人は何らかの恐怖症を少なからず持っているものです。
恐怖症には様々な種類がありますが、大きく2つに分けられます。
先天的な原因に由来するものと、後天的な原因に由来するものです。
いずれも、心を不安で包み込んでしまうため、絶対に避けたいことです。
過去のネガティブな体験が潜在意識に根づき、それがトラウマとなるような後天的な恐怖症は、消すことができますが、生れもっている先天的な恐怖症は消すことはできませんが、和らげることはできます。
それぞれの恐怖症が持つ特徴をつかむことができれば、必ず恐怖心を克服する糸口を見つけ出すことができます。
これからお伝えする恐怖症の特徴を、克服のために活かしてください。
姑恐怖症
あなたが将来結婚して家庭をもった際に「姑」との関係は避けて通れません。
実際のところ、姑と快い関係を築くことができる幸せなケースは多くないようです。
夫の実家の玄関に一歩足を踏み入れた瞬間に身体全体が硬直し、冷や汗がにじみ「すぐ帰りたい」脅迫感に襲われるのが「姑恐怖症」の特徴です。
家に入り、姑と視線が合った瞬間、心臓の鼓動が高鳴り、頭の中は混乱し、挨拶の言葉すら出てこなくなります。
姑恐怖症から解放されるためには、姑に会わないようにすることです。
姑に会って日頃の様々な指摘を受けて批判されるよりも、会わないことで批判される方が、あなたの気持ちの負担やダメージは少なくて済みます。
料理恐怖症
新婚の女性に起きる症状のひとつです。
自分がつくる料理を、旦那さまが気に入って美味しそうに食べてくれるか、不安がつきまとう症状です。
将来、あなたが陥らないようにするためには、料理へのコンプレックスが起きないように、今のうちから少しずつレパートリーを増やしておきましょう。
子供恐怖症
子供と触れ合うことを極端に怖がる症状です。
赤ちゃんの泣き声を聞くと不快感に陥ったり、子供と同じ部屋にいるだけで息苦しくなる症状が出ることもあります。
また、外出時に他の子供とすれ違うだけで恐怖感を抱き、動悸が高まるなどの症状が出ることもあります。
おへそ恐怖症
あなたが将来結婚して子供を持つ場合の参考になります。
赤ちゃんの出産時に、へその緒を切る際の痛みや不快感を体験すると、いつまでも心に大きな不快感として残っていることが原因になっています。
脂肪恐怖症
身体に脂肪がつくことに極端に敏感になっている人にみられる症状です。
食べ物に含まれる脂肪の量が気になり、脂肪が含まれる食べものを極端に避けようとします。
太ることを避けようとする強い思いが、脂肪が含まれる食べ物への強い拒否反応として表われるのです。
『脂肪=太る』という図式に、強い恐怖感をおぼえ、『脂肪』から逃げる妄想にかられます。
アゴ恐怖症
体重が増えることに極端に敏感になっている人にみられます。
太ることの象徴になっている、二重アゴや割れたアゴ、むくんだアゴになることで、顔の美しさが大きく損なわれることに恐怖感をおぼえます。
もしも、あなたがアゴ恐怖症なら、軽く手でアゴをマッサージしながら、心と共に柔らかくアゴをほぐしましょう。
睡眠恐怖症
自分が眠っている間に『無防備になる』ことを恐れる恐怖症です。
学校で受けた体罰や家族からのDV(暴力)により、絶えず自分を『防備する』癖がつき、不安に駆られた生活を送っていることで起きる症状です。
睡眠恐怖症の女性であれば、今までの生活を変えるために『女性シェルター』へ駆け込んで助けを求めることができます。あるいは、別の土地へ引っ越して、生活環境を一新しましょう。
美人恐怖症
美しい女性が近づいて来ると吐き気がしたり、呼吸が荒くなったりする症状が出ます。
常日頃、自分の容姿に劣等感を抱いている女性が陥りやすい症状です。
もしも、あなたが美人恐怖症なら、美しい女性が近づいてきたときは、この女性が老女になった顔を想像し、やりすごしましょう。
醜形恐怖症
自分の体の一部である顔や手足などが周りの人に比べて醜いと思い込み、自己嫌悪に陥り、悩み続ける精神状態が原因になっています。次のような症状になることもあります。
・自分の顔が気になり、1日に何回も鏡の前に立ち時間を過ごす。
・外に出ることを怖がり、外出しようとすると動悸などの発作が起こる。
あなたが醜形恐怖症なら、着る服の好みを変えたり、髪形を変えたり、メガネをかけるなどして、イメージチェンジしましょう。
イメージチェンジして、今までの自分から『サヨナラ』して生まれ変わりましょう。
人形恐怖症
人形の瞳の視線から大きな恐怖を感じて恐ろしくなる症状です。
人形が持つ瞳の凝視から『喋らない不気味な存在感』を敏感に感じ取る人に起きる症状です。
あなたが人形恐怖症なら、部屋など身近に人形を置くことはやめましょう。
既に部屋にある人形が恐いなら、御寺で人形供養をしましょう。
風船恐怖症
パンパンに膨らんだ風船は、いつ破裂するか予断を許さないことから、破裂への恐怖感に襲われる心理状態を言います。
この心理は、日頃、予期せずに発生する自然災害を恐れることの表われです。
例えば地震など、何時起きるか分からない不安な心理状態を風船が象徴しています。
予想できないことが不安をかき立て、風船が破裂するときの恐怖感を抱くようになるのです。
幼少の頃の風船遊びで、割れた風船で痛い思いをした体験を持つ人に表われることがあります。
ピエロ恐怖症
ピエロの表情や姿に恐怖を感じる心理状態を言います。
ピエロの表情は一見愛嬌があるように見えますが、無表情な不気味さを感じて恐怖心を抱き、震え上がることもあります。
ピエロに恐怖を抱く人の中には、人間が扮したピエロのみならず、置き物があるだけでも恐怖を覚え、震え上がり、体が硬直してしまうことがあります。
あなたがピエロ恐怖症なら、ピエロに扮している人は、『ひょうきんな顔にちがいない』と自分に言い聞かせながらピエロから遠ざかりましょう。
>> ピエロ恐怖症の原因と克服方法をもっと詳しく知りたい <<
着ぐるみ恐怖症
幼少時に着ぐるみから受けた怖い体験が潜在意識に根づいていることが原因になっています。
幼少時に、自分より大きな体の着ぐるみが無表情で迫ってきて抱きつかれたショックが恐怖体験となり、潜在意識にトラウマとなって残っているためです。
あなたが着ぐるみ恐怖症なら、幼い時の「ささいな出来事」と自分に言い聞かせましょう。
湖恐怖症
湖の色や深さから、ネッシーなどの恐ろしい生物が生息していると想像し、恐怖感に包まれます。
湖面をボートに乗っていると、湖底に吸い込まれてしまうのではないかといった恐怖を抱きます。
あなたが湖恐怖症なら、湖には近づかないようにしましょう。ましてや、ボートに乗るなどは絶対にやめましょう。
意見恐怖症
自分について、周りから批判的な意見を言われることに恐れを抱く症状です。
特に、性格や服装、家庭のことなど他者には触れて欲しくないプライベートに関する意見に敏感に反応し恐怖感に包まれます。
人とのコミュニケーションが苦手な人が陥りやすく、うつ病になるキッカケになることもあります。
もしも、あなたが意見恐怖症なら、周りの人の言う言葉を『単なるタワ言』として受け流しましょう。
心に留めることは絶対にしないようにしましょう。
発症すると、人との会話が憂鬱になり、避けるようになります。
閉所恐怖症
狭い空間で四方の壁が押し迫って、圧迫される恐怖感に襲われる症状です。
満員電車で、周りの人からの圧迫感により、吐き気や動悸、発汗、目まい、呼吸困難でパニックに陥ることもあります。
あなたが閉所恐怖症なら、狭い空間に身を置くことは避けましょう。
やむを得ず満員電車に乗る際には、できるだけ乗降口の近くに立つようにしましょう。
>> 閉所恐怖症の原因と克服方法をもっと詳しく知りたい <<
ひざ恐怖症
家庭内暴力(DV)の恐怖体験がトラウマになっている人みられます。
『ひざまづく』という姿勢に象徴されるように、相手への服従行為を連想します。
『ひざ』が家庭内暴力(DV)の恐怖の象徴になっているのです。
衣服恐怖症
幼少期や子供時代に、周りから自分の着ている服を見下された体験がトラウマになっていることで、服を着ることに恐怖感を抱く症状です。
不潔恐怖症
日常生活の中で、汚れに敏感になり、過剰反応する症状です。
何度も手や体を洗わないと気が済まなかったりします。
ドアノブや電車の吊り革をつかめない、外出先の公衆トイレの便座に座る事ができないといった症状が現れます。
花恐怖症
花弁や茎など花の細かな一部に強い興味をもつ人が抱く恐怖症です。
花の美しさよりも、茎や花弁など、花の一部の形態が極端に気になり、形や姿に奇異さを感じて恐怖感を抱いてしまいます。
物事の些細な部分が極端に気になる人に多くみられる症状です。
学校恐怖症
学校の存在を恐怖の対象としてみる心理状態に陥っている症状です。
学校でのイジメで心が傷つけられたり、忘れられない出来事により、心に傷を負い、学校が恐怖の象徴になってしまっている心理状態です。
朝、親に促されて学校に行こうとすると、吐き気、頭痛、体や手足のふるえなどの症状が身体に顕われて家から出ることができない状態になります。
あなたが大学生で、学校恐怖症に陥っているなら、「大学は学校ではなく社会の一部」と自分に言い聞かせましょう。
そして、日常の生活の中で、学校と縁の切れた社会人になった自分の姿を、いつもイメージしながら日々の生活を送りましょう。
また、アルバイトをして、日々の生活の中で社会と関わる時間を多く持つようにしましょう。
広場恐怖症
『都会の中の孤独』、『群衆の中の孤独』の象徴が『広場』として感じていることで起こります。
持病の発作など、急に助けを求める緊急な状況になったとき、助けを求めることができない不安感、恐怖心に陥る症状です。
あなたが広場恐怖症なら、公園など広い場所へ行く際には、1人で行くことはせずに、必ず、家族や友人など身近な人と共に行くようにしましょう。
>> 広場恐怖症の原因と克服方法をもっと詳しく知りたい <<
良い知らせ恐怖症
日常生活の中で、『人生は良いことばかりではない』と常日頃、心に抱いている人が陥る症状です。
子供時代の思い出したくない出来事がトラウマになっていて、自分に自信がなくなり、物事を悲観的に捉える傾向の人に見られます。
あなたが、『良い知らせの後には必ず良くないことが起こる』と考える癖がついているなら、自分の潜在意識に『良い知らせは日々の生活が明るくなっていく知らせ』と言い聞かせましょう。
先端恐怖症
カッター、はさみ、はり、鉛筆など、先端がとがった物が視界に入った時に、恐怖感を抱きます。
とがった物が自分の目に向かってくるような錯覚を覚え、恐怖で目を開けていられなくなります。
自分がとがったもので傷つけられたり、人を傷つけてしまうのではないかという恐怖感に包まれることもあります。
>> 先端恐怖症の原因と克服方法をもっと詳しく知りたい <<
電話恐怖症
お客様からの強烈な電話クレームで自信をなくしてしまったことで起こる症状です。
電話のベルが鳴るだけでビクっと体が硬直して言葉を発することができなくなります。
また、電話口で話している内容を周りの人に聞かれて、『おかしな人と思われるのでは』と、恐怖に包まれることもあります。
文字恐怖症
文字を見るだけで『小さな虫の這う姿』を連想して鳥肌が立ったりします。
また、得も言われぬ不快感に襲われて、息遣いが荒くなる症状が出ます。
蟻(アリ)恐怖症
小さな黒い身体で細々動きまわる蟻を見ることで不快感や不安に包まれます。
大量の蟻が身体全体を這いまわるイメージが頭をよぎり、恐怖感で身体に鳥肌が立ち寒気に包まれることがあります。
黄色恐怖症
色の中でも危険を象徴する『黄色』を見ると、不安感に陥ってしまいます。
原因は、黄色にまつわる恐怖体験がトラウマになって潜在意識に根づいているためです。
風恐怖症
強い風が身体にあたると、不安な気持ちに包まれ、呼吸が荒くなってきます。
身体に当たる強い風は、『周りの人から自分に向けられた批判』の象徴となって、強い叱責感や圧迫感に包まれて息苦しくなります。
過呼吸や息ができなくなる症状となって表われこともあります。
圏外恐怖症
『携帯依存』の傾向が強い人にみられます。
携帯電波の圏外や充電切れで携帯電話やスマートフォンが使えなくなることに恐怖を感じます。
携帯やスマートフォンが圏外になり電波が届かず、『取り残され感』に襲われ、孤独感に陥ってしまいます。
友人など近しい人と連絡がとれなくなる孤立感に陥る恐怖に襲われてしまいます。
巨像恐怖症
巨像恐怖症は、、巨大な仏像や銅像などの巨大物に対して、過度に恐怖を感じてしまいます。
足がすくむ、手が震える、その物を直視できなくなってしまうなどの症状が見られます。
対人恐怖症
対人恐怖症は、とにかく、「人が怖い」と感じてしまいます。
症状としては、「人と話すのが怖い」に始まり、人前で赤面してしまう、視線が気になる、電話中に聞き耳を立てられているように感じてうまく話せなくなるなど、過度に他人を意識してしまう状態になります。
嫌われ恐怖症
『人に嫌われたくない』という思いが強くなりすぎて、人に嫌われることを恐怖に感じてしまう対人恐怖症のひとつです。
過去に、恋人や友人などとの人間関係においてトラブルが発生した経験がトラウマとなり、発症します。
>> 嫌われ恐怖症を克服する方法をもっと詳しく知りたい パターン1<<
>> 嫌われ恐怖症を克服する方法をもっと詳しく知りたい パターン2<<
まとめ
恐怖症には数えきれないほどの種類があります。
人によっては気にならないことでも、ある人にとっては恐怖を象徴することであったりします。
何らかの恐怖症を抱えているなら、思い出したくない過去の体験から『サヨナラ』しましょう。
新たな自分に生まれ変わることに専念しましょう。
いろんな恐怖症がわかった!うん。おもしろかった!
しらない恐怖症がいっぱい分かったので楽しかった
そーだね!!