アロマテラピーの世界で、香りを手軽に楽しむことができるアロマスプレー。
アロマスプレーは、材料を混ぜるだけで簡単に作ることができるだけでなく、用途に合わせたアロマオイルのブレンドでスプレーを作ると様々なシーンで活用できる優れもの。
せっかくアロマスプレーを作るなら、どんな香りにどんな効果が期待できるのかが分かると、活用の幅も広がるのではないでしょうか。
そこで今回が、簡単で手軽に作れるアロマスプレーの作り方と、様々な用途に合わせたおすすめ香りレシピをご紹介していきます。
アロマスプレー作りに必要な材料や作り方をお伝えするだけでなく、用途に合わせた使い方やおすすめの香りレシピなども合わせてお伝えしていきます。
また、アロマスプレーを作る際の注意点や、知っておいてほしい香りの濃度についての解説もしていきますので参考にしてください。
様々な用途に合わせたアロマスプレーを毎日の暮らしの中に取り入れて、手軽に香り豊かな生活を送ってみませんか?
アロマスプレーの魅力とは
良い香りのアロマオイルを使ったアロマテラピーの世界に一歩踏み出すことができたら、ぜひ試してほしいのがアロマスプレー作りです。
アロマスプレーは、ドラッグストアなどにある材料で簡単に作ることができるからです。
市販のアロマスプレーには、苦手な香りが入っていることもありますが、手作りのアロマスプレーなら自分の好みの香りで作ることができるので楽しいですよ。
そこでまずは、アロマスプレーの魅力について存分にお伝えしていきましょう。
アロマスプレーについて
今回ここでお伝えしていくアロマスプレーとは、植物から抽出した天然のエッセンシャルオイル(精油)に植物性エタノールやグリセリン、精製水のみを加えて作るナチュラルなスプレーのことです。
最近は、オーガニックな製品に注目が集まっており、SNSなどでもおしゃれなアロマスプレー作りが流行っています。
アロマスプレーは、使用したアロマオイルに含まれるリラックスやリフレッシュ効果だけでなく、虫よけや消臭、抗菌など、生活の様々なシーンで活用します。
また、天然成分のみで作られているため、小さな子どもがいる家でも安心して使うことができることも人気の理由のひとつ。
あなたも様々な用途に合わせたアロマスプレーを作って、毎日の暮らしに取り入れていきましょう。
アロマスプレーの魅力
そんな手軽で簡単に作ることができるアロマスプレー最大の魅力は、なんといっても自分が好きな香りを楽しむことができるところです。
自分の好きな香りを選んで作ったアロマスプレーは、シュッとひと吹きするだけでいつでも心地の良い香りを楽しむことができます。
また、使用するアロマオイルの効能を見ながらアロマスプレーを作ると、様々なシーンで活用することができるのです。
ルームスプレーとしてお部屋で香りを楽しむことはもちろんのこと、虫除けスプレーとして使ったり、消臭・抗菌スプレーとしてお掃除などにも活用できます。
更には、マスクガードスプレーとしてマスクにひと吹きすると、いつも良い香りを嗅ぎながら感染対策をすることもできるのです。
このように、手作りのアロマスプレーはアレンジも可能で自由自在!
作り方も簡単で手軽ですから、初心者の方にも楽しみながら作っていただくことができます。
さあ、あなたも魅力いっぱいのアロマスプレーを作って、毎日の暮らしを心地の良い香りとともに過ごしていきましょう。
アロマスプレーを作ってみよう!
それでは実際に、アロマスプレーを作ってみましょう!
ここからは、アロマスプレー作りに必要な材料や作り方、作ったアロマスプレーの使い方や使用上の注意などについて解説していきます。
しっかり覚えて、日常生活に活用していってくださいね。
アロマスプレーの材料と作り方
まずは、アロマスプレー作りに必要な材料と作り方について詳しく解説していきます。
アロマスプレー作りに必要な材料と器具
アロマテラピーの世界で、アロマオイルを使って何かを作ることを「アロマクラフト」、そしてその際にアロマオイルを希釈するための材料を「基剤」と呼びます。
ここでは、アロマクラフトの中でも手軽に楽しめるアロマスプレー作りに必要な基材(材料)について解説しながらご紹介していきます。
1.アロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)
アロマスプレーを作る際に使用するアロマオイルは、植物由来の100%天然の原材料から抽出されたエッセンシャルオイル(精油)を使用します。
このアロマオイルを、アロマスプレーの使用用途に合わせて数種類選び、ブレンドをして使用することをおすすめします。
エッセンシャルオイルについての解説や、ブレンドをおすすめする理由については、後の項目でそれぞれ詳しくご説明していきます。
2.無水エタノールまたはグリセリン
アロマオイルだけでは水に溶けないので、無水エタノールやグリセリンを使ってアロマオイルを溶かして希釈します。
アロマオイルというものは、天然の芳香成分が数十倍に濃縮されたものなので、原液のまま直接肌につくような用途で使用することはできません。
ですから、無水エタノールやグリセリンなどで希釈することにより、虫除けスプレーやマスクガードスプレーのように、直接肌につくような用途でも使用することができます。
一般的に「エタノール」と呼ばれる薬剤には、濃度によって「無水エタノール」「エタノール」「消毒用エタノール」の3種類が販売されていますが、ここでは一番濃度が高い「無水エタノール」を使用します。
虫除けスプレーなどのように直接肌につくような用途のスプレーを作る場合、敏感肌の人などはエタノールだと刺激が強すぎることがあるため、その場合には「グリセリン」で代用します。
グリセリンは、植物油を加水分解して生成するもので、アルコール類のエタノールよりも刺激が弱いのが特徴です。
このように、アロマスプレーの使用用途に応じて、基材も適切なものを選んでいきましょう。
3.精製水またはフローラルウォーター(芳香蒸留水)、ミネラルウォーター
アロマオイルを希釈したエタノール類に加えるための水は、基本として精製水を使用します。
水道水も使えないことはありませんが、そもそも水道水には浄水する上での薬品が入っているので、原則としては精製水が一番おすすめです。
精製水は、薬局やドラッグストアなどでお求めいただけます。
また、精製水の代わりに「フローラルウォーター(芳香蒸留水)」を使うこともできます。
フローラルウォーターとは、アロマオイルを水蒸気蒸留法という方法で抽出する過程で得られる上澄み水のことで、微量ですがアロマオイルの成分が溶け込んでいます。
ですから、フローラルウォーターそのものの香りとアロマオイルの香りが合わさり、更に上質な香りのアロマスプレーが楽しめるのです。
それらが無い時には、市販のミネラルウォーターでも代用できますが、その時は軟水を選んで使うようにしましょう。
4.スプレー容器
アロマスプレーをはじめとしたアロマクラフトで使用する容器類は、できるだけ青色や茶色などの「遮光瓶」がおすすめです。
アロマオイルの成分は、日光に当たると変性することがあるため、できるだけ光を通さない容器を準備してください。
遮光性のスプレー容器には、ガラス製とプラスチック製があります。
プラスチック製の容器は、ガラス製のものに比べて割れにくいことから持ち運びに便利です。
ただし、アロマオイルの種類や濃度によってはプラスチック製の容器が劣化する恐れもあるため、極力ガラス製の容器を使うようにしましょう。
5.ガラスビーカーとガラス撹拌棒
ビーカーと撹拌棒は、エタノールやグリセリン、水の分量を量ったり、アロマオイルとエタノール類、水を混ぜるときに便利です。
ビーカーにはプラスチック製もありますが、軽くて倒れやすいのでガラス製の物を使うようにすると良いでしょう。
6.ラベルシール
アロマスプレーを作ったら、その作成日や使用したアロマオイルを記載してスプレー容器に張り付けておくと便利です。
手作りのアロマスプレーですから、市販のもののように防腐剤などが入っていません。
ですから、手作りアロマスプレーは作成してからできるだけ早めに使い切ってしまう必要があるのです。
その目安となる作成日を、ラベルシールに書いて張り付けておくと良いでしょう。
アロマスプレーの作り方
では実際に、上記の材料を使ってアロマスプレーを作っていきましょう!
今回は、50mlの遮光性スプレー容器に濃度約1%のアロマスプレーを作ります。
その場合のアロマオイルは、全部で約10滴分です。
アロマオイルのボトルのドロッパーからは、1滴約0.05mlのアロマオイルが出ます。
そこから濃度1%を算出すると、50mlのアロマスプレーには約10滴が必要になるのです。
アロマオイルの他に、無水エタノールまたはグリセリンを約10ml、精製水またはフローラルウォーターを約40ml準備してください。
ガラスビーカーの中に無水エタノールを入れ、その中にアロマオイルを10滴入れて撹拌棒でよく混ぜます。
その上から精製水を入れ、また更に撹拌棒で混ぜたら、完成した液体をスプレー容器に移します。
ラベルシールに材料や作成日を記載し、スプレー容器に張り付けたら完成です!
アロマスプレーの使い方
驚くほど簡単!そして手軽にアロマスプレーが作れたでしょうか?
作ったアロマスプレーは、アロマオイルがしっかりと混ざるように、使用する都度よく振ってからスプレーするようにしましょう。
使用用途に合わせて、部屋の空間にスプレーしたり、肌に直接スプレーしたり、床やシンク、マスクの外側や寝具にスプレーしてお使いください。
先ほども少しお伝えしたように、手作りアロマスプレーには防腐剤などが含まれていませんので、作成日から約2週間ほどで使い切るようにしましょう。
また、エタノールなどのアルコール類が含まれていますから、火の近くではアロマスプレーを使わないようにしましょう。
アロマスプレー使用上の注意
上記の他にも、手作りアロマスプレーを使用するにあたって注意することがいくつかありますので、そちらも合わせてお伝えしておきます。
肌の弱い人やお子さんに対して使用する場合には、使用前に「パッチテスト」を行いましょう。
パッチテストは、あらかじめ作成したアロマスプレー液を少しだけ皮膚の柔らかい場所(腕の内側など)に塗り、かぶれや赤みが出ないかを見る方法です。
そうしておくと、いざ使用するときにも安心してお使いいただくことができます。
また、手作りのアロマスプレーは「手作り化粧品」の類になるので、作っても他人に販売したりすることはできません。
あくまで個人や家族の楽しみのためのものとして使用するようにしましょう。
その他にも、下記のようなことに注意して使用するように心がけてください。
- 小さいお子さんやペットに向けてスプレーしないこと。
- 顔や目のまわりには使用しないこと。万一、目に入った時には水でよく洗い流すこと。
- 傷や腫れもの、湿疹など…肌に異常がある場合には使用しないこと。
- 少しでも肌に合わないと感じたときには、すぐに使用を中止すること。
- 万一、スプレー液を飲み込んでしまった場合は、ただちに専門医に相談すること。
こうした使用上の注意をしっかり守って、アロマスプレーを楽しんでくださいね。
アロマスプレーにおすすめの香りとは?
ここまでの内容を見ていただいても、アロマスプレー作りがいかに簡単で手軽にできるかが分かったかと思います。
そんなアロマスプレーにオリジナリティを出すには、やはりアロマオイルの選び方が重要です。
アロマスプレーは、もちろんアロマオイルが1種類あれば作ることができますが、2種類以上のアロマオイルとブレンドすると香りに深みが増したり、香りの効果を更に高めることもできるのです。
そこでここからは、アロマスプレー作りにおすすめの香りとアロマオイルのブレンドレシピをご紹介していきます。
アロマスプレーにおすすめのレシピ
では実際に、アロマスプレーを作るのにおすすめの香りレシピをご紹介していきます。
ここでは、アロマスプレーの使用用途別に香りレシピをお伝えしていきますので、これからアロマオイルの購入を考えている人もぜひ参考にしてくださいね。
虫除けスプレーにおすすめの香りレシピ
アロマオイルの中には、蚊などの吸血系の虫が嫌う香りの成分(昆虫忌避作用)が含まれているものがあります。
中でも、レモンユーカリやレモングラス、ゼラニウム、シトロネラなどのアロマオイルは、虫除けにおすすめの香りです。
そこで…こんな香りレシピはいかがでしょうか?
①
シトロネラ…4滴
レモンユーカリ…3滴
レモングラス…3滴
または
②
シトロネラ…4滴
ゼラニウム…3滴
レモングラス…3滴
シトロネラは、昆虫忌避作用のあるアロマオイルの中でも特に虫除け作用の高いアロマオイルです。
レモンのような爽やかな香りに仕上げたいときには①のブレンドを、爽やかさの中にフローラルな香りを入れたいときには②のブレンドがおすすめです。
抗菌・消臭におすすめのレシピ
キッチンや床のお掃除に、また玄関先やリビングの消臭は、誰もが気になるところですね。
最近は特に、感染対策なども意識してアロマスプレーを作る人も少なくないようです。
そうした用途には、下記のようなアロマオイルのブレンドがオススメです。
①
ティートリー…4滴
レモン…3滴
ユーカリ…3滴
または
②
ティートリー…4滴
レモングラス…3滴
レモン…2滴
パチュリ…1滴
ティートリーはとても薬効が高いアロマオイルで、その芳香成分には殺菌や抗菌作用の他、抗ウイルス作用もあると言われています。
また、レモンも抗菌・殺菌作用の高いアロマオイルで、爽やかな柑橘系の香りには消臭作用もあります。
パチュリにはとても強い消臭作用がありますが、独特のスモーキーな香りは好き嫌いが分かれるところでもあります。
自分の好みに合わせて、アロマオイルの分量を調整してみるもの良いのではないでしょうか。
リビングや寝室などの空気清浄におすすめのレシピ
家族が寛ぎ、来客をもてなす空間であるリビングや、自分自身を癒すための寝室の空気は、いつも新鮮で良い香りであってほしいものですね。
そんな空気清浄の目的で作るアロマスプレーは、市販のルームスプレーよりもあなた好みの香りで優れた働きをしてくれます。
そこで、リビング用におすすめのレシピと、寝室用におすすめのレシピをご紹介しておきましょう。
①
ティートリー…4滴
サイプレス…3滴
ペパーミント3滴
または
②
ラベンダー…4滴
ローズマリー…2滴
レモン…4滴
または
③
ベルガモット…4滴
ラベンダー…3滴
オレンジスイート…3滴
①または②のレシピはリビング用、③のレシピは寝室用としておすすめのルームスプレーになります。
ペパーミントには清涼感があり、空気清浄にも効果が期待できる他、ラベンダーは万人受けする鎮静作用の高いフローラルな香りが特徴です。
お好みに合わせてリビングに活用してみてはいかがでしょうか?
また、③のレシピでご紹介したベルガモットやオレンジスイートには、気持ちを静める鎮静作用が多く含まれています。
特に、ラベンダーとオレンジスイートのブレンドには安眠効果が期待できると言われているので、ぜひ寝室でこの香りレシピを試してみてくださいね。
花粉症対策レシピ
花粉症の時期も、それに合わせたブレンドのアロマスプレーがあれば比較的快適に過ごすことができます。
ペパーミント…4滴
カモミールジャーマン…2滴
レモン…4滴
ペパーミントに含まれる芳香成分には、粘液溶解作用があるため、鼻詰まりなどの通りを良くしてくれる効果が期待できます。
また、カモミールジャーマンには抗アレルギー作用が含まれているため、くしゃみや目のかゆみなどのアレルギー症状の軽減も期待できるでしょう。
レモンの爽やかな香りと合わせて、春先の憂鬱な時期を乗り切るアロマスプレーになるのではないでしょうか。
風邪対策におすすめのレシピ
花粉症の時期と同様に、風邪を引きやすい季節にもおすすめのアロマブレンドのレシピがあります。
ティートリー…4滴
ペパーミント…3滴
ユーカリ…3滴
抗菌・殺菌、抗ウイルス作用があると言われているティートリーとともに、ぜひこのレシピに加えていただきたいのがユーカリです。
ユーカリには去痰作用などの呼吸器の不調に良いと言われている作用が含まれており、アロマスプレーとしてだけでなく、熱湯の入ったマグカップにアロマオイルを落として使う「吸入法」でも重宝する香りです。
先ほどの花粉症対策レシピもそうですが、この風邪対策レシピのアロマスプレーも、ぜひマスクの外側にスプレーして使ってみてください。
良い香りを堪能できるだけでなく、風邪や花粉症からもあなたを守ってくれるはずですよ。
※ここまでお伝えしてきた香りのレシピは、それぞれの作用や効能を保証するものではないことを予めご理解の上ご活用ください。
香りの濃度と分量について
先ほどの項目で用途別の香りレシピをお伝えしましたが、用途が違えば分量や香りの濃度も違ってきます。
スプレー全体量 | 30ml | 50ml | 100ml |
---|---|---|---|
濃度 0.5% | 3滴 | 5滴 | 10滴 |
1% | 6滴 | 10滴 | 20滴 |
2% | 12滴 | 20滴 | 40滴 |
3% | 18滴 | 30滴 | 60滴 |
4% | 24滴 | 40滴 | 80滴 |
例えば…虫除けスプレーや手指消毒スプレーなどの肌に直接つくような用途のスプレーの場合には、濃度1%以下が推奨されています。
ただし、お子さんや敏感肌の人は0.5%濃度で使用しましょう。
また、3歳未満の乳幼児の場合には肌へ直接つくようなアロマオイルの使用は控えてください。
更に、ルームスプレーや消臭スプレーのような用途の場合には濃度1~3%程度、お掃除スプレーなどの場合は最大4%の濃度でスプレーを作るのがおすすめです。
現在、日本国内で製造されている市販の芳香性商品は芳香濃度が約4%前後であると言われており、それ以上の濃度になると香りが強すぎて不快に感じることがあるそうです。
ですから、先ほどの表を参考にして用途別におすすめの濃度でアロマスプレーを作ると良いでしょう。
そして、アロマスプレーの分量にも注意が必要です。
市販のアロマスプレーと違って、手作りのものには防腐剤などが含まれていないため、長期間保存することはできません。
そのため、一度作ったアロマスプレーは約2週間ほどで使い切ることをおすすめしています。
そうしたことも踏まえて、用途に応じて分量も考えてアロマスプレーを作るようにしましょう。
アロマスプレー作りのよくある疑問(アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い)
最後になりますが、アロマスプレーを作るときによくある疑問や質問を以下にまとめてご紹介しておきます。
いずれも、私がアロマスプレー作りの教室を行う際によく聞かれる質問や疑問ですので、あなたもアロマスプレーを作るときの参考にしてみてくださいね。
アロマスプレーの容器はどうしてもガラス製でなくてはいけないのか?
遮光性のガラス瓶というものがなかなか市販されていないこともあり、また虫除けスプレーとしてお子さんに携帯させる用としても「プラスチック製ではだめなのか?」という質問をよくいただきます。
答えとしては「△」です。
アロマオイルの中には、プラスチックを溶かす性質が含まれていることがあり、そのことが容器の液漏れや目詰まりに繋がる恐れがあるからです。
アロマオイルをしっかりと希釈していれば、その危険性は低くなると言われています。
できるだけガラス製の容器をおすすめしていますが、やむを得ずプラスチック製の容器を使用するときには、無水エタノールなどでしっかりとアロマオイルを溶かし、溶けたのをきちんと確認してから水を入れるようにしましょう。
アロマオイルとエッセンシャルオイルの違いは何か?
本文の中では、誰が見ても分かりやすいように「アロマオイル」と表記していますが、正しくは「エッセンシャルオイル」あるいは「精油」と呼ばれているものをアロマスプレー作りには使用します。
エッセンシャルオイルは植物由来の天然100%のものであり、そのラベルには必ず「学名」や「原産地」「抽出方法」などが明記されています。
アロマスプレーを作るためのアロマオイルには、こうした「エッセンシャルオイル」を使用しましょう。
よく、雑貨屋さんや100円ショップなどでも「アロマオイル」を見かけますが、それらは合成香料などが混ざっていたり、100%化学香料で作られているものがほとんどです。
アロマスプレーなどのアロマクラフトを行う時には、そうしたアロマオイルとエッセンシャルオイルを間違えて使用しないようにしてくださいね。
虫除けスプレーなど肌に直接つくようなアロマスプレーを使う時に注意することは何か?
先ほどから時々触れているように、肌が弱い人やお子さんが使用する場合には、できるだけ低刺激になるようなアロマスプレーを作ることが好ましいと考えます。
ですから、アルコール類の無水エタノールではなく、グリセリンを使ってアロマオイルを希釈するなどの配慮は必要でしょう。
その他にも、使用するアロマオイルに注意が必要なものがあります。
柑橘系のアロマオイルである「レモン」「グレープフルーツ」「ベルガモット」には「光毒性」という作用が含まれています。
光毒性とは、それらを肌につけて紫外線を浴びると、赤みやかぶれができる恐れがある作用のことです。
ですから、それらのアロマオイルを使ったアロマスプレーを作ったら、衣服やマスクの上からスプレーを使うようにすると良いでしょう。
また、それ以外にもペパーミントやローズマリーなども人によっては刺激が強いと感じる場合があるようです。
そうしたことを踏まえた上で、アロマスプレー作りを楽しむようにしていきましょう。
まとめ
このように…アロマスプレー作りは、誰もが手軽で簡単にチャレンジすることができます。
使用するアロマオイルを変えることで、用途に合わせた使い方をすることができますし、アロマオイルが持つ薬効を意識してブレンドすると、あなたの心身を守る「お守り」代わりにもなるのです。
あなたもぜひ、あなただけのブレンドレシピでアロマスプレーを作ってみてはいかがでしょうか?
また、アロマスプレーはその材料もあまりコストがかからないことが大きな魅力の一つ。
ドラッグストアなどで一通りの材料が揃いますから、気軽に手作りを試してみることができるのです。
この機会にぜひ、用途に合わせたアロマスプレー作りにチャレンジしてみてくださいね。