”と思うこと
男女の恋愛感情でよくあるのが、ツンデレからくる憎まれ口です。つまり、わざと相手に冷たい態度や憎まれ口を叩いて自己アピールをする方法です。
大抵の場合は、照れ屋で感情をうまく出すことができない、気分屋で一喜一憂してしまうために感情の起伏が激しく、それを隠すために、つい憎まれ口になってしまうのです。
このようなタイプは、相手が理解してくれていれば問題ありません。憎まれ口であっても、表面上のことだからと受け止めてくれます。ケンカになる前に、どうしても自分が憎まれ口になってしまうことを伝えておく方が、根深いケンカにならずに済みます。
憎まれ口が直らない人は、相手を攻撃する分だけ関心や好意があります。好きだからチョッカイを出す、というものと似ています。どうしても気になってしまうから、やってしまうのですが、愛情が感じられない憎まれ口は嫌われるだけです。
憎まれ口は往々にして図星だったり的確だったりすることが多いため、相手を傷つけてしまいがちです。言ってからこじれるくらいなら、普段から憎まれ口以外の言葉で愛情を伝えておくべきです。
憎まれ口と毒舌は違うことを認識する、より毒舌に近い憎まれ口で
毒舌なのに憎まれない人がいます。お笑いタレントなどに多いのですが、言葉が乱暴なのにも関わらず、なぜか相手に好かれているというシーンをよく見かけます。相手は毒舌を吐かれて喜び、それを楽しみにしているようです。
毒舌や減らず口、憎まれ口はそれぞれ別物です。毒舌は笑いやユーモアを含んだもの、減らず口は屁理屈、憎まれ口は相手への攻撃と言い分ければわかりやすいでしょう。
憎まれ口によくみられる、攻撃だけが目立ってしまうようでは憎まれ口で終わってしまいます。図星であることが多いので間違いではないものの、そこに笑いを含んだり一理あったりしなければ不愉快なままで終わってしまいます。
言うべきことは言っている憎まれ口だからこそ、ただの悪口や減らず口とは違う陰湿さがない言い方や言葉を選ぶべきです。ちょっとしたことですが、ほんの一言程度で憎まれずに、憎まれ口を叩くことはできるのです。
まとめ
いかがでしたか?
憎まれ口は叩かない方がよいですが、それでも人間同士の付き合いの中では大切なコミュニケーションのひとつには違いありません。
憎まれ口を叩いても上手に相手に伝えられれば、相手が不愉快になることもトラブルになることもありません。
できることなら、カワイイと思われる憎まれ口を叩きたいものです。